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2025年1月 8日 (水)

拝啓、代替空港さん

ココログに「大石英司の代替空港」というブログがある。
最近の報道の中から目についた記事を拾って、短い感想をつけるだけというお手軽なブログだ。
どんなブログをやろうと表現の自由の保障された日本では本人の勝手だけれど、その人が作家で、多少でも有名な人なら、発言に責任を持ってもらわないと困る。

いちばん新しい彼のブログにあった文言だけど
「ロシア軍の犠牲が凄まじいのね。年末にかけて、あり得ないような数の犠牲を出している」
ということだけど、ロシア軍の犠牲が多いかどうか、数字に確かな根拠があるのだろうか。
英国あたりの発表を鵜呑みにしてるんじゃないかね。
ロシアの進撃はゆっくり確実なものに見えるし、ロシアが発射したミサイルによる死者も、イスラエルなどに比べるとずいぶん少ないように感じる。
これはロシア軍ができるだけ兵士や市民の犠牲を出さないように、慎重に進撃しているからじゃないのか。

「そして、ウクライナという国も文化も言語も、今度こそ根こそぎ、決定的に駆逐されることになる」
戦争が始まる前まで、ロシアはウクライナを同盟国として、下にも置かないくらい大切にしてきた。
わたしは2013年にロシアに行ったことがあり、モスクワでウクライナ・レストランというところに入ってみたけど、店内にはウクライナの民族服を着たウクライナ人の男女が働いていて、とくにウクライナに対する差別があるようには見えなかった。
かってゴルバチョフが大統領だった時代には、ゴルバチョフと奥さんのライサさんは、ともに両親がロシア人とウクライナ人だったくらいだ。
そんな親戚関係といっていい関係をぶち壊し、ロシアを裏切ったのはどっちなのか。

文化も言語も根こそぎ駆逐されるとは、なにを根拠にいってるのだろう。
プーチンがそんなことをする気なら、やっている時間はとっくに、戦争まえにも十分すぎるくらいあった。
代替空港さん、あなたにウクライナ問題をどうこういう資格はないようだ。
アホな連中を扇動するのはやめておきなさい。

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