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2025年6月

2025年6月30日 (月)

世間に

土日はニュースの少ない日だけど、ウクライナの報道がぜんぜんなかったねえ。
ゼレンスキーさんも引導を渡されたか。
さっさと降伏してこれ以上の犠牲を出さないようにするべきだと思うんだけど。

今日は暑い。
まえのアパートでは職人さんが、ブロック塀の修理を始めた。
見るからに暑そうな仕事だけど、わたしはエアコンを効かせた部屋で、またダイコンを煮ているところ。
いいのか、世間が暑いなかひたすら働いているのに、わたしは仕事もせずにだらだらして。
いくらか忸怩たる思いはあるけど、わたしだって70過ぎまで、世間の標準ていどには働いていたんだ。
その後をのんびりさせてもらったってバチは当たるまい。
問題はあとどのくらい長生きするかだな。
かりにあと20年も生きた日には、人生のなかの働いてない時間の割合が思いきり伸びることになる。
そんなことになったら、ああ、世間に申し訳が立たないではないか。

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2025年6月29日 (日)

上海/豫園商城

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中国人は贋物をつくる名人である。
歴史の長い国だからいろんな骨董品が出てくるのは不思議ではないけど、最近作られた新鮮な歴史的遺物も多いから注意をしたほうがいい。
何度も中国に行っているわたしは、たとえば水墨画にしても、同じ品物が、この店にもあの店にもあることに気がついた。
印刷されたものではないけど、つまり職人たちが、あの部分はAさん、この部分はBさんと、手分けして大量生産しているのだ。
インチキだと怒るまえに考えてほしいけど、印象派以前には、ダ・ヴィンチだって、レンブラント、ドラクロワ、クールベだって、じっさいにはひとりの画家が描いたわけではなく、先生は最後にサインするだけの作品が多かったということを忘れちゃ困る。

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絵でなくて彫刻や焼き物ならどうか。
わたしは西安で有名な兵馬俑が、まだ制作中の粘土状態で、乾ききってない状態で天日干しされているのを見たことがある。
骨董市で購入したカエルの印章は、上下に分かれた部分が、ホームセンターで売られているような接着剤で貼り付けられていた。
こういう贋物はだれのために作られているのか。
もちろん知ったかぶりをする目利きの観光客のためである。
トルコで買おうとした海泡石のパイプは、最初 270リラだったものが、あっという間に50リラになったし、ベネチアを舞台にした映画「旅情」にも、だまされて模造品のガラス食器を買わされるキャサリーン・ヘプバーンが出てくる。
骨董品を買う楽しみは、現地の人との値切り交渉を楽しむものと割り切ったほうがよい。

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帰国する日になった。
天気はまあまあだし、飛行機は午後の遅い時間なので、それまで時間をつぶさなければならない。
わたしは骨董品というかガラクタ市というか、そういう店ばかりが集まった通りを見物に行くことにした。
上海で有名な骨董品通りはいくつかあるみたいたけど、有名な観光名所の「豫園」から近い、東台路というところにもある。
ついでに上海が初めてのミーハーおばさんに、豫園を見せてやることにすれば、時間つぶしによさそうだった。

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若いころなら錦江飯店から歩いていけない距離じゃないけど、いまのわたしはくたびれるのは厳禁なので、地下鉄を利用することにした。
上海の地下鉄は出来てからまだ30年くらいだから、車両もきれいだし、時間も日本並みに正確である。
この日本並みというのが、世界の多くの国で常識ではないんだけど、上海の地下鉄は本数が多いから、ちょっと待っていればすぐにつぎの便がある。
すべてのホームには安全のためのホームドアが備わっているし、東京に匹敵するくらい、便利で快適、それが上海の地下鉄なのだ。

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過去に豫園を見学したことのあるわたしは、ミーハーおばさんに説明する。
豫園てのはねえ。
太湖石というどこのウマの骨がわからない石を並べた、めちゃくちゃつまんないところなんだよ。
おばさんは中国に関心はないし、豫園についてもまるで知らないから、あらそうと従順である。
豫園はつまらないところだけど、そのまわりが豫園商城といって、レストランや土産もの屋が軒を接した浅草の仲見せみたいににぎやかな場所だ。
そこだけ見物しようと、わたしたちは豫園そのものには入らないことにした。
つまらないくせに入場料を取るんだぜというと、おばさんは一も二もなく賛同した。

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これは個人的主観だけど、じっさいわたしは中国の神社仏閣、庭園や遺跡などを素晴らしいとは思わない。
蘇州や洛陽、開封、西安などでいろんな観光名所を見たけど、建物については中国の美的センスがさっぱり理解できないし、これがキリスト以前の住居跡ですなんていわれても、ぜんぜん興味がわかない。
感心したのは城壁のように日本にはない巨大なものと、戦乱のあとを物語る穴のあいた頭蓋骨くらいだ。

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豫園までの地下鉄は、まえに乗ったものとはべつの路線だったけど、みっつ目の駅だからあっという間に着いた。
かって知ったるところでも、地上に出ないことには自分がどこにいるのかわからない。
地上に出てみると、緑の多い公園のわきで、すぐ近くに高速道路の高架が走っている。
豫園はどこじゃという按配だったけど、みんながぞろぞろ歩いていく方向へわたしたちもついて行くことにした。

それにしても最近の中国に緑は増えた。
わたしは初めて中国の蘇州や無錫に行ったとき、田舎ならたくさんの花が見られると期待したのに、まるっきり肩透かしだったおぼえがある。
むかしの中国では生活に追われて花どころじゃなかったのか知れないけど、そんな中国の街が、30年前とは大きく変貌して、いまではパリ(行ったことないけど)や東京並みに緑の多い都市になった。
近代都市なら緑は多くなければならないと、中国も教条的考えに到達したのかも知れない。

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豫園というのはかっての大官の屋敷跡だそうだ。
しかし日本の金閣寺、銀閣寺も高位の人間の屋敷だったのに、そのワビサビのある景色とはだいぶ違っている。
中国の大官の趣味が知れるけど、ひょっとすると緑が多く、池があるというだけで、中国人の尊敬に値したのかも知れない。
肝心の豫園には入らなかったのだから、ここに載せた園内の写真はネットで見つけたものと、わたしが過去に撮ったものである。
最近の写真で見ると、池に金魚か錦鯉か知らんけど、赤い魚がたくさんいる。
以前にいたのは亀ぐらいだったから、おおかた日本の庭園を見習ったのではないか。

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土産もの屋をのぞいて歩くのは楽しかったものの、それだけてわたしはだいぶくたびれてしまった。
骨董通りのある方向をながめてみると、大きな高層団地が三つ、四つそびえているのが見える。
それより先に行くのかとうんざりした。
豫園商城を抜けた裏通りに骨董やガラクタを扱う店が1軒あったから、そこをのぞいて、骨董通りはどうでもいいことにした。
わたしの足はどうしようもないくらい衰えていたのだ。

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偏向報道

先日のNATOの首脳会議で、ルッテ事務総長がさんざんトランプさんのご機嫌をうかがったあと、記者が彼に辛辣な質問をした。
『米国大統領とやりとりするときに、ここまでお世辞をいってご機嫌を取らなければならないのか』
『品がなく、自らを卑下していると思わないのか』
いい質問だ。
わたしも同じことを思っていた。
こんな調子でばっしばっしと切り込めば、NHKの報道もおもしろくなるんだけどね。

これに対し、ルッテさんは
『そうは思わない、考え方の違いで、わたしはよい友達だと思っている』
と、笑ってごまかしていたけど、NHKは、ひとまずごまかしに成功した・・・・とはいっていないけど、苦しそう。
ウクライナを蚊帳の外に置けば、ますますロシアの思う壺になってしまわないかと、これは酒井美帆ちゃんの意見。
まるで脚本に、ここでそういえと書いてあるみたいで(じっさいに書いてあるんだろう)、ほんと田舎芝居だな。

27日のNHK国際報道は、最近のテレビは信用できないという視聴者の声に答えていた。
英国のロイター・ジャーナリズム研究所の報告書によると、日本ではテレビは信頼できるという人の割合が39%しかないそうだ。
半分以上が信頼していないということだけど、とくにウクライナ戦争でそういう意見が多いらしい。
これに対してNHKは、トランプ政権に近いアメリカ第一政策研究所のF・フライツ副所長と、トランプ政権に批判的なK・キャンベルもと国務長官の意見を並べて、ウチはちゃんと双方の意見を聞いていると弁解に努めていた。

わたしのところにはこの1カ月間のニュースが録画保存してあるので、その弁解が事実かどうか確認してみた。
キャンベルもと国務長官の意見は24日に録画した映像のなかにあったけど、フライツ副所長の意見というのは見つからない。
わたしの録画忘れかも知れないから、それはどうでもいいけど、キャンベルもと国務長官の意見は、中東や日米関係のことだけで、ウクライナ戦争に言及していない。
視聴者は、ウクライナ戦争でNHKは偏向しているのではないかと質問しているのだから、公平だというならこれに答えなければならない。
やっぱりNHKはずるがしこいと思われても仕方がないではないか。

わたしはNHKしか観ない人間だけど、NHKは偏向のオピニオンリーダーじゃないかと思うくらいひどいぞ。

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才媛の発言

東大卒タレント、ロシア軍事侵攻に危機感
これは今日のSNSにあったニュース。
へえ、東大卒の才媛がどんなことをいってるんだいと、興味を持って記事を読んでみた。
結果わかったことは、専門以外では東大卒もココログの久美ちゃんと変わらないなということ。
軍事侵攻をしたプーチンが悪いと、いちずに思い込んでいるらしい。

ゼレンスキーさんが登場したとき、自立国家のウクライナ国民が選んだのだからと、プーチンはなにもいわなかった。
ゼレンスキーさんがしだいに反ロシアに傾いてきてももなにもいわなかった。
彼がNATOに加盟したいといいだしたとき、しかもそれが米国、欧州の後押しで実現する恐れが出てきたとき、初めてプーチンは兵を動かした。
しかしウクライナ全土を征服するつもりはなく、ロシアにとって生命線のクリミア半島と東部4州を奪還するためだった。

こういう侵略のまえのプロセスを無視するようでは、東大卒もそのへんのミーハーと変わらない。
ということでこの報道は、世間にごまんといる学歴のない若者を勇気づける話題であることがハッキリした。

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2025年6月28日 (土)

なぜ出来ない

前項の続き。
移民を力づくで追い出そうったってそうはいかない。
そうかといって無制限に移民を受け入れていたらアメリカだって破産する。
というのがトランプさんが抱えるジレンマだ。
ヨーロッパも日本も(NHKも)みんなアメリカにおんぶに抱っこ、非難はするのに肩代わりしようという国はない。
これがいまの状態。

それじゃ解決策はないのか。
ないわけじゃない。
中南米なんか陸続きで、アメリカのすぐ隣りだから、これじゃ移民が押し寄せるわけだ。
どうして移民が国を捨てなくても済むように、彼らの故国をまともな国にしようと考えないのか。
対症療法ではなく、原因療法に切り替えろということだ。
自分の国に仕事があって、治安もいいなら、だれが好んでアメリカくんだりまで、命の危険を犯してやってくるだろう。

そういう点でアメリカは嘘をついている。
彼らはつねに周辺国が自国の奴隷であってほしい、具体的には麻薬の供給国であってほしい、銃器の購入国であってほしいと考えており、キューバのようなまともな国ができそうになると、それを必ずぶっ壊してきた。
だから移民に悩むというのは自業自得なのだ。
アメリカにももちろん移民に同情的な人はいるけど、それは善意のカモフラージュに使われるだけなんだよ。

そういう点では中国の一帯一路を見習えばよい。
中国は近隣のインドシナ半島やアフリカ大陸にもに鉄道を敷いた。
交通の便を確保し、お互いにウインウインの貿易を通じて、まわりの国を豊かにし、他国を混乱させようとは考えない。
中国のまわりにも貧しい国は多いけど、自分の国がまともなグローバル国家になれば、だれが好んで海外に出ようと考えるだろう。

治安だってそうだ。
中国も戦前はギャングが支配する無法国家だったけど、中国は軍隊を動員して、国内からこれを一掃した。
かって賭博と麻薬の温床だった香港・マカオも、いまではきわめて安全な場所である。
世界一の軍隊を持っているアメリカに、どうして同じことが出来ないのか。
できないわけは、自分の頭で考えれば誰にでもわかるはず。

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2025年6月27日 (金)

偏向番組

いま「揺れる聖域・ニューヨーク」というテレビ番組を観ている。
解決策のない問題のひとつだけど、NHKはお気楽なものだ。
一方からしか見ない典型的は偏向番組で、トランプさんの政策だけにケチをつけようという姿勢が見え見え。
移民を心配するなら、解放政策が大切なら、日本がすべての移民を引き受けてやればいい。
できるか。
NHK不払い運動が起きるぞ。

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事実は

トランプさんの発言が物議をかもしている。
イラン爆撃をヒロシマ、ナガサキの原爆になぞらえて、戦争終了に貢献したと発言したのがケシカランという。
ケシカランかどうか、わたしの考えはただひとつ。
原爆投下が太平洋戦争にとどめを刺したのは間違いない事実である。

今日はこれだけ。
なんか苦情が来るかしらね。

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2025年6月26日 (木)

ダイコンの葉

ウクライナ戦争がもうロシアの勝利間違いなしになり、安心して散歩に行こうかと思ったら、雨で出鼻をくじかれた。
1日でも散歩を休むと、体感として感じるほど足がはっきり衰える。
困ったもんだけと、目下のわたしの悩みはほかにもあって、ダイコンの葉をどうやって食べるかということ。

うちの近所には農家がやっている無人販売所があって、でっかいダイコンが1本100円で買える。
1本買ってくれば、ひとり者のわたしなら4、5回はダイコンの煮物が作れる。
ただダイコンを麺つゆで煮るだけではつまらいから、これにナメコかシイタケを加えると、とろみというかベロベロ感というか、あんかけみたいな効果がついて、いっそう美味くなる。
ベジタリアンもどきのわたしはこれで十分だけど、多少は肉系も加えようと、鳥の細切れを買ってきて、こいつもちょこっと加える。
まだ熱いダイコンをはふはふいいながら食べ、食べ終わったあとは、ご飯に残り汁をぶっかけて食べるから、経済的にも完璧だ。

ということで長々とダイコンの煮物について語ってきたけど、問題はダイコンの葉だ。
売っているのは葉つきのダイコンで、この葉が青々として美味しそう。
捨ててしまうにはもったいないので、あれやこれやとレシピを研究してみたけど、あまり手の込んだものはゴメンなので、どうも美味しく食べる方法がないね。
刻んで炒めてふりかけにしてみたけど、わたしの好みじゃない。
いまおしたしにしてカツオ節をかけて、テーブルの上に置いてあるけど、ホウレンソウに比べると、これもイマイチ。
ああ、人生は終わらないと哲学者のように悩む。
ほかに悩みのない人生って、これ正常なのかしら。

