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2025年1月

2025年1月31日 (金)

昨日のNHK

ポトマック川に飛行機が落ちたって。
どこかで聞いた話だな。
前にも同じ川に落ちた飛行機がなかったっけ?
映画にもなったでしょう、あれもたしか冬の寒い時期に。
昨夜は飛行機事故でほかのニュースが霞んじゃったけど、わたしにはNHKの国際報道というネタの宝庫がある。

なんでもヨーロッパではX離れが進んでいるそうだ。
Xっていうのはレントゲンじゃなく、イーロン・マスクが買い占めた、かってのツィッターのことで、米国なんかでも大流行りのSNSのひとつだかんね。
ご存知のとおり、E・マスクはトランプさんの大統領復帰に、ちょっと悪ノリしすぎじゃないかと思えるくらい派手な応援をしていた。
トランプ憎けりゃマスクも憎いという西側先進国の枢軸国同盟は、ここでもみんなで足並み揃えてXボイコットというわけだ。

西側のダブルスタンダードはあきらかである。
ネットで人気を得るのは、つねに便利で、楽しくて、お手軽という、つまり大衆のこころをつかんだものと決まっているのだ。
TikTokもそうだし、出てきたばかりのディープシークもそうかも知れない。
それが資本主義の自由競争社会では当たり前のことじゃないか。
ところがつねに自分がトップでないと収まらない米国は、そう、ちょうど以前にトヨタのプリウスが因縁をつけられたように、かならずデタラメをでっち上げて難癖をつけるのだ。

世界はますます西側包囲網が狭まっているのだよ。
ネットで勝利するのは、国籍を問わず、たくさんのユーザーをつかんだものという法則を考えれば、中国、ロシア、インドを含めたBRICSとグローバルサウスの連合国同盟に勝てるもんじゃない。
気にいらないもののすべてに因縁をつけていたら、そのうち日本人が使えるSNSはひとつもなくなってしまうワ。

もうひとつ法則をつけ加えると、ネット上の新旧交代は激しい。
TikTokもディープシークもまだ新しいツールだ。
そういうものを生み出したパイオニアたちは、金儲けのためというより、新しい発明に挑戦したいという情熱に動かされている場合が多いのだ。
ワイロや政治家を使って、株主や利権を守ろうとする旧来の企業家とは異なる、新しいタイプの企業家なのだよ。
マイクロソフトのビル・ゲイツや、アップルのスティーヴ・ジョブズだって、出発点は自分の夢をかなえるつもりの挑戦で、金はたまたま後からついてきたに過ぎない。
Xだって、もっと便利なSNSツールが出てくれば、あっという間にその地位を奪われる。
民主主義国が慌てふためいて、強引にXを押さえ込もうとしているのを見ると、滑稽でしかないね。

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2025年1月30日 (木)

アノNHK

おお、今度はアノNHKが渾身のトランプ非難だよ。
しかしウクライナ戦争でやはり渾身の、ありとあらゆるロシア非難を繰り広げた放送局だから、わたしはあまり信用してないのだ。
ロシア擁護派の及川幸久さんが、パレスチナ問題のガザ住民の移住について、わたしと似たような解釈をしている。
わたしも彼も少数派かも知れないけど、広い世間にはこういう見方もあると思ってほしい。

トランプさんが補助金の見直し発言から、わずか2日で撤退することになったとNHKは揶揄していたけど、ばくぜんと考えても組織というのは、長く存在するとたいてい腐敗するものである。
日本の政治も小泉パパみたいなのが首相になると、それまでの利権構造が変わって、威をふるっていた顔役みたいなのが一掃されたことがあった。
人間というのはそういうものだから、ときどき組織の無駄や、職員が適正数かどうかを見直すのは悪いことではない。

ただ、いきなり補助金の見直しをすると困る組織や部署もとうぜん出てくる。
補助金にあまえていた組織ほどそういう傾向がある。
トランプさんを攻撃したいNHKは、貧しい人たち支援する慈善団体などの例を強調して、教会の牧師さんまで担ぎ出していたけど、また兵頭慎治サンや小泉悠サンみたいに、NHKに都合のいい人を見つけてきたんだろうと、どうも信用する気にならない。

ケネディJrの厚生長官抜擢に、彼の従姉妹のキャロラインさんが口をはさんでいた。
こういうときには、どうせ一般にはわかりようがないのだから、ひとつひとつの真偽を問うより、大勢から判断すればいい。
キャロラインさんは民主党の議員みたいなものだから、共和党に乗り換えて、トランプさんの大統領再任に加勢した従兄弟に、いいことをいうわけがないのである。
だいたい彼女自身も親の七光で有名なだけで、政治家にとって保養ポストみたいな日本大使という役職を与えられただけだから、その政治的発言はすなおに聞く気になれない。
NHKが嬉しがって彼女の発言を紹介するのを観ると、よけい信用できない。

一方にいいことは、もう一方に悪いという問題はあらゆるところにある。
それを公平に伝えるのが放送局の役目だ。
NHKはつねに自分に都合のいいことだけを強調し、可哀想だとか、国際秩序を守れとか、大事なのは平和であるなんていい続けてきた。
日本の公共放送だからって、けっして信用するべきじゃないんだよ。
冷静に判断するのはアナタの役目だ。

話は変わるけど、春節で中国から観光客が、ぞろぞろ訪日しているそうだ。
どこが不景気なのってことと、もう反日教育はしないのかという疑問まで連れて来た。
わたしが言ったでしょ、中国人は日本が好きなんだよ。
もうひとつ思うことは、中国政府は自分に自信を持ってきたなってこと。
自信があるからこそ、国民がだれと仲良くしようと文句はいわないんだよね。
それなのに相変わらず日本には新思考の政治家が出てこない。
政治家がバカなのか、国民が馬鹿だからまともな政治家が出てこないのか、わたしは国民が〇〇のほうに賭ける。
民主主義の国では、政治家はつねに国民の2、3歩うしろに従うものなんだから。

シリアじゃ反政府軍がテロリストの本性をあらわしてきたって報道もあった。
独裁者アサドが逃亡したぞなんて嬉しがっていた連中はどうしてる?
やっぱり女子の教育もOK、ヒジャブの強制もしないアサド君のほうがマシだったと、国民も思い始めているんじゃないか。
このニュースは、ロシアが後ろ盾になっているアサド君の失墜に、喝采をしていたNHKの報道だから深刻だ。
いくら背広を着てまじめそうな顔をしたって、反政府勢力の暫定政権が西側になびくと思ったら大間違い。
自らがアサド君の政策を踏襲するくらいなら、なんでテロリストと名指しされるほど激しく、西側の価値観と戦ってきたんだ。

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2025年1月29日 (水)

ディープシーク

成人式の3連休に録画したテレビ番組。
NHKスペシャルで、「『サピエンス全史』の著者が警告するAIと情報の未来」というもの。
これはイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんの本をもとに制作された番組で、そんな御たいそうな番組をよく録画しようって気になったなと聞く人がいるかも知れない。
じつは最近のわたしは、映画やスポーツ番組に満足できるものがほとんどないので、こういうドキュメンタリー番組を観て、国際情勢や未来のことについて、あれこれ考えているほうが楽しいのだ。

最初にことわっておくけど、わたしは相手が有名人だとか、自分の考えに近いからとか、公共放送だからという理由で、無条件にその言い分を信用する人間じゃない。
調べてみたら本の著者のハラリさんというのは、1976年生まれで48歳のイスラエルの歴史学者だそうだから、団塊の世代のわたしからすればやっぱり鼻たれ小僧みたいなもんだ。
そんな若僧の言い分を、わたしがすなおに聞くと思ってんのか。
いやいや、だからといって、最初からぜんぶ否定しようというわけじゃない。
相手が鼻たれでも納得できることは認め、不満があれば相手がどんな有名人でもひとこといわせてもらうということである(以降はハラリさんをハラリ君と呼ぶことにする)。

番組の主要テーマは、前半がいまわたしたちのまわりに溢れる「情報」、後半はAIに支配される「未来」というものだった。
まず「情報」というものについて、番組では中世の魔女狩りをあおった書物や、アラブ人とユダヤ人の思想について、イスラエルの国民詩人ハイム・ナフマン・ビアリクをひきあいに出して説明する。
この詩人は同胞が50人ばかり虐殺されるのを見て、復讐しろ、やつらを皆殺しにしろと叫んだらしいから、いまのパレスチナの虐殺を煽った元祖みたいな人である。
デタラメな情報がどれだけ人間に惨禍をもたらしたかということで、これはわたしもハラリ君に全面的に賛成。
フェイクにだまされるな、他人への思いやりを持て、自分の頭で考えろと、わたしもブログで繰り返し力説してきた。

たとえばいまのSNSに溢れるウクライナ関連の情報は、その70パーセントぐらいがフェイクといっていい。
乱暴な言い方になるけど、ウクライナがロシアに勝ってるとか、互角に戦っているというのはすべてデタラメである。
証拠?
わたしのブログを戦争開始のころから読め。
真実が半分でもあれば、ロシア軍はとっくに黒海に叩き落とされ、プーチンはパーキンソン病で寝たきりになっておりますヨ。
だからフェイクに騙されてはいけないというんだ。
この番組でも、ハラリ君の言い分は正しいかも知れないけど、NHKが都合のいい場面を切り取ったり、勝手なナレーションをつけている可能性は拭いきれない。

ところで昨夜のNHK国際報道に「ディープシーク」という言葉が出てきた。
なんのこっちゃと思ったら、中国が開発した生成AIのことだそうだ。
つまり、いま世界を騒がせている生成AIの新顔というわけだ。

なんだ、中国製か、どうせどこかの国のパクリだろうという人はいないと思うけど、日本ならいるかも知れない。
ま、心配しなくても、ガセならそのうち自然に消える。
しかし本物ならこれは大変なことですよ。
いま米国で開発されている生成AIが、半導体や電力に猛烈なパワーを必要とするのに、こちらは安い半導体でOKと、おそろしくコスパがいいらしい。
これでは世界が直面している電力需要も不要なものになり、いま米国が中国に科している先端半導体の輸出制限も効果がなくなる。
おかげで米国のAI企業の株は急降下し、これは一夜にして世界秩序を変える可能性があると、NHKも不安そう。
トランプさんは早くも警戒警報を発しているというから、やっぱり彼は意外と聡明なのかも知れない。
しかし、わたしはあまり心配してないのだ。
少なくてもわたしが生きているあいだは、心配する必要はないだろうと考えているのだ。

ハラリ君の番組の後半は、いまやそれを作った人間さえ一目置くような、最近の生成AIが支配する未来について。
ここではアメリカと中国のAIに質問をしてみると、異なる答えが出てきたという実験結果が紹介される。
これはハラリ君ではなく、NHKが勝手に番組に押し込んだ映像だから、ここで初めてわたしのいちゃもんの出番だ。
ウクライナ戦争について、アメリカのAIに質問すると
ロシアは2022年にウクライナに侵攻した」と答え、中国のAIは
これが侵攻といえるかどうか複雑な問題だ」と答える。
どっちが正しいかではなく、つまり最新のAIも、それを作った人間の呪縛から逃れられないということである。

わたしはこのブログに書いたことがあるけど、AIやSNSは一方だけが使うものじゃない。
相手が使うならこちらも使えるはずだし、ロシアが生成AIを使ってデマを捏造するなら、アメリカも同じことが出来るだろうし、共和党が捏造映像で選挙に勝つなら、民主党も同じことをしてやればいいのである。
こういう点ではAIはまったく公平なものだ。
つまり機械に罪はない、あるのはそれを使う人間だという格言はここでも通用するのである。

かりにAIがまったく人間に影響されない考えを持ち始め、しかもそれを邪悪な独裁者が先に利用し始めたら恐ろしいことになるという。
ちょっと矛盾があるものの、このテーマはSFの世界では新しいものではない(たとえば「2001年宇宙の旅」だってそうだ)。
しかし上記のように、いまのところはまだAIは、人間の呪縛から逃れられてない。
ハラリ君は、「気がついたときに人類は、人間以上の異質の知能の奴隷になっているかもしれない」というんだけど、それは人間にとってトッテモ幸せなことかも知れないんだよ。
まったく公平で、企業の献金やきれいな女に目もくれず、持続的な平和を追求するAIに支配してもらったほうが、野蛮な人間にとってはなんぼ幸せかわからない。

そんな時代が来るまであと何年かかるだろう。
だからわたしは自分が生きている間は心配ないというんだけど、通信衛星の特許をとっておかなかったと後悔したアーサーC・クラークのように、それは想像よりずっと早く、ひょっとするとわたしがあと20年も長生きすれば、そういう世界を目の当たりにするかも知れない。
うーん、見てみたいような、見たくないような。

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2025年1月28日 (火)

善意と悪意

パレスチナ大使会見『我々はどこにも行かない』
これは昨日のネットニュースの見出しで、日本にいるパレスチナの大使がマスコミに語った言葉だそうだ。
さて、考えてみよう。
トランプさんの発言を、日本のマスコミはかならず悪く解釈する。
パレスチナの大使まで影響されて、トランプさんの発言を悪く解釈してはいないだろうか。

トランプさんはパレスチナ人をガザから追い出すとか、出て行けといってるわけじゃないのだ。
エジプトやヨルダンに、難民を引き受けてくれないかと打診しただけである。
しかしトランプさんは過去に、イスラエル寄りの発言をしたことがあるから、あのトランプがオレたちの味方をするはずがないと、パレスチナ人も疑心暗鬼になっているんじゃないか。
WHOも条件さえ整えればまた復帰してもいいというし、関税の問題も選挙まえよりだいぶトーンダウンしたようだし、トランプさんは以前の彼じゃない。
移民の強制送還だって、カン違いしている人が多いけど、トランプさんが送還するのは悪質な不法滞在者であって、すべての移民をやみくもに国に送り返すということじゃないんだよ。
過去の発言にこだわらないのは、最近のトランプさんを見ればあきらかなんだけどね。

トランプさんが、虐殺されるガザの住人を放ってはおけない、なんとか女性や子供たちだけでも避難させたいと考えているとしたら?
もちろんパレスチナ人にすれば、オレたちの味方をする気があるなら、避難所より、まずイスラエル軍を止めてくれといいたくもなるだろう。
しかしそれがすぐに可能だと考える人がどのくらいいるかね。
いきなりやめろといってもネタニヤフさんが聞くはずがないし、米国内にもイスラエル・ロビーに操られる議員は多いのだ。

