ネットをめぐる

2025年1月 9日 (木)

その後

朝になった。
昨日の「大石英司の代替空港」のわたしのコメントに、さらにコメントがついて炎上してるんじゃないかとのぞいてみたら、朝の9時の段階でこのブログに45のコメントがついていた。
その45のコメントを拝見してみたら・・・・

いや、ひどいもんだね。
ようするに以前あった(いまでもあるのか?)2チャンネルみたいなもので、アホたちが猫のションベンみたいなものを、そのへんに塗りたくって嬉しがっているだけ。
まともな意見の交換の場ではなく、理屈や正論なんてどうでもいいようだ。
「代替空港」自体がそういうものなのかと納得したよ。

まあ、わたしはそのうち老衰死するからいいけど、こういうう連中は台湾有事でも起きて、みんな戦場に引っ張り出され、現在のウクライナの若者たちの気持ちを思い知ることになるんだろう。
そのときになってようやく反省を・・・・いや、反省なんかするわけがないな。
こういう連中は自分がなんで戦場に引っ張り出されたのかもわからず、みごとに木っ端微塵になって戦場の花と散るんだろう。
連中が世間の何パーセントいるのか知らんけど、わたしが心配してやる必要はこれっぽっちもないわけだ。
来るべき時代がどんなものなのか、垣間見られただけで良しとしなくちゃ。
という遠吠えをして終わり!

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2025年1月 8日 (水)

反論・反論・反論

わたしが前項で「代替空港」にコメントで反論したら、さっそくどこかのアホから反論の反論がついた。
それが以下の文章だ。

スゲーな、言ってることがロシアンナラティブそのものじゃん。
あんたは宗男か
>ロシアはウクライナを同盟国として、下にも置かないくらい大切にしてきた。
はぁ?何言ってるの?
ホロドモールを知らんの?歴史をぐらい学んでからもモノを言え。
(露助はいつもウクライナ人を下見て、バカにしてきた。)
独立後も親露しか認めずオレンジ革命、マイダン革命、クリミア危機、親ロシア派騒乱…
そして2022年、全面侵攻。
ブダペスト覚書によってロシアは自ら安全を保障した国を侵略した。
相手にする様な反論に全くなってない。
それでもこういうナラティブは良貨を駆逐するからお怖いんだよね。
NHKだってその傾向があるんだから。

さっそく反論の反論の反論をつけようとしたら、もうわたしのコメントは書き込み禁止になっていた。
だれかサンの手が働いているようだけど、わたしにはわたしのブログで反論するという手が残されている。
それがこの先の文章。

わたしはプーチンや、少なくてもゴルバチョフ以降の話をしてるんだよ。
「ホロドモール」というのはいつの話だよ。
ナチスのユダヤ人虐殺でいまのドイツが悪い、毛沢東の政策で中国で大勢の国民が死んだから、いまの中国はケシカランというのと同じじゃないのか。
オレンジ革命、マイダン革命とも、ロシアの抑圧というより、ウクライナのオリガルヒや西側が手をまわして、ウクライナをロシアから引き離そうとしたものだろう。
このふたつの革命で、プーチンはロシア派を勝たそうとしたけど、力や暴力を使ったわけじゃない。
似たようなことは西側だってやっていたはずで、オレンジ革命、マイダン革命はそういう西側の謀略が成功しただけだ。
ブダペスト覚書?
あれはウクライナの恒久的平和を確約するために結ばれたものだけど、当時はむしろウクライナから核兵器を取り除くために、アメリカが西側のために結んだものだった。
そうやってロシア、米国双方がウクライナに手を出せないようにしておいて、その裏で西側はクリミア半島を手土産に、ウクライナを西側に引き込もうとした。
どこか違うか。
歴史をぐらい学んでから、そして自分の頭で考えてモノを言え。

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拝啓、代替空港さん

ココログに「大石英司の代替空港」というブログがある。
最近の報道の中から目についた記事を拾って、短い感想をつけるだけというお手軽なブログだ。
どんなブログをやろうと表現の自由の保障された日本では本人の勝手だけれど、その人が作家で、多少でも有名な人なら、発言に責任を持ってもらわないと困る。

いちばん新しい彼のブログにあった文言だけど
「ロシア軍の犠牲が凄まじいのね。年末にかけて、あり得ないような数の犠牲を出している」
ということだけど、ロシア軍の犠牲が多いかどうか、数字に確かな根拠があるのだろうか。
英国あたりの発表を鵜呑みにしてるんじゃないかね。
ロシアの進撃はゆっくり確実なものに見えるし、ロシアが発射したミサイルによる死者も、イスラエルなどに比べるとずいぶん少ないように感じる。
これはロシア軍ができるだけ兵士や市民の犠牲を出さないように、慎重に進撃しているからじゃないのか。

