閑話休題
「ロシアはウソをつき続ける」
ホントかよと、驚いて発信もとを確認したら、ウクライナの外相のものだった。
これで納得。
ウクライナの外相がロシアはウソはつかないといったら、そっちのほうがウソである。
問題はそういう、最初からわかっていることを大げさに取り上げる日本のマスコミにあるんだけどね。
和平協議の情報はまだ漏れてこない。
黒海の航行の安全をなんてたいして重要なことじゃない。
NHKも困っているだろうけど、わたしも困る。
そこでこういう機会に、NHKがゼッタイに取り上げない問題に触れておこう。
それはウクライナがどんな国なのか、プーチンはどんな大統領なのかということである。
プーチンについてはNHKは何度か取り上げているけど、ほとんどはウクライナ戦争が始まってから、ロシアを貶めるためのプロパガンダだった。
プーチンがどんな大統領だったのかを知るためには、まずペレストロイカをふりかざしてゴルバチョフが登場し、ソ連が崩壊したあとのロシアの歴史をなぞる必要がある。
ロシアをアメリカのような、民主主義でまとまった連合体にしようとしたゴルバチョフの理想は、あえなく挫折した。
裏で西側が手をまわしたかどうかは知らないから、それはどうでもいいけど、理想主義がいつもうまく行くとはかぎらないのだ(ドイツのメルケルさんの例もある)。
ゴルバチョフのあとを継いだのが呑兵衛大統領のエリツィンで、かれはロシア人好みの豪放磊落な人だったけど、ソ連崩壊に乗じてロシアの利権を手中にしようとしたオリガルヒたちに抵抗する力はなかった。
ロシアもいまのウクライナのように、新興成金たちに食いものにされかかっていたのである。
そんなとき登場したのがプーチンだ。
彼はKGB上がりの剛腕でオリガルヒたちをねじふせた。
その後のロシアでは、まじめな商人たちも安心して商売ができるようになり、一般市民でも家や自家用車を持てるようになった。
わたしがロシアに続けて3年も行ってみたのは、ちょうどそんなころである。
ウクライナはどんな国なのだろう。
この国はオリガルヒ(新興成金)たちが権力をにぎり、汚職が蔓延し、法治とはほど遠い国だった。
ということは長いあいだ、札付きということでNATOにも加盟できなかったことであきらかだ。
わたしがウィキペディアでウクライナについて調べてみたときは、悪徳オリガルヒの代表として、イーホル・コロモイスキーという男の写真が大きく載っていた(ちなみにゼレンスキーさんは、コロモイスキー支配下のテレビ局で重宝されていた芸人だったこともある)。
日本に来ているウクライナ人ユーチューバーは、うちの国はワイロでその地位に上りつめた医者ばかりでコワくて病院にも行けないとぼやくし、ココログでブログをやっている人の中にウクライナを旅行した人がいて、現地でガイドさんから、わたしの国は汚職がひどくてと聞かされた人もいる。
いまNATOがウクライナを加盟させようとしているのは、苦し紛れの方針転換なのである。
というような事実は、ウクライナ戦争が始まってから、NHKはゼッタイに報じない。
こんなことを客観的に報じれば、そうか、プーチンはそんなにえらい大統領だったのか、ウクライナってそんなひどい国だったのかと、一般大衆の戦争の見方が根本的に変わってしまうからだ。
いや、おまえは日ごろからロシア擁護派をもって任じている、おまえのいうこともプロパガンダじゃないのかという人がいるかも知れない。
だから自分で調べてみろというんだよ。
NHKや日本のマスコミの意見を丸呑みにするんじゃなく、自分で調べて、自分の頭で考えろというんだよ。
わたしはウソをいってないし、反論のある人はいつでもコメント欄は空けてある。
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