一方でトランプさんは、前政権による2000ポンド爆弾の供給停止措置を解除という報道もある。
これはガザの住人を移住させようという目論見と矛盾している。
パレスチナ人をガザから追い出したいのなら、移住なんかに頭を使う必要はない。
イスラエルにじゃんじゃん兵器を供与して、好きなようにやらせ、バイデンさん(やNHK)みたいに、虐殺はやめさせなければいけない、大事なのは平和であると、ときどき正義づらするだけでいいんだ。
すでにイスラエルは、ベイルートの地下壕に潜んでいたヒズボラの最高指導者暗殺に、バンカーバスターという強力な地中貫通爆弾を使用してるんだから、なにをいまさらという気もする。
善意で解釈すれば、トランプさんはせめて女・子供たちだけでも、今すぐに避難と考えているのかも知れないじゃないか。

とにかく今の世の中は、なにごとも悪意で捉える人が多すぎる。
わたしのブログは逆に、今どきめずらしい、なにごとも善意で解釈しようというブログだ。
甘いんだよという人がいたら、ここで挙げたわたしの疑問を説明してくれ。
ネタニヤフさんならハマスを1人残らず殲滅するまでやめないというだろうけど、どうしてトランプさんはパレスチナ人をガザから追い出すとはっきりいわないのだ。
彼が大統領に復帰できたのは、バイデンさんに絶望したイスラムの票も大きかったじゃないか。

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2025年1月27日 (月)

白と黒

ベラルーシでルカシェンコ大統領が当選確実だという。
ルカシェンコといえばヨーロッパ最後の独裁者といわれる人で、選挙もどうせ不正なものだろう。
というのはNHKで、日本の公共放送がそういうと、それだけでほんとに不正なのかと信用できなくなる。

わたしはルカシェンコとロシアのプーチンでは、基本的なところで気が合わないんじゃないかと思っている。
しかし現時点では、西側に対抗するという一点で、やむを得ず気を合わせているようだ。
世界を分断させることに血まなこになってるNHKは、ウクライナ、英国のBBC、アメリカの戦争研究所、ロシアの反体制派、ウクライナの亡命者など、最初からいうことが決まっている発言ばかりを報道するから、ベラルーシの場合もホントかよと思われてしまうのだ。

トランプさんは、拠出金が中国と同じ規模になればWHOからの脱退を見直すと、ますます公約とじっさいの政策が食い違ってきた。
わたしが書いたように、選挙のまえは極端なことをいって国民の支持を集め、当選したらあらためて政策を考えるということなのだろう。
大統領にならなければ何もできないのだから、これは必ずしも不正とはいえない。
NHKの国際報道ではトランプさんをけなすのにも血まなこだけど、新しい大統領が平和主義者の本領を発揮してきただけなのに。

別府正一郎サンはまたおかしなことを言っていた。
トランプさんがガザ地区の難民を、エジプトやヨルダンに受け入れるよう要請したら、難民をべつの場所に移すのはケシカランという。
自分たちはこれまでガザで難民が虐殺されるのを黙認していたくせに、だ。
トランプさんは虐殺から一時的に難民を避難させようとしているだけで、永久に国に帰さないといってるわけじゃない。
プーチンが子供たちを戦場から一時的に避難させたら、誘拐になったのと同じことだ。

最新のニュースでもレバノンでイスラエル軍が、難民を22人も殺していた。
難民の避難は一刻を争うのだよ。
やっぱりNHKが黒だといったら、そのニュースは白というのが、信じるべき原則かも知れない。

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姑息な大統領

数少ないロシア擁護派のひとりである大地舜さんが、イースター島旅行からもどってきたのはいいんだけど、なんか主張がいよいよ過激になって、わたしには理解できない部分があるなと思っていたら、べつの方向にロシア擁護派、というより前のアメリカ大統領バイデンさんを非難するサイトが現れた。
記事があの「現代ビジネス」のもので、ここはしょっちゅうスタンスが変わるところだから、あまり信用もできないけど。
これにバイデンさんが退任直前にしていった最後っ屁の説明があって、わたしが詐欺師大統領と呼んだ、ずるがしこい大統領であることの裏付けになっている。

記事そのものの詳しいことはわからんけど、彼とその仲間がいなければウクライナ戦争は起こらなかったというプーチンの主張は正しいだろう。
ビクトリア・ヌーランドなんて性悪オンナはいまどこだ。

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2025年1月26日 (日)

チクチク

長野の3人殺傷事件の犯人、監視カメラの映像を追跡して捕まったって。
さすがは日本の警察と称賛しておいて、わたし個人的には中国が監視社会だと強調する人たちに、日本だって同じじゃんといいたいね。
いえ、これは決して皮肉じゃござんせん、チクチク。

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2025年1月25日 (土)

わっからなーい

うーん、わっかんないなあ。
トランプさんのことだけど、彼は単純な人だから、言ってることをそのまま信じればいいのか。
あるいは、けっこう頭のいい人で、腹のなかではぜんぜん別のことを考えているのか。

はっきりわかるのは、日本の公共放送がトランプさんを目の敵にしていて、彼についての報道はほとんど偏向しているってことで、こっちのほうはわかりやすい。
トランプさんが選挙まえの公約として、いろいろくっちゃべっている中には、政敵やNHKの好餌になりそうな発言もあった。
彼が起用した閣僚の中には、女性軽視のような芳しくない人物もいた。
そんなものは最初からアテにしちゃあいない、オレのいうことをハイハイと聞けば誰だっていいんだ、やつらが生意気いうようになったらすぐにクビだと考えているのかも知れない。

トランプさんは朝令暮改をなんとも思ってないんじゃないか。
とりあえず大統領にならなければ何もできないのだから、それまでは国民の喜びそうなデタラメや大ボラを吹きまくる。
首尾よく大統領になったら、そんなもの全部ひっくり返して、新しい公約を探せばいいやと。
ようするに公約なんてただのカラ手形。
関税や中国に対する態度などは公約と違うみたいだぞ。
これじゃNHKも、以前のトランプさんはこうだったから、今回もこうだろうと憶測しかできなくて、責めにくいだろうねえ。

わたしはトランプさんが、プーチンや習近平さんのような独裁的な大統領になりたがっているんじゃないかと思ってるんだよ。
理想の民主主義国家であるはずのアメリカが、国がふたつに分裂してお先まっ暗なのに比べ、露中はだれにも文句をいわせない不動の発展を続けていて、現実に国民の支持もそっちのほうがずっと高い。
これじゃトランプさんが露中を見習いたくなるのはモットモだ。
それは民主主義の崩壊だという人がいるだろうけど、わたし個人的には、民主主義、民主主義というきれいごとには飽き飽きした。
民が主役のはずの国で、どうして大半の国民は一握りの特権階級の奴隷にあまんじているのか、だれか説明してくれ。

問題は、アメリカ人というのは短絡的で、景気がよくならなければ、たちまちトランプさん非難に矛先を変えるってことだな。
しかもアメリカ政治の大改革を目指しているなら、共和党、民主党を問わず、企業の献金がメシの種と考えているすべての政治家を敵にしようというのだから、その闘いはひじょうに厳しいものになるだろう。
暗殺しちまえという謀略も途切れそうがないし、トランプさんは米国の歴史が始まって以来、いちばん多く暗殺者に狙われた大統領になるかも。

わたしの心配は、最新のトランプさんの映像をアップで見ると、シワが目立って、やはり歳はごまかせないということ。
これじゃ彼がスタートダッシュをかけるのも当然だ。
わたしとほとんど同世代なんだから、彼とわたしのどっちが長生きするか賭けてみるか。

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アイディア

昨夜は深夜の徘徊に出ようとしたら、雨がしとしと。
出鼻をくじかれて、いつも通り部屋でひきこもることにした。
部屋でなにをするか。
ヒマなので映画のストーリーなんぞを考えてみる。
最近のSF映画はわたしには荒唐無稽すぎて、はじめから観ようという気になれないものばかりだ。
せっかくCGが発達して、どんな映像でも作れるんだから、「2001年」に匹敵するような高尚なテーマのものは作れないだろうか。
「スターウォーズ」や「ターミネーター」のように、やたらにドンパチさえあればいいってもんではない。
観ながら深遠な思索にふけられるようなものがグッド。

ということで、わたしが考えたアイディアが、再生可能なエネルギー・システムが完成した近未来の物語。
日本近海の南の島に巨大な海中の水力発電所が完成している。
潮汐の関係で定期的に潮の急流が起きるところならどこでも、たとえば鳴門海峡あたりを舞台にしてもいいんだけど、なんで南の島なのか。
南の島ならヒロインはみんなビキニで、観客が喜ぶというビジュアルの都合だ。
西表島のヨナラ水道あたりを舞台にすれば、ジンベエザメやマンタも主要キャストに動員できるぞ。

観客を動員するにはミステリーの要素も必要だ。
ある日、日本電力総会社の上役から、ヒラ社員の主人公に、発電所に不具合が生じているので、ちょっと点検に行ってくれと指令がくる。
そこで主人公は同僚の数人とともに、南の島にある発電所に点検に行くんだけど、同僚のなかにものすごい美女も混じっているというのはお約束ごとだ。
わたしの希望としては深田恭子みたいな、いくらかコロコロタイプの肉体派がいいけど、ダメかしら。

主人公たちはドローンでもいいし、未来型の航空機でもいいし、あるいは超高速ホーバークラフトでもいいし、それに乗って発電所まで行くのだ。
映画はあくまでそのころの未来を描くものなので、このへんで大道具小道具におもいきり想像の羽を広げることにする。
しかしミステリーやビキニの美女は添え物にすぎない。
女の子がいまより乱脈で、フリーセックス当然なんてことにすると、安っぽいアメリカ映画かポルノになってしまうから、このへんはあくまでさりげなくビキニを見せるだけにしよう。
映画の主要テーマは、再生可能なエネルギー・システムが完成した未来社会を描くことなのだよ。

さて海中発電所だ。
ここはCGを思いきり駆使して、海の中に全長が数百メートルにもおよぶ巨大なタービンが設置されてなければいけない。
これだけではまじめすぎる科学映画になってしまうから、一連の点検作業を追いながら、同時に人間社会の暗部も描いて、すこしはドラマの要素も取り入れることにする。
大地震があって津波が来たり、電気料金の値下げデモがあったり、電力総会社の幹部に腹黒いのがいて、政治家の忖度ばかりするとか、気に入らない部下を南アフリカに飛ばすとか、あ、これは現実のどこかの公共放送局に近すぎるな。

このあと潜水艇やダイバーによる点検のようすが描かれるんだけど、どうしても不具合の原因がわからない。
このへんがミステリーの真髄で、これでこそ2001年に匹敵するスリリングなドラマになるのだ。
ヘタな映画会社ならすぐに某国のスパイが暗躍したとか、未来からやってきたテロリストの破壊工作ということになるけど、これはスピルバーグやジェームズ・キャメロンの映画になってしまうからボツ。

最後にようやく発電システム不調の原因がわかる。
人間には理解されてなかったけど、動物のなかでは高度な知性を持つとされるタコ、あの軟体動物のタコが複雑な暗号キーを解読して、コンピュータ室の扉を開放してしまったのだ。
これなら一見すると科学的のようで、なおかつ意表をつく結末だから、ウェルズの「宇宙戦争」に匹敵するような傑作になること請け合いだ。
ラスト・クレジットに「地球は人間だけのものではない」というセリフをつけ加えれば、ますますテーマは崇高なものになるだろう。

こんな空想にひたっていると、ほんとうに楽しいし、退屈しないねえ。
アイディアの著作権は申請しないから、どっかの映画会社が作ってくれないかしら。

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2025年1月24日 (金)

わたしの事情

20250124

わたしはアメリカをどうしようもない国だと思っているけど、目下のところは大統領になったばかりのトランプさんを支持している。
ところがわたしのブログの2016年11月の記事を読み返して、意外に思った。
この年は大統領選挙があって、トランプさんがヒラリーさんを破って、初めて大統領になった年である。
このころのわたしはトランプさんを、非常識な大統領として、非難したり揶揄したりしていたのだ。
たとえば冒頭の画像は2016年の3月に、新しい大統領候補として登場したトランプさんをからかって、わたしが作ったコラージュ。

それから10年も経たないうちに、どうして考えを180度回転させて、トランプさんの支持者になったのか。
ウクライナ戦争のせいである。
わたしは旅が好きで、ずっとむかしからロシアにあこがれていたけど、ソ連の時代はまだ敷居が高そうで断念していた。
ゴルバチョフの時代にペレストロイカが起こって、解放政策が始まり、おお、これはと期待したものの、それはあっけなく頓挫して、エリツィンの時代にはロシアはギャングの巣窟のような、ますます敷居の高い国になってしまった。

そんなときにプーチンが登場した。
わたしは彼がすばやく国内のオリガルヒを一掃し、ロシアを法治優先のグローバル大国にしたかを、驚きと感嘆の目で見つめていた。
そんなことはないという人がいたら、たぶんその人はウクライナ戦争が始まるまで、ロシアにほとんど興味がなかったのだろう。
わたしがプーチンを尊敬するようになったのはこれ以降である。

プーチンを尊敬していたから、ウクライナ戦争についても、マスコミとは異なる視線で眺めることができた。
同時に、ほんのわずか前まで称賛していた相手を、ころりと悪くいうマスコミの欺瞞にも気がついた。
誹謗中傷ばかりで、誇張されたデタラメばかりじゃないかということも。
わたしはテレビはNHKしか観ない人間だけど、ロシアに詳しい人間が裏から眺めると、NHKのプロパガンダはあまりに幼稚だったのだ。

いったん疑惑の目で見るようになると、何もかもおかしいと気づくことになる。
わたしはもともとエネルギー問題や温暖化抑止政策、銃器規制、国民皆保険の導入などでもって、米国では民主党の肩を持っていた。
しかしウクライナ戦争が始まってから、アメリカの権力のしくみまでわかってしまった。
アメリカがいかにデタラメな国であるかと確信を持つようになり、バイデンさんがどうしようもない詐欺師であるとわかった以上、変人といわれるトランプさんに賭けるしかないのである。
すべてはウクライナ戦争が始まったせいなのだ。

