やり残したこと
やり残した仕事はたくさんある。
わたしのブログの中国紀行は2000年の2度目のシルクロードの旅が終わったところで中断しているけど、わたしはそのあとも2002年にみたびシルクロードに出かけ、そのときは青海省にある中国最大の湖である青海湖をめぐってきた。
さらにその旅で知り合った中国娘に会うために2005年に性懲りもなく4度目のシルクロードに出かけ、激しい肉欲の旅を経験しているのでその報告もしたかった。
笹森儀助の沖縄紀行も、与那国島の手前で中断したままだけど、わたしはまだ続きを書くつもりで、じっさいに2020年に与那国島を見てまわってきた。
儀助の旅は八重山の離島をめぐったあと、ふたたび沖縄本島にもどってくるので、わたしはそこで太平洋戦争の沖縄戦にふれるつもりで、ひめゆりの塔や摩文仁(まぶに)の丘の激戦地も見学してきた。
やはり俳句が吟行にかぎるように、じっさいの戦場を目の前にするといろいろな感慨が湧いてくるものだ。
そういうつもりで、その後も沖縄戦に関する本を読みふけったり、戦争の資料を集めたたりしていた。
「鉄の暴風」や「ドキュメント沖縄」など沖縄の戦闘を描いた本はたくさんあるけれど、わたしはわたしなりの沖縄の悲劇を書きたかったのである。
わたしが早苗ちやんと右翼の台頭に危機感を感じるのはそのためだ。
やり残したことではなく、やり終えたこともある。
あの忘れられない美しい西表島は、2020年と2022年に訪問してしっかり脳裏に刻んだし、もういちど行きたかった上海も2025年だけで2回も訪問してじっくり眺めて来た。
あの美しい島よ、この美しい惑星よと、とわたしは自分の人生がいちばん輝いていたころの記憶をよびさました。
これで未練があるといったらバチが当たるだろう。
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