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上海/彷徨とささやき

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上海には思い出が多い。
わたしの中国の旅はほとんどがこの街を起点にしているので、多いのは当然なんだけど、どうしてそんなに上海にこだわるのかと聞く人がいた。
わたしが中国語の勉強をしていたころ、読んだテキストの著者鐘ケ江信光さんという先生が中国について
「つまり、すべての人に郷愁をいだかせるふしぎな魅力をもった国と国民なのでしょう」と書いていた。
こんな感情はいまどきの若者には無縁かも知れないけど、そんな中国のなかでも、上海が特別な街であることはすでに書いた。

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1990年代の前半に初めて上海に来てから、わたしはこの街(旧市街地)を何度も歩きまわった。
目的なんかない。
ただひたすら路地をのぞき、店をのぞき、なにかおもしろいものがないかと歩きまわったのである。
そのころといちばん変わったのは、もちろん乱立する高層ビルと、高架になった自動車専用道路である。
自動車専用道路についてよくわからない。
わたしはこの旅でも何度もタクシーに乗ったけど、たとえば上海駅から横浜橋に行くさい、あるいはホテルから外灘に行くさい、最終日にホテルから空港に行くさい、どれも高架になった自動車専用道路を走ったにもかかわらず、いちどだって料金所を通過したことがない。
どうなってんのかしらとミーハーおばさん。
おもてから見えないETCのような仕掛けがあるんじゃないかとわたし。
これについてはいまだにワカラン。

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わたしは長江が見たくて、タクシーを借り切って、数時間かけてその黄浦江との合流点まで行ったこともある。
期待していたような白砂青松というものではなく、埋め立て中の夢の島みたいなところに連れていかれてしまった。
どこか畑のある郊外に行ってみたくて、やみくもに路線バスに乗り込んだこともある。
終点まで行ってみたら川崎のような工場地帯のはずれで、植物園があったけど、雨に降られて客なんかいないし、ぜんぜん楽しい景色ではなかった。
それでも後悔はしなかった。
当時の中国には、戦前に初めて中国へ渡ったアメリカ人ジャーナリストのアグネス・スメドレーが、中世のなかへと表現したそのままの世界があったのである。
わたしはそんな世界を彷徨しているのが楽しくてならなかった。
いま思えば、わたしの旅は現実逃避でもあったような気がする。 
わたしは現実から逃れるために、日本の市街地、山野を歩き続け、とうとう海を越えて中国大陸まで歩いていたんじゃないか。

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当時といまで変わったものはたくさんあるけど、変わらないものは・・・・
パール・バックの「大地」を読んだのは高校生のころだから、中味の大半は忘れたけど、その中に戦乱に巻き込まれて家を失い、流民となった農民の家族のエピソードがある。
ガックリきている旦那を奥さんは、命があるんだからまだやり直しはできると叱咤激励する。
彼女はまだ幼かった自分の子供たちにも、おまえたち、ぐずぐずしてないで、乞食でもして稼いできなさいと追い立てるのである。
いくら乞食が伝統的職業といっても、こういう言い方をする奥さんのタフなこと。
パール・バック女史も、虐げられた民衆に同情するというより、そのへこたれない精神に感動したのではないか。

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中国の農民は何千年ものあいだ、雑草のような執念で土地にしがみついて生きてきた。
わたしはテレビニュースで、土地の接収に来た役人を、ひとりの農民がクワでうしろから殴り殺す映像を観たことがある。
彼の言い分は、オレたちは大昔からここで土地を耕してきたんだ、なんでいまになって引っ越しをしなけりゃいけないんだということだっただろう。
開発特区に指定された浦東新地では、こんなことは数え切れないくらいあったに違いない。

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農民はいやおうなしに高層団地に移転を余儀なくされた。
彼らの気持ちは、同じNHKが放映した「さらば、黄土高原」というドキュメンタリーにこと細やかに描かれていた。
貧しい黄土高原で農家を続けていた老人が、これでは息子が結婚もできないと家族に泣きつかれて、ついに故郷を捨てる話だった。

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開発特区の上海に救いがあるとすれば、やらずぶったくりの王朝時代と異なり、中国の新政府は、移転する農民にきちんと土地代を払い、厚い手当をしたということだ。
そうした土地収用にまつわる、「史上最大の移住計画」というドキュメンタリーもNHKが放映した。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」という言葉がある。
小説「大地」も後半では、時代の波に押し流されてゆく農民の家族が描かれるし、暗く貧しい生活が一変するなら、農民が新しい生活に追いやられるのも無碍にするべきではない。

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上海は中国の都市のなかでも特に進歩的な街らしいから、モダーンな店はあちこちにある。
ミーハーおばさんと、そんなカフェに入ってみた。
白で統一された、若い女の子に騒がれそうな店だった。
コーヒーの表面に絵が描いてあるエスプレッソがあった。
それが出来上がるのを待っているあいだに、イヌを連れた客がやってきた。
店も客もなかなかハイブロウである。
イヌはコリーをミニにしたような種類で、頭をなでようとしたら、飼い主のうしろに小さくなって、牙をむきだした。
反日教育を受けたイヌかも知れないねとわたし。
それとも人間の食卓に上がっていた過去の恐怖の遺伝子が騒いだのか。

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わたしは葉を茂らせたプラタナスを見上げる。
上海でもかってのフランス租界だったあたりは、人口もほどほどに減って住みやすくなった。
現在の中国は一帯一路という名目で、世界の日の当たらない場所にも光を当てようとしてるけど、これはかって欧米列強がやっていた、弱肉強食の植民地主義とはあきらかに異なるアプローチに見える。
平和的に世界を制覇しようとしているなら、わたしはその結果をもうすこし見守りたいと思うのだ。

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2025年6月25日 (水)

速報

NHKの速報だ。
NATOが国防費を5%値上げに全員一致で賛成だそうだ。
そんな金があるかという国がひとつもなく、全員一致でというのがクセ者だ。
2035年までにという目標らしいけど、実現するわけがないと思っているから、みんな賛成したに決まっているよ。
なんとかトランプさんをだまくらかそうというんだろうけど、それまでトランプさんが大統領してるのか。
ウクライナはまだ戦争をしてるのか。

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知りません

Goo辞書がサービス終了だそうだ。
わたしもネットサービスの黎明期には何度か利用したことがあるけど、最近ではほかにも似たような辞書サービスが多いから、あまり利用したことがない。
栄枯盛衰は世の、いや、ネットの習い、利用者が減れば運営が立ちゆかなくなるのはやむを得ない。

Goo辞書を運営していたのは、あのNTTドコモだそうだ。
それを知って不安になってきた。
ココログだって、もとをたどれば富士通のニフティサーヴが運営者だ。
それが運営が左前になって、ブログサービスをやめたら、わたしの楽しみがひとつ減ってしまう。
できるだけ読者を増やそうと、おもしろい記事を書くようこころがけているんだけど、今日のわたしのアクセスは午後4時の時点で、やっと30だよ。
もうわたしのブログなんて知らんとヤケになってるみたいだ。
近いうちココログがブログの運営をやめても、けしてわたしの責任ではない。

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2025年6月24日 (火)

政治家

わたしが八百長じゃないかと指摘したイラン、イスラエルの和平。
たちまちぶっコワわされたようだ。
そりゃ当然だよな。
ネタニヤフさんにとっては、和平なんかとんでもない。
平和になれば今度は自分が、ハマスの攻撃を許したとか、罪もないパレスチナ人を虐殺したことで、国民の裁きを受けなければならない。
彼にとって、なにがなんでも戦争を継続しなければまずいのだ。

ドイツのメルツさん、NATOのルッテ事務総長さん、ふたりとも金持ちのお坊ちゃんかい。
プーチンにEU侵略の意図なんかあるわけないのに、防衛費を増やすんだそうだ。
もっともこれはトランプさんを欺くための一時的措置。
なんとかしてアメリカの支援を引き出して、少しでもウクライナ戦争をややこしくしさえすれば、あとは知らないってことになるに決まっている。
そのためにNATO会議では、トランプさんのご機嫌をとることに、見苦しいくらい必死。
いったいどうしてこういう現実離れして、自国民のことなんかどうでもいいという政治家ばかりなんだよ。

ゲル君が会議への参加を取りやめたのは正解。
英語もできない田舎代議士には、欧州の首脳たちが集まるNATO会議は、さぞかし針の筵だろうから。
でも自民党が人気がないのは、自分がいるからだということに気がつかないんだから、やっぱり似たようなものか。

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八百長

トランプさんについて、いろんな人がいろんなことを言ってるけど、彼を責めるのは中学生でもできる。
わたしはそういう野次馬の列に並びたくないので、また世間の常識に反するかたちで、トランプさん擁護の陣を張ってみよう。
これはたんなる推理小説かSFと思ってもらっていいよ。

平和主義者のトランプさんは、なんとかイスラエルの戦争拡大を止めさせたい。
しかしネタニヤフさんはそんなアメリカを見限って、やめろといったぐらいではゼッタイにいうことを聞きそうにない。
このままではイラン空爆もエスカレートするばかりで、民間人の犠牲も拡大するばかりだ。

そこで一計を案じたのがトランプさんで、イスラエルの望むとおりにバンカー爆弾による空爆に踏み切った。
ただし、あらかじめイランには◯月◯日に空爆すると耳打ちしておく。
イランのほうでは慌てて、濃縮されたウランをべつの場所に移動した。
だから被害はイスラエルが満足するほどじゃないんだけど、おかげでイスラエルは、それ以上空爆をする根拠を失った。

イランにすれば不愉快でも、核施設は時間があればまた復旧できるし、意地を張っているとハメネイさんまでイスラエルの防諜機関に暗殺されかねない。
だからアメリカのいいなりになり、メンツを守るために、いちおうかたちだけの対抗処置として、アメリカはケシカラン、反撃はするぞと、これは打合せ通りの反応を世界に見せつける。
イランだって本格的に戦争をしたいわけじゃないし、腹のなかでは彼らはトランプさんに恩義を感じているかも知れないね。
ロシアも中国もそれを知って、表面的にはアメリカに抗議するけど、具体的行動はとらない。

だいたいこの戦争にどこか八百長のようなものを感じているのはわたしだけだろうか。
トランプさんはわたしといっしょで、無益な殺し合いをやめさせたいと考えているんだよ。
いや、そんなことはないという人がいたら、ぜひ意見を聞かせてほしいね。
わたしの文章は子供でもわかるくらい簡単なものだし、コメント欄はいつでも開けてある。

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最近の世相

ウクライナ戦争はもうヤケッパチ。
ゼレンスキーさんは支援をトランプさんに直談判する気らしい。
アメリカだって理由もなしに無関心でいるわけじゃない。
金がないから支援できないというのに、もっと出してくれと強要すれば、内政干渉になってしまうではないか。
バイデンさんや、性悪オンナのV・ヌーランドおばさんに補償を求めるべし。

ロシアはついにキエフに本格的な攻勢を開始したようだ。
眠っている市民を攻撃するのはケシカランというウクライナの言い分だけど、戦争というのは馴れ合いゲームじゃないんだ。
さっさと降伏しないほうが悪い。
いまの季節は沖縄戦の報道が多いけど、沖縄だってさっさと降伏していれば、犠牲はもっとずっと少なかった。

都議選では日本人は絶妙なバランス感覚を発揮した。
各政党ともいいたいことはあるだろうけど、わたしは石◯なんとかいう、YouTubeで都知事の給料ぐらい稼げるといったバカが失墜すれば、あとはなんだっていいや。

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2025年6月23日 (月)

なんだなんだなんだ

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今日のSNSに、愛犬を徴用で軍隊に差し出した少女の話が出ていた。
愛犬はそのまま毛皮にされて、兵士の軍服になったそうだ。
戦争中は、飼い犬は「贅沢」「非国民」・・・・背景に同調圧力があって、だれも国からの命令に抵抗できなかったという。
これも動物園で餓死させられたゾウのような、戦争中に数知れなかった動物に関わる悲劇のひとつだけど、似たような状況はいまでもある。
わたしのように世間の常識にあらがう者は、同調圧力をひしひしと感じてしまうのである。
極端なのが、わたしがブログを書いているココログだ。
ココログそのものがチンピラ右翼みたいなところがあって、ロシアの味方をして、ウクライナを擁護しないわたしの文章が気にくわないらしい。

ここに載せたのは今日のアクセスカウンター。
強引に数字を調整して、頭を押さえつけていることが明らかだ。
というのは、ふつう前日のアクセスのグラフは、今日のアクセスとなだらかにつながるのが当たり前。
つまり前日の最後(24時)の数字が100で終わっていれば、今朝(0時)のグラフは100から始まらなければおかしいというのが常識。
それが日にちが変わる寸前にぽーんと跳ね上がり、そのあとはまただらだらの定位置にもどる。
なんだなんだなんだ、これは。
グラフなんかどうでもいいけど、何がなんでもわたしのブログを目立たせないようにと、あいかわらず姑息な小細工ばかりやっている。
こんなことを書けば明日から正しい数値が表示されるほど、相手が素直だとは思わないけど、お天道様は見通しだから、これではいつか天罰が下ります。ひやひや。

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上海/雑技団

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ある朝、起きると雨だった。
これで上海に来てから2度目の雨だ。
こうなると出かけるところは限られる。
屋外を歩きまわるなんてのはもってのほかで、それではどこに行くか。
上海には雑技団という名のサーカスがある。
人民に娯楽を与えなければならないということで、同じようなものはロシアのモスクワにもある。
わたしは幸わせなことに、過去にその両方を見るという幸運に浴した。
気のドクなミーハーおばさんはそうではないので、わたしたちは地下鉄で雑技団の常設会場のある「上海馬戯城」という駅に向かった。
この駅も行きつけの陝西南路駅から、地下鉄で1本だ。

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上海馬戯城で地上に出てみると、特徴的なサーカス団の建物はすぐにわかった。
切符売り場に行って、女の子にいきなりA席が欲しいんだけど言ってみた。
ミーハーおばさんがとなりから高いんでしょうと心配顔でいう。
あいかわらずケチな人である。
じっさいに高かった。
ひとり日本円で1万円ぐらいする。
あわてて対不起(=ごめんなさい)と謝って、それでも7千円ぐらいのC席に変えてもらった。
女の子は苦笑しながら変えてくれた。
考えてみると、以前に観たのは2004年のことで、そのときはツアー料金に含まれていたのだ。
でなくてもあいだに20年がはさまると、この国では諸事おどろくほど値上がりする。

あいにくこの日は昼の部がないそうで、19時半の開演まで時間がありすぎるから、いったんホテルへもどることにした。
交通カードが地下鉄しか使えそうもないので、せっせと利用しないとチャージした分を使いきれないけど、地下鉄だけではたかが知れている。