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2025年1月23日 (木)

聖職者

トランプさんが聖職者に、移民に哀れみをと説教されて仏頂面。
もちろん移民のすべてがケシカランということはないし、ほとんどはまじめな労働者だろう。
しかしトランプさんの仏頂面に共感できる部分もあるんだよね。

アメリカには「出生地主義」というものがある。
生まれた場所がアメリカなら、誰でも自動的にアメリカ国籍をもらえるというものだけど、これは憲法に明記されている、トランプさんの一存で変更はできないと、トランプ嫌いの議員たちが騒いでいるそうだ。
うーんと、これは西部開拓時代の遺物じゃないのかね。
広大なアメリカ大陸に白人がほんのわずかしかいないころ、アメリカにはできるだけ多くの移民を受け入れたいという事情があった。
主人だけでは国の運営はうまくいかないので、まっさらの土地を拓くには、できるだけたくさんの奴隷が必要だったというわけだ。

そこでアメリカは移民によって成り立つ自由の国であることを憲法にも明記した。
やって来たい人間はだれでも来い。
移民の地位は憲法で保障してやるからと。
この憲法はたしかに出来た当時は問題がなかった。
しかし現在のアメリカはそれほど多くの移民を必要としていないし、かえって移民の弊害も目立ってきた。
無制限に移民を受け入れられる時代は終わったのだ。
いつかは誰かが憲法を修正しなければならない時期が来る。

いまはあらゆるものが急激に変化しているときだ。
トランプさんがいったからケシカランではなく、憲法違反というのが正しいかどうか考えてみる時期じゃないかね。
わたしはやみくもにいちゃもんをつけているのではなく、物事にはいろんな見方があるという見本のために言っているのだ。

移民が増えたおかげで、もともとそこに住んでいたマイノリティは、ほとんど絶滅寸前になった。
どれだけ多くのアメリカ・インディアンが、神の加護もなしに西部の土に消えただろう。
  ここに来て荒野のクルス見るよかし
        草に埋もれた名もなき墓を

宗教ギライのわたしは、トランプさんと必ずしも同じ意味じゃないけど、哀れみをなんていう聖職者に偽善を感じてしまうのだ。

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2025年1月22日 (水)

聡クン

NHKの国際報道に出演していて、わたしにボンクラ呼ばわりされていた慶應義塾の森聡クン。
なんでもアメリカの外交・安全保障の専門家だそうだけど、年令は団塊のわたしに比べると青2才といっていい人である。
彼の発言を聞いていて、もう怒りの炎がめらめら。
彼が新しい大統領のトランプさんについてぐちゃぐちゃいってるんだけど、ウクライナに関しては見当違いも甚だしいね。

トランプ新大統領はウクライナ戦争を終結させることができるのかという質問に、聡クンは3つばかり条件を並べて説明をしていた。
そのひとつに、ウクライナのNATO加盟は保留することというものがあって、ああ、この人も戦争を近々の一部、しかもこちら側からしか見ていないなと思った。
ウクライナがNATOに加盟できないにはちゃんとした理由があったのに、それをねじまげて加盟しようとしたのも戦争の一因だったのである。
いまさら保留するもないもんだ。

そうか、アメリカの外交が専門だから、ヨーロッパのことは暗いのね。
それにしたってプーチンがどんな大統領なのか、このくらいはテレビに出るなら常識だけど。
ウクライナが新興成金に食い物にされた破綻国家であることも知らないようで、これじゃまるでそのへんの素人と変わらないじゃん。
と思って肩書きを調べたら、「戦略構想センター」所属なんてやばそうなものが見つかった。
なんとなくNHKの御用解説者の兵頭慎治さんと同類のようだ。

聡クンにいわせると、トランプさんがウクライナを見捨てるのは中国に対抗するためだそうだ。
それは日本政府(とNHK)の見果てぬ願望てあって、中国が台湾に軍事侵攻を企てたことはいちどもないし、これからもないだろうから、トランプさんには中国に対抗する理由がない。
中国にしてみれば、戦争なんかするよりひたすら繁栄を目指せば、台湾は熟した柿みたいに自分の庭に落ちる。
ということは、わたしのブログに何度も書いてきた。

トランプさんは習近平さんを就任式に招待し、中国は副主席という、これ以上ない閣僚を派遣してこれに応えた。
CikTokの制裁も先延ばししたし、これでは新大統領は中国といい関係を保ちたいと望んでいるようにしか見えない。
ウクライナを見捨てるとしたら、外国の戦争に金をつぎこみたくないという現実的な考えからだろう。
聡クンはそういう現実を無視したまま、なんとか台湾有事に持っていきたい日本政府(とNHK)の希望通りのことを喋っているのだ。
  またひとり御用識者の出てやまぬ
        NHKはむかしもいまも

森聡クンとはそういう人である、と暴露するわたしは、そのうち日本政府のまわし者に暗殺されるな、きっと。

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2025年1月21日 (火)

トランプ就任式

トランプさんが100本以上の大統領令にサインしまくっているのだそうだ。
しかし不法移民の問題などは日本に関係ないし、米国に移民する予定のないわたしにも関係ない。
わたしが関心を持ったのは、日本にも影響がある(とされる)関税問題、地球温暖化への対応、そしてウクライナ問題くらいだ。

トランプさんの関税対策を見て、新しい大統領に不安を感じる人がいるかも知れないけど、なにも心配はいらない。
日本の首相とはウマが合いそうもないけど、トランプさんは日本だけを標的にして難クセをつけようとしているわけじゃない。
アメリカが不景気なんだから、世界中の国に応分の負担をかけようということで、日本も物価が上がるかも知れないけど、それはアメリカにおんぶに抱っこの負担をかけていたこちらが悪いのだ。
関税というのは相手のあることだから、一方的に増やすの減らすのといえるものでもない。
すべての国に一律に関税をかけるというなら、中国だって納得して話し合いに応じるかも知れず、まごまごしてると先を越されるワ。

文句をいうくらいなら、日本もウクライナ支援なんかに金を使わないで、自分の国のために使えばよかった。
というとまたいちゃもんをつけられそうだけど、そういう人はコメント欄からどしどし発言してもらって構わないかんね。

深刻化した異常気象や地球温暖化に、トランプさんはどう対処するのだろう。
彼は化石燃料を掘りまくれといい、パリ協定からも離脱するというから、これではどうしても温暖化対策に後ろ向きだとしか思えない。
しかし温暖化の象徴と思える山火事などは、近年いよいよ増えているのだから、トランプさんがこれを無視できるかどうか。
しかもトランプさんのまわりにはイーロン・マスクのような、これまでのアメリカ型の政治家ではない新思考のアドバイザーがついているのだ。
いまのところのトランプさんを見ていると、ちょっとやりすぎみたいなところもあって、なにを考えているのかわからない。
米国政治を叩き直すという目的につっ走るために、就任まえの公約は裏切れないから、とりあえず温暖化は無視しているのかも知れないと好意的に解釈しておこう。

NHKは、バイデンさんの時代は温暖化対策にもっと熱心だったというけど、これはウソである。
口ではうまいことをいって(ただ共和党に対抗するためだったのだろう)、バイデンさんは温暖化対策に使えばもっと有効に使えたはずの大金をウクライナに注ぎ込んだ。
その上で兵器産業から莫大な献金を受け取っていたのだから、詐欺師の面目躍如じゃないか。
バイデンさんが大統領になった直後に、大勢のリベラルな若者が「裏切られた」と叫んでから、まだ4年しか経ってないのだよ。
気まぐれトランプさんがまたひっくり返すこともあるんじゃないかと、わたしはまだ彼に一縷の望みを抱いているんだけどね。

NHKは、トランプさんが78歳の最高齢で就任する大統領だと強調するから、なんの、わたしだってそんなに変わる歳じゃないのに、若い女の子を見ればまだ目がぎらぎらするぞといっとく。
先日なんか免許証の高齢者講習で、認知症のおそれなしという太鼓判をもらってきたばかりだもんね。
あまり大ボラを吹くとあとが怖いけどな。

このあとウクライナ問題について、望月麻美ちゃんの出演している「キャッチ!世界のトップニュース」に、ボンクラみたいな顔をした森聡サンという慶應義塾の教授という人が出てきて、また義憤の炎がめらめらとしてきたから、それについて書きたいけど、長くなるから次の機会にしよう。

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2025年1月20日 (月)

人質解放

20250120

へー、これがレイプされた女の子かい。
と、たまげてテレビを観ている。
イスラエルの人質3人が解放されたってことだけど、みんな元気そうじゃん。
やっぱり残酷なのはめちゃくちゃ爆撃をしたイスラエル軍で、ハマスはやさしいパルチザンみたいよ。

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勝ち馬に乗る

「ゼレンスキーが、トランプ前に起こした最後の危険なあがき」
これは今日のネットニュースの見出し。
書いてあることはわたしがウクライナ戦争の開始直後からいい続けてきたことだから、べつに驚かないけれど、記事を書いたのが「現代ビジネス」であることが気にくわない。
ここはというか、ここもというか、これまで散々デタラメを並べてきたところじゃないか。
トランプさんが大統領に就任すれば、いよいよウクライナの命運も極まるというので、戦争の推移よりもよりひと足先に、記事の方向転換をしたようだ。
つまり講談社という機を見て敏なる出版社が、要領よく勝ち馬に乗り換えたということである。
もっと早く、戦況にしてもウクライナという国についても、公平に報道をしてくれれば、若者たちの命をいたずらに失うこともなかっただろうに。
まあ、見ていてくれ。
近いうちにこういうメディアが続出することは間違いがない。
今日(日本時間では明日)はトランプさんの就任式だ。

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2025年1月19日 (日)

沈黙のいま

さあ、よく聞いてくれよ。
トランプさんが厚生長官に起用する予定のケネディJrについて、昨夜のNHKニュース9がゴタゴタいっていた。
ノーベル賞科学者が連名で彼の起用に反対しているのだそうだ。
ケネディJrは過去にいいかげんなことばかり言っている、厚生長官の資格はないというのである。

わたしはこのニュースを聞いて、アメリカの3大極悪業界というものを思い出した(わたしが勝手に決めたものだけど)。
どんな卑劣な手段を使っても、自分たちの権益を守ろうという業界で、1に兵器産業(銃器産業を含む)、2に保険会社、3に医療業界(製薬会社も含む)である。
これらはアメリカの影の政府といわれるくらい、献金という名のワイロやロビー団体、息のかかった政治家や学者、メディアを動員し、とにかくありとあらゆる手段を使って、大統領でさえ思うままに動かすとされる業界である。

1960年代にレイチェル・カーソンが、「沈黙の春」を書いて、殺虫薬が自然界に悪影響を与えると主張したとき、製薬会社は上を下への大騒ぎになった。
なんとか彼女の口をふさごうと、政治家や買収した学者も動員し、誹謗中傷や恐喝、脅しまで連ねて、彼女を悪徳科学者であるとするような世論を作ろうとした。
こうした工作にのせられた当時の世論は、カーソンを世間から乖離した変人とみなしたのである。
さて、お立ち合い、正しいのはつねに変人なのだよ。

長い闘いのすえにようやくカーソンの言い分の正しさが認められた。
殺虫剤が自然界のすべての小動物を絶滅することはなかった。
いまわたしたちが小鳥の声を聴いたり、魚釣りをしたり、野山を歩いてヘタな俳句をひねったり、あるがままの自然を楽しめるのは彼女のおかげである。
この時点で変人のほうが普通の人になったのだ。

いまのアメリカ(とNHK)を見ていると、ケネディJrがカーソンと同じ標的にされているような気がする。
まだスラブ人の死体を積み上げ足りないと考えているのか、NHKはいまだにバイデンさんの肩を持つ。
とうぜんトランプさんのやることは何にでもケチをつける。
いまの状況では、NHKがトランプさんが起用する閣僚を、ほめるわけがないということは留意しておいたほうがいい。

ここまではわかったかな。
議会の承認が必要なので、まだケネディJrが最終的に厚生長官になれるかどうかわからない。
しかし彼の言い分も聞かず、一方的な中傷に加担すべきではない。
わたしはここではNHKが間違っているとか、トランプさんが正しいとはいわない。
みなさんも日本の公共放送の言い分を頭から信用するのではなく、トランプさんが何をしようとしているのか、きちんと見極めてから判断するべきだというのである。
ひょっとするとトランプさんは、腐敗しきったアメリカの政治を、根本的に叩き直そうとしているのかも知れないのだ。
もうすこし見守ろうじゃないか。

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2025年1月18日 (土)

昨日と今日のNHK

昨夜のNHKに、中国の経済成長率が5%に到達したとの報道。
くやしくてたまらないNHKが、なんとかいちゃもんをつけることはわかっていたけど、そんなもの、5%だろうが0%だろうが、他国がゴタゴタいうことじゃないでしょ。
景気の浮き沈みなんてどこの国にもあるし、この報道のすぐあとに、日銀が利下げかという報道が流れていた。
日本だって景気をよくしようと、いろいろ四苦八苦してんだよ。
中国はそんな日本を参考にして、しかるべき対策を立て、それなり効果を発揮しているんじゃないかね。
つまり、いま中国で起こっていることは、いつか日本が歩んできた道でもあるわけだ。

よくいわれる不動産不況についても、NHKの言い分では長引いているってことだけど、中国政府は資本主義の原則通り、投機にのめり込んだ地方政府や企業や個人に責任をとらせ、中央に責任が及ぶことを回避してそのままずるずる。
くやしくてたまらないNHKは、需要の先食いだなんていう。
しかし相手は14億の国民をかかえた国だ。
内需への転換がうまくいけば、自国だけでアメリカと日本をあわせた以上の購買者がいるのだ。
痛痒なんぞ感じないだろうね。

問題は中国だけを標的して難癖をつけるNHKの姿勢だ。
中国が不景気だとしても、それじゃほかの国は景気がいいのか、G7の国の中に景気のいい国があるのか。
ウクライナ戦争に加担して以来、G7のほとんどの国が左まえ、支援に前向きではなかったイタリアだけがかろうじてまともだなんて、何かを示唆してないかい。

