連休中のNHK
連休中に録画しておいた番組がいくつか。
「Trails to Oishii Tokyo」や、「ひとり旅温泉」みたいなやわらかい番組は、まったくわたしの個人的趣味からで、「Tokyo」のほうは番組にいつも美味しそうな食材が出てくるから、「温泉」のほうは若いころひとり旅で歩いたことのある信州上山田温泉が舞台だったから録画したものだ。
固そうな番組では「経済制裁下のモスクワの市民生活」などのドキュメンタリーがあって、これは目下わたしが義憤で熱くなっているウクライナ戦争に関わるものである。
いまのご時世だから、これはまたNHKによるまっ黒なプロパガンダじゃないかと、カリカリしながら観た。
番組のなかではロシア軍の戦死者の数は◯◯人だといっておきながら、同じ時期にそれ以上死んでいるはずのウクライナ軍の損害にはまったく触れようとしない。
ロシアは格差の激しい国だというつもりなのか、夜の繁華街にたむろするオリガルヒや富裕層の子弟が出てきたのに、国を完全に食い物にしているウクライナのオリガルヒや、もっとずっと格差の大きい米国は出てこないのである。
表面的にはロシアを中傷するプロパガンダなんだけど、よく観ると制裁にへこたれないロシアの現状がうかがえる番組になっていたのが興味深かった。
相手をけなすつもりが、制作側が期待しないまま真実を伝える番組になっていたわけだ(ちなみにこれは2024年のフランスのテレビ局の番組)。
ロシアではSNSが禁止されていると非難するけど、なんとしてもウクライナを負けさせたくない西側は、SNSであらんかぎりのデタラメをばら撒いているのだから、これはニワトリが先か卵が先かの問題だ。
西側がデタラメをばら撒かなければ、そもそもロシアが禁止なんかするはずないでしょ。
だいたいどこまで禁止なのか、番組のなかにはカメラ片手にモスクワ市内を撮影しまくるロシア人ユーチューバーの娘も出てきたし、しょっちゅう日本とロシアを行ったり来たりしているユーチューバーのアリョーナさんのような人もいる(いま彼女はどこにいるんだ?)。
プーチンが圧勝した2024年の大統領選挙では、まともな対立候補がいなかったのが問題だという。
これもニワトリ、卵のクチ。
ナワリヌイさんのような西側に支援された候補がいなければ、いや、いたとしても得票率が80%が70%に下がるくらいで、プーチンの勝利がゆるがなかっただろう。
プーチンに変わりうる剛腕と愛国心をそなえた候補、国内のオリガルヒを締め上げてきちんと税金を払わせる候補は、いまのロシアにはいそうもないし。
番組では制裁が迂回輸入によって、ぜんぜん効果がないともいっていた。
モスクワではフランスのワインも日本の海産物も、第三国を迂回していくらでも買えるそうだ。
ロシア政府が迂回輸入を認めているからというんだけど、売り上げの大きな部分を占めるロシアのマーケットを、捨てられる企業がそんなにいるわけがない。
西側の企業だってかげでは制裁破りに熱心なんだよ。
制裁で悲鳴を上げているのは、ロシア女性と結婚して、フランス語教師をしているフランス人男性くらいだった。
日本にも中国人と結婚した男性はたくさんいるから、台湾有事になったらこれは日本でも日常茶飯事になる光景だろうね。
総じて番組のなかのロシア兵は意気盛んである。
モスクワの劇場で起こった乱射事件は、ロシアをけなすのに都合がいいというんで番組でも大きく取り上げていたけど、これはその後に起きたアゼルバイジャン機の撃墜で、プーチンが戦争中に過ちが起きるのは止むを得ないと謝罪するいい口実になった。
忘れちゃいけない。
いまでも戦争が続き、多くの若者が死んでいるのは、ゼレンスキーさんのかたくなな態度と、無駄な支援をする西側各国、そしていつまでも日本人をだまくらかす公共放送のせいなのだ。
| 固定リンク | 0
コメント