ホテルにもどっても寝るくらいしかやることはない。
また2時間ほど寝て、オシッコで起こされて、ゆるゆると出かける。
30分前までに会場に来てくれといわれていたから、雨まじりの天気の中、ホテルの傘を借りて出かけた。
この傘には錦江飯店の名前が入っているから、中国人は金持ち日本人と、一目置くかと思ったのに、そういうことはなかった。

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雑技団の建物のロビーで、時間つぶしにWi-Fiを使ってみた。
錦江飯店ではつながらないことが多かったのに、ここではLINEまですいすいとつながった(日本にいる知り合いにメールを送っておいた)。

開演15分まえに指定された扉に行ってみると、係りがいて、わたしたちの席に案内してくれた。
A席なんか買う必要はなかった。
舞台を横から見ることになるけど、C席でもいちばん前で、スリルも演技者との距離も、VIP席で見るのと大差なかったからである。
演技開始が迫ると、どこにこんなにいたんだというくらい、欧米人の団体がぞろぞろ入ってきて、VIP席やA席をうめた。

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演技場のステージの背後に、瀑布のまえに枝をはり出した赤い紅葉の絵、じゃないね、緞帳かと思ったらこれはCGによる映像だった、がある。
これがなんとなく日光の華厳の滝を連想させたけど、滝の映像は、演技によって都会の映像などに様変わりした。

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雑技の最初は天井から下げられた布に女性たちがぶら下がる軽技で、これはモスクワのボリショイサーカスといっしょ。
ただし、ハリウッドスターのような8頭身美女ばかりだったロシアと、中国人の雑技団ではやはり魅力が一段下がる。

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いろんな演技があったけど、以前に見たときは大勢の曲芸師による皿まわしや、椅子を10個も積み上げて、その上で少女が逆立ちをするという軽技があったのに、今回はそれがなかった。
総じて、華やかさという点では、以前見たもののほうに得点がつく。
上海雑技団はべつの場所にも演技場があるらしく、内容もいくらか異なるようだ。
ボリショイサーカスでは最後にトラやライオンが登場するけど、こちらでパンダが出ることはない。

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輪くぐりや空中ブランコなど、オリンピックに出たらそうとういい線行くのではないかと思えるものもある。
しかしまあ、オリンピックならそれなりの名誉や、金銭的実益も得られるだろうけど、雑技団の未来は明るくない。
国が貧しい時代なら子供を売り飛ばすという行為も珍しくなかった。
映画「覇王別姫」や「變臉(へんめん)」を観ると、売り飛ばされ、買い主のもとで獣のように仕込まれる子供がいたことがわかる。
国が豊かになり、しかも人権がやかましくなると、売り飛ばされる子供もいなくなるし、イヌやネコを躾けるような行為は認められなくなる。
そこへ持ってきて、雑技くらい機械化や人員削減、養成期間の短縮といった合理化がむずかしい仕事はないのだ。
わたしが入場料が高いとぼやいたのは間違いで、彼らを人民芸術家とたてまつるなら、そのくらい当たり前だったのである。

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演技の最後で度肝を抜かれたのは、複数のオートバイが球状の鉄の檻のなかで走りまわるものだった。
こういうのは子供のころ、日本のサーカスでも見たことがあるけど、2台のオートバイから始まって、しだいに台数が増え、最終的には7台のバイクがせまい檻の中を、衝突もせずに走りまわった。
ためいきの余韻がさめやらないうちに、演技者全員が勢揃いしてカーテンコールになり、観衆の盛大な拍手で終わった。
もちろん欧米人の観衆も大喜びだ。
わたしは雑技団の未来を思って、こういう観客がいることをありがたく思うし、世界もこうでなければいけないと思う。
みなさんも上海で雑技団を観たかったらいまのうちだ。
せいぜい散財してきておくんなさい。

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演技場の外に出ると、欧米人を乗せてきた大型バスが道路に数珠つなぎになっていて、渋滞が激しかったけど、わたしたちは地下鉄でもどった。
雨はまだ降り続いていた。

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2025年6月22日 (日)

コメント禁治産者の嘆き

ココログのブロガーのひとりが、今度中国へ旅するそうだ。
まだ2カ月も先の話なのに、念入りな計画を立てて、ブログで紀行記を発表するらしい。
ひょっとするとわたしのブログを読んで刺激されたのかも知れないから、期待してますとコメントをつけたら、そうだ、わたしのコメントは書き込み禁止にされていたんだった。
わたしがあちこちのブログにいちゃもんをつけるもんだから、正義の味方、日本政府の味方であるココログは気にくわないらしい。
いや、ほんと、セコい国に生まれたもんだよ。

トランプさんのやることは相変わらず予測不能。
けっきょく難癖をでっち上げてイラクに侵攻したブッシュⅡの二の舞か。
トランプさんならそんなことはないと思っていたけど、アメリカ大統領には避けて通れない道順があるとみえる。
平和主義者がいやおうなしに戦争に引きずられていくところを、わたしたちは目撃しているのかも知れない。

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2025年6月21日 (土)

生き続ける自然

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わたしの団地のまえには、以前小川が流れていたらしく、いまはそこはコンクリートで蓋がかぶせられて暗渠になっている。
上から見たのでは水の流れはまるで見えないけど、光のない暗やみのなかで、生きものの熾烈な生存競争がいまでも続いているようだ。
恋の季節になると、蓋のどこかにすき間があるようで、ふだんは見かけないヒキガエルが、その上に何匹も姿を現すのである。
今日は蓋の上をするするとはっていくヘビを見かけた。
ヘビだってもちろん何か食べなければ生きていけないから、たまにはヒキガエルをつまんでいるのだろう。

ここに並べたのは、上がわたしの家のまえの暗渠、下はわが家から遠くない場所にある清流だ。
想像力が旺盛で、なおかつ北関東の農村出身のわたしは、似たような地形をたくさん見たから、蓋のないころの清流をありありと想像できる。
わが家のまえの暗渠も、蓋をせず、太陽の光とどく清流のままにしておいてくれれば、さらに豊かな自然の営みが見られたであろう。
部屋の窓から竿をつきだして、川魚を釣ることもできただろうに、はなはだ残念。

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2025年6月20日 (金)

不思議な国

ロシアで開かれている国際会議にプーチンの娘が現れて、日本の取材陣に日本語でにこやかに挨拶したそうだ。
去年も同じことがあったよな。
些細なことかも知れないけど、つくづく日本は不思議な国だなと思ってしまう。

わたしは以前住んでいたアパートがロシア人の巣窟だったこともあって、そっちの関係から、いまでもフェイスブックにちょくちょくロシア娘の紹介が迷い込む。
いまさら紹介されてもどうにかなるわけでもないから、ほとんど無視しているけど、そういうロシア人で、すでに日本に住んでいる娘は想像以上に多いようだ。
日本はロシアにケンカを売ってるから、彼女らは居ずらいと思えるのに、あいかわらず日本の評判はいいらしい。

YouTubeにも日本人と結婚したロシア娘も多いし、どう見てもロシアでは、プーチンを含めて、日本人と仲良くしたいと考えている人間が圧倒的なようである。
NHKあたりは邪推して、ロシアは制裁を受けて困っているから日本に擦り寄るのだというかも知れない。
日本だって困っているのはいっしょで、ただむやみに肩を怒らせているだけだろう。

ロシア以上にわからないのは中国で、昨日のニュースでは中国人の訪日観光客が前年の同じ時期を大幅に更新だそうだ。
日本にあこがれて中国人が大挙して押し寄せる。
日本は元号や干支、宮中の行事など、中国の伝統や文化を継承している、先進国でゆいいつといっていい存在だから、彼らが日本を特別視するのももっともかも知れない。

するとまた中国脅威論を訴える人がいる。
バカなことをいってる。
クルド人や東南アジアからの永住者についても、警戒しすぎる人がいるけど、どんな場合でも多くの種があれば、いくらかは不純な種も混じるものだ。
大多数の種は問題のない、まじめで常識の通じる人々に違いない。
それなのに日本では公共放送が率先して対立と分断をあおる。
つくづく不思議な国だよなと思うこのごろ。

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あるブロガー氏の心配

わたしが以前コメントで論争したブロガー氏が、イランの行く末を案じている。
イスラエルは本気で現体制の転覆を図っているようで、このままホメイニ政権が打倒されれば、イランもイラクやアフガンのような無秩序国家になってしまわないかというのである。
わたしはそうは思わない。
その理由をあげてこのブロガー氏を安心させようと思う。

まずイラン革命後のこの国は、曲がりなりにも選挙で国民が指導者を選ぶ民主的な国だったことがある。
パーレビ国王の時代は、国王自身の贅沢な生活ぶりと、西側の影響が強すぎて国民の反発を買った。
これがイラン革命につながり、アメリカへの反発から、宗教指導者が国政を担うという現在のスタイルが定着した。

どうもあのへんの国では、極端から極端に振れるのが困ったものだけど、イラン国内には保守派(頑固じいさん)に抵抗する改革派が相当数はいる。
しかしイラン革命の余波で、大統領の上に宗教指導者がいるというのが法律になってしまったから、たとえばヒジャブの強制はやめようというような改革派の試みは、頑固じいさんの反対でことごとくつぶされた。

ここで注意してほしいのは、イラン人は自らをペルシアの末裔と信じており、イスラム国家のなかでも別格な誇りとまとまりを持っていることだ。
この国はけっして暴力が蔓延する無秩序な国ではなく、どっちかというと、右にするか左にするかと揺れ動く韓国のような国だったのである。
イスラエルにぼこぼこにされて、頑固親父のホメイニさんが失脚すれば、これは改革派にとっては大きな支援になる。
パーレビ国王が君臨できたのは、アメリカの操り人形みたいな存在だったからで、そのアメリカに往年の勢いはないし、ロシア、中国のようなBRICSのメンバーが勢いを増しているのだ。
いちじ的にトランプさんの軍門に下っても、彼らがもういちど西側の傀儡政権を建てることもないだろうし、長い目で見れば改革派が勢力を増し、中国やロシアの支援を得て、グローバル国家として再出発することも不可能ではない。

いまや殺人マシーンと化したドローンに、制約をかけようという国際会議に、いちばん先端の技術を持っている中国だけが参加を保留しているという。
これではどうにもならないとブロガー氏は嘆く。
このブロガー氏がわたしと論争をしたのは、そもそも彼が西側の報道ばかりを信じて、相手の立場を考えないせいだった。
考えてほしい。

核兵器の数を制限しようという国際会議でも、アメリカ、ロシアは賛成しているのに、中国だけは反対している。
それはもっともなのだ。
かりに米国、ロシアが1000発の核ミサイルを持っていて、後発の中国は100発しかないとしよう。
そのままで固定しようというのでは、中国が納得するわけがない。
米露も100発に落とすか、中国が1000発に上げるかしてこそ、初めて中国も制限提案に応じるだろう。

ドローンの問題も同じで、中国が先端技術をにぎってしまった。
これが恐ろしいからと、世界の対立と分断をあおってきた西側が、相手だけに制限をかけようというのはムシのいい話だ。
そんなことより、中国は他国に侵略する考えは持ってないということのほうを考えるべきだね。
台湾有事なんてあり得ないよ。
ウクライナ戦争の推移を台湾の人々も注視している。
中国は平和的に統一しようとしているのに、ウクライナのように、若者の死体を積み重ねたいと考える台湾人がいると思うかい。
こういうのを中国のことわざでは“杞憂”というんだ。

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2025年6月19日 (木)

上海/菜館のB

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人間は生きるために食べるのか、食べるために・・・・これは前にも書いたよな。
書いたかどうかはどうでもいいけど、やはり夜になるとメシを食いに行かなければならない。
わたしは日本にいるときも、いつもレストランに入るのに躊躇する。
高級な店は最初から選ばないから値段はそれほど気にしないけど、初めてのレストランだとどうも慣れたふうに入っていきにくい。
これも人間嫌いで、ひきこもり傾向があるせいか。
しかしこれは世界的傾向で、某有名ラーメン店では、店の人間とまったく顔を合わせずに、注文食事のできるところもあるらしい。
回転寿司だって店のタブレットで注文できて、本人は最後まで発声しないで済む店が多い。
そしてこれが来日した外国人に大受けだそうだ。

わたしみたいな人間にはありがたいご時世になったもんだけと、そんなこと以外にも、最近では若い人向きの店が多く、むかしのような定食屋、一膳飯屋が少ないからだ。
どんぶりメシの上にモツの煮込みをぶっかけて食べたむかしが恋しい。
そんな話をすると、ミーハーおばさんはかならずイヤな顔をする。
なにがカルパッチョだ、なにがミネストローゼだよ。
わたしは横文字料理に拒否感を持つアナログじいさんなのだ。

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晩飯を食べるために、錦江飯店近くの庶民的な店が集まった一画に行ってみた。
路上にテーブルを並べて、大勢が飲み食いしているレストラン、というか庶民的な食堂があった。
わたしの理想とする店だけど、混雑していて入れない。
すぐ近くでミーハーおばさんに、安いよ、安いよと声をかけてくる呼び込みの女の子がいた。
声をかけてくる時点で要警戒だけど、ためしに2階にあるその店を、のぞくだけのぞいてみようと階段を上ってみた。
2階はけっこう大きな店で、見通しのよい店内に、中国人客が2/3ぐらいの入り。
とくべつ高級な店にも見えなかったから、ここでいいだろうとテーブルに座った。
この店は「久久滴水洞」といって、ごちゃごちゃと混雑している店のすぐわきの2階にある。
帰国してから調べてみたら湖南料理ということだけど、それがどんなものか知らない。

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またボトルを持ってこられても困るから、この日は生ビールにした。
まだ生ビールなんてものがおずおずと中国国内に入り始めたころ、わたしは内陸部の開封で、急速に冷やすために樽に氷を入れた生ビールを飲まされたことがある。
1996年のことで、そんな悲惨な当時に比べれば、中国にも日本と同じビール文化が根付いたかと感慨があるな。

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メニューは写真入りだから、注文をするのに問題はない(ここに載せた4枚組写真はメニューからコピーしたもの)。
肉饅頭を頼んでみた。
和菓子によくあるような、イボイボのついたひと口サイズの饅頭が出てきた。
こんなものは頼んでないぞと苦情をいうと、相手は注文票をみて、これが肉饅頭(珍珠肉丸)ですという。
メニューの写真と大幅に違っていたのはこれくらいで、ほかはまあ満足できるものだった。

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メニュに“西紅柿=トマト”があるのに気がついた。
トマトはわたしの好物で、過去に中国に行ったときは、市場で安心して買える生野菜はこればかりと、どこへ行っても盛大に食べたものである(そのあたりの事情はブログに書いたことがある)。
いまでも毎朝、食パン2枚とコーヒーに、塩をふったトマト1コを食べるのが、わたしの朝食のルーティンだ。
ただし中国でこれを頼むときは注意を要する。
トマトはこの国では果物の扱いらしく、黙っているとかならず砂糖をふられてしまう。
店内に元気のいい中国人の女性が飛びまわっていたから、彼女をつかまえて、糖はペケ、塩が◯と文字に書いてまで念を押した。
おかしな注文に厨房でも心配だったのか、出てきたトマトに塩はふっておらず、小さな皿に盛られた塩が添えられていた。

