復活-8
【久美ちやん】
もしかすると、ドジをして以前のブログを消してしまったのは予期せぬ僥倖だったのかも知れない。
ヘタすれば、わたしは同じココログの「久美のNEWSな日記」の久美ちゃんから訴えられていた可能性もあるな。
他人のブログを漁っているうち、わたしは偶然彼女のブログを発見して、そのはちゃめちゃな自虐ぶりと、八方破れの文章に感心した。
しかもプロフィールを見ると、若いころの彼女はけっこうスリムで美人ではないか。
しかも本人は作家志望だというから、ちょいとアドバイスしてやれば、たちまちネット文壇の寵児になるかも知れない。
ということで、“童貞消失記”ならぬ“処女消失記”を書くよう勧めてみた。
男のわたしなら童貞消失でもやむを得ないけど、女の彼女はなんといっても処女消失だあね。
どうせフィクションなのだから、いかに刺激的に、自分をあけっぴろげにすることができるかが勝負だ。
見本を見せるためにわたしと彼女の情事をでっち上げてみた。
でっちあげ張本人のわたしでも興奮するんだから、これを消去したままではもったいない。
読者の中にも待望している人は少なくないと思うので、これも復元することにした。
以下が、ヘタすりゃ久美ちゃんから告訴されかねない、その文章だ。
さあ、またわたしの妄想日記だよ、どぎついエロ小説だ。
最初に妄想と断ったうえで、相手を物色する。
うまい具合にわたしがいつも心配している「久美のNEWSな日記」の久美ちゃんがいる。
彼女は若いころはスリムな美人だったので、あれがちょうどいい。今夜は妄想相手に久美ちゃんを指名だ。
いや、わたしは麻原彰晃よりイケメンだし、もっと若くて脳梗塞を患うまえなら、きっと久美ちゃんとお似合いだったに違いないよ。
いまわたしは久美ちゃんと向かい合ってホテルの1室だ。
彼女はグリーンの上っぱりを引っ掛けて、プロフィール写真そのままのスタイルでおずおずと身構えている。
わたしはやさしく彼女を引き寄せる。
彼女の上っぱりをずるずるとたくしあげると、白いパンティと太ももが現れる。
そのままベッドに倒れ込み、彼女の足を広げさせて、わたしの足りて余る部分を、彼女の足らず余ってもない部分に挿入する。
そのうえで激しいピストン運動でもって、満タンだったわたしの精液を彼女の体内に叩っこむ。
ことが終わったあと、まだ肩で息をしている彼女にささやく。
どう、よかったかい?
彼女は・・・・
ああ、うもうやめよう、
これ以上書いたらアタシを勝手にダシに使うなと、訴訟沙汰なってしまうワ。
彼女のようなタイプはよくいる。
その後の彼女が介護老人の母親を抱えて苦労しているのも、若いころ自分の美貌におぼれて、男なんかいつでも見つかると安心していて、気がついたらもうアラフォーだったせいだろう。
スリムな美人だったころ、わたしと出会って上記のような体験をしていれば、もっと幸せになれていたんじゃないか。
オウム真理教にオルグされることもなかったはずだ。
アホらしい妄想でも、頑張って考えているから、今日もわたしの脳に血液がたくさんまわって、血管バイパスの新設もはかどっただろう。
脳梗塞を抑え込むのもあと1歩さ。
久美ちゃんの自虐ぶりは、壊れた風呂場のまわりですっぽんぽんになってオタオタしてるんだなと、妄想をかきたててくれるものがあるから、この程度で裁判所に駆け込むほど度量の小さい娘ではないと思ってんだけどね。
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