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2025年10月

2025年10月31日 (金)

上海Ⅱ/科学技術館

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2日目は朝から銀行に行くことにした。
じつは中国へ出発のすこしまえに、以前の海外旅行であまった外国紙幣を日本円に換金したことはこのブログに書いたけど、そのさいロシアのルーブルは交換してもらえなかった。
オリンピックに参加させないとか、ロシアのバレエは観せないとか、日本政府もケチなことをするものだけど、中国とロシアの仲は悪くないのだから、中国に行ったついでに、両替、つまりマネーロンダリングをしてみようというのである。

中国銀行もホテルのすぐ隣りにある。
日本の銀行に比べるとだいぶこじんまりした銀行だったけど、ガラスの仕切りの向こうに行員の女の子がいるのは日本と同じ。
でも香港では現金輸送車のガードマンは実弾の入った銃をかかえているぐらいだから、上海でもガラスは防弾ガラスだと思う(叩いてみないからわからない)。
平和な顔をしたじいさんのわたしは何もいわれずルーブルの交換ができた。
持っていたロシアルーブルは2,550ルーブルだから、日本円にすると5千円にもならないくらいで、中国元では・・・・ああ、いくらになるんだ!
インターネットがあれば、そんなものは即座にわかるんだけど、中国ではわたしはWi-Fiが使えないのである。

おおらかなわたしは銀行員を信用して、もらった人民元を数えもせずに、そのままこの日は新しい上海博物館に行くことにした。
上海には人民公園のわきに立派な博物館があるんだけど、5月の訪問のさいに行ってみたら、貴重な文物のほとんどがよそに移転して、展示室がカラっぽになっていた。
帰国してから調べてみたら、それは浦東新地に新しくできた博物館に引っ越ししたという。
で、今回は新しい上海東博物館に行ってみることにしたんだけど、まだわたしは浦東新地というところをじっくり見たことがない。
中国政府が威信をかけた経済特区であり、東方明珠のテレビ塔やおびただしい高層ビルの立ち並ぶ場所だから、ついでにこのあたりを眺めてくれば、またなにか新しい発見があるかも知れない。

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博物館に行くには、メトロでもより駅の「淮海中路」 から、13号線(路線図ではピンク色のライン)で「南京西路」へ出て、2号線(路線図のグリーン)に乗り換え、「上海科技館」という駅で降りればよい。

南京西路駅で乗り換えのためにいったん地上に出てみたら、世界最大というスターバックスの目の前だった。
話のタネに見物してみたかったけど、ミーハーおばさんはコーヒーが好きなくせに、ケチな性分だから、中国に来てスターバックスを見物しても仕方ないわのひとことで却下。
世界最大は無視して博物館へ向かうことにした。

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目的地の上海科技館駅に着いて地上に出ると、なんかやけにだだっ広いところだった。
科技館のあたりは「世紀広場」という大きな公園になっており、駅のすぐとなりに変わったかたちの建物がそびえていて、これが「上海科学技術館」だった。
現在の中国は科学の分野でも見るべきものは多いから、元気なころならわたしも興味を持ったはずだけど、足がへなへななので、とりあえず博物館優先ということにした。
博物館も科技館から数百メートルのところにあって、一部木々に隠れていたけど、建物の写真をプリントして持っていたのですぐにわかった。

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ちょっと意外だったのは、浦東新地に思ったより人影が少ないことである。
浦東新地を象徴する上海タワーや上海環珠金融センターからはだいぶ離れているし、平日の公園なんてそんなものさというなかれ、同じ公園でもかっての租界にある外灘公園なんか、いつ行っても人であふれているのだ。
公園を横切りながら考えた。
どうも人間というのは混雑に親近感をおぼえるものらしい。
ニューヨークやロンドン、パリ、東京にしても、人々が押し寄せるのはたいてい混雑した場所である。
ニューヨークが整然と区劃され、庭に芝生の植った住宅ばかりだったら、そんなところに移民が押し寄せるだろうか。

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旧市街(租界)の混雑を緩和させようとした中国政府のもくろみは成功したかも知れないけど、正直いって、わたしはこういう無機質な場所がキライである。
建物はコンクリートとガラス張りで、近代的なデザインであるものの、どうにも人間らしさに欠ける。
人間の生活らしきものを発見したのは、博物館の近くで話しかけてきたタクシー運転手ぐらいだった。
ダンナ、タクシーは要りませんかと、つまりつけ待ちをしていた運転手が客引きをしていたのだ。
ここなら帰りのタクシーを捕まえるのは容易であるようだった。

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あいかわらず

昨夜のNHK国際を観た。
もはやいうのもくたびれたくらい、NHKの欺瞞は続いている。
中国がレアアースを禁輸したから、アメリカは対抗して関税を(極端に)上げたというのである。
これは言い分が逆だ。
アメリカが難癖をつけてきたから、中国はレアアースで反撃したもので、なんでもかんでも、最初に因縁をつけるのはつねにこちら側なのだ。
NHKはこうやって目立たない言いまわしで、中国が不法だという考えを視聴者にイメージづけているのだよ。

だいたいレアアースがそんなに貴重なものであることは中国だってわかっていなかった。
これはあくまで天然自然のものなので、レアアースが中国にばかり集中するのはおかしいし、アメリカだってアラスカやテキサスあたりをほじくってみれば、希土類の鉱脈が見つかるかも知れない。
西側国家のどこかで豊富な鉱脈が発見されれば、一夜にして中国の優位は吹き飛ぶ。
公害対策のためにやむにやまれず始めたEV技術が、いまでは世界を席巻しているように、中国にとって果報はたまたま、あとからついてきたのである。

ところでウクライナにもあるといっていたレアアースはどうなった。
もしかするとあるないではなく、それを加工してじっさいに使えるものに精製する技術が遅れているってことかも知れない。
どっちにしても整然と進化する共産主義中国に、乱雑で混乱する民主主義アメリカは勝てないことを認めたのかも知んない。
NHKの口吻に騙されてはいけないよ。
わたしのブログと、併せて「耕助のブログ」さんも読むべし。

追伸/いま今朝のNHKニュースを観ていたら、ロバート・キャンベルさんが文化の重要さを訴えていた。
ウクライナで貴重な文化が破壊されているというんだけど、ロシアに文句をいうのはお門違いだ。
相手を尊重して市民に被害が出ないよう気を使っているのに、相手がそれに乗じていつまでも降伏しなければ、ロシアとしては攻撃をエスカレートさせるしかない。
知識人を引っ張り出してプロパガンダに利用するのは、いいかげんヤメロ。

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2025年10月30日 (木)

フェリーニの映画評

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冒頭に載せたのはギャングのボスでもないし、そのへんの中小企業の社長さんでもない。
わたしが尊敬する映画監督のフェデリコ・フェリーニだ。
YouTubeを閲覧していたらこのフェリーニ監督が、他の映画監督の作品を評価している映像があった。
以前この手の映像で、マーティン・スコセッシが映画評をしているものを観て感心したことがあるし、わたしはフェリーニ監督も好きなので、どおれと拝見してみた。

フェリーニ監督というと、とかく難解な、わけのわからない映画を作る人というイメージがあるけど、「道」や「甘い生活」、「サテリコン」、「アマルコルド」のような、わけのわからなくない映画も作っている。
とくにアマルコルドはユーモアもあって、その牧歌的なほのぼの感で、わたしのお気に入りの映画である。
そんな巨匠が選んだ映画とはどんなものだろう。

フェリーニ監督が選んだベスト6映画は以下の通り。
6位 駅馬車
5位 鳥
4位 ブルジョワジーの秘かな愉しみ
3位 羅生門
2位 チャプリンの殺人狂時代
1位 2001年宇宙の旅

このフェリーニ監督が選んだベスト6というのが、いつごろ作られたものか知らないけど、いささか彼らしくない評価もある。
しかし映画評というものは、100人いれば100の評価があるものだし、質問がいつどんな時にされたかにもよって変わってくるだろう。
監督がこれからメシを食おうとしているとき、どんな映画を評価しますかと聞かれたら、まあなと、たまたま頭に浮かんだ適当な映画を選ぶこともあるかも知れない。
だからこれは参考ていどにしておこう。

6位は「駅馬車」だけど、これはジョン・フォード監督のデビュー作といっていい古い作品(1939)で、いま観るとべつに大騒ぎするようなものじゃない。
それでも公開された当時としては斬新な西部劇だったから、フェリーニ監督もそんなところに惹かれたのかも知れない。
この年には、フェリーニはまだ監督デビューもしてなかった。
J・フォードのほうはこの作品以降、だんだんマンネリになってきて、終いにはアメリカ・ファーストの、マイノリティ差別主義者であることがあきらかになったから、わたしはあまり感心してないのである。

5位はヒッチコックの「鳥」である。
最近の傾向としては、熊が人間に反旗をひるがえしたのではないかと思えるフシがあるけど、これは鳥たちが人間に反旗をひるがえすというホラーである。
でもいま観ると、合成画面も安っぽいし、わたしはやっぱりあまり感心しないんだけどね。

4位は「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」である。
名作のほまれの高い映画であるとはいえ、遺憾ながらわたしはいちども観たことがない。
観てないものをけなす(ほめる)のもナンだからパス。

3位は黒澤明の「羅生門」だ。
むずかしいところだな。
黒澤明という人はいくつになっても子供みたいなところがあって、時代が進めば進むほど、そのヒューマニズムも時代遅れになってゆく。
この映画はまだそんなボロが出るまえの作品だし、まだ映画には大きな可能性があったころだから、生まれた作品といえなくもない。
わたしはクロサワを、欧米人ほどには買ってないんだけどね。

2位は「チャプリンの殺人狂時代」。
チャプリンの映画は「黄金狂時代」や「モダンタイムス」、「独裁者」などの、ドタバタとシリアスの混在した作品にこそ真価があると思うんだけど、この作品はかならずしもそうではなく、シリアスな社会派部分にかたよりすぎた映画であることがミソ。
世間の評判はよくても、わたしはあまり好きじゃない。

評価を全体的にながめると、フェリーニらしからぬ映画評であると思う。
やっぱり食事まえに呼び止めて質問をしたので、監督もとっさに出てきた映画を挙げたんじゃないかね。
フェリーニ監督も出発はリアリズムだったから、「市民ケーン」や「灰とダイヤモンド」、ベルイマンの「第七の封印」なんかのほうが彼らしいんだけど、このへんはあまり簡単に意見をいえる映画じゃないしね。

1位は「2001年宇宙の旅」で、こればかりはわたしももろ手をあげて賛同する。
これはわたしにとって生涯最良の映画なのである。
わたしがこの映画を最初に観たのは、銀座にあったテアトル東京というシネラマ映画館で、20代の前半だった。
人間がいちばん感受性の豊かなころに、この映画に出会ったことは奇跡に近かった。
もしもわたしがもっと若ければ、この映画の哲学的な部分で居眠りをしていたかも知れないし、もっと大人になって、人生にくたびれたころ観たのなら、その特撮技術にべつに感心もしなかっただろう。
わたしはまさにぴったりの好時期にこの映画に出会ったのである。
この文章を読んで、あわてて40代、50代になったおっさんが、レンタルビデオかなんかで観ようと思ってもダメだぞう。
人生にチャンスはそうそうあるわけじゃないのだ。

このブログで何度も取り上げているから、これ以上いわないけど、わたしが多感な時期にこの映画に出会ったということは、偶然を通り越して、そうさな、生きているときに木星のアップや、土星の輪をすぐ近くで見られたのと同じくらいの僥倖であると、わたしはいまでも、いや、いまさらながら思っているのだよ。