くやしくてしようがないNHKは、トランプさんにまで因縁をつけて、アメリカ第1主義は孤立主義だ、国際協調路線にもどれなんてことをいう。
ふざけるな、てめえら(これトランプさん)。
協調、協調というけど、それはいままで通りうちがいちばん負担しろってことじゃねえか。
協調というならてめえらもきちんと負担しやがれ。
言葉は悪いけど、つまりこういうことだよな。
トランプさんは突出した米国の軍事費を他国並みに引き下げ、浮いたお金をもっと国内のために使いたいと思ってんだよ。

そういうつもりで、すべての国の関税を一律に引き上げるというなら、日本も文句はいえないし、公平なものとわかれば、中国はトランプさんに協力して引き上げにも応じるだろう。
台湾有事をでっち上げてケンカを売りたがる、赤狩り時代の遺物のようなバイデンさんよりはマシじゃないかね。
日本の全右翼の期待を裏切って、トランプさんは就任式に習近平さんを招待したり、TicTokへの制裁も延期する模様。
どうみても以前のトランプさんではないぞ。
NHKはすべて以前のままという前提で、こうなってほしいという願望を並べているに過ぎないんだから、わたしは平和志向のトランプさんにエールを送り続けるつもりだ。

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2025年1月17日 (金)

甘ったれるな

すげえなあ、トランプさん。
まだ就任まえからパレスチナのゴタゴタを片付けちゃったよ。
それもどちらか一方の肩だけを持ったわけじゃないんだから、トランブさんはバイデンさんよりハマスに対して強引だ、と口を揃えていた日本のマスコミはどうした。
これだけ見てもトランプさんは以前のトランプさんじゃないみたいだぞ。
その勢いでウクライナも片付けてほしいね。

そのトランプさんが外国の輸入品に一律の関税をかけるそうだ。
一律ということは公平ということで、文句をつけるわけにはいかないじゃん。
にもかかわらず、トランプさんのやっていることは恫喝政治だという声がある。
だいたいなんでトランプさんは、ちょっと聞くと乱暴に聞こえるそんなことを言い出したのだろう。
アメリカの立場で考えてみよう。

20250117

ここに載せたグラフはヤフーに載っていたもので、世界の軍事費の比較をしたものだ(2022年版)。
軍事費はアメリカが突出している。
最近軍事費を増やしている中国でさえ、アメリカの1/3だ。
なぜアメリカだけがこんなに多いかというと、アメリカは世界の自由主義の盟主をもって任じていて、ヨーロッパや日本などの安全まで保障しているせいだ。
世界の安全を保障するのは金がかかるのだ。

アメリカの軍事費というのは西側の国すべての防衛予算でもあるとみれば、多いのも不思議じゃない。
そのかわり、たとえば日本はアメリカの核の傘に入るかわり、思いやり予算など、経済面でアメリカの面倒をみる。
アメリカの景気がよくって、米国と日本の双方が納得してやってることなら、他人が文句をいうことではない。
アメリカの景気が悪くなったらどうか。
トランプさんならずとも、いつまでオレたちに頼るんだ、ちったあ自分の面倒は自分でみろっていいたくもなるだろう。
いまちょうどそういう時期だから、日本だけではなく、ヨーロッパの国々も難題を押しつけられて困っているわけだ。

すこし前に吉田茂、岸信介、田中角栄の3人のもと首相を扱ったNHKのドキュメンタリーを観た(ほかにもこの番組を観た人は多いだろう)。
そこに吉田ワンマン首相が、金のかかる国防はぜんぶアメリカにまかせてやったよ、がははと笑うシーンがあった。
戦後の安保交渉で日本はそういう条約を結んだのである。
ちょうど東西冷戦の最中でもあり、アメリカの景気も昇り調子だったので、ついついその気になっているうち、ヨーロッパの国防までみんな責任を持たされ、予算はかぎりなく膨らんでいたのだ。
トランプさんでなくても、いつか誰かがおかしいと気がついただろう。
ようするにアメリカに甘ったれて、国防を米国に丸投げしていたほうが悪いんだよ。

ぶつくさいうのは簡単だけど、関税というのは相手のあることだから、特定の国を標的するのは、トランプさんでも難しいだろう。
これまで面倒をみてきた国に一律に関税をかけるなら、中国もロシアもやむを得んと話し合いに応じるだろうし、日本やEUみたいにたんとお世話になった国は、どうもお世話になりましたと利子をつけて払ってやったらどうだ。

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2025年1月16日 (木)

お騒がせマン

詐欺師大統領のバイデンさんが最後まで勝手なことを並べている。
ガザの停戦はオレが去年の5月に提案していたものだって。
それがなんでいままで効力を発揮しなかったんだと、NHKにまで皮肉られていた。
やっぱり詐欺師だね。
そんなバイデンさんがやっと退出することになったら、日本でも似たようなのが出てきたよ。
石丸なんとかサンて、あれなーに?
前の都知事選挙のとき、彼が都知事の年収ぐらいYouTubeで稼げるというのを聞いて耳を疑った。
この人って政治をお金儲けの道具としか考えてないんじゃないの。

新党を結成するというんだけど、その党の主張を尋ねられると、聞かれると思ってました、しかしいまの段階では話すべきではありません、だそうだ。
そんな政党に何かできるとも思えないし、これってやっぱり詐欺でしょ。
わたしが古いせいか、またひとり、話題になることで人気を維持しようというお騒がせマンが出てきたとしか思えないね。
こんなのを嬉しがってもてはやす世間のほうが悪いんだけど、いったい日本の未来はどうなるのか。
と、先の短いわたしが心配しても仕方がない。
わたしがボヤくのは全部ボケ防止のためだと思ってくんなさい。

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カリカリ

今日のNHK国際報道、別府正一郎サンが出るやつ、を観ていて、頭に血が上るくらいカリカリカリ。
ボケ防止にはいいかも知れないな。

この報道を観ているうち、あっと気がついた。
昨夜のNHKはやけに災害の報道が多かった。
南海トラフなんてわが家には影響がなさそうだけど、あまり熱心に報じられると不安になる。
なんか対策を立てておくべきかなと考え、風呂に水を張っておくことにした。
水道が止まってもバスタブ1杯の水があれば、ラーメンの50杯は作れるだろう。
汚いという人がいるかも知れないけど、使うときは沸騰させれば、緊急時だし、なんとか飲める、飲んでしまう。
沸騰させるためには、べつに携帯コンロがあるのだ。

あっと気がついたのは、水を張るために風呂場で水を出しっ放しにしていたからだ。
あわてて風呂場に行ってみたら、あふれた水がじゃあじゃあ。
たぶん2時間ぐらい出しっ放しだったんじゃないかな。
水道局からの請求書がオソロシイ。
ボケの始まっているわたしは、水を出しっ放しにすると、もう間違いなくそれを忘れる。
風呂場に張りついて満杯になるまで見張っていればいいんだけど、途中でテレビやパソコンに気をとられるともうダメ。
ああ、また今月も余分な光熱費を払わにゃならん。

原因はNHKにもある。
別府正一郎サンがウクライナのもと外相に長時間のインタビューをしていたんだけど、相手がウクライナの高官じゃ返事は決まっていると、何度いったらわかるのだ。
ついカリカリに熱中してしまったではないか。
いちいちいうのはメンドくさいからいわないけど、なにをカリカリしたのか聞きたい人はコメント欄から質問してくれ。
え、その番組を観ていない?
そういう人はウクライナ問題に口を出す資格はないね。

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2025年1月15日 (水)

デタラメ・パッケージ

昨夜のNHK国際報道に、北朝鮮とロシアの接近ぶりを物語る映像が出てきた。
驚いた。
ロシア極東のハバロフスクの公立学校で、北朝鮮をたたえる授業が行われてるというんだけど、この映像全体がひとつのデタラメ・パッケージじゃないのか。
20人ほどの生徒が授業を受けている壁には、金日成親子の写真や北の国旗がかかげられ、教師がチュチェ思想がなんとかかんとか。
そして教科書にも北の記述が増えたと、そのページが映る。
まるで絵に描いたようなわかりやすい(わざとらしい)プロパガンダじゃありませんか。
まさかそこまでやらんだろうとは、わたしもそう思いたいけど、詐欺というのは手が込んでいるほど、カモが引っかかりやすいのだ。

わたしはむかし、NHKが鳴物入りで制作した「坂の上の雲」を観て、あまりに図式が単純なので途中で放り出したことがあるけど、あれといい勝負。
だいたいロシアと北を無理に近づけるような、そんな西側が喜ぶようなものを、ロシアが西側のメディアにどうどうと取材させるか。
なにかの目的のために、だれかが捏造した映像じゃないのか。
あとで捏造がバレたら、NHKは、あれはうちが作ったものではありません、よそからまわってきたもので、文句があるならよそに言って下さいでチョンじゃないのかね。

なんでこんなことを考えたかというと、わたしはプーチンが大統領になるまえからロシアに注目しており、ウクライナ戦争が始まるまえに、プーチンがそんなに北の正恩クンに好意を持っていたとは思えないからだ。
考えてみればわかるけど、プーチンは悪徳オリガルヒを刑務所に叩き込み、官僚システムにあぐらをかいていた役人をどやしつけ、苦労してロシアを法治が優先するグローバル大国に変えた大統領なのだ。
それが親父の地盤を引き継ぎ、国民を飢えさせて自分だけは平然と太りまくる、そんな指導者を好きになると思うかい。
最近ロシアが北と接近しているように見えるのは、ウクライナ戦争が始まって、西側がやたらに結束を見せつけるから、対抗上ロシアも数合わせに北を利用しているだけだろう。

ロシアが北をそこまで優遇するわけがないという確かな理由がある。
ウクライナ戦争でロシアの最大の後ろ盾は中国だ(国民にメシも食わせられない北朝鮮が兵器を供与できると考えるほうがおかしいのだ)。
北が核兵器を備えれば、韓国日本も追従するだろう。
中国にとってこれは極東の平和をおびやかし、軍事バランスをくずすきわめて危険な行為だから、それをわかっているロシアが北に協力を、まして軍事協力なんかするわけがない。
日本にとってもありがたいことに、プーチンは核拡散防止条約を遵守する理性的な大統領なのだよ。

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2025年1月14日 (火)

連休中のNHK

連休中に録画しておいた番組がいくつか。
「Trails to Oishii Tokyo」や、「ひとり旅温泉」みたいなやわらかい番組は、まったくわたしの個人的趣味からで、「Tokyo」のほうは番組にいつも美味しそうな食材が出てくるから、「温泉」のほうは若いころひとり旅で歩いたことのある信州上山田温泉が舞台だったから録画したものだ。

固そうな番組では「経済制裁下のモスクワの市民生活」などのドキュメンタリーがあって、これは目下わたしが義憤で熱くなっているウクライナ戦争に関わるものである。
いまのご時世だから、これはまたNHKによるまっ黒なプロパガンダじゃないかと、カリカリしながら観た。
番組のなかではロシア軍の戦死者の数は◯◯人だといっておきながら、同じ時期にそれ以上死んでいるはずのウクライナ軍の損害にはまったく触れようとしない。
ロシアは格差の激しい国だというつもりなのか、夜の繁華街にたむろするオリガルヒや富裕層の子弟が出てきたのに、国を完全に食い物にしているウクライナのオリガルヒや、もっとずっと格差の大きい米国は出てこないのである。

表面的にはロシアを中傷するプロパガンダなんだけど、よく観ると制裁にへこたれないロシアの現状がうかがえる番組になっていたのが興味深かった。
相手をけなすつもりが、制作側が期待しないまま真実を伝える番組になっていたわけだ(ちなみにこれは2024年のフランスのテレビ局の番組)。

ロシアではSNSが禁止されていると非難するけど、なんとしてもウクライナを負けさせたくない西側は、SNSであらんかぎりのデタラメをばら撒いているのだから、これはニワトリが先か卵が先かの問題だ。
西側がデタラメをばら撒かなければ、そもそもロシアが禁止なんかするはずないでしょ。
だいたいどこまで禁止なのか、番組のなかにはカメラ片手にモスクワ市内を撮影しまくるロシア人ユーチューバーの娘も出てきたし、しょっちゅう日本とロシアを行ったり来たりしているユーチューバーのアリョーナさんのような人もいる(いま彼女はどこにいるんだ?)。

プーチンが圧勝した2024年の大統領選挙では、まともな対立候補がいなかったのが問題だという。
これもニワトリ、卵のクチ。
ナワリヌイさんのような西側に支援された候補がいなければ、いや、いたとしても得票率が80%が70%に下がるくらいで、プーチンの勝利がゆるがなかっただろう。
プーチンに変わりうる剛腕と愛国心をそなえた候補、国内のオリガルヒを締め上げてきちんと税金を払わせる候補は、いまのロシアにはいそうもないし。

番組では制裁が迂回輸入によって、ぜんぜん効果がないともいっていた。
モスクワではフランスのワインも日本の海産物も、第三国を迂回していくらでも買えるそうだ。
ロシア政府が迂回輸入を認めているからというんだけど、売り上げの大きな部分を占めるロシアのマーケットを、捨てられる企業がそんなにいるわけがない。
西側の企業だってかげでは制裁破りに熱心なんだよ。
制裁で悲鳴を上げているのは、ロシア女性と結婚して、フランス語教師をしているフランス人男性くらいだった。
日本にも中国人と結婚した男性はたくさんいるから、台湾有事になったらこれは日本でも日常茶飯事になる光景だろうね。

総じて番組のなかのロシア兵は意気盛んである。
モスクワの劇場で起こった乱射事件は、ロシアをけなすのに都合がいいというんで番組でも大きく取り上げていたけど、これはその後に起きたアゼルバイジャン機の撃墜で、プーチンが戦争中に過ちが起きるのは止むを得ないと謝罪するいい口実になった。
忘れちゃいけない。
いまでも戦争が続き、多くの若者が死んでいるのは、ゼレンスキーさんのかたくなな態度と、無駄な支援をする西側各国、そしていつまでも日本人をだまくらかす公共放送のせいなのだ。

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昨日の北の兵士

もうまるでめちゃくちゃだな。
ロシアに派兵された北朝鮮の兵士たち。
ゼレンスキーさんはウクライナ軍に囚われた捕虜2人の交換に応じていいといってるらしいけど、そんなことをしたらじつは雇った役者による、やらせだということがバレてしまうではないか。
わかってんだよ。
捕虜2人は北にもどったら処刑される、だから帰りたくないといってるとして、じっさいには交換する気はないんだろう。
だいたいなんでちょくせつ正恩クンに交換を申し出るんだ。
捕虜交換ならロシア軍を介するのがスジじゃないかね。
かりに、捕虜兵士が首尾よく北に帰れたら、その後はどうなるのか、じっくり観察しよう。