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この店でいちばん美味しかったのが里芋の煮っころがしに、真っ赤なピリ辛ソースをかけた料理。
わたしが肉が苦手なせいもあって、目をつけた野菜料理だったけど、こいつはビールに絶品だった。
ほかにも美味しいものがあるかも知れないから、メニューの品を全部試してみたかったけど、わたしもミーハーおばさんも、少食ということでは世間の標準から抜きん出ているのである。

勘定を払っているとき、レジのわきに“日本人御用達”と書かれたパネルが貼ってあるのに気がついた。
久久滴水洞は商社の日本人社員などがよく来る店らしかった。

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こういう人種がよく利用する店で有名なのは、わたしも何度か行ったことのある日本料理の「伊藤屋」だ。
比較的に安価に日本酒や、寿司、刺身、天ぷら、冷や奴、枝豆などが味わえるので、この旅でもいちどくらい行ってみようと、あちこち尋ね歩いてみたけど、なかなか見つからない。
たまたま錦江飯店の近所を歩いていたら、とある路地の入口に看板を見つけた。
わたしが入ったことのある店はもっと通りに面していたと思ったけど、じっさいには路地の奥だった。
過去に行ったのは30年ちかく前なので、そのあいだに移転したのかと思ったら、この店はチェーン店になっていて、市内のあちこちにあるのだそうだ。

しかも発見したときの時間帯にはまだ営業してなかった。
夜になったらまた来ようとミーハーおばさんにいったけど、くたびれて部屋で寝込んで、けっきょく今回は行く機会がなかった。

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聞いてるか

トランプ氏、プーチン氏の仲裁申し出を拒絶「他国の心配してる場合じゃないだろう」
これは今日のSNSの見出し。
これだけ読むと、読んだ人はどう感じるだろう。
つっけんどんで、とげとげしいものに思えないか。

あわたしも気になって記事を読んでみた(もとネタはAFP BB news)
拒絶という言葉が強い印象を与えるからいけないので、じっさいにはなんのことはない、仲のよい友人同士が、ちょいとした警告をまじえて冗談をいいあっているようにしか読めない。
少なくてもとげとげしい雰囲気は感じない。

西側の報道は一事が万事この調子だ。
悪意で解釈するか、善意で解釈するかの違いだし、読者が公平で客観的であるかどうかで、内容はまったく別のものになる。
この記事はその見本といえるだろう。
聞いてるか、NHK。

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2025年6月18日 (水)

頑固じいさん

ゼレンスキーさんと似た状態なのが、いまのイランの頑固じいさん。
NHKは双方が応酬を繰り返していると、いかにもイランが頑張っているようにいうけど、わたしの想像ではイランはボコボコにされて、ワンサイドゲームの状態。
それでも口だけは達者なのがゼレンスキーさんと頑固じいさんだ。
問題は、このじいさんはまわりを身内にかこまれていて、現実を把握してないんじゃないかということ。
こういう点では北朝鮮のぼんぼんみたいでもあるけど、ぼんぼんのほうがまだ緊迫感があり、蟷螂のカマであることは承知していても、ロシアに擦り寄ったり、中国の顔をうかがったり、いろいろ苦心している。
イランの頑固じいさんのアメリカ嫌いは徹底していて、すべて自分のペースでものを判断し、その結果国民がどうなろうと気にしないから困る。

イランに改革派の大統領が出てくれば、核兵器の開発はいったん中断して、インドが手本とした、両陣営からもらえるものはもらうという手段でも取れるだろう。
長い目で国家の成長を図るほうが、イスラエルにとってイヤなことなのにね。

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これでもか

G7の会議は意味もなく終わったようだ。
なんとかアメリカをふたたびウクライナ戦争に引っ張り込もうというG7の目論見は虚しかった。
アメリカが支援をすれば戦争はずうっと延長されるだけ。
両国の兵士の死体が積み上がるだけ。
とどのつまりが第三次世界大戦で、核戦争で人類が絶滅というエピローグ。
これは中学生でもわかる理屈で、G7で雁首ならべたヨーロッパより、トランプさんのほうがよくわかっているみたい。

文句があるならヨーロッパはイスラエルにいうんだね。
今日のニュースでも
「イスラエルがイランに未曾有の爆撃継続、民間人の被害拡大 『80年代より苛烈』との見方も」
だそうだ(6.18Forbes Japan)
同じ時期に同じことをしているロシア軍のなんと穏やかなこと。
こちらは死者の数も、戦争だからやむを得ないの範囲内。
これまでもロシアによる空爆は、最新のミサイル、ドローンをつぎこんだにしては、異常なくらい市民の犠牲が少ない。
相手を根絶やしにしてしまえというネタニヤフさんと、戦後はまた仲のよい隣同士にもどりたいというプーチンの違いだね。
これでもアンタはまだゼレンスキーさんの味方をするのか。

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2025年6月17日 (火)

カルト国家

世界の暴力団のようなイスラエルに、可哀想なイランがボコボコにされている。
でも正直にいわせてもらうと、ウクライナ戦争のような義憤はあまり感じない。
ウクライナ戦争では、ウクライナは汚職まみれの破綻国家だというのに、ロシアをグローバルな大国にしたプーチンが、世界中から侵略者だと誤解されて、あらぬ非難中傷の的にされているのが、見ていられなかった。
だからわたしは戦争開始直後から、ロシア擁護1本やりなんだけど、イランにはそういう気持ちが湧いてこない。
なぜかなあと自分の頭で考えてみる。

もちろん腕力にまかせて、傍若無人なジェノサイドを続けるイスラエルにも反感は感じてるんだけど、イランはわたしのキライなカルト宗教がそのまま国になったような国家である。
なにしろ国のトップに立つのが86歳のガンコ親父の宗教指導者なのだ。
最先端の兵器と最高のスパイ組織を持つ、徹底的に近代化されたイスラエルと、ガンコ親父のひとことに何もいえない旧態依然とした国では、最初から戦争の結果は明らかだった。
トランプさんが戦争開始のまえにイラクからアメリカ人を撤収させたのは、勘のいい国なら近いうちに攻撃があるなと悟って、厳戒態勢に入るのが普通なのに、イランは漫然と時を過ごして、革命防衛隊の司令官らをむざむざ死なせた。
ガンコ親父のハメネイさんだって、殺すつもりならイスラエルはとっくにやれただろう。

イランの場合、軍隊にしても、正規軍のほかに革命防衛隊という、これはもっぱら権力の維持のための軍隊があるようでは、戦争のとき指揮や伝達に支障が出る。
過去に革新派の新しい大統領が出たこともあるけど、ガンコ親父は自らの権力基盤がおびやかされるということで、改革の妨害ばかりをした。
トップのうえにそれ以上の存在がいたのでは、大統領も力の振るいようがない。
一党独裁の国でも、中国やロシアは近代化に成功しているのだから、イランはそれらの国に倣って、国を近代化するべきだった。
イランはBRICSに加盟している。
中国やロシアの手を借りて、本物のグローバル国家になれば、イランはますます域内の大国になれるのに。

国民はパレスチナに同情的で、イスラエルに反対の立場だけど、その一方で女の子なんかYouTubeに、自由きままに踊る映像をアップしたくてたまらないのだ。
イランの女性の魅力には定評があるから、ガンコ親父を引っ込めさせて、この国も女の子が半裸で踊る映像を許可するべきだよ。
それなら世界中の男が喜ぶワ。

イスラエルとイランの仲介にプーチンが乗り出したそうだ。
さっそく「トランプさんを懐柔して、制裁回避をねらってるのだろう」と、これは読売新聞。
あいかわらず余計なひとことだね。
プーチンは同じBRICSメンバーのイランがボコボコにされるのを見ていられないので仲介に乗り出しただけだ。
これまでの言動を見ていれば、トランプさんがロシア制裁に加わることはないことぐらいわからんかね。
わたしなんかトランプさんとプーチンでは、どこかで意を通じているんじゃないかと思うくらいだ。
トランプさんはG7を放り出して帰国するという。
米国の武器を買い入れたいとトランプさんにディールを申し込んだゼレンスキーさん、意気込んで首脳会談を予定していた石破クン、彼らはいったいどういう顔をして帰国するんだろう。

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2025年6月16日 (月)

上海/東方明珠

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トロッコ列車で黄浦江の下をくぐれば、その先は浦東地区である(ウィキペディアには「浦東新地」と表記されているから、以後はそれで行こう)。
中国が渾身の力をこめて、新しい上海を作ろうと意気込んだ開発特区である。
上海を紹介する写真にかならず出てくる、3っつの球を上下に並べたような東方明珠のテレビ塔はここにある。
わたしが初めて上海に行った1992年には、まだこのテレビ塔は建築が始まったばかりだったから、はからずもわたしはこのテレビ塔と、浦東新地の発展を順を追ってながめることになった。

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東方明珠には何度も上ったことがあるけど、こればかりはミーハーおばさんに見せてやらなければハナシにならない。
というわけで、外灘隧道から、わたしたちはこのテレビ塔に向かった。
わたしの足はもうそうとうにへたれていたから、楽ではなかったけど、どこからでも見える巨大な塔だから、道を失うことはなかった。

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ようやく塔の足もとに着いた。
塔の足もとは遊園地みたいで、架空の動物の大きなぬいぐるみが置かれていた。
わたしにはあまり楽しいものには思えなかったけど、東方明珠が遊園地であることは事実なので、文句をいうわけにはいかない。
エレベーター乗り場はがらがらだった。
割り込みの好きな中国人のために、鉄柵で細い通路が作ってあったけど、そんなものはまったく不要だった。
不景気なのか、さすがに中国人も飽きてしまったのか、なにしろ浦東新地には上海センターや環球金融中心、金茂大厦のような、この塔より新しく、さらに高さもある高層ビルがいくつもあって、新しいだけにそっちの展望台のほうが人気があるのだろう。
たとえ好景気だったとしても、旧市街の人口を浦東平野に散らばせてしまってからは、2度とかっての混雑はかえってこないんじゃないか。

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チケットを購入してエレベーターに乗る。
エレベーターから出てまわりを見まわすと、円形の展望台で、わたしたちは263メートルの中間の球の中にいるらしかった。
ここからの眺めは黄浦江や外灘、そしておびただしいビルが地平の彼方にまで続いていて、上海市内を一望にしたい人には見応えがある。
しかし、わたしは東京都を空から俯瞰したときも、こりゃひどいと絶望的な気持ちになったものだ。
はるか彼方までビルが乱立し、そこにおびただしい人間がうごめいている景色というのは、増殖した細菌のコロニーにしか見えないし、地上を見下ろす神様がいるものなら、彼もきっと同じことを思っただろう。

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東方明珠からすぐとなりに見える新しい超高層ビルについては、いろんなエピソードがあるので、代表的なものに詳細についてのリンクを張っておこう。
上海センター
環球金融中心
金茂大厦
これらの中には日本が建設に関わったものもあり、内部にはそうそうたる外資系のホテルが入居しているから、かっての租界にある5つ星ホテルや東方明珠が、相対的に落ちぶれたのももっともだ。
わたし個人的には近代的すぎて落ちつけない浦東新地のホテルより、フランス租界の静謐なおもむきを残す錦江飯店のほうを好むけど。

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30分ほど下界を眺めて、飽きてしまって帰ろうとし、下りのエレベーターを探した。
やっと見つけたエレベーターは、ごろごろとひとつ下の階まで行ったところで停止してしまった。
なんだかわからないけど、いっしょに乗り込んだ中国人たちがぞろぞろ降りるので、わたしたちもあとについてエレベーターから出てみた。
原因はこの階にもうひとつのアトラクションがあったためで、それを体験しないうちは帰りたくても帰さないという塩梅になっていたのである。

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アトラクションというのは、展望台の外側にある透明のガラス板の上を歩けるというもので、透明展望台というそうである。
以前に上ったときは見たおぼえがないから、あとからつけられたのだろう。
こういうのは高山の絶壁や、高所にかかる橋など、最近の中国の観光地にはたくさんある。
中にはコンピュータグラフィックを使って、足もとのガラスにいきなりヒビが入って、客の心胆を寒からしむるという人のわるいものもあるようだ。
わたしもいったんはガラス板の上に乗ってみたけど、年寄りが体験するもんじゃないね。
ガラス板の上で泣き叫ぶ観光客の映像を観て笑ったことがあるけど、わたしも動けなくなりそう。
そうそうに退散することにした。

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東方明珠の近くに大きな円形の歩道橋があったから、その上でしばし高層ビルの立ち並ぶ浦東新地の景色を眺めてみた。
思ったよりがらんとしていたけど、不景気で交通が少なかったのか、それともキャパシティが大きすぎるのか、判断に苦しむ。
朝晩の通勤時間帯にでも観察すれば、現在の中国、現在の上海の実像が見えてくると思えるのに、ユーチューバー諸君はなにをしてるんだ。
わたしが若ければ、632メートルあって、ビルとしては世界3位、中国での最高の超高層ビルである上海センターにでも上ってきたものを。

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これでわたしたちの、この日の昼間の行動は終わり。
くたくたになっていたわたしは、浦東新地からさっさとホテルに引き上げることにした。
帰りの地下鉄では、わたしのことを気のドクなじいさんと思った中国人女性から、ここへどうぞと席をゆずられてしまった。

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昼すぎのNHK

昼すぎにNHKを観たら、「みみより解説」という番組で、ふてぶてしい顔をした解説委員が出てきて、天安門事件をあげつらっていた。
年配者ならわかっていると思うけど、この事件は中国のいう通り、すでに結論の出た事件なんだけど、年配者がそろそろ死に絶えただろうと、NHKはとぼけてこの事件をねじまげるのである。

天安門事件は発展が順調な中国の将来を警戒した西側が仕掛けた謀略である。
と、いいきるには抵抗もあるけど、おどらされた学生たちを力でねじふせたおかげで、現在の中国、アメリカをもしのごうという中国の発展はある。
あのとき力でもってデモを止めなかったら、いまの中国はあっただろうか。
というのが謀略の根拠にもなる。
中国の王朝が転覆したのは、放置されたデモがふくれあがってということが数えきれないくらいあるのだよ。

当時の学生運動の指導者のなかには、柴玲や王丹のようにアメリカに亡命して、そのまま表舞台から消えてしまった者がいる(たぶん資本家のはしくれにでもなったのだろう)。
故国に帰りたいと亡命先の中国大使館に泣きついた者もいた。
冷静になれば、当時の鄧小平の政策が間違っていたといえる者などいないのだ。
なによりウクライナ戦争が始まるまえまでは、NHKも不承不承それを認めていたのである。
ウクライナ戦争に勝ち目がなくなって、じたばたして、NHKはそれをひっくり返す暴挙に出た。
あいかわらずNHKはコメディと思って観ると、それなりおもしろい。