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隠れ蓑

昨夜のNHK国際報道を観ると、ガザ地区の問題ではわりあい公平な報道がされているようだった。
NHKが雇った現地人の特派員を使って、イスラエル国内のかたよった報道ばかりする放送局や、そうした局の姿勢に反発を感じて退職した記者の意見まで取材し、国民の意見も割れているなどと、まあまあ公平といえる報道。
でも日本の公共放送の欺瞞に怒りが沸騰寸前で、そこを一切信用しないことにしているわたしは、これを姑息なことをしやがるなとしか思わないのだ。

ガザの虐殺では、アメリカをのぞく西側陣営がこぞってイスラエルを非難している。
だからNHKもわりあい気楽にパレスチナの味方が出来る。
公平な報道もできるわけだ。
同じことをウクライナでも出来るか。
こちらは西側が一致団結して、どんなデマでもインチキでもいいから、ロシアを貶めることにしゃにむになっている。
今日もリトアニアが証拠もなしに、ロシアの気球が国境侵犯をしたと大騒ぎして、このつぎは撃ち落とすといきまいていた。
いまの時期は圧倒的にウクライナの謀略気球の可能性が高いのにね。

べつに被害も出てないようだからそんなことはどうでもいいけど、問題はガザの報道が、うちは両方の言い分を公平に報道してますよという、NHKの隠れ蓑として使われるんじゃないかということ。
公平であるなら、ウクライナのほうでそんな報道をしてもらわなくちゃ。
ゼレンスキーさんが青息吐息で、地下壕にこもったヒトラー化していることを、ちゃんと報道しなくちゃいけんでしようが。

ところでココログの「波平余生録」の波平さん、今月の13日を最後に更新が止まっちゃったよ。
生きている証しだといって頑張っていたのに、とうとう(文字通り)息が切れちゃったのかしら。
心配だな。

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2025年10月29日 (水)

美人になる

機嫌がいいときの女性は人の気持ちをなごませる。
かっては高市早苗ちゃんをブスと名指ししていたココログの「久美のNEWSな日記」ちゃんも、10月28日の記事では首相を見直したようだ。
久美ちゃんはミーハーだからあまり参考にならないけど、わたしも嬉しくて嬉しくてたまらないという早苗ちゃんを見ると、ときどきこんなに美人だったっけと驚くことがある。
でも思い出すのは前任の石破クンで、こんな三白眼大仏みたいな顔が日本の首相にふさわしいかと疑問に思ったのに、総理になったとたんにじつに柔和な顔になった。
人間も時と場合によってカメレオンみたいに豹変することがあるようだ。

ココログにはほかにも早苗ちゃんのことをベタ褒めする人がいるけど、いまはまだ彼女のことを評価するべきではない。
ゲル君が現実に直面して、徐々に陰険な顔に逆戻りした前例もある。
ということを、考え深い人なら誰でも思っていることだろう。
トランプさんといい関係を築けたというけど、具体的なことはなにひとつ決まってないはずだ。
わたしもしばらくは日本の政治のことには関わらないつもりである。
可哀想に、ゼレンスキーさんは日本の騒動のかげで霞んじゃって、まだなんかほざいていたよ。

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2025年10月28日 (火)

お追従

トランプさんは安倍もと首相と仲がよかった。
だから早苗ちゃんも日本政府も、そのコネを精一杯利用しようというつもりらしいけど、もと首相と違うのは、シンゾー君はトランプさんの性格をよく心得ていて、相手をたくみに自家薬籠中のものにしていたことだ。
旗幟を鮮明にせず、アメリカと欧州や、東西どちらの首脳たちともいい関係を保ち、ドイツのメルツさんやルッテ事務総長のように、自国の記者からみっともなくないですかと質問されたこともない。
だからこそ世界中から信頼されたのに、早苗ちゃんにそれができるかどうか、わたしは息をとめて見守っているんだけどネ。

ちょくせつ要求されたわけでもないのに、先んじて軍事費を増やしますというのはどうなんだろう。
軍事費を増やすためには国民に税金をたくさん納めてもらわなければならない。
お米の値段が上がれば、儲けの部分はまわりまわって、とどのつまりは日本国の税金収入になる。
それはみんな軍事費につぎこまれるだろう。
日本が軍事費を増額すれば、警戒した中国も増額する。
かくして限界のない軍拡競争の始まりだ。
というわけでお米の値段は上がり続けこそすれ、永遠に安くはならない。
やっぱり早苗ちゃんを見限ったほうがいいかねえ。

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上海Ⅱ/鈴掛の道

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YouTubeなんぞ観ていると、最近では上海へ、ディズニーランドのような気楽さで出かけてしまう若い娘も多いようだ。
うらやましいのは彼女らがSIMカードや、スマホのアプリなどを使いこなして、いまや日本より進んでいるかも知れない電子決済サービスを活用していることだ。
年寄りのわたしは無抵抗主義で、そういう作業はハナっからあきらめていたから、すべてを現金で押し通した。
日本のSUICAのような交通カードは使ったけど、これもリニア駅で現金で購入したのである。
それでもべつに問題はなかったから、自分も中国に行ってみたいというじいさんも恐れることはないゾ。

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前回は飛行機の真ん中へんに押し込められて、着陸時の景色がぜんぜん見えなかったから、今回はしっかり窓際の席をとって、上海を、ユーラシア大陸の一片を、たっぷり眺めることができた。
といっても文章で説明したのでは、見せるほうも読まされるほうも手間がかかって仕方がない。
で、本を読まない昨今の若者のために、着陸寸前の上海空港近くの写真をぞろりと並べる。
これがかっては何もない田園地帯だった浦東新地の現在のようすで、海岸のきわから、高層の団地がそびえているのがわかるだろう。

前回と同じく空港からリニアに乗った。
終点の龍陽路駅で降りたのもいっしょ、浦東平野にそびえる団地群に、ミーハーおばさんがため息をついたのもいっしょ。
そう、今回もミーハーおばさんがいっしょなのだ。
介護ヘルパーさんがいないと、わたしの足はいつへなへなになるかわからないのである。

タクシー乗り場では運転手が現金かと聞く。
そうだと答えると、100元だけどいいかという。
OKすると、メーターを入れずに走り出した。
こういうのは稼ぎを会社に納めず、自分のふところに入れようというのである。
悪いやつだけど、こっちには関係ないし、100元で行けるなら安い。

土地のだだっ広いところだから、南浦大橋を渡るあたりで渋滞はあったものの、ほぼ順調にタワーの錦江飯店に着いた。
100元以上請求されたら文句をいうつもりで手ぐすね引いていたけど、運転手はそれ以上請求してこなかった。

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ホテルでは欧米人の団体が多いのにおどろいたくらいで、チェックインの手続きも問題なく済んだ。
わたしたちの部屋は2104号室で、これは42階まであるタワーの21階ということ。
前回は旧館の、それも南館というはなれの部屋で、せいぜい5階だったから、今回はどんな景色を天上から眺められるのか、そんな期待はあった。

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部屋は可もなく不可もなくといった調子だけど、これはデラックスホテルとしてはという但し書きつきの評価で、貧乏人のわたしには贅沢すぎるくらい。
中国人のやることだから欠陥もあって、ウォシュレットの水が出ないので、お尻は紙で拭くしかなかった。
窓から眺めると東方明珠のテレビ塔が遠くに見えたから、部屋は東に面していることになる。
眼下にはグリーンのタータンらしい学校の校庭があって、生徒たちが運動をしているのが見える。

到着した日はホテル内と周辺の探索だけをすることにした。
ホテルの最上階は回転する展望レストランであるものの、贅沢な雰囲気なので、プロレタリア階層のわたしたちはいちども入ってみなかった。
地下鉄さえあればどこにでも行く自信のあるわたしには、メトロの駅が生命線だけど、「淮海中路駅」というのがホテルのすぐ隣りにあって便利。
前回泊まった旧館とタワーの新館はそれほど離れているわけではないから、駅以外は前回見たのと変わらない景色ばかりである。
部屋から見下ろすと、すぐ近所に赤い屋根瓦のびっしり建て込んだ旧弊な住宅街があるのがわかったから、その中をのぞいてみたいと思ったけど、塀に囲まれていて、部外者は立ち入りできないようだった。

街路樹はプラタナス(スズカケ)である。
これも紅葉するのかしらとミーハーおばさんが聞く。
黄葉はするけど、たいていはそのまえに茶色になって落葉するよとわたし。
そういえば足もとに枯れた葉が落ちていて、そろそろ落葉が始まっていた。
「鈴懸の道」という歌謡曲、あとで鈴木章治に編曲された日本のジャズ・ナンバーがあったことを思い出す。
夢は帰るよスズカケの道かぁー。
ガサゴソと枯葉を踏んで思うのは、今度こそ、今度こそ最後になるかも知れない上海の街のことである。

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この晩はまえに書いたように、食い倒れの上海に来て、「久久滴水洞」という店のピリ辛サトイモを食いに行った。
サトイモのほかには、揚げた茄子料理、ピリ辛の空心菜、そしてトマトだから菜食主義者の食事みたいなもので、これにエルディンガーというドイツ産の黒ビールをあわせると、辛い料理が多いからなかなかいける。
前回の旅で顔馴染みになったお姉さんが働いていて、わたしがトマトに砂糖ではなく塩だよと念を押すと、5カ月前に会ったわたしのことを思い出したようだった。
あのときわたしは出発まえに顔にケガをして、盛大にガーゼをつけていたものである。

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2025年10月27日 (月)

首相もいろいろ

ゲル君がやめた後になってから「石破茂前首相は、日中戦争を批判した反軍演説について、削除された議事録を速やかに復活させるよう訴えた」だって。
つまり自分は平和志向だっていいたいのかい。
そうだとしても、やめてからいったって意味ないでしょ。
彼が首相であるときにこういう発言をして、じっさいにウクライナ戦争を止めたとか、中国の一帯一路に参加したとかいうなら、わたしも彼の応援をしたんだけどね。
やめたあとになって自分をエラく見せようたってそうはイカのキンタマ。
未練たらしいことはわたしの見立てどおりだし、彼はいちばんふさわしいときにやめたんだよ。

あとを引き継いだ早苗ちゃんも、トランプさんに徹頭徹尾ゴマをする気らしい。
わたしが彼女を見限る日は近いようだ。
台湾有事だかなんか知らんけど、アメリカの後ろ盾がなければなにもできないなら、最初からすんな!