北朝鮮の残酷ぶりを印象づけるつもりか知らんけど、捕虜にならずに自爆や自決を命令する書類も見つかったそうだ。
しかし精強部隊ならいざ知らず、末端の日雇い兵士がそんな命令を聞くわけがないじゃん。
それともやっぱり親分の命令なら盲目的に従う精強部隊だといいたいのか。
精強部隊が自決もせずに、ベッドの上で西側マスコミのインタビューに答えるか。
もうよせ。
デタラメにデタラメを重ねれば、恥の上塗りになるだけだわサ。
このよせっていうのはNHKにいってるんだからね。
だいたいNHKがうれしがって報道して、そのままうやむやになり、続報もない事件がウクライナだけでいくつあると思ってんだ。

話は変わるけど岩屋外務大臣て、髪の毛を染めてんのかい。
うちのテレビじゃなんとなく紫色に見えるんだけど。

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2025年1月13日 (月)

閑話休題

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考えてみたら今日は3連休の最後の日だそうだ。
これではNHKの国際報道も少ないはずで、するといちゃもんのネタが少なく、わたしはまた無聊をかこつことになる。
運動でもすればいいけど、夜中に散歩に行くから、運動はそれで間に合ってしまうし、スーパーでものぞいたりすると、つい要らんものを買ったりして、ふところによくない。
昼間は部屋でくすぶるしかないのが実情。

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さいわい、先日、むかしよく通った野川公園に行ったとき作りかけた歌がいくつかあった。
せっかく作ったものをボツにするのももったいないので、とある冬の日(とくに意味はない)にもういちどこれの続きをひねってしまおう。
ここに載せた写真のうち4枚組のものは、上がむかしの、下は先日の同じ場所。
ほかの写真も歌にちなむもので、過去にこのブログに書いた文章と関わりがある。
ヘタな詩歌でもこんなヒマつぶしは、自分がいっぱしの詩人になったようで、イイ気持ちになれるものだ。

  夏くればほたる飛びかう里山も
       むかしのままに変わらずありき
  ガード下のらくがきあらたになりており
       このキャンバスに描きしはたれ
  川ぞいの道を歩んだ幾春秋
       犬のツィーマの思い出ととも
  さわさわと音たて流るる細流に
       むかしもいまも蟹の棲むらむ
  白秋の麦わら帽子と霧積の
       うた口ずさんだあのころの夏
“犬のツィーマ”というのは、むかしよく散歩に連れていった、ロシア人の家のミニチュアシュナイザー犬のこと。
“白秋の”というのは、角川映画の「人間の条件」に出てくる北原白秋の詩で、むかしテレビでしきりに流されていた。

ヒマなときのわたしには、歌でも詠むかという高尚な(?)趣味があって、これならタブレットがあれば金なんか1円もかからない。
ひねくれ者にも詩心はあるもので、石川啄木や中原中也もそうとうにひねくれていたって話だ。
3連休でいちゃもんもひと休みのあいだに、せいぜい創作活動に入れ込んで、こころを清らかに洗濯しておこう。
創作というのは、簡単にいえば無から有を生じさせることで、昼間から焼酎を飲んでブウたれることじゃない、あ、これはわたしのこと。
最近やけに焼酎の減りが早いな。

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2025年1月12日 (日)

本日の工作

「クルスク州でウクライナ軍に生け捕りにされた2人の北朝鮮捕虜の詳細
これは今日のネットニュースの見出し。
この記事を読んで、ちょっと奇妙なことに気がついた。
このニュース以前にわたしはもうひとつのニュースを読んでいて、それには
ロシア領のクルスクの戦闘で北朝鮮兵士を4千人も殺傷したのに『捕虜ゼロ』の摩訶不思議」と書いてあった。
わたしはそれも読んでいたから、前項のブログ記事でどこかのマスコミが、戦死者が多いのに捕虜がひとりもいないのはおかしいといってると書いたのである。

するとさっそくふたりの北朝鮮兵士が捕虜になった。
ここがおかしい点だけど、最初に疑問を発したと同じマスコミ(コリアレポートの辺真一という人)が、ウクライナ軍はようやく捕虜を得たかと、今日のネットニュースに納得したようなことを書いていることだ。
まるであらかじめ示し合わせ、最初に辺真一さんが疑問を発しておいて、すぐにひっくり返し、北朝鮮兵士のことを強く印象づけるような書き方である。
肝心なのは、この新しいニュースを読んだだけでは、絶対にウクライナのプロパガンダではないという証拠にはならないということなのだ。

「暴風軍団」と称される特殊部隊に属する北朝鮮兵士1万1千人がロシアに派遣されてから3か月、ロシア領、クルスク州に配属されてから2か月が経ってやっと手にした「戦果」だけに喜びもひとしおであろう、だって。
バカなことをいってるな。
暴風軍団というのは北の精強軍だそうだけど、それがどうしてむざむざと捕虜になるのか。
むかし北朝鮮の潜水艦が韓国の近海で座礁し、乗組員は上陸して北へ逃避行を企て、ほぼ全員が玉砕したこともあるし、日本海で日本の巡視船に捕獲されそうになった北朝鮮のスパイ船も、乗員は逮捕されるまえに全員が船もろとも自爆した。
北の精強軍ならこのくらい覚悟ができているものだ。

捕虜の兵士は「北朝鮮にいる時はロシアに訓練に行くと聞かされていたが、ロシアに着いて初めて派兵されたことを知った、ともある。
これではとても精強部隊とは思えない。
しかも病院のベッドに横たわり、西側のマスコミの取材にも応じるという。
なんだ、なんだ、これは。
いったい派遣された北の兵士は、精強軍なのか、訓練も行き届かない新兵なのか。
つじつまの合わないデタラメばかりじゃないか。
なんとかしてロシアと北を結びつけようという工作も、やればやるほどボロが出る。

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ふたりの捕虜

世にいちゃもんのネタは尽きまじ。
ウクライナ戦争ほどの規模の戦争なら、捕虜のひとりやふたり、珍しいことじゃないだろうに、ゼレンスキーさんが北朝鮮の兵士ふたりを捕虜にしたと発表。
それ自体は不思議でもなんでもないけど、NHKが速報で大きく報じていたのはいったいどういうことか。
わかってる。
どこかのマスコミが、戦死者が多いのに捕虜がひとりもいないのはどうしてなんだと疑問を発していたので、これではマズイとウクライナ(とNHK)は考えた。
なんとしても生きた北の兵士の捕虜が欲しい。

わたしの見立てでは、プーチンは北の兵士を前線には出さず、彼らは後方で土方作業に従事しているはずだった。
しかし北の兵士の中には、2017年に命がけで軍事境界線を越えた兵士がいたように、機会があれば脱北したいという兵士も少なくないと思われる。
ロシアに派兵されたのはその絶好の機会だ。
生きた捕虜が欲しいというゼレンスキーさんと、脱北したいという兵士の願望、(さらにNHKのおもわく)が合致して、あとはロシア国内の反体制派の手引きがあればいい。

たぶん北の捕虜というのは脱走兵じゃないかね。
ロシアに脱走しても仕方ないから、クルスクのウクライナ軍陣地に逃げ込む。
土方の穴掘り現場からウクライナ軍の陣地までは遠いけど、プーチン嫌いの反体制派が車で送ってやればいい。
ウクライナでは捕虜にいい含めて、シナリオ通りの発言をさせる。
こんなことだと思うけど、でもほかにもわたしの予想外のことがあるな。

わたしの見立てでは、ウクライナ軍はクルスクで袋のネズミになっているはずだった。
今回の捕虜はクルスクで捕まって、首都のキエフに移送され、そこで取り調べを受けているという。
ということは、クルスクとキエフ間は乗り物が自由に往来できるということになる。
もしかすると全部でっち上げの可能性もあるぞ。
とにかくNHKが大喜びで報じるという時点で眉ツバものだと思わなくちゃ。
日本の公共放送はそのくらい信用がないんだから。
ま、もうすこし成り行きをながめよう。

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2025年1月11日 (土)

ビジョン

前項の続き。
またしても浮かんでは消えるわたしの新しいビジョンだ。
よく犯罪者が犯罪の痕跡を消そうとして、スマホの通話記録を消去することがある。
しかし、天網恢々のなんとかやら、消したと思った記録は完全に消えてなく、警察はそれを復元させることができるのだ。
それと同じことで、たとえば加盟者のアクセスカウンターの数字をごまかしているのがケシカランと、ココログというプロダイバがお取りつぶしの難に遭ったとする。
するとわたしのブログもそれっきりで、もう読むことは出来ない。

しかし、しかしだよ。
消えたと思ったわたしのブログは、じつは消えてなく、未来のコンピュータの中で復元させることが可能かも知れない。
ひよっとするとインターネットが軌道に乗ってから、ここで扱われたすべての情報は、ネットの世界の人間記録として(おもてから見えないだけで)保存されていたりして。
すると100年後の人類は、100年前の日本にこんな先駆的な考えの人間がいたのかと驚愕することになるわけだ。
残念ながらわたしはそれまで生きてないだろうから、いちやく有名人になって、お金がどしどし儲かり、若い娘たちにもてはやされるってことはないだろう。
でもいいんだ。
わたしってやっぱり徒労に賭ける人生なんだもんね、グスッ。

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一帯一路へ

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日本もBRICSに参加して、中国の一帯一路政策に協力するべきだ。
というと、ふざけるな、中国なんぞの風下に立てるかという人たちが、きっといる。
いったいいつまで日本が世界の大国であると信じてるのか知らないけど、ここではとりあえず日本と中国を棚に上げて、未来の地球について考えてみよう。

宇宙から見た夜の地球の写真を見たことのある人もいるだろう。
日本やアメリカ、ヨーロッパの大都市は光があふれてまばゆいくらい輝いているのに対し、北朝鮮のようにまだまだまっ暗なところもたくさんある。
光の分布がそのまま地上の発展の度合いを物語っているのだ。
しかし光があればいいってもんでもなし、わたしには地球のエネルギーを無限に使いまくっているんじゃないかとゾッとする部分もあるんだけど、わたしの部屋もその光のひとつなんだと思えば文句もいえない。

日本、ヨーロッパでは物流や通信のインフラがほぼ完成していて、ネットワークが網の目のように発達している。
残念ながらユーラシアやアフリカ大陸にはまだそうなってない場所がたくさんある。
しかしユーラシアとアフリカは地続きなのだ(ヨーロッパもそうだけど)。
以前作家のポール・セローとアフリカをバーチャル旅行してわかったことは、近年ではアフリカでも大学を出て、教育熱心な政治家がどんどん増えているということだ。
日本にやってきたチャドやナイジェリアの政治家は、彼らをグローバルサウスからひっぱがそうとするNHKのアナウンサーを、歯牙にもかけないくらい堂々と受け応えをしていた。

おそらく未来の地球では、ヨーロッパ、ユーラシア、アフリカを結ぶ壮大なネットワークが完成して、対馬トンネルが開通していれば、東京からアフリカ南端のケープタウンまで、列車で行くことも可能になっているに違いない。
ここで中国の“一帯一路”が出てくるけど、いまはまだ遅れている地域にもネットワークをつなげようと、いま中国がやっているのはそういうことではないか。
アフリカを縦につらぬく鉄道を完成させようとしたセシル・ローズの夢にも、けっしておとらない壮大な計画だ。

それなのに、日本がかたくなに中国なんぞにと言っていていいものだろうか。
物流ひとつをとっても、ネットワークの一部になったほうが得策なのはいうまでもない。
さいわいいまの日本は、中国、ロシアを含めて、世界のなかでももっとも敵のいない国だ。
つまり中国人もロシア人も、一般国民はみんな日本が好きなんだよ。
この機会をとらえて、最近せせこましい考えにとりつかれている日本人も、思いきり壮大な夢の実現に参加したらどうなのだ。
そんなことをすれば得をするのは中国だけだという人は、胸に手を当てて、そのこと自体がせせこましい考えということを考えてみればよい。
まごまごしていたら日本はアジアの、いや世界の孤児になってしまうだけだ。

いまはインターネットで、通信の分野が世界をつなげている。
これを運輸や人の往来の分野までつなげてこそ、世界のすみずみまでも結ぶ完璧なネット社会が完成するんだ。
地球そのものが生物だと考えれば、ようやく血管が肉体のすべてに通った生きものの完成ということになるだろう。
これはわたしのとっぴょうしもない個人的願望かも知れない、と考えたところで、もうひとつのビジョンが開けてきたけど、それは次回にしよう。

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2025年1月10日 (金)

なげき

わたしがいつも夜中に徘徊している散歩道のわきに自動車の修理工場がある。
車5台くらいいっぺんに整備できそうなガレージがあって、民間の工場としては大きいほうだろう。
最近やけに動きが少ないなと思っていたら、今日その鉄の門の柱に、「廃業しました」という札がかかっているのを見つけた。

どうも仕事をリタイアして年金生活になっているとわかりにくいけど、世間はいよいよ不景気らしい。
専業主夫のわたしにも野菜の値上がりくらいはわかる。
いったいどうなっちゃうのだろう。
先の短いわたしが心配しても仕方がないけど、ウクライナ戦争の開始のころからだよな、ヨーロッパでも先進国の多くが不景気になっていったのは。
日本人のなかにはまだ信じないボンクラもいるみたいだけど、こんな世界にだれがした。
ウクライナ支援などという余計なお節介をするべきじゃなかったんだ。
世界か対立と分断の状態になっていなければ、まだまだ以前のままの景気が続いていたような気がするんだよね、わたしには。

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壮大なビジョン

昨日はバスを乗り継いで、以前に住んでいたアパートの近くの野川公園まで散歩に行ってきたことは書いた。
うちの近所のバス停から西武バスで武蔵小金井まで出て、そこで京王バスに乗り継けば野川公園に行けるのである。
公園内を流れる野川にそって別のバス停まで歩き、帰りはまた京王バスと西武バスを乗り継いで帰ってきた。
やけにバスばかり強調するのは、わたしはシルバーパスという高齢者用の定期を持っているので、交通費は1円もかからなかったせいなのだ。

