会談の未来
米ロ会談のプーチンは、記者たちからの、停戦に応じる気はありますか、これ以上ウクライナ市民の殺戮はやめますかという問いに、苦笑いを浮かべながら首をふった。
ウレしがったNHKはさっそくこの場面に飛びついたけど、どうして停戦、停戦とそれにこだわるんだ。
プーチンが目指しているのは、停戦ではなく終戦なんだよ。
停戦ではそのあいだにウクライナはひと息ついて、ますます戦争は長引き、市民の犠牲も増えるだけ。
だからプーチンは首をふって、停戦じゃダメという意思表示をしたのだろう。
市民の犠牲はゼレンスキーさんがその気になれば明日にでも止まる。
クリミア半島と東部4州の割譲、入れるはずのないNATOに加盟するなんて言い出さなければ、それだけで、もはやひとりの市民も死ぬことはないんだ。
それではウクライナの敗北だから認めるわけにはいかないってか。
認めるも認めないも、実質的には大敗北しているところじゃないか。
トランプさんも、考えているのは戦争を続けることではなく、これ以上犠牲を出したくないということなんだよ。
ウクライナでは、トランプさんのせいで戦争が終わるかと思ったのに犠牲者は増え続けていると、失望して涙を流す者までいたという(読売新聞報道)。
これは完全に間違っている。
戦争をやめたいなら自分たちの大統領に抗議するべきなのだ。
ゼレンスキーさんがこだわるクリミア半島は、ウクライナにとって戦略的価値のあるところではなく、ただロシア包囲網をしこうというNATOが、手土産に持ってこさせようとした土地に過ぎない。
ウクライナが民主主義の国だというなら、大統領選挙ではっきりゼレンスキーNOの意思を示せば・・・・そうか、戦時体制ということで選挙がそもそもないんだよね。
今回の会談は、わたしにいわせるとちょっとマズイという部分もある。
すべてがプーチンの思いのままで、調子がよすぎた。
トランプさんと親愛の情を示し、将来のエネルギーや北極の共同開発まで持ち出し、制裁の解除もあり得るかなど、まったくロシア・ペース。
ひょっとすると気まぐれトランプさんは、これではヤバいと考えて、またウクライナ寄りへのゆり戻しがあるかも知れない。
と、このくらい人間心理と先を読まなければいけないのに、NHKにはそれのできる特派員がいない。
しかしそんなこともプーチンは計算済みだろう。
アメリカやヨーロッパはあまりにもウクライナの支援をして、かえってロシアを強力な軍事大国に変貌させてしまった。
たといバイデンさんクラスのアホがもういちど出てきても、もはやロシアには、西側連合軍(米・仏・英・独)を相手にして負けないという自負があるはず。
トランプさんを怒らせないよう気を使いながら、プーチンには終始余裕が見てとれた。
ゼレンスキーさんは、もうひとりでは何も決められない。
ヨーロッパと相談してから対応を練るんだそうだ。
そしてヨーロッパは、ぜったいに譲るんじゃねえぞというに決まっている。
これではまだしばらくはゲンコツが続くだけだ。
そしてウクライナ兵士の死体が積み上がるだけだ。
つぎはトランプさんとゼレンスキーさんの対談だけど、ゼレンスキーさんに自分の意思で妥協するという自由があるんだろうか。
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