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2025年10月26日 (日)

早苗ちゃん

どこのアンケートでも高市早苗ちゃんの支持率は圧倒的だ。
それは当然だ。
あの石破クンだって当選直後は支持率のほうが不支持より高かった。
石破クンは見た目もやることも田舎代議士みたいで、トランプさんにもわたしにも好かれるタイプではなかったけど、それでもご祝儀相場みたいなものがあったのだ。
早苗ちゃんの場合は、まず初めての女性首相ということもあり、しかも若くて溌剌としていて、見た目が前任のゲル君と正反対で、ものいいもはっきりしていて、これではなにかしてくれるのではないかと、たいていの日本人が期待してしまう。

そしてここが肝心なところだけど、NHKを始めとする日本中のマスコミの中露批判の大合唱のときだ。
やっぱり力で来る相手には力で突っ張ってくれる首相がいいと、だれでも思う時代の宰相だ。
こういう点では、国際関係をかたよった目でしか見られないポピュリストの支持があったと、このていどは世間のボンクラにでもわかる。
ニコニコして嬉しくてたまらないという彼女を見てると、どう見ても浮かれすぎと感じるのはわたしだけか。

西側の先進国はどこも不景気の坂を転がり落ちている最中だ。
それもウクライナ支援なんて余計なことをして、それまで順調にまわっていたエネルギー回路を自分で閉めた結果が大きい。
自分の生活に影響があるとなれば、国民の気持ちなんてあっという間に変貌する。
早苗ちゃんは英国のサッチャー首相のようになりたいらしいけど、同じ英国には1カ月半しかもたなかったリズ・トラスという女性首相がいた。
ニコニコ顔の早苗ちゃんが渋面になるのはいつのことか。

早苗ちゃんの評価はまだ早すぎる。
わたしはイデオロギーが近いというだけで歓迎するような不見転(みずてん)じゃないし、浮かれすぎの彼女にけんのんな気持ちはあるけど、彼女がどんな政治をするか、じっくり見極めるつもりだから、ひょっとすると彼女の熱烈な支持者になるかも知れない。
とりあえず物価を安定させられるかどうかが勝負だな。
上海へ行くまえに冷蔵庫をすっからかんにした。
明日はスーパーでまとめ買いをしなくちゃならんのだけど、大枚が雁の渡りのように群れなして飛んでいくのではないかと、無収入の後期高齢者としては戦々恐々でありますよ。

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上海Ⅱ/秋の上海

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10月末の上海は、暑からず寒からずの絶好の旅行日和。
もちろん上海を熟知しているわたしが決めたスケジュールだから当然だけど、5日間、雲の多い日はあったものの、おおむね晴天が続いた。
わたしの旅は、今回もかってのフランス租界にある錦江飯店で、前回と違うのは、レトロな旧館がいいというわたしと、別のホテルに泊まりたいというミーハーおばさんのガチンコ勝負。
いつもわがままばかりいってる手前、今回はおばさんの希望を入れて、タワーになってる新館に泊まることにした。

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新館に行ってたまげたのは、客層の違いというか、むかしオーバーブッキングでエコノミーからビジネスクラスに席替えになり、そのあまりに露骨なサービスの違いに仰天したことのあるわたしが、あまりの違いにまたしてもびっくりこいた。
玄関にはけしからんドアボーイがいて(なんでケシカランかはあとで書く)、そこへつぎからつぎへと観光バスが到着し、欧米人の団体客をはきだし、ピカピカの1階フロアにはつねに彼らがあふれていて、さすがは伝統と格式のあるホテルだなと思わせられた。

ミーハーおばさんは満足そうだし、わたしも考えを改めないわけにはいかなかった。
人間相応の歳になると、やっぱり若いころのような貧乏旅行より、豪華なホテルのほうがよくなるものらしい。
しかし贅沢にどっぶりつかったとしても、わたしはいつものモーム流旅行から逸脱するつもりはなかった。
まあ、そのへんはおいおいと。

ホテルのまわりはプラタナスの並木で、歩いている人間は上等から下等までごちゃまぜだけど、それがいかにも中国らしい。
飛行機のなかで中国語のアナウンスを聞くと、それだけでなつかしい故郷に帰ってきたような気がするように、この雑踏のなかに紛れ込むと、わたしは不思議なノスタルジーにとらわれる。
日本生まれで日本育ちのわたしには、原因がわからない。
それでもこういう街の思い出をあの世に持っていけるのは幸せだと思う。

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上海に着いて最初の晩は、わたしを魅了した「久久滴水洞」のピリ辛サトイモを食べに行くことにした。
おいおい、食の都、食い倒れの上海に来て、サトイモの煮っころがしかいという人がいるかも知れない。
今回はいまの季節の旬である上海蟹も食う予定で、それはあとで出てくるけど、とりあえずわたしは前回の旅でやみつきになったピリ辛のサトイモが食いたかったのだ。

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2025年10月21日 (火)

それじゃみなさん

今日から中国に出かけると書いたら、ココログのありんくりんサンが安心してはめをはずしちゃったようだ。
わたしはこれから出発するところだけど、また彼のいうことを本気にとる人が出ないよう、それがデタラメばかりだと釘を刺しておこう。
わたしが過去に書いた記事を読み返してほしい。
こんなことをしなくても、、もはや彼のブログを読もうという人は、役割分担をしているお仲間以外にはいないだろうけど。

それじゃみなさん、たぶん5、6日ブログはお休みだ。

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2025年10月20日 (月)

亡命すっか

もしもわたしがパソコンというものを知らず、世界を見る手段がテレビと新聞しかなかったとする。
その場合、わたしには世界がどんなふうに見えるだろう。
じっさいにわたしの以前の同僚で、わたしよりずっと若いのに、パソコンに触れたこともなく、スマホぐらいは使えるけど、せいぜい通話とメールのやりとりぐらいしか利用してない人間がいる。
あ、忘れてたけど、彼はおいしい店をスマホで探すという、そのへんのミーハーの女の子のような使い方はできるようだった。

本題にもどるけど、わたしがパソコンを使わない人間だったとしたら。
それはとってもオソロシイことである。
NHKを筆頭に、日本のすべてのメディアが戦争一直線なのだ。
ほかに情報を仕入れる方法がなければ、とうぜんわたしも毒されて、いまごろはロシアがけしからん、中国との有事に備えろ、なんて寝ぼけたことをいっていたに違いない。
ウソではない証拠に、かってわたしのとなりの部屋に住んでいた創価学会のおじさんも、新聞を頼りにしないなら何を信じればいいんだと言っていた。
聞く相手が悪かったのかも知れないけど、世間のおじさんおばさんの中には、まだパソコンに触ったことのない人がけっこういるのだ。

当然ながら、そういう人はテレビ・新聞でしか世界を見られない。
ほかの国ではどうか知らないけど、日本ではNHKをはじめとして、あの朝日、毎日まで、おかしなところで和の精神を発揮しているところだ。
そんなところにもってきて、自民党と維新ががっちり手を組んで、好戦的な政治を始めそうである。
え、赤旗はどうしたんだい。
いまこそ反動新聞の本領を発揮しなけりゃダメでしょうが。

本日のNHKの欺瞞。
中国の景気がいよいよ下がり気味だって。
よく見たら決して下がり気味ではなく、ただ前の3カ月に比べると、勢いが鈍ったってだけなんだけどね。
それもなんとか景気を落とそうというこちらの制裁の結果だってえのに。
いつもこんな調子だ。
維新といっしょになった早苗ちゃんも、考えを統一できる同士といっしょになれたと嬉しそう。
新婚夫婦じゃあるまいし、考えってのが軍備増強でなければ幸いだけど、ああ、お米の値段はさらに上がりそう。

日本国内にいると気が滅入るよ。
わたしは明日からまた上海だ。
今日は部屋で上海市の地図や地下鉄路線図をプリントしたり、冷蔵庫をカラにしたり、ぬか漬けのぬか床を冷凍庫に一時保存したり、万一の場合の遺書を書いたり(はしないけど)、いちにち大騒ぎをしていた。
ただ、今度こそ最後の海外旅行だろうということで、SIMカードを使って、あちらでもWI-FIが使えるような小細工はしていない。
だからたぶん旅行中はブログの更新もできない。
5月のときとまったく同じ4泊5日の旅で、前回は春、今回は秋であることが違うだけ、ひょっとすると中国に亡命しちゃって、そのまま帰って来ないかもよ。
やる気まんまんの日本よりあっちのほうが安全そうだし。

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2025年10月19日 (日)

不良老人

ココログに中国紀行を連載しようと、張り切って韓国から山東半島まで押し渡ったブロガーさん、大陸へ渡ったことだけは間違いないのに、そこでふっつりブログが途絶えた、というより完璧にブログが消滅してしまった。
以前に書いたBappa Shota君のような有名なユーチューバーでもあれば、すわスパイと間違えられて中国当局に拘束されたんではないかと、野次馬をまきこんで大騒ぎになるところだけど、ココログのような泡沫プロダイバの所属ではそうもいかない。

いったいどうなっちゃったんだろうと気にはなるのは、じつは近いうちにわたしもまた上海に行くからだ。
1年のあいだに2回も、それも目下険悪な仲の中国に来るなんて怪しい、スパイじゃないかと疑われて当局に逮捕されるかも知れない。
そのときはこのブログを見せて、わたしがいかに日ごろから中国の味方であるか、日中間の誤解を解きたくて苦労しているかを証明するつもりである。
わたしは平和な顔をしたじいさんだから、間違ってもそんなことはないだろうけどね。

昨日、床屋へ行ったついでに図書館に寄って、また不要になったリサイクル本を数冊もらってきた。
中に「不良老人伝」というものがあった。
歳をとってからも世の中の慣習に従おうとせず、自由奔放に生きたじいさんばあさんが20人あまり取り上げられているんだけど、最初のほうに出てくるのが永井荷風、金子光晴、宇野千代、今東光などで、このへんまでは大変おもしろかった。
あとのほうにはわたしの聞いたことのない名前まで出てきたので、つまんないやと放り投げてしまった。
やっぱり時代が下ると人間も不良もスケールが小さくなるのかも。
彼らのうちの金子光晴のことが気になって、タダで読める青空文庫をのぞいてみたものの、彼の作品はまだ著作権が切れてないみたい。

不良老人というなら、わたしもそろそろその領域に突入したのではないかと思う。
貯金の残りと人生の残りを秤にかけて、どうにでもなりやがれと覚悟を決めてるんだから。

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前項の続き

前項の続き。
昼のNHKニュースによると、ワシントンポスト紙の報道として、プーチンは和平の条件に、ウクライナ東部のドネツク州の割譲を求めているという。
これはちとおかしい。
ドネツクだけではクリミア半島が孤立してしまうから、プーチンの条件はルハンスク州、ザポリージャ州、ヘルソン州を含めた4州の割譲であるはずだ。
地図を見ればわかるけど、こうしてこそクリミア半島は連続した陸続きの要衝になるのである。

ロシアに必要なのは東部4州のすべてであって、ドネツク州だけではない。
プーチンはその代わりザポーリジアとヘルソンの一部を放棄するという。
これも地図を見ればわかるけど、ドニエプル川のウクライナ側だけなら放棄しても、クリミア半島の要衝としての意義は変わらない。
おそらくロシアがドネツク以外の土地を一片でも要求したら、やはり領土占領の野心がある、約束を破ったと(WP紙かNHKのどちらかわからないけど)因縁をつける遠謀なのだろう。
これで世間のぼんくらに、やはりロシアはタチが悪いと印象づけようというのだ。

WP紙(トランプ嫌いだ)の報道は、プーチンがこれまでの要求から一歩も引かないと非難する論調だけど、一歩も引かないのはゼレンスキーさんもいっしょ。
戦況から鑑みたら、引くべきはどっちかね。
それともゼレンスキーさんは、まだ国内の若者を街中で拉致して、強制的に軍隊に送り込もうというのか。

続きの続き。
ゼレンスキーさんはトランプさんがトマホークの供与にNOとはいわなかったという。
しかしYESともいってないのに、NHKはかならずウクライナ側に立った解釈しかしないのである。
これでもあなたは日本の公共放送を信用すんのかい。

続きの続きの続き。
台湾の野党・国民党(中国寄り)の党首になんとかいう女性が決まったそうだ。
たちまちNHKは、中国の繁栄がうらやましく、戦争なんかとてもとてもという台湾人の民意を無視して、中国が介入したのだろうという。
これでもあなたは日本の公共放送を・・・・

