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2026年5月 5日 (火)

塑像力不足の時代

わたしの母親にはガラクタを溜め込むという困ったクセがあって、よく帰省したおりのわたしにからかわれていた。
でも、これはやむを得ない。
母親は戦中戦後の物資不足の時代が、トラウマになるくらい体に染み込んでいたので、モノが捨てられないのである。
自民党のもと幹事長をやった古賀誠議員が平和を訴えているというニュースを、へえ、いまの自民党で早苗ちやんに反旗を翻す議員もめずらしいなと注目していたら、彼も戦中戦後を体験した世代だった。
何がなんでも戦争はダメだというのは、戦争を知っている彼の体験から来ているのだろう。
しかし、いまや国会議員の中にさえ“相手が攻めてくればどうにもならん”という若手がいるくらいだ。

もう何度も書いているけど、わたしは想像が得意である。
想像というのは目の前の神社の鬱蒼とした森がコワイというようなものではなく、たとえば書物をよんで、そこに描かれた光景や時代をありありと目の前に描けるかどうかをいう。
この点ではわたしはもはや特技といっていいくらいで、沖縄戦の本を読めば、文章を追うだけで、つぎつぎとその悲惨な戦場が目の前に浮かぶ。
世間には、本を読んでもその内容を想像できない、想像力の不足している人が多いようだ。
だから野坂昭如さんの「火垂るの墓」は、わざわざアニメにして、具体的に絵で見せなければなければ理解できない。
アニメが人気があるのがせめてもの救いだけど、これほど想像力の欠如をはっきり物語るものはない。
なぜ原作を読まないのか。
原作から戦後の浮浪児があふれていた社会を想像できないのか。

残念なことにそういう時代を知っている人間のほとんどが鬼籍入りで、わたしたちのまわりには“戦争はしたくない、しかし相手が攻めてくればどうにもならん”という意見の持ち主ばかりになりつつある。
軍備増強以外に、ほんとうに戦争を止める方法はないのだろうか。
日本を代表する国会議員たちは頭を使っているのか。
前述した古賀誠さんももう年寄りだし、彼が死ねば、わたしたちはまたひとり貴重な戦争体験派の、わたしたちの代表を失うわけだ。

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コメント

テストですよ

投稿: 酔いどれ李白 | 2026年5月 5日 (火) 20時21分

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