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2025年6月15日 (日)

ほくそ笑む

もはや国家間の本物の戦争だよな。
世界の暴力団イスラエルと、難癖をつけられっぱなしのイラン。
わたしみたいなじいさんがぐだぐだいっても仕方ないけど、またNHKが、プーチンはほくそ笑んでいるといいそう。
もちろんプーチンにとっては、ありがたいことだろうけど、ほくそ笑んでいるというのは悪意のこもった言い方だからね。
パレスチナが過熱すればするほど、ウクライナなんかあっちのほうに行っちゃって、支援が手薄になればロシアにとってはありがたいことだし、これで戦争が終わりに近づけば、ロシア、ウクライナ双方の国民にとってもありがたいことだ。
プーチンにすれば、これでようやく戦争が終わると、ホッとしているというのが本音だろう。
“ほくそ笑む”というのは悪意の言い方なんだぞ。

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2025年6月14日 (土)

上海/外灘隧道

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上海大厦は外灘を俯瞰するのに最良の場所にあるので、わたしはこのビルから写真を撮りたくてたまらなかった。
しかしわたしがそう思ったころの上海は、まだレトロが売り物になる時代だったから、このホテルも5つ星クラスで、とても貧乏旅行者が泊まれるわけがなかった。
近くに、やはり外灘を撮影する絶好のポイントになりそうな海鴎飯店があり、2回料金を聞きに行って2回とも門前払いをくらった。

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上海大厦から通りをはさんですぐとなりにある浦江飯店なら、こちらは同じ租界時代のレトロな建物でありながら、ドミトリー(相部屋)があって、バックパッカーなどによく知られたホテルだったから、泊まったこともある。
ただしこちらは上海大厦ほど高層のホテルではないから、眺めはそれほどでもない。
それでもわたしが泊まったのは最高級室で、料金は日本円で5000円くらいだった。
このホテルのまえで、出稼ぎに来ていた雲南省のサニ族の娘から、手作りの財布を買ったことをブログに書いたから、いちおうリンクを張っておいた。
わたしが泊まったあと、改修されたといううわさがあり、2018年から営業停止とか、証券関係の博物館になったという口コミもあるので、現代のこのホテルについて詳しいことはわからない。
宿泊希望者はよく確認してから行くべし。

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浦江飯店の向かいにはロシア領事館がある。
日本の領事館もこのあたりにあったらしいけど、戦前の各国の領事館のうち、いまでも同じ場所にあるのはロシアだけかも知れない。
この旅で見たとき、それにはとんがった屋根に、白青赤のロシア国旗がへんぽんとはためいていた。

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ロシア領事館のわきから外白渡橋(ガーデンブリッジ)を渡ると、もう外灘のはずれである。
ここに租界時代は公園があって、「犬と中国人は入るべからず」と書かれた看板が立っていたそうだ。
列強の傲慢さがうかがえるエピソードで、英国のアジア人に対するヘイトぶりは、つい最近まで変わっていなかった。
習近平さんが国賓としてイギリスに行ったとき(2015)、英国皇室は晩餐会であからさまに無視するような、国賓として招待したと思えないひどい扱いをした。
形式ばかりにこだわる落ち目の帝国として、わたしみたいな人間の皮肉の対象にしかならない斜陽の英国である。
こういう点で作家のモームも、作品のあちこちでしきりに皮肉っている。

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日本だけはアジア人の中で特別待遇だった。
それは鎖国からの開放や明治維新後のいきさつ、日本が列強の仲間入りをして、強盗の仲間に加わったせいだろう。
日本は欧米が自らを慰めるためのカモフラージュの役割を担わされていたのだ。
根本のところでは、ヨーロッパにはアジア人やアフリカ人に対して、抜きがたい差別があることを忘れるべきではないと思う。
気がついてないのは、ノーテンキな日本人だけなのだヨ。

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わたしたちは外灘(わいたん)公園に入った。
ここには観光客が多いから、若いころなら人間を見て歩くために、外灘の蘇州河側から、むかし連絡船乗り場のあった南のはしまででも歩いただろう。
いまのわたしには無理である。
ところでいま外灘側から、黄浦江をはさんだ対岸の浦東地区に渡る方法はいくつあると思う?
わたしが初めてツアーで上海に来た1992年ころは、まだ連絡船しかなかった。
おなじ年の暮れにひとりで来たときは、ちょうど南浦大橋と楊浦大橋が完成したばかりだった。
その後の浦東地区の開発のスピードは早く、いつ出来たのかわからないけど、黄浦江の地底に車両専用のトンネルが出来た。
いまでは南浦大橋と楊浦大橋の上下に、10本ぐらい橋やトンネルができているようである。

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わたしとミーハーおばさんは観光隧道に乗ってみることにした。
これは、ようするに遊園地にある観光客用のトロッコ列車みたいなもので、小さなゴンドラが地下トンネルのなかを数珠つなぎに往復しており、トンネルの内壁には派手なイルミネーションが輝くというものである。
わたしは過去にいちど乗ったことがあるので、ミーハーおばさんをこれに乗せてやりたかった。
観光用隧道へは外灘の、ちょうど和平飯店のまん前あたりから、エスカレーターで地下に降りてゆく。

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以前に乗ったときはけっこう混雑していたと思ったけど、今回の客はわたしたちだけしかいなかった。
ふたりの客だけにしては、乗り場がいささか仰々しすぎるなと思いつつ、わたしたちはゴンドラの先頭に座った。
動き出したあと、うーんと考える。
イルミネーションは以前の通り派手にきらめいていたけど、こんな客が少ないのでは、これが民間企業の運営なら早晩つぶれるに決まっている。
これも不景気のせいだろうか。
まあ、経済制裁をくらって景気がいいはずがないから、そうなのだろう。
しかし分裂と対立が始まったいまどきのこの世界に、景気のいい国があるだろうか。
なにがなんでも中国をけなしてウレしがってる人たちは、よその国の心配をしてやるより、自分の国の米の値段の心配をしたほうがよい。

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わたしは早い者勝ちだと、なんにでも性急に飛びつく中国人の習性を思い出す。
数千年も同じ商売を続けているくせに、工夫や改革や、新規なものにはなかなか飛びつかない保守的な中国人の性格を考える。
とちゅうでT-レックスに襲われるとか、ディズニーランドみたいに、カリブの海賊が現れるようなアトラクションにしないと、ただの幻燈だけではそのうち飽きられるに決まっている。
2度目のわたしも、替わり映えがしないなと思ってしまったくらい・・・・
んなことを考えているうち、対岸に着いた。
乗っている時間は5分足らずである。

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2025年6月13日 (金)

念仏となえて

パレスチナは新局面に入った。
そおれとココログを閲覧してみたら、しばらくブログを休みますといっていた大地舜さんは臨時ニュースみたいな扱いで、またいつもハードな「極東ブログ」さんもかなり詳細にこれに触れている。
それだけ事態は危険性を増したということだろうね。
でもレベルの低い人ほど、あいかわらずノーテンキな話題だ。
みなさん、わたしといっしょで、もう念仏となえて好き勝手してんのかしら。

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新しい段階

イスラエルがイラン空爆に踏み切った。
パレスチナ戦争は新しい段階に入ったようだ。
ネタニヤフさんはハマスを根絶するためというより、自らの保身のために戦争をエスカレートさせないわけにはいかないのだ。
その点ではウクライナ戦争のゼレンスキーさんと一緒だね。
トランプさんは前日にイラクの米国人に撤退を指示している。
これは暗黙のうちにイランに、近いうち攻撃があるぞと警告したのかも知れない。
これを聞いたイランの側は、いよいよ来るべきものが来るぞと厳戒態勢に入っただろう。

終末時計の針また進むというところだけど、西表島にも行ったし、上海にも行ってきたわたしに未練はないね。
ノーテンキな日本人も、さんざん捏造報道をして国民をあざむいてきたNHKの関係者も(美貌の酒井美帆ちゃんも)、揃って死ぬなら公平でいいや。
うん、今日もこころ静かに花壇の手入れでもするか。

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2025年6月12日 (木)

後輩クンへ

中国軍機が日本の自衛隊機に異常接近だそうだ。
なにかおもわくがあるのではないかってことだけど、そりゃあるでしょ。
日本の哨戒機が自国の空母のまわりをうろうろしていれば、どれ、何をしてるのか、自衛隊機の性能は、どのくらい本気なのかと、調べる意味はあるだろう。
以前の韓国のときは、日本が韓国船の動向を調べるために接近して、レーダー照射をされたことがある。
今回はレーダー照射されたわけでもないようだし、同じ方向に45メートルの距離なら、ブルーインパルスの編隊飛行とそんなに変わるもんじゃない。
こんなの通常任務のうちじゃないのか。
自衛隊のほうもそう考えていて、報告が2、3日経ってからだったらしいじゃん。
おそらく政府の官僚や忖度した自衛官あたりに、中国にケンカを売る絶好の機会じゃないか、もっと大騒ぎしなくちゃダメだぞおと、自衛隊のケツを叩いた人間がいるのだろう。
自衛隊の制服組トップまで出てきて、これはケシカラン、危険行為だ、許せないだって。

日本は日ごろから、開かれた太平洋をお題目にしている。
それがなんで他人がちょいと挨拶に来たくらいで大騒ぎをするんだ。
だいたい日本の排他的経済水域(EEZ)といったって、その中にある日本の領土は、沖ノ鳥島というちっぽけな無人島だけだ。
この島を中心にでっかい円を描いちゃって、この内側に入るなというのは無理があるんじゃないかね。
そんなことは言ってたら、日本の軍艦が外国へ行ったとき、航行できる場所がなくなって、海洋国家の日本は自分の首を絞めるだけだよ。
制服組トップといったって、階級がちがうだけで、わたしは自衛隊の大先輩だ。
しっかりしてくれよ。後輩クン。

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上海/蘇州河

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上海の空の下、蘇州河は流れる・・・・
どこかのシャンソンみたいだけど、その蘇州河はむかしよりきれいになっていた。
2000年の中国映画「ふたりの人魚」では、有名な外白渡橋(ガーデンブリッジ)から中国の女優さんが河に飛び込んだ。
野菜クズやネズミの死骸がただようような河だったから、根性あるなと思ったけど、いまならきれいなった日本の隅田川に飛び込むのと大差ないかも知れない(ちなみに映画の原題は「蘇州河」である)。
またシャンソンみたいだけど、蘇州河は黄浦江に流れ、黄浦江は長江に合体して、茶色に濁ったまま海にそそいでいる。
わたしは飛行機から、くっきり色けされたその潮目を見たこともある。

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中国の古典を読むと、そのスケールの大きさにいつも驚かされてしまう。
なにもかも過去に押しやって、歴史は進む、世界は変わっていく。
「三国志」のラストは、登場したすべての英雄豪傑が死んだあと、生き残った詩人が、長江のほとりで人間の営みの空しさを嘆く場面じゃなかったか。
まことにこの国は時間も空間も広大だなと思う。
思わない?
そりゃあんたが若いからだ。
チンチンも立たなくなったじいさんで、いくらかでも詩心があれば、そう思うようになるもんさ。

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わたしとミーハーおばさんは、四川路橋のたもとから蘇州河の河岸を歩いて下ることにした。
感心したのは、河の堰堤が花が植えられ、遊歩道が作られ、椅子とテーブルが並べられた、まるでセーヌの河岸のようになっていたことだ(セーヌに行ったことないけど)。
かってのこのあたりは、倉庫の裏みたいなつまらない景色しかなかったのに、新亜大酒店から外灘に出るのに都合がいいので、わたしは何度も通ったことがある。
残念に思うのは、当時は見るもの聞くもの、現代人が過去にタイムスリップしたような、新鮮なおどろきに満ちていたのに、新しい遊歩道には、そこまでの驚きはないことだ。
混雑というほどではなかったけど、この遊歩道を散策する中国人観光客も多く、彼らが浅草やスカイツリーのついでに、隅田川のほとりを散歩するのと大差なかった。

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むかし四川路橋のあたりをうろうろした当時の写真と、現在の写真を比較してみよう。
バスや自転車がごたまぜの出勤風景だけど、そんな混雑していた橋の界隈は、いまではひじょうにすっきりした。
これを見ても、人口を分散させて混雑を緩和させようとした中国政府のおもわくが成功したことがわかる。
日本でもよく東京の一極集中を解消させようという試みがニュースを騒がせることがある。
しかし民主主義だかなんだか知らないけど、まず土地の収用をするだけでとてつもない費用がかかるので、たいていは途中で挫折する。
こういう点では一党独裁の中国は速い。
有無をいわせず人々を拡散させ、けっきょくは国民が幸せになれるなら、いったい共産主義というものは、それほどケシカランものだろうか(“共産主義”ではなく、“新資本主義”と呼んでほしいね)。

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わたしは四川路橋のたもとでいろんなことを考えた。
クリークの多い田園地帯の小さな河が、租界ができたおかげで、さまざまな人間模様を産んだ。
租界時代にはアヘン中毒の娼婦が、前途をはかなんでこの河に入水したかも知れないし、ギャングの抗争で、簀巻きにされたまま放り込まれ、翌日は土左衛門として上がったメンバーもいたかも知れない。
上海は日中戦争の舞台にもなったから、日本の将兵のなかには・・・いや、そんな余裕はなかったか。
作家の魯迅も何度かはこの河のほとりで、だらしない中国の国民を思って悶々としただろうし、日本軍と戦った蒋介石は、戦後こんどは同じ中国人と戦ったあげく、台湾に逃れ、そこで死んでからすでに50年(半世紀)になる。
台湾はというと、いまでは民主主義の国として、西側の有力なメンバーだ。
そして中国は大国になり、台湾は・・・・
わからない。また大勢の若者の血が流れるのかも知れない。

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とちゅうに蘇州河や黄浦江めぐりの観光船の船着き場があった。
このくらいきれいになったのなら、運河クルーズも悪くないかなと考える。
 上海の空の下 恋人たちが歩いている
 外白渡橋のたもとには 座っている哲学者がひとり
 ミュージシャンがふたり 観光客が数人
 上海の空の下 蘇州河は流れる(有名な歌のもじりざんすけどね)

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四川路橋のたもとから300メートルほどで、マントを着たバットマンのようなシルエットの、上海大厦(ブロードウェイマンション)の前に出る。
これも租界時代を象徴する上海の名所だけど、まわりに新しいビルが乱立するようになって、いまでは古臭さだけが目立つようになってしまった。
とうぜん新亜大酒店と同じように優秀歴史建築に指定されているだろうから、持ち主も勝手に建て替えられなくなっているのかも知れない。

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2025年6月11日 (水)