続きの続きの続きの続き。
夕方になってSNSをのぞいたら、「ロシアの4州制圧には2030年までかかる」という記事が出ていた。
誰だい、こんなデタラメをいうのはと見ると、アンチ・ロシアの筆頭でもある英国の新聞がウクライナと共同で発表したものだった。
あと5年といわれても、すでに現在の段階で、ほぼ4州はロシア軍に制圧されてるじゃないか。
全土占領には100年以上かかるとも書いてあったけど、プーチンは全土なんて考えてないし、だいいちそれまでウクライナの兵士が残ってるかい。
これでもあなたは日本のSNSを・・・・

際限なく文章が長くなっちゃうけど、続きの続きの続きの続きの続き。
今夜のニュース9では、プーチンの和平条件が提示されたといっていたけど、わざわざその前に現在のウクライナの悲劇を強調する映像がはさまる。
こうやって少しでもロシアの悪辣ぶりを見せておいて、おもむろにロシアの和平条件を示そうというのだ。
こんなケチな工作をして、これでもあなたは公共放送を信用するのかい。

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落とし所

トランプさんは現在の境界線で停戦するよう、ゼレンスキーさんに提案したらしい。
落とし所としてはいい提案だ。
みんなそんなことは忘れてしまったみたいだけど、わたしは最初からクリミア半島とそこへ通じる東部4州が、ロシアにとってゆずれない生命線で、それさえ割譲すれば戦争は終わるといい続けてきた。
同じことは1期目のトランプ政権で閣僚だったボルトンさんも言っている。
ようするにクリミア半島を手土産にさせて、ウクライナを自陣営に組み込もうとしたNATOが悪いんだよ。
いまじゃロシアの侵略がコワイなんて屁理屈をこねているけどね。

プーチンはウクライナ全土を占領するつもりはなく、戦争が終わればまたウクライナと仲良くするつもりで、一般市民へ犠牲が出ないよう配慮してきた。
ガザに比べれば市民の被害が驚くくらい少ないのがその証拠だ。
仲がよかったころ預かっていたにすぎないクリミア半島を、さっさと返還して戦争をやめなさいと、これはあのへんの土地になんの利害もない日本の政治家がいうべきことだな。

NHKのニュースには、おとといは兵頭慎治サン、昨日は小泉悠サンという伝説的な御用解説者が出てきたけど、たまにはほかの人材はいないのかといいたくなる。

須田なんとかいうNHKのアメリカ特派員は、トランプさんの発言、“ほぼ決断した”などというリップサービスを、もろに本気にして飛びついてしまう。
ゼレンスキーさんとの会談の直前にプーチンが働きかけたから、トランプさんはプーチンのいうことを聞いて、トマホークの供与がなくなったのだという。
アメリカの大統領というのはそんなにへなちょこなのか。
2期目のトランプさんは就任直後からずっとブレてないじゃないか。
気まぐれのように見えるけど、少なくてもウクライナ戦争では、平和を求め、戦争を終わらせようとしていることは相違ない。
アメリカの大統領選挙のときも、あきらかな世論を読みちがえたそんな特派員に、わたしの視聴料が使われると思ったら、頭に血がのぼって、ん、これはボケ防止によすぎるワ。

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2025年10月18日 (土)

トマホークのその後

いいたくないけど、いってしまう。
やっぱりトランプさんはトマホークを供与しないそうだ。
理由は、これ以上戦争を激化させたくないということで、わたしがいった通りじゃないか。
西側は戦車から始まってクラスター爆弾、劣化ウラン弾、戦闘機と、つぎつぎに兵器をエスカレートしてきた。
そしてそれはゼレンスキーさんを延命させ、戦争を長引かせただけだった。
日本のマスコミは、直前になってトランプさんに供与しないよう牽制したからだなどと、プーチンに責任を押しつけていたけど、トランプさんの姿勢はずっと一貫している。

昨日のキャッチ世界のトップニュースでは、望月麻美ちゃんが「トランプさんはプーチンが戦争を終わらせる気がないことに気づいた」なんていっていたけど、まるっきり逆じゃないか。
トランプさんがトマホークを供与すれば、またしても戦争が長引くだけだ。
そして多くのウクライナの若者の命が失われるのだ。
NHKは鬼か悪魔か、かわいい顔をして平然とそういうことをいう麻美ちゃんは魔女のひとりなのか。
魔女が出るのは来月のハロウィンにしてほしいね。

トランプさんにはヒトの悪い冗談をかますクセがあり、NHKなどがその発言を切り取っておおげさに報道しているだけで、最初からウクライナを支援するつもりはなかった。
うちのトマホークをあんたの敵に数千発も供与していいかい、がははと。
本気で供与するつもりなら、公けの場でこんなことをいうやつはいない。
優秀なNHKの職員のだれひとり、これが冗談だということに気がつかないのだろうか。
気がついているんだろうけど、世間のぼんくらをごまかすために、そういっとけという指令がでてるんだろうねえ。
しかもすぐあとに、ハンガリー(EUの中でも数少ないロシア寄り)でまたプーチンと会談するという。

トランプさんを認知症ではないかと書いたブログもあったけど、これほど終始一貫していて、冗談さえ飛ばせる人間が認知症ということはあり得ない。
彼は世界をひっかきまわすことに喜びを感じているだけで、日本のマスコミが必死になってその言葉じりに飛びついているだけなのだ。
NHKのデタラメもここに極まれりである。
これでもみなさんは、NHK(と日本のマスコミ)を信用するのかね。

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2025年10月17日 (金)

昨日・今日のNHK

昨夜のNHK国際報道にアレクサンドル・リアブコさんというバレエダンサーが出てきた。
見るからに筋肉質のイケメンで、踊りも上手いし、どこかのバレエ団のプリンシパルがふさわしいと感心して眺めていたら、途中で彼がウクライナ出身ということが明かされる(わたしはその前にグーグルで調べていた)。

なんだ、またプロパガンダかとガックリしたけど、酒井美帆ちゃんのインタビューに答える彼の発言からは、愛国心を鼓舞するような発言や、それほどひどいロシア批判は聞かれなかった。
それよりもNHKのほうが、リアブコさんの先輩ダンサーはウクライナ戦争で戦死したと、悲劇をことさら強調している感じ。
もうそういう言い方は聞き飽きた。
悲劇を強調するなら、戦争を止めるべきだとなぜいわない。
NHKも戦争を引き延ばすことに加担してるんだから、先輩ダンサーの死に間接的な責任があるんだよ。

ところでNHKが誇る美貌の酒井美帆ちゃんだけど、なんとなくフジテレビの、あの佐々木なんとかアナに似てきたなと思うことがある。
人間というのはそれなりベテランの領域に入ると、次第に人間が慢心して、やり手ばばあみたいな顔になるのかしら。
あんまり上からの指示におとなしく従っていると、不満がうっ積して美容によくないよと、彼女にいらんおせっかいを焼きたくなってしまう。

そんなことはどうでもよくて、早くロシアとウクライナのダンサーたちが、国境を越えて共演することのできる日を期待しないでいられない。
わかってんのか、政治と芸術は別物だとうたっていたNHKは。
わたしはプレミアムシアターで、ロシアのバレエがどうどうと放映される日を夢見てるんだ。

これはおまけだけど、ゼレンスキーさんはトランプさんに会うまえに、うちだってトマホークは必要だ、それをカラにするわけにはいかないと宣言されてしまった。
いくら鈍感な公共放送だって、ここまではっきりいわれりゃ、トマホークの供与がないことぐらいわかるだろう。
今日のキャッチ世界のトップニュースでは、望月麻美ちゃんがくやしまぎれに、プーチンが会談の直前にトランプさんに電話したなんていっていたけど、どっちから先に電話したかNHKにわかるわけがない。
おい、明日ゼレンスキーが来るんだってよ、どういう返事をしたらよかんべかって、トランプさんのほうからかけた可能性も大ありだ。
証拠?
NHKが報じているからさと、わたしの答えはそれだけ。
ウクライナが追い込まれてからのNHKはまったく信用に値しないのだ。

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2025年10月16日 (木)

トランプさん

いいかげんアメリカ(トランプさん)のいうことは当てにならないということに気がつかんかいね。
それは、つまりトランプさんのいうこと(のうちウクライナに有利なもの)を、ワラをもつかむ調子で本気にするからいけないんだけど。

巡航ミサイル・トマホークを供与することについて、トランプさんは「ほぼ決断した」といっただけだし、そのあとに「ウクライナが何をするのか把握する必要がある」と、まだまだ断定的と思えない言い方しかしていない。
ヘグセス国務長官も「欧州が米国の兵器を購入すれば」という、ぜったい無理を見越した但し書きつき。
NHKはこうした発言のうちの使えそうな部分だけを切り取って、自分の都合のいいニュースにしてしまうのだ。

ポーランドやエストニアへの偵察ドローンは、ロシアによる領空侵犯だって。
そりゃなんとかアメリカに戦線復帰してもらいたいウクライナ(と欧州)の謀略だろうと、わたしがこのブログに書いたにもかかわらず、いつの間にかロシア犯行説が決定してしまった。
最近はマスコミ、SNSにデタラメが氾濫していて、さらに強烈なやつでないと効果がないというんで、デタラメもエスカレートするばかりだよ。

ゼレンスキーさんは17日にトランプさんと会うという。
今回はヨーロッパの首脳たちは応援団としてくっついていかないみたいだし、彼ひとりでは、また最初の会談のようにケンカ別れになるのとちがうか。
トマホークなんか供与したら、余裕のないウクライナは、すぐに実戦に使用するに決まっているので、ヘタすれば核戦争だよ。第三次世界大戦だよ。
子供や孫のいるトランプさんがそんな状況を望むかね。
日本だってここんところの政局の混迷ぶりを見たら、トランプさんクラスの変人にガラガラポンしてもらわなくちゃいかん、というのはあくまでわたしの個人的希望だけど。

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自転車

わたしが自転車で走っていると、女子高生や人妻なんかがすいすいと追い越していく。
おかしいなと思ったら、そういえばわたしはアシストパワーのスイッチを切っているのだった。
アシスト自転車でパワーを切ると、これは重いぞ。

20251016

わたしの自転車は購入してから5年になる。
ほんとはカッコいいスポーツサイクルが欲しかったんだけど、買う前に知り合いからアシストがいいよ、あれは楽だよとおせっかいされて、現在の電動式にしたのである。
アドバイスは正しかった。
うちの近所は平地に見えても、けっこう坂道が多く、歳をとると応分にきつくなる。

現在のわたしは車を持ってないから、スーパーや市役所、図書館へ行くには自転車しか方法がない。
アシストのバッテリーは4万円以上することがわかったので、最近はそれをすこしでも長持ちさせるために、近距離の場合はいつもスイッチを切ってしまう。
するとスポーツジムでサイクルマシーンをこいでいる程度の運動になる。
市役所まで、往復30分ぐらいでも、行って帰ってくると汗ばむほどだ。

先日はスーパーのまえの植え込みに、自転車ごとあおむけにひっくり返って、足をばたばたさせている老人を見た。
歩くよりは自転車のほうが楽だというので、彼もふだんの足に活用しているのだろう。
しかし、どんなに元気でもいつか限界がくる。
わたしもそのうち彼のように、植え込みで足をばたばたということになるかも知れない。
そうなるまえに、公園のベンチで休憩中に、眠るがごとく往生というわけにはいかんものだろうか。
  生きている日々を愛すや女郎花(おみなえし)

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2025年10月15日 (水)

