シリア追伸
シリア情勢について追加しておこう。
NHKは内戦が再発したと大騒ぎ(大よろこび?)をしているけど、すこし騒ぎすぎだよな。
これはシリア領内のアレッポという地方都市で起きた局地戦で、反政府勢力も西側の支援がなければ、大規模な攻勢などかけられるわけがないものだ。
過去のシリアで内戦が長く続いたのは、アメリカがまだ元気で、いくらでも支援を続けられたからだ。
しかしアサド政権を支持するロシアは、シリアとややこしい敵対関係のトルコとも、これ以上の混乱は起こさせないということで手打ちをしているし、西側ではまもなく平和主義者のトランプさんが登場する。
これもまたバイデンさんが、悔しまぎれに残していった最後っ屁みたいなものだろう。
たぶんウクライナ戦線のクルスクと同じように、些細な戦闘で終わるんじゃないかね。
わたしはアサド大統領が独裁者であることはよく知っている。
だからけっして彼を支持しているわけではないんだけど、少数部族が割拠している中東では、あるていど強権でなければ国をまとめられないという事情もある。
じっさいアメリカがイラクの独裁者フセインを排除したら、かえって国が乱れた前例もあった。
むずかしい問題だけと、はっきりしているのは、アメリカが介入すると確実に血を見る争乱になるということだ。
今回のシリアの内戦も、アメリカが裏で手をまわしたことは、ほとんど間違いないと思う。
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