ドゥテルテさん
先日のNHK国際に、太平洋諸島フォーラムのワンガ事務局長という人が出てきて、いやあ、うちらはどちらにも味方しません、中立ですよといっていた。
太平洋諸島もいま流行のあいまい路線で行くつもりらしい。
インドあたりが始めたどっちつかずの政策で、ほんとうはアメリカが主導する国際秩序に反感を持っているんだけど、そんなことはおくびにも出さず、にこやかに微笑んで、両方からもらえるものはもらうという行き方。
おもしろくないのは西側に所属する日本だけど、にこやかに微笑まれては文句をいうわけにもいかない。
そんなおりに『ドゥテルテ前比大統領を逮捕』だって。
これも西側とBRICSの綱引きという、ウクライナ戦争の余波だろうねえ。
いま現在、アジアで西側の味方とはっきりいえる国は、日本、韓国、台湾ぐらいで、ほかの東南アジアの国は、みんなあいまい主義に右へならえ。
なんとかしてBRICSやグローバルサウスのメンバーをひっぱがしたい西側は、可能性のありそうなフィリピンに猛烈な工作を仕掛ける。
フィリピンの現大統領のマルコスさんも、本心ではあいまい路線を取りたいんだけど、そうはさせじと、コネや過去の支援の義理人情、アメリカの息のかかった国会議員を総動員して、このままではスカボロー礁を奪われますよと、フィリピン国内に無理やり不安を生じさせる。
ようするにフィリピンを分裂させればなんだっていいのだ。
ドゥテルテさんもとんだとばっちりを食ったもんだな。
彼のやったことはギャングは見つけ次第射殺しろってことで、荒っぽいけど、フィリピンがメキシコ、ブラジル、中南米のようなギャング国家になるのを防ぐにはそれなり効果があった。
中南米でも同じことをすればギャングが一掃されるはずだけど、ここはアメリカのおひざもとで、米国製の火器のお得意様だし、麻薬の貴重な供給元だから、すぐに人道問題だと騒ぐリョーシキ派が出てきて、犯罪者は罪に問われず、ますますつけ上がる。
フィリピンの場合、ドゥテルテさんのおかげで国民は安心して眠れるようになったのだから、リョーシキ派に耳を貸す必要はない。
ICCのいうことは、プーチンの指名手配以来、信用できないというのがわたしの見立てだから、そっちのいうことも聞く必要はない。
治安部隊に殺された人々の家族が訴えているらしいけど、それってみんな他人の幸福なんか一顧だにしないギャングの家族でしょ。
アメリカが支援していた国は、どうして倶利伽羅悶々ばかりになるんかね。
西側が口を出さずにフィリピンの自由意志にまかせれば、この国もうまく西と東の綱渡りをするかもよ。
話は変わるけど、わたしがいつもスーパーで、これって決めている愛用の豆腐の質が、目に見えて(食べてみても)、食感が変わったねえ。
絹ごしがまるで木綿みたいだ。
ものみな高騰でメーカーも苦しいんだろうけど、こんなところにも日本の暗い未来が暗示されているような気がする。
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