また欺瞞

あいかわらずNHKの欺瞞は止まず。
それを見抜けない日本人もしようがない。
先日はどこかのテレビ番組で、中国の下に立つのがどうして悪いといって炎上していたタレントさんがいた。
アメリカの下に立つのはよくて、中国はなんで悪いのかねえ。
NHKの欺瞞というのはだいたいこのレベル。

昨夜の国際報道にイランの事情が出てきたけど、西側が制裁をかけているくせに、イランは経済的に困っている、国民は閉塞状態にあるという。
これって、原因を作っておいて相手を非難するという典型的なマッチポンプね。
ところでテレビを観ていて気がついたのは、イランてのはイスラムの教えに厳しいとこかと思っていたら、街のなかにヒジャブなしの女の子がふつうに歩いてんね。

パレスチナ問題でも、イスラエルが平和維持の障害になると挙げたのは、死亡した人質の遺体を返さないからと、もう約束を破りたいイスラエルはやる気まんまん。
ハマスが貴重な人質を浪費するわけがないから、それが死亡したのは自分たちがしゃにむに攻撃を仕掛けたからに決まっている。
それなのに、瓦礫に埋まった遺体をすぐ返せって、無理難題を吹っかけてんのだ。

だいたいハマスにばかり武装解除しろってのはなんなのさ。
武装解除を要求するならイスラエル軍も、せめて占領地帯から完全に兵を引き上げさせなけりゃいかんでしょうが。
今日の「キャッチ世界のトップニュース」に出てきた解説委員さんは、ハマスも追いつめられているからといってたけど、ハマスというのは何度でも蘇るパレスチナ人の信念だよ。
もう支離滅裂だな。

NHKは公平をよそおっているけど、イスラエルの肩をもつ言い方が多すぎる。
解説委員さんの意見では、ハマスを残忍なテロリストと断言し、パレスチナの自治が認められれば、そもそもハマスは存在しなかっただろうという。
それならパレスチナの自治を認めないイスラエルは自業自得じゃないか。
今回の和解案ではトランプさんを褒めたたえ、アメリカの国内問題ではトランプさんを非難する。
これも支離滅裂。

ネパール、マダガスカル、モロッコ、フィリピン、タイとカンボジアなどのグローバルサウスの混乱は、西側が裏で操作しているとなぜいわない。
こんな欺瞞ばかりしていれば、ますます西側のやり方に反発を感じ、BRICSやグローバルサウスに加盟して、西側が自由に制裁をかけられる経済システムから離脱しようという国が増えるだろう。

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驕れる者は

日本国内は自公の分裂だとか、野党から首相が出るかどうかなんてゴタゴタしてるけど、高市早苗ちゃんが総裁に選ばれて右翼かいわいは大喜びだ。
しかし、総裁選挙じゃ首尾よくいったけど、あれは自民党内のコップの嵐、国会の中だけの井の中のカワズの争いだ。
早苗ちゃんも、どうせ野党が結束なんかできっこない、公明党がナンボのもんじゃい、首相はアタシのもんよと勝ち誇っているようだけど、なんか忘れちゃいませんか。
日本国民のことさ。
どうも国民をないがしろにして政争に明け暮れているような感じがする。

台湾じゃ野党政治家をリコール(排除)しようとした企てが、民衆のバランス感覚で頓挫した。
いま西側の謀略にのって、中国と戦争をしたいと考える台湾人がどれだけいるだろう。
日本だって国民はバカじゃないよ。
だいたいネット上で大声を出すのは左右を問わずハンパ者ばかりで、大部分の日本人はおとなしいものだから、ネット上の反応だけでは民意を汲み取ったとはいえない。
ウクライナを見ればわかるように、若者が拉致されて無理やり軍隊に引っ張られている。
いまの若者はおもしろければなんでもいいと、じいさんのわたしから見ると非常識としか思えないけど、自分が兵隊に引っ張られることになれば、そうもいっていられないだろう。

とりあえず早苗ちゃんが首相になったとしても、その先で、あまり軍国主義に傾けば、国民の拒否反応を呼び起こすだけじゃないかね。
昨夜のNHK国際報道にアンケート結果が出ていて、国民がいちばん求めているのは物価を下げてほしい、安定させてほしいということだった。
物価を下げるためには軍備増強なんてものに関わっちゃいられないはずだ。

野党が結束するかどうかは別にしても、わたしは国民の総意は依然として自民党にあると思ってる。
国政をまかせられるのは自民党しかない。
だからといって、軍事費といっしょに物価が上がり続ければ、たまりかねた国民はいつでも施政者に鉄槌をふり下ろせるんだよ。
新しい首相はそのことを考えなくちゃいかんだろう。

現在の日本の混乱ぶりを中国やロシアから見ると、わたしたちがドイツやフランスを見るのと同じだろうねえ。
遅まきながら日本もぐちゃぐちゃの仲間入り。
やっぱり民主主義はどうにもならんよと、中国やロシアにいわれそう。

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2025年10月14日 (火)

為替相場

終活中でもはや海外旅行もないだろうと部屋の整理をしていたら、以前の旅であまったアメリカのドル紙幣が出てきた。
そのうちもういちどアメリカ圏へ行くことがあるだろうと、タンス預金にしておいて、そのまま忘れていたものである。
しかし寄る年波で、2度とそんな遠くに行けそうにない。
出てきた紙幣は 600ドル分くらいあるから、銀行に行って日本円に換えてもらうことにした。

考えてみると、最後にアメリカ圏に行ったのは 2012年のことだから、そのとき両替したものらしい。
ということは13年前ということになる。
最近のアメリカは猛烈なインフレだそうだけど、その当時のドルの価値はどのくらいだっただろう。

わたしのブログ記事に当時のレートが載っていて、それによると1ドルが 80円ぐらいだった。
ということは 600ドルを4万8千円くらいで購入したことになる。
それを13年間寝かせておいたら、本日の交換では9万円近くになった。
投資や投機に興味がなく、海外に行くにも日本円の相場なんて気にしたこともないわたしだけど、つまり、これではわたしの大儲けということになるみたい。

にわか分限になった気がして、帰宅してスーパーの極上握り寿司をおごってしまった。
あいかわらずセコい。
金持ちにはなれないタイプだね。

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2025年10月13日 (月)

NHKの心配

ハマスは約束を守ったけど、ネタニヤフさんが約束を破るのはいつのことか。
あ、これはわたしではなく、NHKが心配してることね。
NHKニュースを観ていると、NHKもわたしと同じ心配していることがよくわかる。

ハマスにとってはぎりぎりの決断だな。
イスラエルが約束を守らないにしても、いまならネタニヤフさんもすぐに手のひら返しはできないだろうし、トランプさんや中東の同盟国が乗り出してきたいまのタイミングをはずしたら、人質を有効利用する機会はなくなる。

人質48人のうち、生きて帰ってくるのは20人だという。
生存者がわりあい元気ということは、人質は大事に扱われており、残りはイスラエル軍の攻撃のまきぞえをくらって死んだのだろう。
そんなことがあきらかになればネタニヤフさんにも批判の目が向きかねない。
それを免れるためにネタニヤフさんが、ふたたびハマスへ攻撃を始めるのはいつのことかね。
嬉しがるのはまだ早い。
ハマスにとって解決はまだまだ先の話だ。

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俳句3首

どうもニュースが少ないと思ったら、今日も休日かい。
こういうときはまたヘタな俳句でもひねるか。

1377a

いまうちの花壇ではマリーゴールドが狂い咲きみたいに咲きほこっている。
あいつを読み込んで一句と考えたけど、マリーゴールドというのは俳句に収まりにくい名前だね。
そういうときはべつの名前や和名を使うのが俳句の常套手段なんだけど、調べてみたらなかなかわたしのイメージと合うものがない。
「コウオウソウ」という名前もあるけど、なんかウンコを連想して、これでマリーゴールドをイメージしろったって無理だ。
うちのマリーゴールドは黄色一色なので、「孔雀草」や「紅黄草」もイメージが違うし、「千寿菊」、「万寿菊」という和名もあるらしいけど、うちのとはぜんぜん色もかたちも違う種類が含まれることがわかった。
もっと単純にうちのマリーゴールドを連想させる名前はないかと、苦し紛れに別の場所では、“マリーG”なんて英語まで使って強引に収めこんだことがあるけど、なんかいい名前はないもんかねえ。
ということで、いっそ名前は省略してしまえってことになった。

1377b

そういえばオシロイバナも満開だよ。
夕方になると紅白の小さな花がいっせいに開花する。
この花も俳句で扱いにくい名前だけど、字あまりという手を使えばなんとか五七五に収まる。

1377c

もうひとつは恥ずかしげに、目立たないところで咲く・・・・これはハゼランという花らしい。
午後3時ころから咲くというので三時草という和名があるそうで、日陰者にはふさわしい名前じゃないか。

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2025年10月12日 (日)

反戦の訴えデス

自民公明の連立解消については、お互いにきれいごとだけではない自己の都合もあっただろうから、別れたからといってラブホテルの市長さんほどの興味もなし。
しかし、これも世界を対立と分断にみちびく行為の一環であろうというイヤな予感はする。
自民党のなかの好戦派にとって、目の上のたんこぶの公明党を切る。
さあ、台湾有事だって、やつらが張り切っているのが目に見えるようだ。
そう考えると、単細胞のおじさんおばさんばかりの公明党にも、戦争を抑制する一定の役割はあったわけだ。

やっぱり世界はじりじりと、いちどは戦争をしなけりゃ収まらない方向に進んでいるんだね。
同時にわたしの出番もどんどんなくなっていくよ。
人生わずか80年、下天のうちをくらぶればと、わたしが生まれてからそれだけのあいだに世界は大きく変わった。
つぎの世代の子供たちの子供たちのために、わたしは死ぬギリギリまでブログで反戦を訴えるしかない。

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2025年10月11日 (土)

符丁が合う

めずらしく握り寿司でも(スーパーの)食おうか、ウナギにするか(スーパーで売ってる中国産の)と考えたけど、あいにく外は雨がまだしとしと。
足が自転車しかないからメンドくさくなって、冷蔵庫とその周辺になにか食えるものはないかと探索してみたら、おお、あるある!
マルちゃんの生ラーメン3食分の袋と、麻婆豆腐は1回作れる材料が揃っているし、レトルトカレーもメイクィーンがあるから、それを入れれば本格的なカレーの雰囲気が味わえる。
ほかに泥つきサトイモもあるので、蒸してつるーんと皮をむき、塩胡椒をかければ美味しい。
漬け物はぬか漬けのナスやカブが常時漬け込んであるので、これも不自由しない。

なんだか修行僧の精進料理みたいだけと、贅沢はいわないのだ。
気のドクなガザの子供たちを見よ。
今日のSNSにはアルゼンチンでも子供が飢えていると報道があった。
南米か。
政治家が腐敗しているからだそうだけど、どうせアメリカが国の健全な発展を阻害してるに決まっているよ。
アフリカのカメルーンでは、仏派と英派の国民がいがみあっているというけど、これも戦争なんかする必要はないのに、西側が少数派の不満を煽っているにちがいない。
そう考えれば符牒の合うことが多すぎるんだよな、この世界には。

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昨日のバラエティ

トランプさんはノーベル平和賞が欲しい、だから自分で7つの功績を挙げて事前運動をしていたんだと、NHKが嬉しそうに報じていた。
これは彼流のジョークだということがわからんかね。
いやいや、NHKはバラエティ番組のつもりなのかも知れない。
だとすればなかなかおもしろいけど。

