シベリア抑留
昼ごろ、ふだんはあまりこの時間帯はNHKを観ないんだけど、たまたま覗いたら、シベリア抑留についてなんとかかんとかという評論番組をやっていた。
この問題は戦後80年たっても右翼の格好の宣伝材料になっていて、わたしがいまの団地に引っ越してきたとき、となりに住んでいた公明党のおっさんまで、ロシアは罪のない日本兵の捕虜を極寒のシベリアで働かせたんですよと、口角に泡を飛ばしていた。
世界を分断と対立に追い込みたいNHKも、やろうとしていることは一緒だろうから、老骨のわたしは日本の若者がそのまま戦争に引っ張られないよう、またロシアの代弁をしてみよう。
だいたいシベリア抑留のどこがいけないのか。
第二次世界大戦でロシアは、男の数が目にみえて減るほどの損害を受けた。
日本の捕虜にタラバガニを手土産に持たせて帰国させるのもなんだから、なんらかのペナルティは必要だ。
日本人は手先が器用で、仕事は丁寧だと聞いているから、戦後復興に協力してもらおうじゃないか。
ただ彼らは望郷の念が強いらしいから、スターリングラードやウクライナ、ベラルーシの復興では遠すぎて可哀想だ。
遠方の復興はドイツの捕虜にまかせてということで、抑留先はどうしても日本から近いシベリアということになる。
ロシアにはもうひとつおもわくがあって、日本人は多産系だと聞いている、このさいシベリアのロシア娘とつるんで、じゃんじゃん子供を作って、戦争で失われた損失をおぎなってもらいたい。
これはデタラメではなく、司馬遼太郎の本にもじっさいに書いてある。
ロシア人というのはエスキモーやアイヌのような辺境の少数民族にも、わりあい寛大だったということも。
それでも戦争捕虜を酷使するのは国際法違反だという人がいるかも知れない。
しかしロシア人にいわせれば、日本だって東南アジアで同じようなことをしてるじゃないか。
映画「戦場にかける橋」を観たことがないのか。
暑いと寒いと、だいぶ状況は異なるけど、なんでもアリが戦争ってもんだ。
ドイツの捕虜になったロシア兵は、そのまま自分たちの掘った穴のまえで機関銃でなぎたおされた。
ドイツはスラブ民族の絶滅を図っていたけど、ロシアが日本民族の絶滅を図っていたという証拠はない。
と反論されたら、日本人はどう応えるんだね。
わたしは屁理屈をこねているわけじゃなく、前後80年もたって、歴史は一巡し、戦争を知らない日本人が大半になった。
つまらないことをネに持って、いつまでも恨みを引きずり、NHKの口車に乗せられて、日本の若者たちが戦争に引っ張られないようにと、わたしはロシアの代弁をしないわけにはいかないのだよ。
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