タダのバスに乗ってるうちに壮大なビジョンが開けてきた。
じつは、あいかわらずYouTubeで儲ける方法はないかと、だいそれたことをしょっちゅう考えている。
といっても団塊の世代が若いもんに張り合ってチャンネルを持つのは容易ではない。
なんか若いもんがやらないようなアイディアはないだろうか。
わたしの歳では、仕事としてやるのはしんどいから、趣味と実益を兼ねた、時間に束縛されないものがいい。
というムシのいいことを考えているうち、素晴らしいアイディアがひらめいたのだ。

シルバーパスというのは70歳以上の老人に発行される都内全域のバスの定期で、いちおう有料(年間千円)だけど、熱心に使えばもとはすぐ取れる。
使えるバス会社は都営バス、小田急バス、京王バス、西武、東急、京成など、都内のほとんどのバス会社を網羅しているから、バスを乗り継ぐ覚悟があれば、都内のたいていのところには行けるのである。

シルバーパスでどこまで行けるかという映像を作れば、なにしろ70歳以上限定なのだから、そもそも若い人がやれるチャンネルではない。
今日はあそこ、明日はこっちとシリーズ化して、乗車ついでに沿線にある名所をまわるようなチャンネルにすれば、ネタもとうぶん途切れないし、足の運動にもなり、旅行好きなわたしには趣味と実益を兼ねられる。
この歳のじいさんばあさんはだいたい足腰が弱っていて、バスの旅でもしよう、そしてそれをYouTubeに上げようって人は多くないはずだから、競合する相手もあまりいないだろう。

うん、これは素晴らしいアイディアだと思った。
問題があるとすれば、上記の利点がそっくり欠点にもなることだ。
若い娘なら最初は水着にでもなる手があるけど、じいさんばあさんではそうもいかないし、パソコンもスマホも苦手な年寄りが、そんなチャンネルを観るだろうか。
だれも観てくれなければ、登録者が増えようがないし、登録者がいなければYouTubeで儲かるわけがないのである。

うーんと考えているうち、だんだんおっくうになってしまった。
誰でもいいや、やる人がいたらアイディアに特許は申請しないから代わりにやって。
世の中にはわたしを憎んでいる輩も多いようだけど、安心してくれ、わたしが金持ちになることは永遠にないだろう。
  またひとつ浮かんだビジョンは春の夢

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2025年1月 9日 (木)

ひさしぶり

今日もタノシイNHKの話題だよ。
トランプさんの発言がなにかと物議をかもしてるな。
グリーンランドやカナダはアメリカのものにするって。

さっそくデンマークの女性首相は、グリーンランドは売り物じゃないって否定に躍起だ。
国家の主権を台湾有事までなんとしても錦の御旗にしておかないとまずいNHKも、同調してケシカランという。
でもね、わたしゃ思うんだけど、グリーンランドに住んでいるデンマーク人はどうなのさ。
デンマーク自身は資源の開発も始めるでなし、住みやすい環境を整えてくれるでもなし、あってもなくても変わらないこんな寒い土地にほうっておかれて、それだったらアメリカに、あの夢のアメリカに、買ってもらって、ハワイでもフロリダでも好きなところに住めるほうがいいじゃんと思ってるかも知れないよ。
強引に拒絶すると、グリーンランドの独立運動に発展するかもね。

カナダの場合は、もうすぐクビになるトルドー君はともかく、国民はとくに文句をいわないだろう。
なんとなれば、今でもアメリカの51番目の州みたいなもんだし、国民皆保険もないアメリカよりカナダのほうがいいと思ってるだろうから。
すぐとなりにいるおかげで、アメリカの欠点もNHKよりはわかっているんじゃないかね。

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今日のわたしは以前住んでいたアパートの近くにある野川公園まで、バスを乗り継いで往復してきた。
この公園のなかを流れる野川のほとりの道は、わたしが20年の間、ほとんど1週間に1回か2回の頻度で散歩をしてきたところだ。
なつかしかったけど、バスで往復したおかげで、またわたしの心のうちに壮大なビジョンが開けてきた。
詳しいことは次回に説明しよう。

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その後

朝になった。
昨日の「大石英司の代替空港」のわたしのコメントに、さらにコメントがついて炎上してるんじゃないかとのぞいてみたら、朝の9時の段階でこのブログに45のコメントがついていた。
その45のコメントを拝見してみたら・・・・

いや、ひどいもんだね。
ようするに以前あった(いまでもあるのか?)2チャンネルみたいなもので、アホたちが猫のションベンみたいなものを、そのへんに塗りたくって嬉しがっているだけ。
まともな意見の交換の場ではなく、理屈や正論なんてどうでもいいようだ。
「代替空港」自体がそういうものなのかと納得したよ。

まあ、わたしはそのうち老衰死するからいいけど、こういうう連中は台湾有事でも起きて、みんな戦場に引っ張り出され、現在のウクライナの若者たちの気持ちを思い知ることになるんだろう。
そのときになってようやく反省を・・・・いや、反省なんかするわけがないな。
こういう連中は自分がなんで戦場に引っ張り出されたのかもわからず、みごとに木っ端微塵になって戦場の花と散るんだろう。
連中が世間の何パーセントいるのか知らんけど、わたしが心配してやる必要はこれっぽっちもないわけだ。
来るべき時代がどんなものなのか、垣間見られただけで良しとしなくちゃ。
という遠吠えをして終わり!

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2025年1月 8日 (水)

反論・反論・反論

わたしが前項で「代替空港」にコメントで反論したら、さっそくどこかのアホから反論の反論がついた。
それが以下の文章だ。

スゲーな、言ってることがロシアンナラティブそのものじゃん。
あんたは宗男か
>ロシアはウクライナを同盟国として、下にも置かないくらい大切にしてきた。
はぁ?何言ってるの?
ホロドモールを知らんの?歴史をぐらい学んでからもモノを言え。
(露助はいつもウクライナ人を下見て、バカにしてきた。)
独立後も親露しか認めずオレンジ革命、マイダン革命、クリミア危機、親ロシア派騒乱…
そして2022年、全面侵攻。
ブダペスト覚書によってロシアは自ら安全を保障した国を侵略した。
相手にする様な反論に全くなってない。
それでもこういうナラティブは良貨を駆逐するからお怖いんだよね。
NHKだってその傾向があるんだから。

さっそく反論の反論の反論をつけようとしたら、もうわたしのコメントは書き込み禁止になっていた。
だれかサンの手が働いているようだけど、わたしにはわたしのブログで反論するという手が残されている。
それがこの先の文章。

わたしはプーチンや、少なくてもゴルバチョフ以降の話をしてるんだよ。
「ホロドモール」というのはいつの話だよ。
ナチスのユダヤ人虐殺でいまのドイツが悪い、毛沢東の政策で中国で大勢の国民が死んだから、いまの中国はケシカランというのと同じじゃないのか。
オレンジ革命、マイダン革命とも、ロシアの抑圧というより、ウクライナのオリガルヒや西側が手をまわして、ウクライナをロシアから引き離そうとしたものだろう。
このふたつの革命で、プーチンはロシア派を勝たそうとしたけど、力や暴力を使ったわけじゃない。
似たようなことは西側だってやっていたはずで、オレンジ革命、マイダン革命はそういう西側の謀略が成功しただけだ。
ブダペスト覚書?
あれはウクライナの恒久的平和を確約するために結ばれたものだけど、当時はむしろウクライナから核兵器を取り除くために、アメリカが西側のために結んだものだった。
そうやってロシア、米国双方がウクライナに手を出せないようにしておいて、その裏で西側はクリミア半島を手土産に、ウクライナを西側に引き込もうとした。
どこか違うか。
歴史ぐらい学んでから、そして自分の頭で考えてモノを言え。

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拝啓、代替空港さん

ココログに「大石英司の代替空港」というブログがある。
最近の報道の中から目についた記事を拾って、短い感想をつけるだけというお手軽なブログだ。
どんなブログをやろうと表現の自由の保障された日本では本人の勝手だけれど、その人が作家で、多少でも有名な人なら、発言に責任を持ってもらわないと困る。

いちばん新しい彼のブログにあった文言だけど
「ロシア軍の犠牲が凄まじいのね。年末にかけて、あり得ないような数の犠牲を出している」
ということだけど、ロシア軍の犠牲が多いかどうか、数字に確かな根拠があるのだろうか。
英国あたりの発表を鵜呑みにしてるんじゃないかね。
ロシアの進撃はゆっくり確実なものに見えるし、ロシアが発射したミサイルによる死者も、イスラエルなどに比べるとずいぶん少ないように感じる。
これはロシア軍ができるだけ兵士や市民の犠牲を出さないように、慎重に進撃しているからじゃないのか。

「そして、ウクライナという国も文化も言語も、今度こそ根こそぎ、決定的に駆逐されることになる」
戦争が始まる前まで、ロシアはウクライナを同盟国として、下にも置かないくらい大切にしてきた。
わたしは2013年にロシアに行ったことがあり、モスクワでウクライナ・レストランというところに入ってみたけど、店内にはウクライナの民族服を着たウクライナ人の男女が働いていて、とくにウクライナに対する差別があるようには見えなかった。
かってゴルバチョフが大統領だった時代には、ゴルバチョフと奥さんのライサさんは、ともに両親がロシア人とウクライナ人だったくらいだ。
そんな親戚関係といっていい関係をぶち壊し、ロシアを裏切ったのはどっちなのか。

文化も言語も根こそぎ駆逐されるとは、なにを根拠にいってるのだろう。
プーチンがそんなことをする気なら、やっている時間はとっくに、戦争まえにも十分すぎるくらいあった。
代替空港さん、あなたにウクライナ問題をどうこういう資格はないようだ。
アホな連中を扇動するのはやめておきなさい。

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読書とは

自分のブログを読み返していたら、古い記事に作家の佐藤愛子さんに触れたものがあった。
記事の中に“今年94歳で”という文章がある。
それはいいけど、いや、よくないけど、というのはこの記事が書かれたのがいまから7年まえなのだ。
えええ! するてえと、彼女はいまいくつになるのか。
もしやと思って調べたら、まだ存命中で、101歳になるんだそうだ。
げに女は怖しい。

若いころのわたしは乱読で、目につくものは手当たり次第に読みまくった。
それこそ夏目漱石、森鴎外から筒井康隆、椎名誠まで、ほかに平家物語や雨月物語のような古典、そして和歌や詩歌、漢詩、石川啄木、高村光太郎のような詩集の類も。
外国の本でも、これはちょっと偏りがあったけど、モーパッサン、メルヴィル、モームなど、重いものから軽いもの、ほかにミステリーからSFまで。
べつに自慢しようってわけじゃないけど、若いときにというのがミソだ。
本というのは、その人がいちばん感じやすい年頃に読んでこそ、肉にも肥やしにもなると思うからである。

ココログにもやたらにむずかしそうな本を読んでいる人がいるけど、そういう人は若いころ本を読んだのだろうか。
書いてる内容を見ると、自然の美しさに感動するこころや、他人に対する思いやりが欠如してるんじゃないかと心配になる人もいる。
そういう人が若いころ自分の仕事に関わる勉強ばかりしていたとすれば、同じころ趣味道楽で本を読んでいたわたしには彼を責められないけど、歳をとってからいきなり哲学や経済論の本を読み始めるのは危険じゃないかねえ。
つまり、粗末な柱の上にでっかい家を乗せようというようなもんじゃないかと、つくづく思う。
あ、あんたのことを言ってるわけじゃありませんヨ。

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2025年1月 7日 (火)

今年は

今年もますます義憤にかられる年かと思ったけど、世界はますますわたしに安寧をもたらす方向に動いているな。
カナダでトルドー君が辞意を表明だって。
ま、あの国はだれが首相になっても国際状況にたいした影響があるわけじゃないし、アメリカの51番目の州であることは変わらないだろう。
52番目の州である日本はどうするんだい。
石破クンがトランプさんに会うのは就任式のあとでいいなんていってるうち、イタリアのメローニさんに先を越された。
日本政府(とNHK)はまだアメリカに重要視されてるなんてほざくのかしら。
そりゃわたしだって、会うならメローニさんのほうがいいけど。
この間、ロシアは動かざること山のごとしで、プーチンも、カナダはなにあたふたしてんだよって冷静。

ゼレンスキーさんはロシアからのガスパイプの栓を閉めたそうだ。
ロシアが閉めたのならモルドバやスロバキアにゆさぶりをかける気だろうと理解できないこともないけど、なんでウクライナが閉めるんだよ。
そんなことをすればEUに迷惑をかけるだけで、自分の首を絞めるだけじゃん。
おおかたアメリカがそそのかしたんだろう。
ノルドストリームといっしょで、アメリカは自分とこのガスが高値で売れるし、欧州が困ることなんか目じゃないんだよ。
あれほど子分としてへいこらしてきた日本は、USスチールが門前払い。
アメリカの、いやバイデンさんの都合のためには、友好国だろうが同盟国だろうが、いとも簡単に切って捨てられるってことがまだわかんないのかねえ。

オーストリアでは、間違いやすいけど、オーストラリアじゃなく、EUに加盟しているヨーロッパにある国のほう、でも西側におもしろくない動き。
どんな国かといわれると、なんとなくスイスのような美しい景色にかこまれた、古風な街が多く残るところというイメージがある。
悪いイメージとしては、あのヒトラーの生まれ故郷だったような・・・・
そんなオーストリアでも極右の首相が登場しそうで、なにがどうなるかわからんけど、親ロシア政権ができそう。
ヨーロッパではこのあともどしどし親ロ政権の国が出てきそうで、オーストリアはその嚆矢というわけだ。
ロシア擁護派のわたしとしては安心して見ていられることになるんだわさ。
NHKは“今年の10大リスク”とか、“Gゼロ世界の混迷”なんて脅かしていたけど、わたしにしてみれば、そしてウクライナの市民にしてみれば、ようやくいい年になりそうだ。

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高齢者講習

1日ひと仕事のわたしは、本日は免許更新のための高齢者講習に行って、それで終わり。
「認知症のおそれがある」基準には該当しませんでしたという太鼓判を押してもらって、無事帰宅。

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2025年1月 6日 (月)