むかし北朝鮮の正恩クンと会談したときも、相手が強気に出たら、そんならやめたやめたで帰ってきてしまった大統領だし、本当にノーベル賞が欲しいなら、ウクライナ支援を続けてノルウェーの心証をよくしたほうがいいのに、ゼレンスキーさんとケンカ別れをする人だぞ。
トランプさんがそんな欺瞞に満ちた賞を欲しがる人だと思ってんのか。

今回のうわさの出どころは、トランプさんがイスラエルとハマスの仲介をしたってことらしいけど、まだイスラエルが約束を守るかどうかわからない。
ネタニヤフさんが約束を反故(ホゴ)にして、あいかわらずパレスチナ人を虐殺し続けることだってあり得る。
いまの時点でパレスチナの平和が続くかどうかわからないのに、平和賞をもらえるかもと考える人間がいるだろうか。
ホワイトハウスの執務室じゃ、きっと日本(とNHK)は、からかうと本気にするからおもしろいといわれてるんだよ。

石破クンの戦後80年所感もバラエティかしら。
談話より軽い所感でなんとか発言させてもらったみたい。
前の大戦の反省をとしおらしいけど、いってることとやってることがこんなに合致しない大臣はいないね。
相手の立場も尊重するべきだとわたしはいい続けてきたのに、日本の政治家は世界を対立と分断にあおりたてることばかりだ。
ゲル君が過去のしがらみを振り切って、世界を融和と協調に導こうとしたことがひとつでもあるかい。
世界を平和にしたいなら、ちっとはわたしのブログを見習ったらどうか。

美辞麗句を並べるだけなら、誰にでもいえる。
口では平和を協調をというくせに、じっさいにやることが一致しないのは、NHKも同じこと。
問題はこんな幼稚なジョークに並べたて、国民を戦前のあの暗い時代に引きもどそうという、政治家と公共放送の姿勢にあるんだ。
これがバラエティ番組のつもりなら、ん、わたしもそのおもしろさを認めるのにやぶさかではないんだけど。

昨夜の国際報道には南米のベネズエラ、中東のシリア、アフリカのカメルーンの話題も出てきた。
それぞれの国の事情もあるだろうけど、共通しているのは、対立と分断を煽ろうという見えない力。
わたしみたいな個人がなんといおうと、世界は坂道を転がり落ちる石なのかも知れない。

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2025年10月10日 (金)

ほととぎす

以前のこのブログで書いたことのあるスーパーおばあちゃんの板坂燿子女史は、ときどき仲間を集めて読書会や句会を開いているらしい。
最新のブログに俳句がいくつか載っていて、今回の句題は “ほととぎす”だったようだ。
そういえばわたしも自分の気のむくままの俳句は作ったことがあるけど、他人の課題で作ったことがない。
これはむずかしそう。
ひとつ頭の体操のつもりで、ほととぎすの句をひねってみるか。

と考えたものの、わたしってホトトギスの現物を見たことがないもんね。
カケスや、珍鳥のミソサザイなら高尾山で見たことがあるんだけど。
うーんと考えたすえに、ホトトギスというのはカッコーのように托卵をする鳥であることを思い出した。
托卵というのは他の鳥の巣に卵を産んで、あとの世話は他の鳥にまかせるという図々しい子育てのことである。
それで、はい、一句。
  ほととぎす今日も空き巣を物色す

みなさんもお出かけのさいは戸締りをしっかりと。

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重大な局面?

NHKによると重大な局面だそうだ。
あ、パレスチナ・ガザ地区の和平協議のこと。
トランプさんはノーベル平和賞だそうだ(今年は間に合いそうもないから来年な)。

わたしだけじゃない。
世界中の人々が固唾を呑んで見守っているのが、イスラエルは約束を守るだろうかということ。
守るに決まってんじゃん、トランプさんの御威光はダテじゃないぜ。
約束を守らせるためにアメリカや、トランプさんの娘婿や、中東の国も乗り出してきてんだからという人はいるかな。
トランプさんの御威光がそんなにあらたかだったら、なんでもっと早く、パレスチナ人があれほど死ぬまえに、ネタニヤフさんを説得しなかったんだろう。

これまでのところ、イスラエルはやりたい放題だ。
しかも紛争が平和的に解決すれば、ガザ地区から追い出すつもりのパレスチナ人はもとの場所にもどってくるし、ネタニヤフさんは今度はイスラエル国内で裁かれなければならない。
そうなれば大きな後ろ盾の極右政党も離れるだろう。
だからと、わたしはネタニヤフさんがぜったいに約束を守らないと思う。
人質を取り戻したあと、どんな口実をもうけるか知らないけど、なにか因縁をつけてまたハマス撲滅に乗り出すことはまちがいない。
もちろんトランプさんも世界中の人も(日本のNHKでさえ)口を揃えてイスラエルを非難するけど、馬の耳に念仏だ。
どこが重大な局面だよ。
ヘタすりゃ協議前となーんにも変わらないってことになるぞ。

それじゃどうすればいいかと聞かれると、解決策はないのが実情で、あいかわらずパレスチナ人の死者は増えるばかり。
ハマスの苦悩はそこにあり、彼らが迷うのも当然だ。
ここまで抵抗の意思を示し、パレスチナ問題を世界のまえに引きずり出したんだから満足と、闘争を次世代に引き継いで、ひとり残らず玉砕するか。
それでもNHKは、本日のパレスチナの死者は◯◯人と、他人ごとの放送に終始するだろうけどね。

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2025年10月 9日 (木)

困るではないか

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昨夜のNHK国際報道は、最近信頼されない科学ということで、有名なアメリカの科学雑誌サイエンスの発行者にいろいろと聞いていた。
最近信頼されないという事情はわたしにもわかる。
科学の分野だけではなく、政治や歴史や芸能でもそうだけど、誰でも気軽に意見をいえる時代がきて、その分野の素人までがやたらに口を出すからだ。
そういえばココログにも、地球の温暖化を信じない素人がいて、これでは真実を求める若いもんの未来が心配だけど、この素人がふたたび人気ブログの常連になることはなさそうだから、ま、ひと安心というか。

興味があったので、サイエンス誌発行者の話を聞きたかったけど、これには閉口した。
番組では同時通訳が入って、発行者の発言を翻訳するんだけど、同時通訳はプロのアナウンサーでないし、しゃべっている本人の言葉を追いかける必要があって、どうしても早口になる。
そこへもってきて、発行者の発言と同時通訳者の声が重なるので、耳の遠いわたしにはひじょうに聞き取りにくい。
録画された映像らしかったから、こういう点をもうすこし配慮してくれないと、わたしみたいなじいさんの聾唖者には困るではないか。
どっちにしてもムズカシイ話はわからんだろうと、わたしはさっさと聞き取る努力を放棄した。
おかげで自分の科学の知識をブログで披露できなかったのは、あー、これは世間のみなさまには幸運だったのかも。

1376c

ただ、わたしが無神論者で、科学の信奉者、非科学的なカルト嫌いであることは、このブログを読んでいる人はとっくにご存知のはず。
だから今日はひねった俳句と、花壇の話でヒマつぶし。
1カ月くらいまえにたくさん咲いていたマリーゴールドが、ここしばらく影をひそめていたから、もう花期は終わったかと思ったら、また花をつけ始めた。
今日は台風の余波で、ひんやりした1日だった。

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2025年10月 8日 (水)

リップサービス

トランプさんがウクライナに、トマホークの供与を決断した(らしい)とNHKが嬉しそう。
プーチンと仲良しの彼が、ホントにそんなことをいうかと、その報道のトランプさんをじっと観察してみた。

記者が決断したんですかと聞くと、トランプさんはいつものテーブルにどっかり座ったまま
“ほぼ決断した”
“トマホークを使ってウクライナが何をしようとしているのか把握する必要がある”と答える。
わたしが見るかぎり、またトランプさんの、目の前にいる記者へのリップサービスにしか見えないんだけどね。
それでももちろんNHKは、こういう報道に飛びつき、ウクライナの得になりそうな解釈しかしないのだ。

だから言ったでしょ、NHKはデタラメばかりだって。
いままでトランプさんが約束したことで、実現したことがあるのかい。
まあ、ほんとにトマホークを供与するかどうかはそのうちわかるから、じっと待つことにするけど、またヨーロッパが支払いの保証をすることなんて、無理な条件をつけるんだろう。
新総裁の早苗ちゃんにお世辞をいえば、日本にはそれを字義どおりに受け取るそそっかしいのもいるしね。

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サメについての誤解

SNSを閲覧していたら、サメに悩む宮古島という見出しが目についた。
ときどきダイバーが溺れたという報道はあるけど、最近この島で人間がサメに食われたという話を聞いたことがない。
んなバカなと、ソースを見たら、アノでたらめのテレビ朝日(ANN)だった。
沖縄のサンゴに落書きをして問題になった朝日新聞の系列局だから、まだ持って生まれた捏造の系譜はやまないと見える。

わたしは初めて沖縄でダイビングをした1983年に、海中でサメに出会ったことがある。
そのとき見たのはネムリブカといって、体長は2メートルくらい、寝ているときに漁師に縄をかけられて、そのまま市場に持ち込まれるというノーテンキなサメだから、わたしはオイミッヒという水中カメラを持ってそいつに肉薄した。

小笠原では有名なサメ池という入江で、たくさんのサメとともに泳いだ。
同行した仲間は驚いていたけど、自称ナチュラリストのわたしは、すべてのサメが危険なわけではないことを知っていたのだ。
ジョーズという映画の原作者で、サメはコワイものということを世に広めてしまったピーター・ベンチリーは、その後絶滅危惧種であるホウジロザメの保護活動に専念した。
読者を獲得しようと、いたずらに騒ぎ立てることは決していいことではない。

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デタラメ

わたしのブログのアクセスはまたふた桁が続いてるけど、べつに文句もいわない。
ココログの人気ブログ・ランキング上位の常連に、なんとかいう占い師さんがいて、彼はアクセスが億の単位だ(本人も自慢していた)。
手前ミソになるけど、彼の文章とわたしの文章がそんなに変わるとも思えないし、ココログの読者が文章のわからない人ばかりとも思えない。
だからわたしはこの占い師さんが人気ブログに居座っているかぎりは、ココログのランキングはデタラメだと信じているのだ。

まえ置きが長くなったけど、世の中にはこんなふうに、あきらかにデタラメとわかる実例がいくらでもある。
NHKがデタラメという証拠は、ここがパレスチナのハマスをテロリスト呼ばわりして、決して正当な抵抗組織と認めないからなのだ。
これがあるかぎり、日本の公共放送はデタラメなのである。
なるほど、2年まえの奇襲でハマスは大勢のイスラエル人を殺した(ハマスが全部やったかどうかは疑問があるけど)。
しかしパレスチナ人はそれ以前からイスラエルに反抗するたび、それこそ石を投げたというだけで殺されているし、奇襲の仕返しだということで、いま10倍返し、100倍返しのジェノサイドに遭っている。

抵抗するほうが悪いというなら、かたちだけの国家しか認められず、自由な海外旅行さえできない境遇のパレスチナ人を、このまま見て見ぬふりをしておけばよかったのか。
もちろん放置しておけば、ハマスはユダヤ人にとってひじょうに危険な存在だ。
しかしそもそも、そこに住んで平和に農業に従事していた人々を、そんな復讐に燃えるゲリラに変えたのは誰なのか。
圧倒的な軍事力をもつイスラエル軍の下では、永遠にパレスチナ人の国家樹立は不可能だからと、彼らが苦境を世界に伝えるために武力に訴えたとすれば、それはテロということになるのか。
もっと平和的に話し合いですませるべきだというのか。
1948年から営々と話し合いを続けて、まるっきり埒のあかない相手と。

