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2025年3月27日 (木)

沖縄

台湾有事にそなえて、沖縄で避難訓練だって。
ぶっと笑ったのは中国や沖縄県民ではなく、わたしである。

じつは先日がわたしの誕生日で、とある女性からさる有名店でウナ重をご馳走になってきた。
それがたいそう美味しかったなんてことはどうでもよく、そのとき国際情勢の話になった。
ことわっておくけど、とある女性というのはまったくの市井の凡人で、彼女の考えは、そうさな、ココログの久美(のNEWSな日記)ちゃんと同レベルだといえばいいか。
つまり平均的日本人と同じということだ。

彼女を見ていて日本の未来に暗澹たるものを感じたわたしは、いってみた。
沖縄というのはむかし琉球といって、日本と中国のあいだにはさまれた弱小国家だった。
中国から使節が来るといえば、あわてて中国様式で出迎えの準備をし、日本から使節が来るといえば、あわてて日本様式で出迎えの準備をする。
弱小国が生き残るためには大変な苦労が要ったんだ。

江戸時代に薩摩(鹿児島県)の島津氏が兵を出して、強引に琉球を併合した。
いま問題になっている武力による国境変更というやつだ。
薩摩藩に併合されたまま、明治維新になり、日本政府はそれを引き継いだので、だれも沖縄は日本領土ということを疑わない。
しかし中国が強大な国になって、沖縄に基地を配置しない、沖縄の県民の自由意志を尊重するといえば、沖縄は県民の総意として、日本より中国といっしょになる道を選ぶかも知れない。
日本は(いちおう)民主主義の国だから、県民がみんな中国がいいというなら、これを無理に阻止することはできない。
沖縄が日本領土というのは、じつはいつひっくり返されるかわからない、危うい主張でしかないんだよ。
そういうと彼女はムムっとうなって沈黙した。

いきなり避難訓練ということは、中国軍が離島に上陸してくることを想定しているのだろうか。
そしてふたたび米軍との沖縄戦のような地獄が繰り返されると思っているのだろうか。
しかし、今度は沖縄県民はすなおに日本に従ってくれるとかぎらないぞ。

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