ロシアの日

またNHKに石川一洋さんが出て、なにか言っていたよ。
6月12日は「ロシアの日」だそうだ。
彼はロシア特派員だったからロシアには詳しいようで(その割には原稿に目を落としっぱなしだけど)、「ロシアの日」についても、ロシアにとってもっとも公式に大切な日であると、崩壊していくソ連邦の歴史などを交えて要領よく語っていた。
プーチンが執権してから「ロシアの日」は大きく変貌したという。
具体的にはウクライナとの同盟を破棄して、かっての盟友に軍事侵攻し、専制主義をあらわにしたということだけど、ちょっと待ってほしいのは、卵が先かニワトリが先かということだ。
西側が妨害や、ウクライナをあおってロシア包囲網なんか敷かなければ、ロシアは当初の予定通りにおだやかに民主化していたのではないか。

わたしはウクライナ戦争がこんな状態になる以前にロシアを見てきたんだ。
わたしの見てきたロシアは日本と変わらない社会を目指しているように思えた。
西側が陰険な手段を使わなければ、おそらく現代のロシアは、グローバルな先進国のひとつになり、日本人を温かく迎えてくれたことだろう。
どうして極東の島国である日本が、ヨーロッパに必要以上に与する必要があったのかと、いまでも考えてしまう。

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報道ふたつ

米国家情報長官、広島訪問後に『戦争屋』を非難
これは広島を訪問したトゥルシ・ギャバード米国家情報長官のしたことだそうで、戦争屋というのは、核兵器をちらつかせるロシアのプーチンのことを暗喩してるんだそうだ。
いったい広島に原爆を落としたのはどこのどいつだい。
あんたに、いや、米国の関係者にだけはいわれたくないね。
報道の主旨は、最後にアメリカへの皮肉で終わっているから、報道そのものはこれでよしとしよう。
しかしプーチンが原爆で世界を恫喝しているという発言には、よしというわけにいかない。
彼は西側があくまでウクライナの味方をして、ロシア包囲網をせばめるつもりなら、専守防衛の立場から使うこともあり得ると発言しただけで、現在の戦況で彼が核兵器の使用を試みる可能性はまったくない。
世界の安全はプーチンが理性を持った大統領だから守られているんだ。

逆にゼレンスキーさんなら、あとがないところまで追いつめられているんだから、死にもの狂いで1度や2度は使っていたんじゃないか。
ごれまでも戦車や航空機、クラスター爆弾などを、もらったとたんに戦争につぎこんできた大統領だぞ。
世界を核戦争の危機に追い込んでいるは、もち、執拗にウクライナの支援を続けようという西側だ。

昨日も似たような報道があった。
ウクライナがNATOに加盟し反転狙えば地球終末水準の核戦争
これはロシアの言い分で、売り言葉に買い言葉だろうから、是非をうんぬんすることはしないけど、問題は記事全体の内容だ。
核戦争になんかなるはずがないではないか。
プーチンが理性を保っているかぎりは。
ウクライナが降伏すれば。

するとたちまちウクライナが降伏すれば、ロシアは味をしめて、つぎは◯◯などといい出す馬鹿者がいる。
もういちど戦争をふりかえってみよう。
この記事の中にもあるけど、2022年にいったんはロシアとウクライナは和平で合意しようとした。
すると米国の性悪女のビクトリア・ヌーランドが、ゼレンスキーさんをそそのかして戦争を継続するよう仕向けた。
ヌーランド女史の名前を覚えている人はいるかな。
自分の都合のわるいことはダチョウよりも簡単に忘れてしまう人たちは、おそらく彼女のことなんか覚えているまい(ここでダチョウが出てきたのはYouTubeの人気サイトを見たから)。
戦争はヌーランドおばさんと、バイデンさんのチームがそそのかしたものなんだよ。
そのためにいったいどれだけ多くの露ウの若者たちが死んだと思っているんだ。
もちろん西側にとっては、痛くも痒くもないことだけど。

そうじゃないという人がいるかな。
いたらコメント欄からそのことを書いてくれ。
お願いだから書いてくれ。
わたしは世間の、わたしとは異なる意見が聞きたいのだ。

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2025年6月10日 (火)

負の側面

アメリカでは州兵の動員が大騒ぎになっているようだ。
ウクライナを支持する人たち(日本のNHKも)にとっては、押し込まれて敗北寸前のゼレンスキーさんを守るために、なんとかトランプさんを引きずり下ろそうと必死だ。
アメリカ大統領の権限は、デモ隊が騒いだくらいで追い出せるほど軽いもんじゃないんだけどな。

トランプさんをけなすのは中学生にでも出来る。
しかし、トランプさんが何もしなかったらどうなっていたかという、負の側面を論じる意見はほとんどないね。
アメリカは移民で成り立つ国だといいながら、移民を野放図に移入させていたらどうなるか。
海外援助をいままで通りに続けていたらどうなるか。
NATOの軍事費の主要部分を、バイデンさんが気前のいいATMのごとく続けていたらどうなっていたのか。
どっちにしたって、いずれアメリカの経済は破綻して、国内にはギャングもどきが溢れ、国は分裂騒ぎになっていたんじゃないかい。

それが限界に達したのがいまの状態じゃないのか。
トランプさんもそのことをよく心得ているから、一見ムチャに見える大ナタを振るっているんじゃないかね。
負の側面も公平に報じないかぎり、NHKは偏向報道局というわたしの信念も変わりゃしないよ。
誰でもいい、アメリカの衰退をふせぐために、オレならこうするというアイディアがあれば、トランプさんに教えてやっとくれ。

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上海/新亜大酒店

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わたしが新亜大酒店に初めて泊まったのは1994年のことだった。
たまたま日本租界のあった虹口地区の見物に行ったとき、蘇州河に近い四川北路の交差点に、租界時代の建物らしい石造りのホテルがあるのを発見して、そのときから目をつけていたものだ。
無錫に行った帰り、ものは試しと飛び込みで値段を尋ねてみると、メガネをかけたフロントマンが、わたしが駅のとなりの龍門賓館に泊まっていることを知って、うちはあそこの半分ですという。
当時はまだ金のかからない旅を目指していたわたしは、翌日にはもうホテルを引っ越ししていた。
それ以来上海に行くたびにほとんどここを常宿としたから、思い出はいくつかある。

そんな思い出のひとつを紹介すると、たとえば寒い冬の夜に、同じフロアで寝ずの番をする服務員の娘に、わたしのダウンジャケットを貸してやったことがある。
とびっきりきれいな娘だったから、暖房の効いている室内でもっとあっためてやりたいと・・・・あ、こういうのは思い出ではなく、イヤラシイ男の妄想というべきか。

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びっくりするくらいきれいな中国娘と、婚約したばかりという日本人の床屋さんに出会ったのもこのホテルだった。
当時は日本人は肩で風切って歩いていたものだけど、中国が繁栄して大国になり、立場が逆転したとすれば、この夫婦はどうなっただろう。
彼らももう50代、60代のはずだから、孫までいて、いまでも地方の床屋さんを続けているのだろうか。
世界と同じく、まことに人生の変転も早い。

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新亜大酒店では朝の早い時間から、街の屋台みたいに具を並べ、調理師が目の前で火を使った料理を提供していた。
食事をしているとカートに乗せた点心がまわってくる。
それを呼び止めて、点心のふたをあけて中味を確認するのが楽しかった。
この光景はガラス窓を通して外からも丸見えだから、ホテルの宿泊者でなくても利用できたらしく、朝食時にはいつも混雑していた。
もっとも貧乏人のわたしはレストランをつき抜けて、通用口から外に出て、おもての包子屋で、日本円にすると1食200円くらいの朝食で間に合わせることもあった。

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横浜橋から長征をして、へとへとになったわたしとミーハーおばさんは、このホテルで休憩していくことにした。
新亜大酒店のフロントまわりはさま変わりしていた。
フロントの位置も変わり、もはや赤い制服のドアボーイはおらず、このホテル名物のレストランもなくなっていた。
ホテルとしてはまだ営業していたけど、客はめっきり減ったようだった。

これを不景気のせいにするのは簡単だ。
しかし当時といまではホテルをとりまく環境も大幅に変わった。
上海には外資系の高級ホテルが乱立して、なかには高層ビルの上のほうにあるプールから、まわりが一望できるホテルもある。
租界時代をしのばせるレトロは売り物にならない時代なのだ。
そういえば、わたしたちが泊まっている錦江飯店も、わたしが泊まれるということは、5つ星から転落したようである。

ほかにも、前述したように上海の街の中心が浦東地区に移ったということもあるだろう。
上海市民やホテルの利用者が無限にいるわけもないし、中国政府の人民拡散政策が成功したというべきではないか。
上海に到着したとき、浦東平野にひろがる高層アパート群に、ミーハーおばさんが驚いたのはまだ記憶に新しい。
以前の上海はどこに行っても人であふれていたものだけど、中国政府は混雑を緩和させるために、郊外に壮大なアパート群を作り、人々を強制的に分散させた。
とんだとばっちりを受けたのが、客がガタ減りの新亜大酒店というわけだ。

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レストランはなくなっていたけど、そのかわり、かって土産もの屋があった1階の奥に新しい喫茶店が開業していた。
しかしここも不景気な喫茶店で、客はひと組のアベックしかおらず、従業員のすがたも見えない。
それでもへとへとのわたしは、ソファにくずれるように倒れ込んだ。
しばらくするとホテルの制服を着た娘があらわれて、カウンターの中でパソコンを操作し始めたけど、わたしたちを完全無視である。
たまりかねてわたしのほうから、アイスコーヒーが欲しいんだけどねと申し出た。
彼女は初めてわたしたちに気がついたようで、え、ああ、はいはいと、アイスコーヒーを作り始めた。
コーヒー豆を焙煎抽出するような本格的なものではなく、コーヒーのボトルから中味を移して、氷のかけらごとガラガラと引っ掻きまわしただけのようだった。
しかもわたしの分だけで、ミーハーおばさんの分はなかった。
おばさんがむくれるので、わたしはいい経験をしたじゃないかと慰める。
なにごとも日本といっしょだとは思わないほうがいい。
あなたははからずも社会主義時代のサービスがどんなものか体験できたんだよ。
と、このくらい鷹揚にならないと、中国旅行はつとまらない。
追加注文したおばさんのコーヒーは冷えてなかった。

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しばらく休憩をして、ようやくひと息ついたわたしたちは、新亜大酒店をあとにした。
ホテルの目の前には上海郵便局があって、ホテルの窓から仕分け作業などが見えたものだけど、それは郵政博物館というものになっていて、もはや通常の郵便業務はやってないようだった。
わたしたちは蘇州河にかかる四川路橋のたもとに立った。
ここから蘇州河づたいに下れば、すぐに黄浦江と合流して、もう外灘も近いのである。
さいわいなことにわたしの足は休憩をしたおかげで、いくらか元気をとりもどしたようで、山登りに凝っていた若いころの元気を思い出したようだった。

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2025年6月 9日 (月)

ストーンズ・ライブ

昨夜はひさしぶりにテレビ(NHK)で、ローリング・ストーンズのライブを観ていた。
2012年のニューヨーク、かと思ったらニューアークでのライブだそうだ。
そんな街があるのかと調べてみたら、ニューヨークのすぐとなりじゃないか。

レディー・ガガやブルース・スプリングティーンはどうでもよくて、わたしにはかってのメンバーであるミック・テイラーが参加していたのが興味深い。
ストーンズにいたころの彼は貴公子然としたイケメンの若者だったけど、このライブでは牛のようなおっさんになっていた。
わたしは彼の「悪魔を憐れむ歌」(ライブ)のソロが好きで、左耳が難聴のわたしはイアホンの右と左を差し替えてよく聴いたものだ。
ストーンズを離れてからジャック・ブルースと組んだりしていたから、クリームの復活もあり得るかと期待していたのに、残念ながらそういうことはなかった。
しかし彼が、歴史上最も過小評価されているギタリストのひとりと評価するのは・・・・わたしではなく米国の音楽雑誌ローリングストーン紙。

足がへなへなのわたしとストーンズのメンバーはほとんど同世代だから、いくらなんでもつぎのライブがあるとは思えない。
チャーリーももういないしね。
うん、感慨はあるな。
彼らのアルバムを初めて買ったのは横須賀で、わたしは自衛隊の2等兵だったよ。

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いってやって

「ロシア軍、ウクライナ東部の新たな州への進軍発表」
これ、今日のSNSの見出し。
新たな州といっても、べつに他のEU諸国に侵攻したわけじゃないからね。
叩いても叩いても、ボロボロになっても、兵士が死んでも死んでも、降伏しないゼレンスキーさんに手を焼いて、ついに敵の本丸を攻めなければ埒があかないと、プーチンが決意しただけだよ。
降伏しなければ攻撃がエスカレートするのも当然なのだ。

これ以上ヨーロッパの支援をあてにしても、各国にだってお金を使わなければならない事情がたくさんあります。
日本?
ええ、飢餓にみまわれているガザの惨状を尻目に、古古米はまずいだのとほざいていますがね。
自国に補助しなければならない懸案は山ほどありますんで、これ以上よそに迷惑をかけられないという配慮も、ウクライナにはあってしかるべしなんだけど。

日本の政治家や公共放送は頼りにならないんで、だれかゼレンスキーさんを止めてやって。
日本は戦災からみごとに復興した。
急がばまわれということわざ日本にはありますって。

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2025年6月 8日 (日)

上海/横浜橋

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さんたんたる上海駅からそのまま「横浜橋」に行くことにした。
横浜橋というのは、かっての日本租界の中にある小さな橋の名称で、このあたり一帯は虹口地区と呼ばれ、戦前に日本人がたくさん住んでいたところだから、町の風情にもなんとなく日本の風情が感じられるのである(というのはそうとう昔の話だけど)。
虹口という名前はナツメロ歌謡曲「夜霧のブルース」の中にも名前が出てくるし、魯迅と親交のあった内山完造の書店もここにあった。
ひたすらロマンを追求してやまないわたしは、こういうところにも鋭敏に反応してしまうのだ。

今度はタクシーを使うことにした。
横浜橋まで歩いていける距離ではないから、運転手もイヤがらないだろうと、わたしはあいかわらず相手の気持ちを察するのである。
交通カードが使えるかしらねえとミーハーおばさんは心配そう。
使えなければ現金で払っても損するわけじゃないとわたし。

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上海駅のタクシー乗り場は地下にあって、よほど中国人は行列に並ぶのがキライなのか、それとも割込みが好きなのか、ここにも乗り場まで鉄柵で細い通路がこしらえてあった。
運転手に日本でプリントしておいた地図を見せると、うーんと考えるようす。
これはわたしが悪かった。
行き先を虹口地区といえばよかったんだろうけど、横浜橋は虹口地区のなかの小さなポイントだから、これではわからないのも無理はない。
しかし虹口地区といったのでは、範囲が広すぎて、へんなところで下ろされると、足のへたっているわたしには大変だ。
とりあえずプリント上の橋の近くまで行ってくれれば、あとは自分たちで探すからと運転手にいい含める。

