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2025年1月15日 (水)

デタラメ・パッケージ

昨夜のNHK国際報道に、北朝鮮とロシアの接近ぶりを物語る映像が出てきた。
驚いた。
ロシア極東のハバロフスクの公立学校で、北朝鮮をたたえる授業が行われてるというんだけど、この映像全体がひとつのデタラメ・パッケージじゃないのか。
20人ほどの生徒が授業を受けている壁には、金日成親子の写真や北の国旗がかかげられ、教師がチュチェ思想がなんとかかんとか。
そして教科書にも北の記述が増えたと、そのページが映る。
まるで絵に描いたようなわかりやすい(わざとらしい)プロパガンダじゃありませんか。
まさかそこまでやらんだろうとは、わたしもそう思いたいけど、詐欺というのは手が込んでいるほど、カモが引っかかりやすいのだ。

わたしはむかし、NHKが鳴物入りで制作した「坂の上の雲」を観て、あまりに図式が単純なので途中で放り出したことがあるけど、あれといい勝負。
だいたいロシアと北を無理に近づけるような、そんな西側が喜ぶようなものを、ロシアが西側のメディアにどうどうと取材させるか。
なにかの目的のために、だれかが捏造した映像じゃないのか。
あとで捏造がバレたら、NHKは、あれはうちが作ったものではありません、よそからまわってきたもので、文句があるならよそに言って下さいでチョンじゃないのかね。

なんでこんなことを考えたかというと、わたしはプーチンが大統領になるまえからロシアに注目しており、ウクライナ戦争が始まるまえに、プーチンがそんなに北の正恩クンに好意を持っていたとは思えないからだ。
考えてみればわかるけど、プーチンは悪徳オリガルヒを刑務所に叩き込み、官僚システムにあぐらをかいていた役人をどやしつけ、苦労してロシアを法治が優先するグローバル大国に変えた大統領なのだ。
それが親父の地盤を引き継ぎ、国民を飢えさせて自分だけは平然と太りまくる、そんな指導者を好きになると思うかい。
最近ロシアが北と接近しているように見えるのは、ウクライナ戦争が始まって、西側がやたらに結束を見せつけるから、対抗上ロシアも数合わせに北を利用しているだけだろう。

ロシアが北をそこまで優遇するわけがないという確かな理由がある。
ウクライナ戦争でロシアの最大の後ろ盾は中国だ(国民にメシも食わせられない北朝鮮が兵器を供与できると考えるほうがおかしいのだ)。
北が核兵器を備えれば、韓国日本も追従するだろう。
中国にとってこれは極東の平和をおびやかし、軍事バランスをくずすきわめて危険な行為だから、それをわかっているロシアが北に協力を、まして軍事協力なんかするわけがない。
日本にとってもありがたいことに、プーチンは核拡散防止条約を遵守する理性的な大統領なのだよ。

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