鎌田實さん

鎌田實サンて有名人でしょ。
たしかなにかのお医者さんで、本も何冊か出している人って記憶があるんだけど、その人がココログにブログを持っている。
プロフィールを眺めてみたら、信州のほうで病院の院長をしているエラい先生らしい。
しかし専門は国際問題ではないようだ。
ウクライナ戦争や、シリアについても書いているんだけど、わたしと見方がぜんぜん異なる。
もちろんわたしがすべて正しいわけではないし、この人のウクライナ支援という人類愛的行為にケチをつけようってわけじゃない。

鎌田さんの最新の記事にこんなことが書いてあった。
シリアがロシアから離れれば、中東の石油や天然ガスはパイプラインでヨーロッパへと送られ、一気に経済的問題は解決していく
そうだろうか。
シリアはよそに供給できるほど、石油の豊富な産出国ではないし、ロシアから離れれば経済問題が解決するというのも間違いだ。
テロ組織とされていた反政府勢力に国をまとめることができるなら、アサド政権にだってできたはずなんだよ。

これだけでも鎌田さんが国際問題に無知であることがわかってしまう。
おそらく映画の黒澤明と同じように、その功績が大きいから周囲に忠告できる人がいないんだろう。
悪いことはいわない。
若者たちにあたえる影響が大きいから、あまり国際問題には口を出さず、せいぜいウクライナ難民の支援ぐらいに精を出しておくんだね。

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2025年1月 5日 (日)

インドへの道

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この正月に観た英国映画の3本目はデヴィッド・リーン監督の「インドへの道」。
この監督は「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」などでお馴染みの、とにかくスケールの大きな歴史大作で知られた人である。
わたしは「ロレンス」あたりからこの監督を神聖視してしまって、「インド」はDVDが発売されると、映画館で観たことがない映画なのに、ためらわず購入してしまった。

金を出して買ったものは観なくゃもったいない。
そのときちらりと眺めてみたら、だんだん話が神秘的なものに傾く兆しがあらわれたので、そういう非合理的なものが大キライなわたしは、とちゅうで観るのをやめてしまった。
どうせインドの古い寺院で卑猥な石仏を見たヒロインが、インドの陽炎のしたで抱いた白日夢、というような映画なんだろう。
だいたい英国人がインドで期待することは、ビートルズがインドの乞食坊主にとりつかれたように、そういう神秘主義に決まっているのだ。

デヴィッド・リーンもおいぼれたかと思ったけど、今回はどうせヒマだし、正月に観た英国映画3部作にするつもりで、じっくり最後まで観た。
その結果、「インドへの道」は・・・・やっぱりクソだった。
クソを観るために3時間も費やして、損したワ。

映画の出だしはヒロインが英国から船でインドに出発する場面で、船会社のキップ売り場の会話など、いかにもリーン監督の映画らしく手慣れたもの。
彼女は判事としてインドに赴任しているいいなずけに会うために、いいなずけの母親と共にインドへ向かうのである。
インドへ到着したあと、さらに鉄道で彼氏の赴任先へ向かうんだけど、列車が闇夜の鉄橋を渡っていくシーンなど、いちどでいいからインドにも行ってみたかったわたしのノスタルジーをかきたてる。
残念ながらわたしがインドに行くことは、永久に見果てぬ夢で終わりそうだ。

デヴィッド・リーン監督は、歴史に翻弄される人間を描いた大作で観衆の度肝をぬいたものの、人々が冷静になると、その影響でアジア人、アラブ人を一等下の民族であると馬鹿にするレイシストであると評判が立ってしまった。
これではいかんと、死ぬまえにあわてて罪滅ぼしのために作ったのがこの映画らしい。
この映画では、無理やりインド人の肩を持ちすぎているようで、英国至上主義者の監督らしくない。
ちなみにこれはリーン監督の遺作で、製作は1988年、マイノリティに対する差別が世界的に抗議のムーブメントになり始めていたころの映画である。

ヒロインは好奇心がいっぱいで、インドへ着くとひとりで自転車に乗って、あちこち見物に行き、ある古い寺院で、男女のからみをあけすけに彫った石像を見てどぎまぎする。
英国には女性探検家クリスティナ・ドッドウェルのような冒険家の系譜があって、こんな勇敢な女の子もいたのだろう。
しかし最近のインドは女性に乱暴するレイプ犯が多いらしいから、ひじょうに危険なはずだけど、これは英国がインドを植民地として統治していたころの話で、中国の上海のような租界でも、現地人は欧米人に恐れ入っているところがあったから、あまり危険な目には遭わずに済んだらしい。

ヒロインといいなずけの母親は、インドで知り合った若いインド人の医師の案内で、有名な観光地である古い洞窟を見物に行く。
ここでいくつかの偶然が重なり、ヒロインは医師と2人だけで洞窟の内を見て歩くことになる。
そして不運な事件に巻き込まれるんだけど、さて、お立ち合い。
たとえばあなたが暗い洞窟のなかで、ちょっとステキな女の子と2人きりになったとき、あなた彼女いるの?なんて思わせぶりに迫られたとする。
こういうとき相手を押し倒して、その場で生殖行為にのめりこむというのは、男として自然な行為である。
いや、オレはそんなことはしないというカタブツ男がいたら、そりゃ病気だね、病院で診てもらったほうがエエ。

全部が全部、生殖行為に及ぶかどうかは別にして、そういう男がいたって不思議じゃないのである。
この映画の欠点は、そういう男の本能を無視しているところだ。
インド人の医師はヒロインを犯そうとしたという疑いをかけられて裁判にかけられる。
植民地時代のインドだから、宗主国の女性に手を出した男の罪は深い。
彼の親友のイギリス人だけは絶対にそんなことはないと、医師の潔白を言い張るんだけど、親友の無実を信じるのはいいとして、普通なら魔がさしてそういうことになってもおかしくないと考えるほうが自然ではないか。
また教養をひけらかしちゃうけど、サムセット・モームの「雨」という短編小説は、ついに誘惑に打ち勝てず、救うべき娼婦に手を出してしまった宣教師の話である。
ここはどうも医師に味方する英国人のほうに無理がある。

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このあと、なにがなにしてどうなったのか、裁判はヒロインが訴訟を取り下げることになって、急転直下で解決する。
そのへんが安直でぜんぜん感心しないけど、男に手ごめにされたいという被害妄想でも彼女にあったのだろうか。
リーン監督の映画の常連であるアレック・ギネスのインド行者も、彼は変人ですと紹介されている割には、全く神秘的なところがないフツーの人である。

晴れて無実を勝ち取ったインド人医師だけど、彼は自分が好きだったヒロインが、親友の英国人と結婚したと誤解していて、彼を許せない。
しかし映画のなかでは、医師とヒロインがそれほど親しい仲であるようには描かれてないし、医師はアラビアの砂漠で、かげろうの中から現れるオマー・シェリフのようなカッコいい人間でもない。
観光洞窟で誤解が生じるまで、彼らはヒロインがインドで知り合ったばかりの、ただの仲のよい友達関係だったのだ。
それがなんで恋敵みたいに恨みをあとに引きずることになるのか。
英国人が全く関係ない女性と結婚して、インドまで医師を訪ねてきたおかげで、ようやくこの誤解が晴れる。
それはまあ、いいとして、田舎の町の小さな事件が、どうして反英騒動にまで発展するのか、いくら歴史に翻弄される主人公を描いてきたリーン監督としても、ちと無理があるな。

わたしの部屋には現実のインドを捉えた「アラハバード・大沐浴」、「100万人の山車祭り」などのドキュメンタリー、映画でも「スラムドック・ミリオネア」、「ナヴァラサ」などのインド作品があるので、あとでじっくり観てみよう。
つまんない映画で時間を食ったけど、明日からはまたNHKの国際報道が始まるから、退屈しないで済むだろうけどね。

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今年も

昼のニュースを観ていたら、バイデンさんがアメリカで何人かの有名人に、文民に与えるものとしては最高位とされる自由勲章を授与したそうだ。
民主党のヒラリーさんも受賞したそうだけど、理由がトランプさんに対抗して大統領候補に立候補したからだって。
なんだ、そりゃ。
まるっきり身内で傷を舐めあって嬉しがっている野良猫の集まりだな。
ハリスさんが、なんでアタシにはくれないのよー、アタシだっておんなじことしたでしょって文句をいいそう。
噂じゃバイデンさんとハリスさんは、いま口も聞かない仲らしいから、勲章でもやってゴマをすっておけばいいのに。
あいかわらず飛ぶ鳥、あとを(徹底的に)濁すのバイデンさんだねえ。

ああ、今年もタノシイこと満載の年になりそう。

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2025年1月 4日 (土)

ネタなし

今日もやぼ用だけはたくさんこなしたけど、NHKの国際報道が本格的にならんと、ブログのネタがないね。
でっかい(らしい)国際ニュースは、「バイデン大統領がUSスチール買収阻止」とかいってたけど、詐欺師大統領が飛び去るまえにあとを濁したというわけか。
ケシカラン(と無気力に叫んでみる)。
そんなものは年金暮らしのじいさんに関係ありそうもないし、そういうわけで、本日の更新ふたつ目はこれっぽっち。
可もなし不可もなし、ネタもなしのいい正月だよ。

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日の名残り

20250104b

正月に観た英国映画の第2弾。
だいぶまえに録画してあった「日の名残り」という映画である。
正直にいうと、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの原作(新聞にそう書いてあった)ということ以外に、この映画についてなにも知らなかった。
アカデミー賞にノミネートされてるんだぞという人がいるかもしれないけど、わたしって「ディア・ハンター」や「地獄の黙示録」あたりから、アカデミー賞をぜんぜん信用してないからね。

だいたい文学作品の映画化というと、(とくに日本の場合)ろくなものでないことが多いから、それだけで観たいという気が起きない。 
それで録画直後に早送りでざっと観てみたんだけど、すぐに気になる部分を発見した。
スーパーマン役者のクリストファー・リーブが出ていたことで、彼は不運な事故で首から下がマヒ状態になり、しばらくリハビリに励んでいたけれど、何年かまえに心臓発作で亡くなったはず。
そのリーブが元気なころのままだった。
これっていったいいつごろ製作された映画なのよ。
カズオ・イシグロがノーベル文学賞をもらい、日系人の作家だと騒がれたのは2017年のことで、わたしは「日の名残り」もその人気にあやかってつくられた映画だとばかり思っていた。
しかしリーブが事故に遭ったのは1995年のことだから、それ以前の映画ということになる。
どうも原作者のノーベル賞にこだわっていてはいけないらしい。

調べてみたら1993年の映画だった。
主演のアンソニー・ホプキンスにとって、これは「羊たちの沈黙」のわずか2年後の映画ではないか。
カズオ・イシグロって、けっこうむかしから有名な作家だったんだねと、余計な前置きはさておいて、じっくり観ると、いまどき珍しい外国映画でもある。

物語はある英国貴族の屋敷で働いていた執事と、同じ屋敷で働いていたメイド頭の女性のほのかな恋の物語。
第2次世界大戦まえから戦後にかけての2人の交友が、回想のかたちで交互にあらわれる。
こういう現在と過去が交差するスタイルの小説はけっしてめずらしくないし、傑作である場合が多い。
英国の作家サムセット・モームの代表作「お菓子と麦酒」もそうだし、森鴎外の「雁」もそうである。
ここで鴎外が出てくるのはあとあとの伏線なんだけどね。

日本人のわたしからすると、まず執事の仕事というものに興味がある。
リバプールから髪をふりみだした4人の青年が出現して、階級制度をひっかきまわしてしまったから、いまでもそうかは知らないけど、わたしたちは英国というと、すこしまえまで厳格な階級社会であったことを知っている。
この厳格さは貴族社会にかぎらない。
アーサー・C・クラークのセイロン島でのエッセイを読むと、英国の階級制度の恩恵は、作家や弁護士ごとき階級にも及んでいたことがわかるのである。
英国では、執事の機関紙まであるらしい。

日本にはそもそも貴族制度というものがなかったから、執事という仕事もなじみがない。
映画では執事の仕事がどんなものかを詳細に見られるのがよかった。
わたしは動物園でパンダを見るようにそれに注目した。
そうして思ったのは、英国の貴族ってホント、怠け者だなということ。
メンドくさいことは横のものを縦にもしないくらいで、そのくせ屋敷の中ではつねにネクタイとスーツ姿だ。
日本人は豪華な晩餐会や、美しい庭園、大勢で馬に乗ったキツネ狩りのシーンなどにあこがれるけど、その裏には見栄と虚飾に覆われた、我慢できない固っ苦しい生活があるのだ。
カズオ・イシグロさんはこういう点を逆手にとったのかも知れない。

執事は屋敷で絶大な権力を持っていて、使用人を雇ったりクビにするのも彼の仕事だ。
ある日、メイド頭として雇われたのがこの映画のヒロインてことになるけど、残念ながら彼女の仕事のほうは詳細に描かれているとはいいがたい。
彼女は屋敷のなかをうろうろするだけで、メイド頭という重責をしっかりこなしているようでもない。
メイドの仕事について知りたければ、サムセット・モームに「掘り出し物」という好短編もある。

いろいろと貴族の邸宅をのぞく楽しみのある映画だけど、第2次世界大戦が終わり、戦争中はナチスの肩をもった屋敷の持ち主も零落して、屋敷は成金のアメリカ人の手に渡る。
使用人たちもほとんどが解雇されて散り散りになる。
執事の首は新しいアメリカ人の主人のもとでなんとかつながったけど、ほのかにこころを寄せていたヒロインとは別れざるを得なかった。
そして戦後のある日、結婚して地方に移住していたヒロインが、亭主と別れたと聞いて、彼はもういちど彼女に会いに行く決心をする。
だんだん渡辺淳一か高橋治の空想恋愛小説みたくなってきたけど、この映画の欠点も目立ってきた。

ストーリーの大半は、戦前のヨーロッパの事情も、戦後のアメリカ人に買い取られた屋敷の話も、恋愛ドラマの構築のためにとってつけたようなもので、あまり意味のあるものとは思えない。
主役を演じたアンソニー・ホプキンスは、どうもレクター博士の印象が強すぎて、こういうタイプに女性が惚れるだろうかという疑問がある。
主人公とヒロインが、読んでいる本をめぐって、暗い一室でふざけ合うところなんか、一歩間違えばホラーになってしまいそう。
自然に相手に惹かれていく心理描写もうまく描かれているとはいえない。
感心したのは、最後に2人が再会して、そのままなにごともなしに雨の中で別れるシーンのみだ。
この場面だけは“日本人なら”ジーンと来るだろう。