みなさんも考えようじゃないか。
この件については「耕助のブログ」さんが、10月7日の記事でくわしい説明をしている。
ハマスをテロリスト呼ばわりしているかぎり、NHKがデタラメな放送局であることは間違いないのである。
もういちどいうけど、NHKはデタラメなんだよ。

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2025年10月 7日 (火)

昨夜と今日のNHK

NHKはわたしのブログを読んでるな。
と思ったのは今日の世界のトップニュースが、わたしが心配していることをそのまま報じていたから。

イスラエルとハマスの和平協議が進んでいるけど、もしもイスラエルが停戦約束を守らず、人質を取り返したあと、ハマスの徹底的絶滅作戦に乗り出したらどうするのか。
これはわたしだけではなく、公正を愛するすべての日本人が心配していることだろう。
たとえば協議の中身に “イスラエルとハマスが戦闘即時終結”、“イスラエル軍が境界線まで撤退”、“72ち時間以内にすべての人質解放”などがあるという。
これだけ聞くと公正な協議のように聞こえるけど、ぜんぶ反故(ホゴ)にできる約束ばかりだし、だいたい、この並べ方が作為に満ちた欺瞞だ。
イスラエル軍の最優先順位は人質解放で、それさえ達成すれば、あとは野となれ山となれで、ハマスの完全絶滅を図るに決まっている。

ネタニヤフさんの目的は戦争を終わらせることではなく、領土の拡張なんだから、ヨルダン川西岸とガザ地区からパレスチナ人をひとり残らず追い出すまで、戦争を続けるに決まってるのだ。
イスラエルはこれまでトランプさんのいうことさえ聞いたことがないんだぞ。
そう書こうとしたら、NHKは先手を打って、ネタニヤフさんには戦争を続けなければならない事情もありますといっていた。

そこまでわかっているなら、もう少し旗幟を鮮明にしたらどうなのか。
イスラエルが約束を守らない(守れない)ことはほとんど確実だから、そうなったら許しませんよと最後通牒をつきつけるとか。
もちろんアメリカのポチである日本(の公共放送)がそんなことをしたって、イスラエルがビビるわけないけど、今後は絶対にイスラエルの肩をもたず、イスラエルが悪い、ネタニヤフさんは悪魔だと連呼する。
ウクライナではいつもプーチンのことをそう呼んでいるんだから、出来ないというならダブスタだよな。

いかにも客観的な報道をよそおって、ノンポリ日本人をだまくらかす。
昨夜の国際報道2025は、視聴者の意見に答えるという1時間の特集だった。
イスラエルはひどすぎるという投書を取り上げておいて、そのすぐあとに、でもハマスにも問題があるという意見を持ち出し、最初の意見を水で薄めてしまう。
これで中立を謳うのだ。
NHKの常套手段ということに気がつく人はおらんのかね。

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早苗ちゃん

世間には新総裁がまだなにもしないうちから、ほめたりけなしたりする人が多いけど、わたしは石破クンのときも、どんな首相になるか見極めてからということで、まずはお手なみ拝見と慎重主義。
これまでに高市早苗ちゃんをけなす言動があったとしても、それは前評判から無責任な空想をしてみただけで、彼女がどんなことをするかで、評価が180度変わることもあり得るのだ。

ただ、これまでの経過を見るかぎり、彼女はまずマフィアのボスみたいな、ボルサリーノ・キャップの麻生御大に頭が上がりそうもない。
あいつはオレが面倒をみたというのは、政治家や体育会系のかならずいうことで、それを無視したらあとでなにをされるかわからない。
ほかにも総裁の椅子を争ったメンツを重用するとなると、まんべんなくまわりに気を使っているように見えるけど、彼らはそれなり自分の意見をもった連中だから、すんなりいうことを聞かないかも知れない。
そもそも、まんべんなく気を配るということ自体が、古い政治家の証拠なので、ほんとうに改革や独自色を出したければ、トランプさんのようにまわりをイエスマンで固めなければダメなのだ。

とはいうものの、早苗ちゃんだって、自分が国民からなにを期待されているかわかっているだろう。
総理になったとたんに平和主義者に変貌したら、それこそ国民を、このポピュリストたちを裏切ることになる。
女性初の宰相になったのが嬉しくて、ちょっと浮かれすぎに見える彼女を見てると、やっぱり彼女も伝統的な自民党の政治家だったかと、いちまつの不安があるな。
近いうちトランプさんと会うことになるだろうけど、彼女がイタリアのメローニさんみたく、アメリカ大統領を籠絡できるかどうか、また戦闘機を◯◯機買いますなんて言い出さなければいいが。
国民の願望は台湾有事ではなく、お米の値段を下げることなんだと、肝に命じてほしいや。

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2025年10月 6日 (月)

生きづらい世の中

今日は街まで出て、知り合いとなんとかいうレストランで食事。
しばらく引きこもっているうち、世の中は、じいさんにはますます生きづらい社会になっていた。
あそこが安いというので有名な某チェーン店に入ったら、メニューのとなりにでっかい手順説明が置いてあって、注文はスマホでQRコードを読み取ってこれこれしかじかと、つまりスマホがないと出来ないらしい。
自慢じゃないけど、わたしのスマホは4月に買い替えたばかりだ。
それ以来電話なんかかかってきた例しがないから、いまだにインターネットの中継機としてしか使ったことがない。
だいたい普段は机の上で充電ケーブルにつないだままで、外へ持ち歩かない。
それで生活になんの差し支えもないじいさんなのだ、わたしって。
文句あっか。

それでも、これでは街に出たとき餓死してしまうな、そんな不条理なハナシがあってたまるかと、メニューを仔細に検分したら、目立たないところに、目立たない大きさで、「現金でお支払い希望のお客様は店員にお申しつけ下さい」と書いてあるのを発見した。
なんだ、そうか、あははと納得はしたけど、てめえら、ウクライナ戦争や台湾有事がこじれて、世界大戦になり、日本も爆撃をくらって電力が使えなくなったら、どうやって生きていくんだよと世間に毒づく。

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本日の株式

『日経平均株価が史上初の4万7000円台』
今日のSNSニュースの見出し。
これでも庶民にはぜんぜん景気がよくなった気がしないのがミソ。
4万7千円というのは高市早苗ちゃんが就任することへのご祝儀相場らしいけど、新総理がどんな政策をとるのか、それが成功するのか失敗するのか、皆目見当のつかない時点てこのありさま。
株価と景気はべつの要因で動いていると思わざるを得ない。
株価の動きだけで、中国は不景気だと騒いでいる人もいるけど、そういう人が一方では共産党はケシカランと。
だれでも参加できる株式市場のある共産主義なんて聞いたことがないワ。

ええ、あたしゃ株なんかいちどもやったことのない貧乏人ですけどね。
アメリカが中露との経済戦争に敗れて、ドル建て経済が終焉すれば、未曾有の大崩壊が起こって、みんな大損をするんじゃないかね。
だから西側は必死になって、とっくに死に体のウクライナを応援するのかも知れない。
かりに大崩壊が起これば、経済評論家という人たちも、未曾有じゃしようがないって、さっさと逃げるに決まってんだし。
貧乏人は関係ないってこともないだろうから、わたしでさえ首をすくめているところなんよ。

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2025年10月 5日 (日)

昨日の情勢

『メンドリが鳴くと国が乱れる』
あ、これは中国の格言からね。
けっして高市早苗ちゃんへのイヤミじゃありませんよ。
わたし、そんなに執念深い人間じゃないスから。

ハマスは人質全員の解放に同意したという。
わたしの見立て通り、彼らも悩んだ末に、こうなったら一億玉砕でもやむを得ないと覚悟を決めたのかも知れない。
たとえイスラエルが約束を守らず、ハマス全員の掃討に出たとしても、世界はますますイスラエルの暴虐に気づくだろう。
いずれにしたってヤヒヤ・シンワル指導者が死の寸前まで抵抗したように、彼らにとってパレスチナの大義を世界に知らしめること、そのためには最初から死ぬのは覚悟の行動だったのだ。

これでもハマスがたんなるテロリストという人がいるかな。
悪口をいうだけなら、そのへんの不満分子にもできるぞ。

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その夜

目まぐるしく変わるこの夏の思い出よ、サヨウナラ。
新しい日本の総理は、中国・ロシアがいちばんイヤがりそうな高市早苗ちゃんかい。
右翼の星の早苗ちゃんが総理になったからって、いくらなんでもすぐに台湾有事で中国にケンカをふっかけられるわけがない。
まずケンカするだけの力を蓄えなくちゃと考える。
これは、つまり軍事力の増大を図るわけだ。
ミサイルや軍艦、航空機、戦車などを増やすわけだ。

さて、お立ち合い。
ミサイル1発、軍艦1隻、軍用機1機、戦車1両、そういうものがいくらするか知ってるかい。
いまの日本には破綻予定の年金にせよ、古くなった公共インフラにせよ、金のかかることが山積みなんだよ。
しかも軍事費というのは、戦争がなければすべてドブに捨てたと同じ金なんだ。
軍事産業が儲かる?
勝手にふざけろ。
戦争需要をアテにするような国になってほしくない。

じいさんのわたしは戦争を心配しているわけじゃないんだよ。
それより明日からのおマンマのほうが心配だ。
今日もスーパーに買い物に行ったけど、まだ今月はしょっぱなだってえのに、たちまち1万円札に羽が生えて飛んでいった。
先の短いわたしはいいけど、年金暮らしの年寄り夫婦や、小さな子供をかかえて亭主に逃げられた若奥さんなんか、さっさと死ねといわれてるようなもんだわさ。
この先物価が安くなる日は、わたしが生きているあいだは、ぜったいに来ないだろうねえ。

  せんずりでもこくかと思えどただむなし
       立つにたたないモノをかかえて

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2025年10月 4日 (土)

あれま

今日はヤボ用で吉祥寺まで行ってきた。
昨夜のNHK国際報道にいいたいことがあったので、往復のバスの中で一生懸命いちゃもんを考えていた。
バスに乗っているあいだにも社会はどんどん変わる。
ガザ地区ではハマスが人質の解放に同意したそうだし、帰宅すれば高市早苗ちやんが新総理になって、わたしの期待と予想をひっくり返していた。
やれやれ。
あっちもこっちもいちゃもんをつけちゃいられんよ。
頭がパンクしそうだから、優先順位をつけるとしたら、やっぱり早苗ちゃんの総理かねえ。

早苗ちゃんの勝利の原因はやっぱりNHKだろうな。
無理にこじつけた判じ物みたいだけど、NHKの影響力は民放が束になってもかなわないくらい大きい。
そこが分裂と対立、つまり何もしていない中国やロシアの危険をあおれば、日本のポピュリストをだまくらかすことぐらいお茶の子さいさいだ。
バカな人間ほど中露の覇権主義におびえる。
そして日本もさらにさらに軍備増強をしなければいけないと考える。
これが女だてらにタカ派と目される、右翼の星の早苗ちゃんの勝利の原因だ。

でも仕方がないかも知れない。
たとえば進次郎くんが勝ったとしても、政治家は国民の民意を無視できないのだから、そんなにポピュリストが多ければ、彼だって平和主義者になるという保証はない。
早苗ちゃんの場合、ふだんから右翼にもてはやされているからタカ派のイメージが強いけど、進次郎くんはまだ若いだけに、行け行けどんどんで、早苗ちゃん以上のタカ派になっていたかも知れない。

