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2025年3月 3日 (月)

やりとりの追伸

トランプさんとゼレンスキーさんの会談について補足しておこう。
SNSには会談を翻訳したチャンネルも無数にあり、なかにはTBS NEWS DIGの翻訳を見て、この翻訳は正しくない、ゼレンスキーさんの言い分を正しく翻訳していないという意見もあった。

わたしが読んだ翻訳はNHKによるもので、わたしの感想では、あのNHKにしてはまともなものだと思う。
うっかり偏った翻訳をすれば、もともとの会話の映像もそっくりSNSに上がっているのだから、たちまち英語に詳しい各方面から苦情がくる。
これではおかしな翻訳はできない。

人間というものは、自分が味方する側に好意的な解釈をしていないと、それだけであの解釈は正しくないといいたがるものだ。
そういう点を考慮すれば、冒頭のTBSの翻訳は正しくないサンも、当人の身びいきの結果と思える。
英語のわかる人で、文章の真意まで読み解く自信のある人は、NHKの翻訳を自分で観て、おかしな点を指摘してみてほしい。

NHKによる翻訳が公平なものだとすれば、翻訳された内容はどうか。
ひとつだけ例を挙げればゼレンスキーさんの意見にこんなのがある。
『しかし、2014年から2022年まで状況は変わらなかった。人々は停戦ラインで亡くなり、誰も彼を止めなかった。ご存じのとおり彼とは大いに対話し、首脳会談も行い、署名もした。新しい大統領として2019年に彼(プーチン)とマクロン氏(フランス大統領)、メルケル氏(ドイツ前首相)と停戦合意に署名した。皆が、彼はもうしないだろうと言った。ガスの契約にも署名した。
しかしその後、彼は停戦を破り、ウクライナ国民を殺害し、捕虜交換に応じなかった。われわれは捕虜交換に署名したのに、彼は実行しなかった』

これはあまりにもウクライナ側の言い分だけを押し通した自己中心的なものになっている。
ゼレンスキーさんのいう合意文書とはブダペスト覚書やミンスク合意のことだろうけど、それはわたしのブログに書いたように、ロシアが一方的に責められるものではない。
ウクライナ国民を殺害し、捕虜交換にも応じなかったというのも、西側のデタラメてある(ということをわたしは根拠を上げて書いてきた)。
プーチンが停戦に応じなかったというのもウソである。
なにをいっても領土を取り返すまでは譲らないと、とりつく島もなかったのはどっちだ。

デタラメはほかにもあるかも知れないけど、少なくともNHKの翻訳自体には間違いはないと思う

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