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2026年5月 6日 (水)

純愛

わたしの歳で脳梗塞になったら、あとどれくらい生きていられるだろう。
おそらくそのうちつげ義春さんのように誤嚥でもするか、宮谷一彦さんみたいに部屋で心筋梗塞でもして、一巻の終わりになるに違いない。
いちどは苦しい目に合わなけりゃ死ねないというのもツライねえ。 
防衛装備移転三原則を変更するのはアッという間なのに、安楽死法を作るほど勇気のある政治家がいない日本に生まれたのが不運だけど、それでも死んでしまうほうが、脳梗塞のまままだ30年40年も生きるよりマシだ。

じつはわたしには地域包括支援センターだけではなく、個人的に支援してくれるおばさんがいる。
彼女にいつまで迷惑をかけられない。
昨日もSNSにおばあさんが行方不明というニュースがあった。
どうも女性というのは、長生きするとほぼ確実に認知症、変形性関節症、骨粗しょう症などの、老人病になる割合が高いようだ。
先日リハビリ施設に行ったときは、女性の患者が多いのに愕然とした。
わたしが心配するのは、個人的に支援してくれるおばさんが老人病になったころ、わたしはもう生きてないだろうから、彼女のためになにもしてやれないということだ。

だからこそ、将来激しい痛みをともなう老人病を発症したとき、彼女も自分で好きなときに死を選択できるよう、安楽死法に期待するんだけどね。
もちろんわたしはあちら側で、もろ手をひろげて彼女を出迎えるつもりだ。
ロミオとジュリエットにも負けない美しい光景じゃおまへんか。
このさい女性たちにおしゃもじを持って、安楽死法案成立のためのデモでもやってもらうか。
安楽死法を切実に必要としているのは、彼女たちのほうである可能性が高い。

むずかしい問題もある。
いまのご時世では、遺産を狙って親戚一同がまだ死にたくない年寄りに、死ね死ねと迫るのは確実。
だから最後の一瞬になっても、決断は本人の意向が最優先ということにしてもらって。
すべての準備が整ったあとでも、本人が「生きたい」といったら、そこで安楽死は中止だ。
わたしはおばさんに無理に死ねとはいわない。
生きていたければ、老衰や病気など、もっと天然自然の死があなたを迎えに来るまでじっと同じ場所で待つよ。

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