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2025年9月 4日 (木)

読唇AI

聞こえていないはずの会話を、唇の動きで読まれてしまったのは、映画「2001年宇宙の旅」のボーマン船長。
同じことをされたのか、パレードのときの会話を西側マスコミに読まれてしまったのがプーチンと習近平さん。
なんでも2人は並んで歩きながら、70歳はまだ子供だといったんだそうで、ブルームバーグはさっそく長期政権を狙ってるんだろと決めつける。
それを嬉しがって引用するのは日本の右翼の産経新聞。
うん、おもしろいじゃないの。

秦の始皇帝は不老不死の薬を求めて、諸国を巡行した。
ひょっとするとプーチンは博識を披露するつもりで、近平さんにそんな中国の故事を話したのかも知れない。
始皇帝の話題なら、不満足なコンピュータのAI読唇機能で、そのていどの誤解をされてもおかしくない。
長生きをしたがったのは、始皇帝も同じだったのだ。

2人の指導者には対照的な将来の課題がある。
プーチンは、彼がめずらしいくらい剛腕の愛国者だったおかげで、ヘタな人間を後継者にすると、たちまち悪徳オリガルヒに取り込まれて、すべてもとの木阿弥になりかねないという後継者問題がある。
そのくらいロシア、東欧圏にはロクな指導者がいないので、プーチンにすれば永遠に指導者を続けたくなる気持ちもわかる。

習近平さんのほうにはそれほど不安要素はない。
世間は彼のことを毛沢東のような独裁者と決めつけたがるけど、彼は他人を粛清するような強引な手法で現在の地位を簒奪したわけじゃない。
集団指導体制の中から推挙された指導者であって、もし党の方針から逸脱することがあれば、いつでも共産党は彼をお払い箱に出来るだろう。
いまんところ国民をひとしく豊かにする政策もうまくいってるし、汚職にもうるさい正義感の持ち主で、ケンカを吹っかけてくる西側にも冷静で、当たるところ敵なしという経済状況だ。
長いあいだ懸案だったインドとも和解し、日本に対しても反日政策をしている様子はないし、背も西側首脳に見劣りしないくらい高い。
これではまだしばらく指導者でいられるんじゃないかね。

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