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2024年12月10日 (火)

今夜のプロパガンダ

日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル賞をもらう日。
広い世間はさまざまな意見で満ちている。
これが民主主義のいい点でもあるし、いつになっても何も決められない元凶でもあるんだけど、核兵器の悲惨さを語り継ぐ人たちも世の中には必要だろうから、わたしはその存在についてはどうこういわない。
しかしものの言い方に気をつけないと、発言がNHKに都合よく切り取られて、プロパガンダに利用されてしまうことがある。

たとえば昨日のニュース。
被団協の田中さんという品のいいおじいさんが出てきて、いろいろ発言していたなかに、プーチン大統領が核兵器で世界を恫喝していると受け取れるようなことがあった。
たちまちNHKはこの発言に飛びつき、いつになってもこればかりを持ち出すのだ。
プーチンのファンであるわたしは、ここにもロシアを誤解している人がいると、耐えられない気持ちだった。

世界が核戦争を免れているのはプーチンのおかげである。
もしもゼレンスキーさんに核兵器を与えてみろ。
追いつめられてあとがない彼は、兵器を供与されればすぐに戦場につぎ込むし、規則で加盟できないNATOに規則をねじまげてでも加盟させろとわめく。
プーチンはいつまでも続く戦争をやめたいから、核兵器の使用をちらつかせているだけで、そもそも西側の支援がなければ勝てるはずのない戦争を無理やり長引かせているのは誰だ。
恫喝されたくないなら、さっさと戦争をやめろ。

今夜はたまたま「クローズアップ現代」をのぞいたら、まだしつこく北朝鮮の兵士派遣についてゴタゴタいっていた。
「暴風軍団」という精強部隊が1万人も派遣されているというんだけど、そんな精強を韓国と臨戦状態にある北が派遣するわけがないでしょ。
この番組のなかにも戦争経験のない新兵という情報が出てきたし、なにが本当なのか支離滅裂じゃないか。
もと北朝鮮軍兵士という若者まで出てきてなんかしゃべっていたけど、プロパガンダはもっぱら西側だけがやっていることだから、これもどこかそのへんで雇った役者じゃないのか。
というのは、以前NHKがプロパガンダ映像の作り方を、戦場には被害者を演じる役者までいるという制作秘話を、詳しく報じていたからだ。

ここでもウクライナからの情報ばかりを編集して。
おまけに御用解説者の兵頭慎二サンも出てきたりして。
彼の解説によると、北は10万人でも派遣できるといったそうだ。
それが実現しないのは、そんな言葉もわからない兵士じゃ道路工事ぐらいしか使い道がないし、給料を払い、ただメシを食わせるロシアも大変だからだ。
目の前の戦況だけではなく、ロシアと最大のスポンサーの中国との関係も考えなければいけないじゃないか。
応援だけならともかく、ロシアと北朝鮮が親密になりすぎることは、中国にもけっして歓迎できることじゃないんだぞ。

わたしがデタラメなプロパガンダと断言するのは、これがNHKの番組だからだ。
いつもデタラメばかりいってるから、こういうとき信用されないんだよ。
バカバカしいと思っても、こんなデタラメでも信じてしまう日本人が多いから、わたしは今夜も吠えないわけにいかない、ああ。

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