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2025年9月19日 (金)

平家物語

20250918b

予約しておいた本が届いたというので、また自転車で図書館へ。
怒れる板坂燿子おばちゃんが作家として本格的なフォームを見せ始めたので、とりあえず彼女の本を読んでみようってことで。
図書館で借りたのでは、おばちゃんには1円にもならないけど、彼女はわたしよりずっと金持ちだから、公平の観点からもこれでいいんじゃないかね。
いちばん新しい更新では、知り合いからタダで本を贈呈されたなんていってたし。

おばちゃんの本で有名なのは江戸時代の紀行文学らしいけど、そんなの、わたしは芭蕉の「奥の細道」ぐらいしか知らんし、菅江真澄は読んでみたけど、あまりおもしろくなかった。
おもしろかったのは十返舎一九の「東海道中膝栗毛」だけど、これは紀行記といえるかどうか。
関心を持てるのはやはり明治以降の紀行記で、たとえばイザベラ・バードや、モースの日本体験記、このブログで連載した笹森儀助あたりからだよな。
文章がいまふうにならないと、読んでいてまだるっこしいかららしい。

今回借りてきたのは「平家物語」で、“あらすじで楽しむ源平の戦い”という副題つき。
以前に書いたように、わたしは古典のこの本にはまって、ページがすり切れるくらい読みこんだことがある。
だから、おばちゃんの本のなかでは、紀行記よりこっちを先に読もうという気になったものだ。
最初の数ページを読んでみて、たちまち気がついたことがあるけど、まだ結論を出すには早すぎるので、おばちゃんにこんなことを書いてるやつがいますよとチクらんどいて。
わたしが他人の作品になにかいうと、かならず悪口と受け取られてしまう。
カッサンドラーの悲しみをわたしくらい心得ている者はいないんだよ。

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