NHKの支離滅裂
昨夜のNHK国際報道で、中国があらたな統制強化に乗り出したといっていたから、おいおい、悪の枢軸・極悪国家の中国が、今度はなにをいったんだいと耳と目をかたむけてみた。
中国の民族会議で、政治局員が統制を強化する発言をしたんだそうだ。
その発言というのが
“新疆の団結を強化し、社会の安定と長期的な平和を守る鉄の壁を築く必要がある。各民族が正しい国家観や歴史観、民族観、文化観、宗教観を確立するよう導く”と、これだけなんだけどね。
わたしからみると、多民族、多文化、多宗教国家の中国にすれば、不思議でも不穏当でもない、きわめてまともな発言としか思えない。
これも世界を対立と分断の方向に進めようという悪意ある解釈じゃないかい。
会議のあと、習近平さんを大勢の民衆が旗をふって見送るのは北朝鮮のマスゲームみたいでキライだけど、このあとNHKが2009年の新疆における抗議デモや、強制収容所の件を持ち出すのはいつものパターン。
やっぱり対立と分断じゃん。
たまにはわたしの過去のブログをのぞいてみてくれ。
さらに国連での気候変動に対する習近平さんの発言があって
“一部の国が逆行する動きを見せているが、国際社会は正しい方向を堅持するべき”とのこと。
トランプさんは気候変動はデマだといってるけど、世界でこの問題に疑問符をつけるのはアメリカ(と、ココログのあのカルト教祖サマ)くらいだ。
NHKはどうなのだ。
世界のほとんどの国が、いまのうちに手を打たなければヤバイと考えているこの問題を、NHKもデタラメだといいたいのか。
え、はっきりいえ、はっきりと。
だいたい支離滅裂のトランプさんに引きずられて、NHKも支離滅裂すぎるぞ。
支離滅裂の例をもうひとつあげよう。
インドネシアのデモを取り上げて、爆発した特権階級への怒りだって。
現大統領のプラボウさんか軍人上がりなんで、これではどうしてもミャンマーやタイを連想してしまうけど、将来のことはわからないにしても、いまの段階ではインドネシアに日本が口をはさむような要素はない。
デモの原因だって、報じられているかぎりでは、たんなる交通事故じゃないか。
これではまた、なにかきっかけがないかとウの目タカの目の西側の謀略ではないか思えてしまう。
貧しい人たちや、政府に不満をもつ人はどこの国にもいるのに、それを赤道のこっち側の国がいたずらに煽ってどうしようというのか。
インドネシアでは観光地のバリ島が有名だ(わたしも行ったことがある)。
イスラム教徒が多いくせに、ホテルでビールは飲めたし、フロントに和服の似合いそうな美人はいたし、だいたいにおいて国民はおだやかで、平和なところという印象だった。
NHKがよけいな心配をしてさしあげるような国ではないぞ。
政府と国民の融和を図るならともかく、対立を熱心に煽るというのは、インドネシアが西側にさからうBRICSやグローバルサウスのメンバーだからか。
どうしてその国のいい面を見ようとしないのか。
ゼレンスキーさんは、戦争が終わったら退任する用意があるとのたまった。
日本のマスコミの中には、これを地位に汲々としないいさぎよさだと賞賛するところもあるけど、べつに偉くない。
戦争が終わればどっちみち選挙はしなければならない。
ゼレンスキーさんが再選されるのは無理だろうし、ヘタすればそのまま刑務所行きで、もっとヘタすれば、ムッソリーニやチャウシェスクみたいに処刑される可能性もある。
ま、本当はバイデンさんや、性悪オンナのV・ヌーランドおばさんこそ、責任を問われるべきなんだけどね。
このニュースは昨夜からSNSで騒がれていたのに、今日の「キャッチ!世界のトップニュース」にはひとことも出てこなかった。
おおかた様子がおかしくなってきたので、これまでの報道と整合性がとれなくならないよう、局内や海外の特派員と打ち合わせに忙しかったのだろう。
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