ときどきプリントを眺めながら、タクシーは四川北路へ向かった。
横浜橋は四川北路をさかのぼったところにある。
このへんみたいですよといわれてタクシーを降りたけど、運転手はやはりカードは使えませんという。
原因はわからないものの、やっぱりアプリを使わない一見さんではダメなのかも知れない。
めんどくさい国になったものだ。

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橋はすぐ見つかった。
タクシーを降りた場所から前方に、道路がいくぶん盛り上がって、その周辺に緑が見える。
それが横浜橋だったけど、往時と比べると橋のまわりはだいぶ変わっていた。
橋は大きく立派なものになり、河岸には公園ができていた。
中国政府がたまにやってくる日本人のために、模様替えしたのかと思ったけど、“横浜橋”というのは日本語とは関係ないという意見もあるそうだ。

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わたしは1994年に、横浜橋のあたりをふらついて、日本ふうの名前をもつ橋にひかれて写真を撮ったことがある。
そのときには、わたしは路上に生鮮食品をならべた市場に迷い込み、夢中で写真を撮りまくったものだ。
4枚組の写真はそのときよりさらに2年ほどまえの同じ市場のものだけど、いまでは橋の周辺はにぎやかで、近代的なショッピング街になっており、デパートやスーパーに押されて、そんな原始的な市場はありそうもない。
できれば虹口地区の路地裏探訪をしたいところだけと、うっかり入り込んでも日本のおもかげなんてなさそうだし、足がへたれて歩きたくなかった。

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帰りは適当なところでタクシーをつかまえるつもりでいた。
走ってくるタクシーに手を上げるだけだと思っていた。
ところが、そもそも走っているタクシーが、こちらの予想より少ないうえに、たまに発見すると客を乗せている。
しかも道路には車道と歩行者をわける鉄柵の分離帯ができていて、車道のうちの歩行者寄りはバス優先道路になっているようである。
こんなところでタクシーを停めていいんだろうか。

ミーハーおばさんは、タクシーを呼ぶのもみんなスマホじゃないのという。
アプリが入ってないとタクシーも呼べないのか。
いまさらながらアナログ人間のみじめさを思い知ったけど、つっ立っているだけでは埒があきそうもない。
仕方なしに四川北路をそろりそろりと南下することにした。

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このあたりの路地に分け入れば、日本租界の風情を感じ取れるはずだけど、ぐったりしたわたしに、そんな元気はなかった。
それでも通りから路地をのぞきこむと、たまに吉原の遊郭みたいな建物が見えることがある。
しかし、戦前からあった建物とは思えない。
ということで、このブログは現在の虹口地区を紹介するものにはなり得ない。
やはり日本租界の思い出は、歌謡曲の歌詞と、詩人の空想のなかにとどめておくほうがいいのかも。

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行き先のわからない路線バスに乗る気にもなれず、四川北路をよたよたと歩いていると、とちゅうに地下鉄の駅があった。
地下鉄に乗る手もあったけど、この通りを蘇州河の近くまで行けば、わたしが上海でよく利用したレトロ・ホテルの「新亜大酒店」があるはずである。
1994年に初めて宿泊してから、租界時代の建物でありながら料金が安いというので、常宿ということになったところだ。

日本にいるとき、念のためストリートビューで確認したら、ホテルそのものがなくなって、新しいビルが出来ていた。
これも時代の趨勢かとがっかりしたけど、上海に来てから確認してみたら、それはいまでもちゃんと同じ場所にあるそうだ。
上海市内のストリートビューは、いくつかのビューポイントがあるものの、やはりじっさいの位置とずれているようである。

新亜大酒店まであとどのくらいあるのか、ひょっとするともう2、300メートルのところまで来ているのかも知れない。
そこまで行ったらホテル内にあるはずの喫茶店に入るつもりで、優柔不断なわたしたちは、のろのろよたよたと前進を続けた。
帰国してから調べてみたら、わたしたちが歩いた横浜橋から新亜大酒店まで、2キロもなかった。
ようやく見なれたホテルが見えてきたときのわたしの心境は、国共内戦で共産党が歩いた瑞金から延安までの長征に思えたぞ。

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2025年6月 7日 (土)

気まぐれとケンカ

トランプさんとイーロン・マスクが喧嘩別れだそうだ。
もちろん西側のマスコミ(NHKも含めて)がこれに飛びつくのはわかっていた。
トランプさんの性格からして、これからもギロチン方針で、断頭台に続く政治家や閣僚が出てくるかも知れない。
そのたびにマスコミが大喜びすることもわかっている。
わからないのは、そんなトランプさんの方針のうち、ウクライナの支援になりそうなことには、マスコミはどんな些細なことでも、トランプさんが正しいと捏造・誇張までして飛びつくことだ。
ドイツのメルツさんがトランプさんと会談したときも、冷静に対応して成功だったと書いたマスコミがあったけど、さんざんゴマをすったのにウクライナ支援を引き出せなかったのだから、これは失敗で、メルツさんは歯ぎしりをして帰国したというのが真実じゃないかね。
ワラにもすがりたいウクライナと西側の姿勢がよくわかるじゃないか。

トランプさんは中国にもケンカを吹っかけていて、こっちが本命だという説もある。
しかし気まぐれトランプさんのことだがら、どこまで本気なのかわからない。
TikTokについても、当初は喧嘩腰だったのに、あっという間に矛を収めた。
つまりトランプさんのやることは予測不能ということだ。
ひょっとすると、またそのうちマスクとも仲直りして、マスコミに歯ぎしりさせるなんてことがあるかも知れない。
わたしはこの件については傍観するのみ。

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2025年6月 6日 (金)

(もと)大使の発言

「ウクライナ侵攻継続は『ロシア衰退の道』経済成長維持に課題 上月前大使」
今日のSNSの見出し
上月サンというのはまえのロシアの大使だったそうだから、ロシアに友人も多いと思われるけど、そういう人でさえいまの状況では、日本政府の立場を忖度しなければならない。
まえにこのブログで「マクナマラの誤謬」という記事を書いたことがあって、そこで政治家の発言は、本心と世間に向かい合っている場合では異なると書いたことがある。
上月サンも役人のはしくれだから、ウクライナ戦争では日本政府の意を汲んで、もっともらしいでっち上げをやっているのだろう。

彼の発言でいちばんはっきりデタラメとわかるのは、ロシアの未来だけを詮索して、ウクライナおよび西側先進国の未来を無視していることだ。
ロシアが衰退するならウクライナはどうなのだ、英国は、ドイツは、フランスはどうなのだ。
いやさ、アメリカの未来はどうなのだ。
お米騒動の日本はどうなのさってことになる。
落ち目の西側と、上り調子の中国やインド、ブラジルに支持されているロシアでは、どっちが先に衰退するだろう。

もと日本政府の役人であった上月サンが、日本政府の代弁をするのはやむを得なかったともいえるので、そんなものをいちいちブログに取り上げても仕方がないんだけど、別の見方をすれば、これほど政治家やその下の役人の欺瞞を証明する報道もない。
有名人の意見なら無条件で信じてしまうポピュラリストの姿勢を如実に物語る報道もない。
だからわたしはブログに書いておくことにした。
ウクライナ戦争が終わったあと、彼がどのように豹変するか、彼の発言を無条件で信じてしまうポピュラリストたちがどんな顔をするか、それを見てみたいのだ。
ああ、しかしわたしって、そこまで生きてられんのかいな。

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上海/上海駅

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この旅に出かけるまえに、気になっていたことがあった。
YouTubeにあった映像で、上海に駅の周辺にシャッター通りが増えている、中国の不景気は深刻だというものだった。
わたしは上海駅のまわりがいつも混雑していたころを知っている日本人なのだ。
日本の新宿駅の混雑を知っている人に、がらがらの駅周辺を見せたら、だれだっておかしいと思うだろう。
なにか理由があるのではないかと考えたのが、わたしが上海に行こうと思い立った理由のひとつだったのである。

そこである日、地下鉄で上海駅のようすを見に行ってみた。
メトロの上海駅は陝西南路駅から乗り換えなしの1本であり、上海でいちばん古い地下鉄で、わたしが蘇州に行った1994年にはまだ盛大に駅前をほじくり返していたものである。

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上海駅で地下鉄を下りて、地上に出てみると、ちょうど駅前広場の東南のすみあたりで、わたしは一瞬で自分のいるところを把握した。
なにしろわたしはここから、蘇州、無錫、洛陽や西安、そして新疆ウイグル自治区まで、数えきれないくらい列車を利用しているのだ。
上海駅は外装を衣替えしていたけど、駅舎の中はあまり変わってないようだった。

たまたまオシッコをもよおした。
これだから年寄りはというのは簡単だけど、しかし心配はいらない。
わたしは駅前にデパートがあることを知っており、そこにきれいなトイレがあることも知っていたのである。
で、駅へ行く前にそのデパートに寄っていくことにした。

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このデパートは「名品MP商厦」といって、1994年にはまだ開店したばかりだった。
エスカレーターはむろんのこと、1階に噴水まであって、開店時のギンギラギンの派手さに感心したところである。
あにはからんや、そのデパートが落ちぶれて、さんたんたるありさまになっていた。
噴水のあった1階は、眼鏡屋や貴金属を扱うアメ横のような個人商店ばかりが、縁台のうえに商品を並べているだけだった。
いちおう水洗になっているトイレを借りて、わたしは想像以上にひどいデパートの惨状に、うーんと考えざるを得なかった。

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いったいこれはどうしてだろう。
名品MP商厦から出て駅前広場に行ってみると、かっては旅に出る人、帰ってきた人、そういう人になにか売りつけようという人、変わった衣装の少数民族のおばさんたち、家にいてもすることがないという人であふれていた広場も、なんとなく人が少ない。
駅のとなりに並んでいる龍門賓館と、そのすぐとなりにあとから出来たなんとかいうふたつの高層ホテルも、こころなしかうらぶれたようだった。

不景気だからなのか。
しかし途上国に支援する、軍備は増強する、宇宙にロケットは打ち上げる、通りは車であふれている、パンダなどの野生動物の保護にも熱心で、最近のNHKニュースによると、アメリカ依存をやめるために農家に援助して大豆の生産を増やすという中国である。
全体を眺めれば、中国が困っている証拠を探すほうがむずかしいくらいだ。
なにより街を歩きまわって、街角のレストランで食事をしたりすると、そこにいるのはむかしのままの、にぎやかで、へこたれない中国人ばかりじゃないか。

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ひょとすると駅前広場が意外と混雑していないのは、あたりの混雑を緩和させるために、駅の反対側にも新しい出入口が出来たのかも知れない。
中国では北京のような大都市でも、駅の出入口は1カ所しかないのである。
そう考えたわたしは、駅の南口から北口に抜ける通路がないかと、駅に行ってみたけど、入口に改札が出来ていて、切符を持ってない人間は駅の構内に入ることも出来なかった。

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いったいなぜ駅の周辺にシャッター通りが増えたのだろう。
これ以前に上海博物館に失望したわたしは、その後いろいろ調べてみて、わたしが観たかった玉製品や青銅器が、浦東地区に新設された新しい博物館に引っ越ししたらしいことを知った。
そういうことなのだ。
わたしは博物館は歴史のある旧市内にあるほうがふさわしいと思ったけど、中国政府にしてみれば、租界という負の遺産である旧市内に置くより、新しい近代的な新市街に置くほうが、外国人に見せるのにふさわしいと考えたのだろう。
つまり上海駅のある街の中心を、なかば強引に浦東地区に移したということなのだ。

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こういうことは日本でもたくさんあった。
新しい駅が出来たおかげで、それまで駅を中心に発展していた街がたちまちさびれる。
文句をいっても仕方がないし、YouTubeに空き家だらけの上海駅周辺の映像を上げたユーチューバーは、そんなことは知らず、ただ中国をおとしめればいいという考えで映像を作ったのだろう。
そんなことはないという人がいたら、いったいおちぶれたのが駅のまわりだけで、ほかは以前のまま、場所によっては以前よりにぎやかということはどうしてなんだと聞きたいね。

もうひとつわたしが思うのは、儲かるとみればすぐに飛びつく中国人の習性だ。
わたしは中国を旅しているとき、たとえば洛陽や、甚だしいのは新疆の砂漠でも、つぶれてしまった遊園地の廃墟を見たことがある。
日本の伊豆にあったジャングルパークの廃墟を発見したのと同じ気分だった。
邱永漢さんの本などを読んでも、競争原理が日本なんかよりずっと激しい国で、儲かるとみれば他人に遅れをとるまえに飛びつく。
これでは街の中心としての役割が変われば、シャッター通りが増えてもおかしくない。

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夜に外灘に行ってみれば、対岸の浦東地区では高層ビルの壁面をモニターにして、毎晩遅くまで巨大な映像が映し出されている。
こういう派手な国のどこが不景気なんだよと思ってしまうし、たとえ不景気であっても、それはアメリカや日本も、かって一時的に経験した程度のことではないか。
わたしは中国人がバブルの崩壊を経験して、質実な生活にもどったようで、むしろ好ましくさえ思ってしまう。
こういう部分でも中国は、短時間のうちに日本を見習うことになったのかも知れない。

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2025年6月 5日 (木)

こんなのありか

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2日ぐらい前に「ココログの救世主」という記事を書いたことがある。
その舌の根も乾かないうちに、論より証拠があらわれた。
これは今日の昼ごろのわたしのブログのアクセスカウンター。
朝の10時ごろ、ぽーんと500超に跳ね上がって、あとはそのままだらだら。
こんな不思議なグラフがあんのか。
たぶんココログの管理者がトイレに行って、そのままゲームかなんかを始めてしまって、わたしのカウンターを見張るのを忘れたに違いない。
ああ、もうよせ、下手な小細工は。
わたしのブログは絶好調なのだ。
全世界のココログ・ファンが、わたしの中国紀行の続きを読みたがっているんだよ。

グラフを差し替えました。

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神さんや

なにかで読んだことがある(聖書かな)。
神様は増えすぎた人間をなんとかするために、いちど大きな戦争を起こして、人類の数を調節することにした。
いまがまさにそのときで、ウクライナもパレスチナも、神さまのご意志によって調整弁が働いているのではないか。
そういえばわたしがいくら分裂と対立を防ごうとしても、世間はどこ吹く風、馬の耳に念仏だもんね。
これが神様の思し召しなら、わたしの努力もなんの役にも立たないわけだ。

ところへ耳よりなニュース。
日本の出生数が70万人を切ったそうだ。
いいことじゃないか。
戦争なんて乱暴な手を使わなくても、人類は自然に減っていきまっせ。
あまり人口が減ると、あなたもお布施やお賽銭が少なくなって困るでしょ。
だからもう戦争はやめましょうや、神さんや。
ダメかしら。

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2025年6月 4日 (水)

