早くして
他人のブログを読んでいると、ときどき、オレはこんなに本を読んでいると自慢するようなものにぶつかる。
本を読んでいるかどうかは、はたからでもわかるもんだよ。
歳とってからむずかしい哲学書なんぞを読んで、わかったような顔をする人を信用できない。
団塊の世代の売れ残りみたいな年齢で、他人の哲学に影響されるってのはどうなのさ。
たとえば森鴎外の「雁」を読む。
哲学書じゃないけど、そういうものの積み重ねが、その人のこころのなかに自然に哲学めいたものをかたち作ってくれる。
人間が百人いれば百の哲学があるわけだ。
思想書を1冊読むなら、泉鏡花、野村胡堂、山本周五郎なんかの娯楽小説を100冊読むほうがいい。
あ、最近のミーハー小説は論外ね。
わたしがよくのぞくスーパーおばあちゃんの板坂さん、以前ミーハーなんていったせいじゃないだろうけど、最新のブログでは彼女もついに怒れるオンナになったよう。
長谷川町子のいじわる婆さんだね。
でも飼い猫のことばかりじゃなく、こういうことを書いてくれると、がぜん面白くなる。
終活中の彼女には残り仕事として、“性的快感をもたらしつづけるみだらな空想のポルノ化”があるんだそうだ。
ああ、わたしはそれを読めるんだろうか。
早くしてくれないと死んじゃうからね、ワタシ、老衰で。
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