ふと思ったのだけど、カズオ・イシグロが日系の作家であるとするなら、「日の名残り」というタイトルはなかなか意味深長じゃなかろうか。
大胆な仮説だけど、このタイトルを“日本の影響”という意味にとれば、作品が日本文学のよい伝統から完全に脱却していないことを、タイトルが暗示しているともいえるからである。
つまりこの小説では、伝統的な日本文学にみられる、遠慮や気遣い、しっとりとした情感のようなものが描かれているからである(わたしにはそう思える)。
映画が終わったあと、わたしは森鴎外の「雁」を読んだとき感じたような、せつない感傷におそわれた。

なにかを期待していたのに、けっきょくなにも(濃厚なベッドシーンも)なく終わるという小説は、欧米の文学にはかってなかったものじゃないかね。
ハルキ君に教えてやらなくちゃ。
ノーベル文学賞をもらいたかったら、ぜんぜん日本とは歴史も文化もちがう国に行って、その国の特異な風習を紹介しつつ、なおかつ日本文学のよさを失わない小説を書くんだね。
中国かロシアなんてどうだろう。
中国には「金瓶梅」があり、ロシアには浮気女の系統小説があるけど、両方とも遠慮しないで行き着くとこまで行ってしまう小説で、日本のおくゆかしさとは無縁だ。

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2025年1月 3日 (金)

わが命つきるとも

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夏目漱石の正月の災難が、年始の客の相手をしなければいけないことだったそうで、そういう点でひきこもりのわたしは優雅なもの。
うるさいかみさんもやかましいガキもいないし、わざわざ訪ねてこようという酔狂もいないので、年末から正月にかけては、静かで落ち着いた正月をすごしているけど、3日も4日も部屋にとじこもっているのは大変なので、こういう機会にふだんあまり観る機会のない映画を観ることにした。

録画コレクションから引っ張り出したのは、フレッド・ジンネマン監督の古い映画で「わが命つきるとも」。
1966年のアカデミー賞受賞作品だ。
まえに「エルマー・ガントリー」のときにも書いたけど、若いころ、いい映画だとわかっていても、内容が固そうなので観る気のしない映画というのがいくつかあった。
これもそのひとつで、英国の暴君ヘンリー8世と、彼に抗議して処刑された大法官のトーマス・モアの史実を映画化したものである。
この正月にじっくり観て、固くてもおもしろい映画ってあるんだねと、あらためて思った。
いいや、年をとったせいで、ようやくそういう境地に達したのかも知れない。

冒頭に枢機卿(すうきけい)の使者がやってくると、ちょうどトーマス・モアは、家族や近所の主婦たちを集めて世間話をしているところだった。
父親のいない子供の半分は司祭の子だそうだと、これはまたなかなか世情にもたけた、話のわかる大法官だなと思ってしまう。
この大法官さまが、国王のヘンリー8世が教義を破って新しい女と結婚すると言い出すと、それはダメですと猛烈な原理主義者ぶりを発揮する。
これを観て、モアはまるでわたしみたいだなと思った。
わたしもウクライナ戦争でロシアを擁護することでは、頑固で、けっして譲らない原理主義者なのだ。

しかしウクライナ戦争でもロシアにはロシアの言い分があるように、この映画でも国王の側からの言い分もあるだろう。
ヘンリー8世は北朝鮮の正恩クンのような暴君だけど、それでも男子の世継ぎが欲しいという切迫つまった事情があった。
よろこび組のきれいな姉ちゃんを、取っ替え引っ替えしたかったばかりじゃなかったのだよ。

映画ではヘンリー8世は、変に律儀なところがある人物として描かれている。
彼はモアのガンコさに手をやいているものの、その曲げない姿勢を愛しており、なにがなんでも自分の思い通りに相手を屈服させようとする。
気にいらないならさっさと処刑してしまえばいいものを、百点満点をとるまで納得しない偏執狂みたいな人物として描かれているのだ。
かくして、なにがなんでも相手を屈服させなければ承知しない暴君と、融通のきかない原理主義者のガチンコ勝負は延々と続くことになる。

トーマス・モアの敵役として登場するのが、国王にゴマをするのが得意の官吏であるトーマス・クロムウェルだ。
長いものには巻かれろと、要領よく世間を渡っていくタイプで、世間にはこういう人間のほうが多い。
どこかおかしいと思っても、局の方針に逆らえないNHKのアナなんかもそうかも知れない。
気のドクなアナウンサーを責めても仕方ないから、これ以上いわない。

モアやクロムウェルは、名前ぐらいしか知らなかったので、あらためて勉強してみた。
たかが映画を観るために大英帝国の歴史まで勉強するのだから、いい映画にかけるわたしの情熱も偏執狂的である。
このころの英国の王室の歴史は、国家間の紛争や世継ぎ争いの陰謀や、似たような名前の王様が入り混じって、ひじょうにわかりにくい。
いちど観ただけでは内容がサッパリだから、また例によってパソコンやタブレットで難解な部分を調べてみて、登場人物の経歴や関係をすっきりさせてからもういちど観た。
これだけやればたいていの馬鹿にも理解できるだろうけど、そのくらいおもしろい映画だったんだよ。

いい映画であることはわかったけど、わたしはあいにく無神論者だし、お稲荷さんや仏さんの支配下にある日本人としては、いささか理解に苦しむ部分もある。
ありていにいわせてもらえば、女房や娘の、家庭を守ってえ、もうすこし妥協してえという願いさえ無視するモアのガンコぶりには、病的なものを感じてしまうのだ。
森鴎外なんて、聖者としてあがめられた尼さんを、 「PERVERSE(倒錯者)の方角に発揮したに過ぎない」とさえいってるぞ。
全体に軽いユーモアがあるから救われているけど、こういう人物を尊敬できるかというと、日本なら小言幸兵衛さんみたいに落語のネタにされるのがオチ。

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映画のいちばん大きな見せ場が、当時の教会における審問裁判所の裁判のようすである。
このシーンは徹頭徹尾、当時の裁判所のありさまをリアルに再現してあって、赤い服の司祭が壇上にならび、被告、検察官、陪審員、見守る人々など、史劇にふさわしいコスチュームプレイ映画になっている。
とはいうものの、ここまでひとつだって合戦シーンや、裸のオンナの人が出てくるわけじゃない。
それでもモアとクロムウェルの、丁々発止のやりとりは手に汗をにぎるおもしろさ。

しかし、さてさてである。
クロムウェルによって人民裁判のように吊し上げをくらったモアはいう。
『これはキリストが地上におわしたとき、救世主自らの口で、聖ペテロとローマ司教に授けた言葉である』
『その言葉こそがこの地上における聖職者推薦権だ』
『従って首長令でキリスト教徒を服従させるのは不適切である』
『さらに教会の治外法権は、マグナカルタと戴冠誓約で保証されている』
こんな言葉を並べられても、宗教研究者でもなく、キリスト教と縁もないわたしにわかりようがない(観ているイギリス人にだってたぶんわからない)。
しかしこの映画の着目点はべつにある。
これはもともとは舞台劇だったそうだけど、舞台の上で役者がこんな言葉でやりあったら、意味がわからなくても観客にはたいそうな迫力だったんじゃないか。
そして最後にモアが絶叫する、「(わたしの罪は)国王の結婚を認めないからだ」という言葉は人間的で理解しやすい。

映画はモアが作法にのっとって、ロンドン塔で首をはねられる場面で終わりだけど、さらにその後の人々の運命がナレーションで簡潔に語られる。
モアを罪に落としたクロムウェルも、数年後に謀反の罪で斬首され、ヘンリー8世もそのうち梅毒で亡くなったというのである。
無神論者のわたしは、いったいあの騒動はなんだったのかといいたくなってしまう。

内容に感心しない部分はあったものの、それを無視して、セリフのやりとりを楽しむ舞台劇だと思えば、「わが命・・・」はひじょうにいい映画だった。
さて、日本のトーマス・モアであるわたしは、今年もロシア擁護でガンコぶりを発揮することになるのか。
しかしガンコさでいえば、いまだにゼレンスキーさんをプッシュするNHKや、ウクライナを可哀想な弱小国と信じる大半の人たちもいっしょだよ。
今年もまだガチンコ勝負は続きそうだな。

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2025年1月 2日 (木)

ココログ列伝09

またひとつ、ココログ列伝に推挙したいブログを見つけた。
ただし期間限定で。

そのブログ名は「咆哮するテナーサックス」というもので、最初はジャズ愛好家のブログかと思ったら、そうではなかったねえ。
詳しいことはその最新の記事を読んでもらえばわかるけど、このブログの運営者はしみじみとおのれの人生を述懐していて、これがまたすこぶるおもしろい。
わたし個人的には抱腹絶倒なくらいおもしろい。
まあ、そんなものさ。
わたしがとっくに悟ったことを、この人は一男一女がいい歳まで成長したころ、ようやく悟ったらしい。
悟るのが遅すぎたよ。
わたしは若いころ、結婚まえから夫婦というものの存在について悩み、わたしが無能人間であったせいもあって、結論を出すのは早かった。
幸福の絶頂にあると思われた卓球の愛ちゃんだって、さっさと子供も亭主も放り出してトンズラしまったくらい、結婚というのはつまらないものなのだ。

いや、他人の家庭のごたごたをどうこういうのはやめよう。
あまりに若いうち悟りを開いてしまったわたしが、いま幸せかというと、かならずしもそうとはいえないし、それじゃ不幸かというと、それも正しくない。
人生が幸福かどうかは、それぞれの個人の問題だ。
ココログ列伝に推挙したのは、皮肉やユーモアがあって、内容がおもしろいからなのだ。
期間限定で推挙というのは、彼が首尾よく奥さんと別れたとき、後悔しないかどうか確認しなくちゃいけないからだ。
ひよっとすると、やっぱり別れるんじゃなかったと後悔するかも知れない。
そうなったら彼が列伝から除籍されることも確実なのである。

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雑煮と短歌

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雑煮である。
“なにもなきわが家も年の初めかな”ってところだけど、今日は俳句ではなく、短歌のほう。
全生園の俳句ついでに、今年は歌も詠んでみた。
分裂と対立、情け容赦のないジェノサイドの24年はこりごりで、こうやって詩人の気持ちになって、清らかな気分で新しい年を迎えるのだ。
ボケ防止にもなりぬるよ。
  悲しみをともに語らむこの杜に
       孤独のうちに死せる人あり
  この杜に願かけし人いまいずこ
       冬の木立ちを見あぐれば星
  星々にうらみを語ることもやと
       木々のまにまにさまよう御霊
  葬式もお好きなものをと取りそろえ
       白きクルスに南無阿弥陀まで
  まっ黒でミノ着たちびの田舎神
       おはしますかや問いたきことも

どうしても悲観主義から逃れられないけど、こちらにはわたし流の皮肉とユーモアもまあまあ。
昨夜はライ病患者で作家だった北条民雄 の「いのちの初夜」を読み通した(青空文庫に載っている)。
またペシミズムが一段と進行しそうだけど、それでも日本のライ患者がもういちどここに隔離されることはないだろうと、わずかながら救いはある。
まだ正月休みで、本格的な世界のニュースは入ってこない。
義憤のネタに不自由するこのごろ。

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2025年1月 1日 (水)

元旦の句

うちの近所に初詣に行く寺社はいくつかあるけど、去年は近所でいちばんご利益がありそうな氷川神社に行ってみた。
夜中の0時だというに、境内で火が焚かれ、若い娘たちがきゃあきゃあ。
いっぺんでイヤになって、もっと静かな、本当にこころからお参りしたくなる氏神さまはないかと思案して、思いついたのが全生園の中にある小さな祠(詳しくは去年の正月の記事を参照のこと)。
全生園というのは、もとハンセン病患者の収容施設だったところで、うちの近所にその施設が研究所と記念館になって残っている。
広い園内は、ここで世間から隔離されたまま亡くなったらい病患者たちの絶望が染み込んでいるようで、その一種独特のもの寂しい雰囲気が、わたしのこころを慰めてくれるところでもあるのだ。

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案の定、夜中の0時すぎにはだれもおらず、ただ薄暗い常夜灯がぼんやり境内を照らしているだけだった。
お参りに行ったわけではなく、お賽銭もあげないケチで、写真を撮りに行っただけのバチあたりのわたしだけど、もののけや亡霊が出てもコワくない。
なぜなら孤独や絶望にふるえる、わたしも同じみじめの仲間であるからだ。
連中が出てきたらいっしょにどぶろくでも酌み交わしたい気分なんだよ。

  らい病棟こずえに冬の星座かな
  孤独死をみとるや白き菊の花
  しめ飾り闇夜にむなし癩の杜
  ひともとの楓にこめし願いかな
  その骨はいずこに撒くや柚子のもと
というわけで、今年も年の始めに全生園で俳句をひねってみた。
ネクラなわたしのつくった句だから、徹底的にペシミズム派の作品ばかりだ。
「ひともとの楓」という句は、ここで死んだライ患者の北条民雄の記念碑に書かれていた、彼が最後まで執筆した書斎の窓からカエデの木が見えていたという説明に誘発されて。

ま、初心はネコをかぶって、そろりそろりと参りましょう。

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年賀状

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年賀状は書かない主義だし、出すべき相手もいないけど、年賀状をデザインする楽しみは捨てがたい。
そこで今年も自作の年賀状をネットで公開することにした。
知り合いはわたしのブログを読んでいるはずだし、わたしのブログを読んでいる赤の他人も(わずかながら)いるはずなので、これで全員にいっぺんに送ったつもりになるのだ。
ずるいといわれそうだけど、型にはまった市販されている年賀状よりも、こちらのほうがこころがこもっているという見方もできるのだよ。

そうはいっても、干支をあしらうような月並みなことはしない。
去年から、かってどこかのアパレルメーカーがやっていたように、話題になった大きな事件の画像を使うことにした。
今年はもちろんあの写真だ。
トランプさんがどんな野心を秘めているのか、わたしは彼に期待しているのだ。

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