上海/菜館のA

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人間は生きるために食べるのか、食べるために生きるのかという下らない論争があったみたいだけど、もちろんそんなことを無視しても、人間ならメシを食わなければならない。
中国にいるあいだ、わたしたちも毎晩のように食事をした。
中国といえば、とうぜん中華料理である。
味については中国人と日本人はかなり嗜好が異なるようで、たとえばわたしの好きな麻婆豆腐にしても、本場の麻婆豆腐は日本人からすると、ちょっと甘さが不足しているようである。
逆のことを日本に来た中国人も考えているでのはないか。

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そんな微妙なことはともかく、中国では菜館(レストランのこと)に不自由しない。
食事をするところはいくらでもあるので、到着した日の夜からわたしたちは街をうろつきまわって、良さそうな菜館を探した。
錦江飯店からいちばん近い交差点のあたりは、庶民的な店が軒を接している。
そんな中からわたしが目をつけたのは、軒先に赤提灯の並んだ「避風塘」という店で、香港料理のチェーン店らしい。
1998年創業というから中国としてはまあまあ老舗で、通りからガラス窓ごしに眺めると、店内はほどほどに混雑していて、活気がある。
念のためネットのグルメ情報で調べてみたら、わたしの観た情報では「満足度ランキング 47位」とあった。

ウエイターの若者が菜単(メニュー)を持ってきた。
日本語の菜単はないのと聞くと、わたしたちが日本人であることがわかったのだろう。
彼はスマホを持ち出して、ようこそいらっしゃいました、なんなりと用件をお申し付けくださいという。
もちろん彼は中国語でいい、スマホに翻訳させたのである。
それでもミーハーおばさんは、えらいわねえ、頑張ってるのねと感激のようす。

レジの横に大きなモニターがあって、この店のコマーシャル・ビデオを流していた。
流されている映像はカニ料理のものが多かったから、この店のお薦めはカニなのかも知れない。
しかしまだ上海蟹の季節ではないし、カニはねえとわたしはいう。
むかし香港でシャコ料理を注文したら、小さなシャコを煮えたぎった油のなかに放り込み、さっとすくっただけで、肉と殻が離れず、ひじょうに食べにくい料理に当たったことがある。
カニは食べにくいからなと、べつの料理にすることにした。

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持ってきてもらった日本語入りの菜単の中から鶏料理を選んだ。
菜単は写真つきで鍋のなかに鶏肉らしきものが並んでいて、ニワトリということは字づらでわかるけと、どんなものが出てくるのかまるっきりわからない。
ほかにセロリとエビの炒め物と、中国のエビ入りシュウマイを頼んだ。
わたしは野菜が食べたかったけど、メニューの中に生野菜はひとつもなかった。

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紹興酒があったから、これも注文した。
わたしはグラスのつもりだったのに、丸ごとの1本がでんとテーブルに置かれた。
古越龍山という、日本でもよく見かける紹興酒の8年ものである。
あとで和平飯店で頼んだワインもそうだけど、中国では不用意に酒を注文するべきではないようだ。
まあ、あまったらホテルに持って帰ればいいやと、そのまま栓を開けてもらった。
中国では紹興酒はワインより安物の酒なのだ。

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やがてテーブルに携帯コンロと土鍋が置かれた。
火をつけて7分間待って下さいと、ウエイターの若者がタイマーをセットしてくれた。
これがわたしたちの頼んだ鶏料理らしいけど、そうとうに予想と異なっている。
できあがったものは、肉はどうでもいいけど、スープが美味しかったので、わたしは汁ばかりをすくって飲んでいた。

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この晩、わたしたちが注文したのは紹興酒と料理が3点で、レシートをもらったからそれを載せておこう。
言い忘れたけどこの日のレートは、日本円1万円が470人民元ぐらいだったから、1元が21円見当で、わたしたちの食事代は206元=4千3百円くらい(わたしの計算はつねにおおざっぱだけど)ということになる。
紹興酒まるごと1本も入っているから高くはない。
見栄を張ると高くつくけど、食事をそのへんの街角の店ですませるなら、まだまだ中国の食事代は安いといえる。

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この店には帰国するまえにもういちど行ってみた。
すると顔見知りのウエイターの若者がまたやってきて、ミーハーおばさんにスマホを見せた。
そこには「今日は時間なのでわたしは帰りますが、どうぞごゆっくりしていって下さい」と日本語が表示されていたそうである。

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2025年6月 3日 (火)

ココログの救世主

わーい、ココログの救世主の酔いどれ李白だよーん。
わたしのブログの読者は最低でも700はいて、毎日多くの読者が更新を待ちわびているのだ(そうに違いないのだ)。
たまにココログが油断すると、あっという間にアクセスカウンターが跳ね上がるのがその証拠だし、一読すればだれだってこんなおもしろいブログはないと悟るだろう(少なくとも人気ブログにランク入りするいくつかのブログよりは)。
将来ウクライナ戦争が終わったときも、ココログは公平に双方の意見を載せてましたと、わたしのブログを引き合いに出して言い訳もできるし、べつに恩を売る気はないけど、そうでしょ。

しかるに今日もカウンターをのぞいてガッカリするのみ。
まもなく日にちが改まるのに数字はやっと100に到達したところ。
わたしのブログの価値を見出さなかったココログに、いつか天誅が下されんことを。

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午後のNHK

「ロシア、無条件停戦を拒否」だって。
露ウ和平交渉のこと。
まるでロシアが悪いような書き方だけど、ボコボコにされているウクライナに無条件停戦をいう資格はない。
これ以上犠牲を出したくなかったら降伏しろというのがロシア側の言い分。
クリミア半島と東部4州を引き渡せば、それ以上要求しないといってるんだけど、ウクライナにまったく応じる気はないらしい。
またしばらくはゲンコツが続くな。

それでも捕虜交換はあるらしい。
ウクライナは兵隊が足りないときだから、交換された兵士たちはそのまままた戦場へカムバックだろうけど、なんかね、連れ去られた子供たちを返せともいってるらしい。
幼い子供たちまで兵士にしようってわけじゃないよね。

雨にふりこめられて、普段はあまり観ない午後のNHKを観ていたら、そこでも偏向放送をしていたよ。
ウクライナを守ろうという姿勢は、ああ、もうキチガイじみてるな。

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2025年6月 2日 (月)

現在の戦況

ロシア嫌いになにをいっても無駄だけど、わたしがいわなければ誰がいうのだ。

ウクライナがあちこちで戦果を上げているような報道がある。
今日も「ウクライナ『ロシアの戦略航空機34%に損害』損失1兆円」だって。
まるで大戦果のような報道だけど、自分で自分の戦果を誇ってりゃ世話ないや。
ほとんどがロシアの守りが手薄なところを狙ったゲリラ攻撃で、ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たるという類のものばかり。
シベリアでロシア軍基地を攻撃なんてものもあったけど、なんでシベリアなんだよ。
ただもう話題をつなぎとめようと、やみくもに攻撃を仕掛けるゼレンスキーさんの意図がわかるじゃないか。

戦争全体を眺めれば、太平洋戦争末期の日本といっしょで、ロシアのワンサイドゲーム。
ロシアとウクライナが対等に戦っているというのは、すべてNHKを始めとする西側メディアのデタラメだよ。
これ以上両軍に犠牲を出したくないプーチンは、停戦ではなく終戦を目指しているのに、ゼレンスキーさんはがんとして降伏するといわない(いえない)。

プーチンにも弱みはある。
太平洋戦争では米軍には原爆があり、これが日本にとどめをさした。
ところがプーチンにはまず、ロシア人にとってもこころの故郷であるキエフを灰燼にするという選択肢がない。
そして戦争が終わればまたもと通り仲良くしたいというウクライナ人を、できるだけ殺傷したくない。
ちょうど同じ時期に同じようなことをしているイスラエル軍と比較してみよう。
市民を殺りくするのをなんとも思わないイスラエル軍に比べて、たとえば最新式のミサイルを使った爆撃で、ウクライナの死傷者のなんと少ないことか。
ロシア軍が手加減していることがわからんかね。

そういうプーチンの弱みに乗じて、停戦、停戦と、ゼレンスキーさんはそればかりにこだわって、時間稼ぎと装備の補充をし、戦争を引き延ばそうとする。
ヨーロッパもプーチンの弱みがわかっているから、支援を続け、あわよくばトランプさんの心変わりに期待して、無制限に戦争を続けようとしているのだ。
おわかりかな、現在の戦況はそんなところだよ。
冷静に、といっても無理だよね。
カルト宗教の信者にご高説をたれるようなものだから。

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上海/和平飯店ジャズ

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過去に和平飯店には2回ばかり行ったことがある。
高いことは高いけど、吉祥寺のライブハウスに行ったって、飲み物以外にテーブルチャージを取られるし、それと比べて特別に高いとは思わなかった。
だから今回もミーハーおばさんを連れて、ためらわずに行ってみた。
過去に行ったというのは1994年のことで、そのときのことはブログに書いたことがあるから、またリンクを張っておく。

1994年というと、わたしが最後に行ってから生まれた子供が、もういいおとなになってるはずだから、和平飯店といってもなんのことかわからない人も増えているだろう。
上海には租界時代の石造りの建物が並んだ外灘(わいたん)という通りがある。
英語名をバンドといって、戦前のことだから、この通りのおかげで、上海は日本の丸の内をもしのぐ、アジア最大の都市といわれた。
欧米列強の植民地主義を象徴する通りでもあったわけだ。

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新中国になってから、中国政府が望んだかどうか知らないけど、この通りは租界時代をしのばせるということで、レトロな感覚に満ちた上海最大の名物通りになってしまった。
石造りの建物のなかでもひときわ有名なのが、租界時代にサッスーン財閥が経営していたピースホテル(和平飯店)である。
ここでは宗主国の欧米人のために夜な夜なジャズが演奏され、それがそのまま伝説になり、いまでも往時をしのぶ観光客のために、古いスタイルのジャズが演奏され続けているのである。
あまり有名じゃないけど、わたしだって団塊の世代の生き残りで、若いころは新宿代々木あたりのジャズ喫茶に入りびたったものだ。
だからというより、ミーハーおばさんに変わった体験をさせてあげたくて、和平飯店にはなんとしても行ってみたかった。

この晩はホテルでタクシーを呼んでもらい、外灘まで乗りつけた。
錦江飯店から外灘までなら、この時間としてはまあまあ遠距離だから、タクシーもいやな顔をしないだろうと、わたしはこういうことにも気を使うのである。
ミーハーおばさんは交通カードが使えるかどうか心配していたけど、このときだけはちゃんとカードが使えた。

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夜の外灘は建物がライトアップされ、道路をはさんで黄浦江と、その向こうに煌々と照らされた浦東地区の高層ビルが立ち並ぶから、ミーハーおばさんでもため息をつくほど美しい。
夜の8時ごろで、さすがにこの通りは中国人、欧米人の観光客でごったがえしていた。

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アールデコ調の豪華な和平飯店の1階ロビーで、黒服の支配人に呼び止められた。
なんとかかんとかといわれたけど、たぶん、演奏を聴くにはテーブルチャージがかかりますけどよろしいですか、ぐらいのことをいったのだろう。
そんなに高くはないと思っていたから、かまわないよと、かって知ったる1階のバーに(無謀にも)飛び込んでしまった。
わたしのような俗物は、ホテルにとって飛んで火にいる夏の虫だったわけだ。

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以前よりいくらかスペースが狭くなっていたけど、さすがに本格的な西欧風の高級バーである。
わたしはハリウッドスターにでもなった気分で、意気揚々とテーブルについた。
また黒服が注文をうかがいに来た。
メニューをよく見もしないでワインをボトルで注文したわたしは、あとでメニューをよく見て冷や汗をかいた。
そのとき持っていた金で足りるだろうか。
しかしわたしはすぐに、冥土の土産のやけっぱち精神を思い出した。
この精神にこわいものはないのだ。

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この晩の演奏は、管楽器が3本と、ピアノ、ベース、ドラムスに、女性歌手ひとりつきの編成で、演奏しているのはスタンダードナンバーがほとんど。
ミーハーおばさんが、この曲は聴いたことがあるねという。
日本の歌謡曲だったみたいだけど、「北国の春」ではなかったから、わたしにも名前がわからない。

上海に行ったら和平飯店のジャズは聴かなくちゃと思っているアナタ。
あなたがホリエモンや前澤友作くんのような一代成金ならともかく、明日の米代を心配しなければならない貧乏人なら、むやみな見栄を張るのはやめたほうがよい。
いまの和平飯店は田舎から出てきたスノッブを相手にする、そのほう専門の観光バーに変貌していて、ジャズ演奏も雰囲気を楽しむため以外にぜんぜん価値のないものである。
水割り2杯とカクテルが3500円で飲めたのは、20年以上も前のことだったのだ。

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飲んでいるワインは中国産の「ワイルドポニー」という銘柄で、おいしかったけど、わたしはむかし飲んだ中国産ワインを思い出す。
まだ中国にワインや生ビールのような洋風の酒が一般的でなかったころで、それはハチハニーワインのように甘ったるくて、とても飲めたものではなかった。
ワインの目利きではないわたしは、それ以上いわないものの、そんな中国のワインがいまでは高級ホテルに備えてもおかしくないくらい上質なものになった。
中国は日本と張り合うような愚は犯さないけど、着実に進歩しているようだった。

ミーハーおばさんもそれほど飲むわけではないから、このワインは半分以上が残ってしまった。
わたしはボトルごとそれを持ち帰った。
中国では料理にしろ飲み物にしろ、余ったものを持ち帰るのは恥ずかしいことではないのである。
料金はクレジットカードで支払った。
もち、旅なれた風をよそおって。

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2025年6月 1日 (日)

他人のうわさ

エミール・クストリッツァという名は、日本ではあまり知られていない。
ユーゴの映画監督なんだけど、わたしは彼の「ライフ・イズ・ミラクル」や「アンダーグラウンド」を観たことがあって、彼の熱心なファンなのだ。
そんな彼の名前が、ひょんなことから、ウクライナ戦争でロシアの肩を持つ「極東ブログ」さんのブログに出てきた。

極東ブログというのは、硬質の文章でロシアを擁護することの多いブログだから、ウクライナの味方をしたい人には気にいらないだろうけど、そこに書かれたことは一読に値する。
クストリッツア監督が作った「キリストの民、私たちの時代」という映画が、NHKが決して報じないウクライナの影の部分を描いているらしいのである。
広い視野でものごとを考えたい人は、こういうブログも万遍なく読んでおくことだ。

この映画監督も、日本人よりもっと近くからウクライナ戦争を観察して、ウクライナの欺瞞とプーチンの正しさを確信したに違いない。
わたしの嫌いな宗教がテーマらしいので、映画のほうは特に観たいと思わないけど、わたしの好きな映画監督が、ロシア擁護派のわたしを応援をしてくれているみたいで嬉しいよ。

前項についてはわたしが書くほどのこともなかったね。
進次郎くんのやり方が気に喰わないといちゃもんをつけた老害議員が、ネットでこてんこてんに叩かれているそうだ。

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