白い恋人たち
まだド・ゴールも生きてたんだね。
いや、ミラノ五輪のことだけど、ぜんぜん興味がわかないんで、これもボケの一種なのかと不安になりつつ、わたしの映画コレクションの中から、1968年のグルノーブル・オリンピックの記録映画「白い恋人たち」を引っ張り出してみた。
主賓席に陣取るのは、当時のフランスの大統領ド・ゴールだ。
テロリストのジャッカルに狙われながらもまだ健在だったのだ。
この映画は音楽と一体になった映像が、まるで目で見る詩のようで、団塊の世代(の生き残りのわたし)には忘れられない映画だった。
記録されたオリンピック自体も、電子計測なんてものが発達してないころだから、スケート競技ではヨーイドンで号砲一発なのだ。
まるでまだ汚れを知らない素朴な女の子を見ているよう。
そして映像に興味のある人には、新しいドキュメンタリーの行き方を示唆してくれた映画でもあった。
オリンピックのドキュメントでありながら、記録・解説なんかそっちのけで、競技のシーン、観客たちの表情、競技のあい間のらんちき騒ぎなどが、会場でひろった雑音と音楽だけを背景につぎつぎと現れる。
映画のなかにカメラマンがいっしょに滑りながら、アルペンスキーの選手を追った映像が出てきた。
いまでこそ小型カメラの普及でめずらしいものではなくなったけれど、わたしはこのシーンで度肝を抜かれた。
なにしろもう半世紀以上もまえの映画なのだ。
わたしもほとんど青二才といっていい歳で、あのころわたしはいったい何をしてたんかねえ。
このブログの映画欄で触れたことがなかったかなと調べてみたら、“白い恋人たち”というキーワードで探すと、ふたつばかりの記事がヒットした。
そのうちのひとつは、オリンピック大国のロシアを参加させないのはケシカランという、2024年8月の記事の中で引用したものだから、内容はいまでもそのまま通用するワ!
それにしてもNHKは進歩がないな。
ウクライナ戦争が終わって10年もすれば、いったいあの五輪はなんだったんだとなるに決まっている。
かってアメリカとロシアが不参加競争をしたことがあって、人間が冷静になったいまでは、スポーツと政治は別物だと非難の対象になってるじゃないか。
まあ、いいや。
今年のミラノも五輪の欺瞞を永遠に記憶するものになるんだから。
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