だから問題があるとすれば、早苗ちゃんが総理になったことではなく、NHKの謀略が功を奏したということなんだよね。
公共放送が国民を特定の方向にリードする、その危険性を訴えて、さんざんNHKをけなしてきたわたしが、一敗地にまみれた瞬間だ。
考えただけで腹が立つ。
いまの日本はどこか狂っているよ。
来年まで生きる予定を変更しなけりゃならんかも。

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2025年10月 3日 (金)

源氏物語

1375

うちの団地でだれか年寄りが亡くなったのか。
部屋の片付けがあったらしく、建物のまわりに家具や雑貨が積み上げてあった。
孤独死ならそのうち我が身にもという可能性はあるけど、そんなものを気にするほどヤワな人間じゃない、わたしって。

雑貨のなかに本がいくつか目についたから、検分して、おもしろそうなものを引っこ抜いてきた。
中に木村朗子著の「紫式部と男たち」という文春新書があった。
紫式部といったらアレである、「源氏物語」の原作者である。
ひとりの作者が妄想をたくましくして書いたフィクションとしては、なんでも世界最古の小説だそうだ。

わたしが「平家物語」のファンであることは、ちょっと前のこのブログに書いたけど、源氏のほうはほとんど読んだことがない。
読もうと思ったことは何度もあり、古典がダメなら谷崎潤一郎や瀬戸内寂聴の現代語訳でと思ったこともあるくせに、いちども読み通したことがない。
理由はこれが勇壮華麗な軍記物語ではなく、宮中で男が女をくどくだけの女々しい物語だかららしい。
もちろんそういうイロ恋沙汰が好きだという人もいるだろうけど、すべて女の創作だと思うと、もともと芸能界のスキャンダルにも興味のないわたしが読みたがるものじゃなかったのだ。
宮廷内の恋物語なら平家物語にもいくつか実例はあるし、若いころネクラでもてなかったわたしには、男女のむつみ事なんておよそ縁のない世界だったのである。

それでも拾ってきたのは古典そのものではなく、解説書だから、読み始めから半分くらいまではおもしろかった。
日本の言語が書き言葉とやまと言葉との2種類を使い分けていたとか、当時から女性にも名前があったとか、どうして源氏物語の原作が紫式部とわかったかという裏話を、きちんとした検証で説明されると、もともと歴史好きのわたしには興味が尽きない。

でもやっばり半分ほど読み進んだところで放り出した。
源氏物語によらずとも、この世界にはフジテレビの中居正広クンや、ラブホテルの前橋市長さんなど、イロ恋沙汰のスキャンダルがあとを絶たない。
身近のそういう事件にも興味がないわたしが、遠つ世の殿上人の話題に関心を持っても仕方がない。
もう冥土の近いわたしが、古典の源氏物語を読むことは、永遠にないだろう。

ただ、わたしはときどき思い出すことがある。
源氏物語の各帖のタイトル、桐壺、箒木、空蝉、若紫、末摘花、紅葉賀(もみじのが)、花宴(はなのえん)、葵、賢木(さかき)、花散里、須磨、明石、澪標(みおつくし)などという言葉を、自分なりの抑揚をつけて読んでいくと、それだけでどこか侘び寂びを含んだ、絢爛たる日本美の世界が浮かび上がるような気がする。
中身は知らなくても、妄想好きでその名を知られたわたしには、源氏物語が永遠の小説であることは事実なのだ。

うちの花壇では彼岸花がみじかい盛りを終えるけど、それでも今年は想像以上に花の数が多かった。
来年もまた元気に咲いてほしいね。
ええ、まだ来年まで生きるつもりなんですよ、わたし。

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ああNHK

NHKのニュース番組のなかで、視聴者からの「どうしてわたしたちはこんな未来を子供たちに残してやらなければいけなくなったのか」という投書が紹介されていた。
分断と対立をあおるばかりの世界、それこそわたしがこのブログでいつも警告を発していることじゃないか。
おそらくこの視聴者というのはわたしと同じような年齢なのだろう。
彼の苦悩の原因はNHKが率先して対立をあおっていることにあるのだ。

あおってないとシラを切るなら、NHKに尋ねよう。
昨日のニュースに、EUがロシアの凍結資産(の利子)を、ウクライナにつぎこもうとしているという報道があった。
だいぶ以前からゴタゴタしてるので、これもハッタリかも知れないけど、ロシアのペスコフ報道官は“泥棒”といってるし、これは他人のフンドシで、そのフンドシの持ち主と相撲をとろうというのだ。

どこをどうすればこんな苦肉の策が出てくるのか知らないけど、そこまでしてウクライナを擁護する必要があるのかねえ。
わたしは西側の代表的公共放送であるNHKに、ロシアの肩を持てといってるわけじゃない。
これは国際法違反であるということをなぜ報じないのか、両方の意見をどうして公平に報じないのか。
こういう考えがあれば、それに対してべつの考えもありますと、なぜ説明しないのだ。
これでも偏向してないと言い張るつもりか、ということを尋ねているんだよ。

子供のころ、農家をしている親戚の家に遊びに行くと、よく有線放送から「ひるのいこい」という番組のテーマ曲が流れていた。
当時はなにも考えずにぼんやりと聴いていたけど、ものごころのつかない子供時分から、NHKの放送は、信頼できて疑うべからずという考えが刷り込まれていたのかも知れない。
NHKがいまでも、たえずデタラメなプロパガンダを振りまくのは、小鳥にあとから刷り込まれた本能のような効果を狙っているのだろう。

政治家は国民の声を無視できない。
その国民が偏向した考えにとりつかれていたら、たとえまともな考えの政治家がいたとしても、民意に反するような政策はとりにくい。
そして国民はNHKの報道に左右されやすいのだ。
わたしがNHKを執拗に攻撃するのは、ここがもうすこし公平な報道をしてくれさえすれば、世間に多い、他人の意見だけで動くようなポピュリストを減らせると思うからなんだよ。

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2025年10月 2日 (木)

NHKがまた

NHKがまたなんか始めたらしい。
なんでもインターネットで番組が観られるってことらしいけど、そんなもんどうしょうってのか。
わたしはニュースと、旅の番組、自然番組、たまに気になったドキュメンタリーを観るくらいで、NHKのドラマなんざハナっから無視している。
スポーツ番組は、観るならSNSで観るし、じっくり観るなら、録画する。
そのためにウチには録画機が2台もあるのだ。

これで夜中の「国際報道2025」と、昼まえの「キャッチ!世界のトップニュース」を毎回かならず録画し、ほかに05時からの地上波ニュース、07時、12時、19時、21時からのニュースも録画し、昼間はそれを仕分けして、いちゃもんを考えていることが多いので、余計な番組や民放の番組を観る時間はない、ほかに観たい番組もほとんどない。
雑念に左右されることのない、きわめて健康的で公平な考えの持ち主なんだよ、わたしって。

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はからずも

中国では国慶節だそうだ。
中国人の民族大移動が起きる時期だけど、彼らの海外旅行先でいちばん人気があるのが日本だそうだ。
これは、はからずして三つのことを教えてくれる。
ひとつはどこが不景気なのってこと。
もうひとつは、どこに反日教育があるのってこと。
もうひとつは、こじつけみたいだけど、わいわい騒いでいるのはこちら側だけで、中国は動かざること山のごとしじやないかという、わたしの意見が正しいってこと。
NHKよりわたしのブログのほうが確かなんだよ。

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2025年10月 1日 (水)

他人のブログ

わたしは読みごたえのあるブログはないかと、しょっちゅうSNSを巡回している。
そういうものがあまりないのがもの足りないけど、過去にコメント欄でやりとりしたブログなどは欠かさず読むことにしている。

少しまえにのぞいたことのある板坂おばちゃまが、アタシは誕生日を公開したおぼえはありませんとのたまっていた。
そういえばわたしも誕生日を公開したことはない。
ちんたらと続けているフェイスブックのほうでも同じだから、わたしの正確な年齢はSNSのどこを探してもわからないはずだ。
まあ、文章を読めば、わたしが団塊の世代の生き残りであることぐらいはわかるけど、いまだに20代、30代のつもりでいるわたしの、ささやかな矜持というか。

それしにしても昨今の若者は、文章を書くのがキライみたいだね。
論理的に考えることは生成AIにまかせるとしたら、これはこれで問題だと、じいさんのわたしは考える。

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ペテン

ネタニヤフさん(とトランプさん)が提案した20項目の和平案。
ムシがよすぎるとはこのことだ。
なにがなんでも人質を取り返し、安心して戦争を続けたいというイスラエルのおもわくが、これほどはっきりしている提案もないね。
ハマスに恩赦を与える、人道援助団の進入を許可する、アラブの暫定的政府がガザを支配するなどと、すぐに反故(ホゴ)にできる話ばかりで、ガザのパレスチナ人でさえ本気にしてないじゃないか。

さすがにだれも信用しないだろうと、アメリカばかりではなく、中東の国々も仲介に立つという担保を持ち出した。
これもおいしい餌で、中東の国というのが、まずイスラエルに取り込まれたパレスチナ自治政府と、サウジアラビア(自国の体制を守るためなら西側にでもBRICS側にでもつく国だ)や、ヨルダン、インドネシア、アフガニスタン、トルコ、エジプトなど、けっして本気でパレスチナの応援に乗り出せそうもない国ばかりだ。
中国やロシアもパレスチナの安全保障に責任をとるならともかく、賛同する国際的メンバーといったら西側の仲良しクラブばかりじゃないか。
しかもパレスチナ国家の承認や、イスラエル軍の完全撤退など、戦後の扱いについてはぜんぶ曖昧にしてある。

だいたい、そんなことができるならなぜもっと早くやらなかったのだ。
ガザを東日本大震災の廃墟のような瓦礫の山にして、犠牲者をこれほど出すまえに、ジェノサイドだと世界中の国がイスラエルに敵意を示すまえに。
もっとずっと早く、今回と同じ対応をとることもできたはずだ。

これはネタニヤフさんひとりの戦争ではない。
戦争が終われば彼自身がイスラエルの司法で裁かれなければならないし、後ろ盾の極右の支持も失いかねない。
ネタニヤフさんには、さらに戦争を続ける以外に選択肢はないんだよ。
ヨルダン川西岸を含めて、いまのイスラエルの国境をどこまでも広げていくしか彼の生き残る保証はない、同時にガザの虐殺もとまらないってことさ。

20項目の和平案には、NHKまでもろ手をあげて賛意を示していたけど、またわたしにいちゃもんをつけられそうだと思ったのか、アメリカの支援を受けているイスラエルにはこれを受け入れるしかないなどと屁理屈をこねていた。
これまでアメリカの説得に耳も貸さなかったのがネタニヤフさんじゃないかね。
日本の公共放送は信用できないと、このブログに書いたばかりだけど、ココログにも、こんなペテンで大喜びしている馬鹿がいたな。

それじゃあどうすればいいのか。
ハマスがとことんねばっても、パレスチナ人の犠牲が増えるだけだ。
そうかといって、あきらかなペテンである20項目に引っかかれと、わたしにそんなアドバイスもできない。
ハマスが悩んでいるのもその点だろう。
世界はパレスチナに同情的だから、ここまでイスラエルの非道を訴えることができたということで、いちおう矛をひっこめるか。
兵士たちが全滅したって、イスラエルの不法が続くかぎり、ハマスは不死鳥のようにいつか蘇るに決まってんだから。

昨夜のNHKニュースを見ていたら、日本では値上げされる商品が3000品目以上だそうだ。
お願いだから軍事費増加すべしなんて候補が首相にならんどいて。

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