混乱する世界
今日の昼のニュースの見出し(NHKの)。
『シリアで戦闘を継続しろというロシア、空爆をやめろというアメリカ』
だって。
これだけだと、戦争をあおっているのはロシアで、アメリカは平和を目指しているように読めるから、じつに巧妙な見出しを考えたもんだ。
詳しく解説しよう。
今回のシリアのクーデターでは、最初に手を出したのは反政府勢力である。
ロシアのほうが理由もなしにいきなり空爆を始めるわけがない、ということは誰にでもわかる。
逆にアメリカは、ウクライナで追い込まれ、なんとか地球上のほかの場所で揉め事を起こして、ロシアの足を引っぱりたい、ケチをつけたいという事情がある。
紛争を起こしたくないプーチンは、これまでアサド大統領を支持し、反政府勢力を駆逐し、シリアが安定して成長できるよう気をつかってきた。
アメリカは中東に、イスラエル以外のまともな国(政治がきちんと機能している国)ができるのを放置することはできないのだ。
そのへんがわからん人はいるかね。
アフガニスタンでも、あまりまともな国になっては困るというので、その国をよくしようと働いていた日本人医師の中村哲さんを殺したのは、アメリカの可能性だってある。
アフガンは部族社会で、日本でも田舎に行くと、となり近所のうわさが筒抜けであるように、そういう社会では情報の伝達は早い。
アフガンで中村さんの仕事を知らない者はいなかっただろう。
アフガン人がアフガンのために働いている平和な日本人を、殺したり誘拐する必要があっただろうか。
自分たち以外はすべて敵だというむちゃくちゃなISならあるかも知れないけど、そういう可能性を隠れ蓑にしてアメリカがやった可能性もあるんじゃないかね。
シリアには過激派テロを防ぐという名目で、米軍も駐留している。
この兵士たちを使って反政府勢力に武器や資金を提供し、クーデターをあおるのは簡単なことだ。
ウクライナではゼレンスキーさんがこの手に引っかかって、戦争はいまでも続いている。
つまり戦争を仕掛けたのはアメリカだ。
自分で戦争を仕掛けておいて、ロシアが反政府勢力を空爆するのはケシカランといってるのだ。
NHKも巧妙な見出しを考えて、戦闘を継続しろというのはロシア、悪いのはぜんぶロシア、平和を目指しているのはアメリカだといってるのだ。
これが詭弁でなくてなんだろう。
いいかげんわかろうよ。
韓国がまたとんでもないことになってきた。
なにしろ韓国の左右対立は日本の聖徳太子のころからの伝統だそうだから、根づいた反日思想も、大統領が変わったくらいでぬぐいされるものではなかったのだ。
じつはわたしは心配していたんだよね。
ウクライナ戦争でクルスクに北朝鮮の兵士が派遣されたというあたりから、目立って韓国がソースのプロパガンダが増えてきた。
最初はあまり積極的でなかった韓国も、とうとう西側にとりこまれちゃったかと。
西側といえば、韓国にとって憎んでも憎みきれない日本もその主要メンバーだ。
いいのかい、そんな日本と肩を組んじゃって。
この国の未来を見通すのは難しい。
尹大統領がクネちゃんの2の舞になって、刑務所のなかで、白髪の痩せ細った老人になる日も近いかも知れない。
しかし韓国にふたたび反日政権ができたとして、また北朝鮮にすり寄るにしては、今日も北が韓国とを結ぶ送電鉄塔を爆破したばかりで、すぐに仲直りはできそうもない。
いっそのこと、北を飛び越えて中国と仲良くなり、韓国もBRICSに加盟ということになるかも。
とにかく日本さえいなけりゃ、同盟はどこが相手でもいいわけだから。
こういうときの神頼みがアメリカの御威光だけど、アメリカは現在のとおりのていたらく。
日本はアジアでますます孤立するだけ。
ヤケになって台湾有事に持っていこうにも、台湾の一般市民のなかにも、アメリカに利用されたくないと発言する人がいる始末。
これはすこし前のNHKニュースで市民にインタビューしている映像を観たんだけど、わたしはそういうものを見逃さないのだ(とこのブログ書いたことがある)。
未来を見通すのが難しいのは日本もいっしょかも。
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