壮大なビジョン
昨日はバスを乗り継いで、以前に住んでいたアパートの近くの野川公園まで散歩に行ってきたことは書いた。
うちの近所のバス停から西武バスで武蔵小金井まで出て、そこで京王バスに乗り継けば野川公園に行けるのである。
公園内を流れる野川にそって別のバス停まで歩き、帰りはまた京王バスと西武バスを乗り継いで帰ってきた。
やけにバスばかり強調するのは、わたしはシルバーパスという高齢者用の定期を持っているので、交通費は1円もかからなかったせいなのだ。
タダのバスに乗ってるうちに壮大なビジョンが開けてきた。
じつは、あいかわらずYouTubeで儲ける方法はないかと、だいそれたことをしょっちゅう考えている。
といっても団塊の世代が若いもんに張り合ってチャンネルを持つのは容易ではない。
なんか若いもんがやらないようなアイディアはないだろうか。
わたしの歳では、仕事としてやるのはしんどいから、趣味と実益を兼ねた、時間に束縛されないものがいい。
というムシのいいことを考えているうち、素晴らしいアイディアがひらめいたのだ。
シルバーパスというのは70歳以上の老人に発行される都内全域のバスの定期で、いちおう有料(年間千円)だけど、熱心に使えばもとはすぐ取れる。
使えるバス会社は都営バス、小田急バス、京王バス、西武、東急、京成など、都内のほとんどのバス会社を網羅しているから、バスを乗り継ぐ覚悟があれば、都内のたいていのところには行けるのである。
シルバーパスでどこまで行けるかという映像を作れば、なにしろ70歳以上限定なのだから、そもそも若い人がやれるチャンネルではない。
今日はあそこ、明日はこっちとシリーズ化して、乗車ついでに沿線にある名所をまわるようなチャンネルにすれば、ネタもとうぶん途切れないし、足の運動にもなり、旅行好きなわたしには趣味と実益を兼ねられる。
この歳のじいさんばあさんはだいたい足腰が弱っていて、バスの旅でもしよう、そしてそれをYouTubeに上げようって人は多くないはずだから、競合する相手もあまりいないだろう。
うん、これは素晴らしいアイディアだと思った。
問題があるとすれば、上記の利点がそっくり欠点にもなることだ。
若い娘なら最初は水着にでもなる手があるけど、じいさんばあさんではそうもいかないし、パソコンもスマホも苦手な年寄りが、そんなチャンネルを観るだろうか。
だれも観てくれなければ、登録者が増えようがないし、登録者がいなければYouTubeで儲かるわけがないのである。
うーんと考えているうち、だんだんおっくうになってしまった。
誰でもいいや、やる人がいたらアイディアに特許は申請しないから代わりにやって。
世の中にはわたしを憎んでいる輩も多いようだけど、安心してくれ、わたしが金持ちになることは永遠にないだろう。
またひとつ浮かんだビジョンは春の夢
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