「そして、ウクライナという国も文化も言語も、今度こそ根こそぎ、決定的に駆逐されることになる」
戦争が始まる前まで、ロシアはウクライナを同盟国として、下にも置かないくらい大切にしてきた。
わたしは2013年にロシアに行ったことがあり、モスクワでウクライナ・レストランというところに入ってみたけど、店内にはウクライナの民族服を着たウクライナ人の男女が働いていて、とくにウクライナに対する差別があるようには見えなかった。
かってゴルバチョフが大統領だった時代には、ゴルバチョフと奥さんのライサさんは、ともに両親がロシア人とウクライナ人だったくらいだ。
そんな親戚関係といっていい関係をぶち壊し、ロシアを裏切ったのはどっちなのか。

文化も言語も根こそぎ駆逐されるとは、なにを根拠にいってるのだろう。
プーチンがそんなことをする気なら、やっている時間はとっくに、戦争まえにも十分すぎるくらいあった。
代替空港さん、あなたにウクライナ問題をどうこういう資格はないようだ。
アホな連中を扇動するのはやめておきなさい。

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2025年1月 2日 (木)

ココログ列伝09

またひとつ、ココログ列伝に推挙したいブログを見つけた。
ただし期間限定で。

そのブログ名は「咆哮するテナーサックス」というもので、最初はジャズ愛好家のブログかと思ったら、そうではなかったねえ。
詳しいことはその最新の記事を読んでもらえばわかるけど、このブログの運営者はしみじみとおのれの人生を述懐していて、これがまたすこぶるおもしろい。
わたし個人的には抱腹絶倒なくらいおもしろい。
まあ、そんなものさ。
わたしがとっくに悟ったことを、この人は一男一女がいい歳まで成長したころ、ようやく悟ったらしい。
悟るのが遅すぎたよ。
わたしは若いころ、結婚まえから夫婦というものの存在について悩み、わたしが無能人間であったせいもあって、結論を出すのは早かった。
幸福の絶頂にあると思われた卓球の愛ちゃんだって、さっさと子供も亭主も放り出してトンズラしまったくらい、結婚というのはつまらないものなのだ。

いや、他人の家庭のごたごたをどうこういうのはやめよう。
あまりに若いうち悟りを開いてしまったわたしが、いま幸せかというと、かならずしもそうとはいえないし、それじゃ不幸かというと、それも正しくない。
人生が幸福かどうかは、それぞれの個人の問題だ。
ココログ列伝に推挙したのは、皮肉やユーモアがあって、内容がおもしろいからなのだ。
期間限定で推挙というのは、彼が首尾よく奥さんと別れたとき、後悔しないかどうか確認しなくちゃいけないからだ。
ひよっとすると、やっぱり別れるんじゃなかったと後悔するかも知れない。
そうなったら彼が列伝から除籍されることも確実なのである。

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2024年12月30日 (月)

ソースは朝日

あと今年も2日。
ちっとはこころ穏やかに過ごさせてくれよといいたくなるけど、今日のネットニュースの見出し。
露プーチン大統領が四苦八苦 アゼルバイジャン大統領に2日連続で電話
なんだかプーチンがおたおたしているように見えるけど、彼は逃げも隠れもせず、きちんとアゼルバイジャンに謝罪している。
説明が足りないからと、あとからもういちど説明しているのだ。
これが誠意でなければなんだろう。
ウクライナ戦争ではもっともっと多くの兵士たちが死んでいるのだ。
プーチンはさっさとウクライナ戦争を終わらせたいのに、西側がいつになってもやめさせない、そういう事情も相手のアリエフ大統領は心得ているはず。
中央アジアには貧しい国が多く、ロシアに労働者を派遣しているくらいだし、派遣された労働者が西側に釣られて、ロシアでテロをした事件もあった。
戦争状態にある国で、被害が出るのはお互いさまと、周辺国家の政治家にはわかっているだろう。

よく読むと、このニュースのソースはテレ朝(朝日新聞)だ。
反骨の精神を忘れて卑劣な報道機関に成り下がったあの朝日新聞だよ。
もう読まなくても内容は察しがつくじゃないかね。

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2024年12月27日 (金)

解決策

すこしまえにわたしにコメントをくれた Hiroshiさん推奨の E.Toddこと、エマニュエル・トッドの書籍を要約した文章がネットに出ていた。
なんでもこの「西洋の敗北」という本は文春から発行されるそうで、ネットというのは文春オンラインだから、本の宣伝という部分もあるだろうけど、まあ、要約でも一読に値する記事だった。
内容はわたしがこれまでいってきたことと、ほとんど合致する、というと自慢の話になってしまうからいわずに置いて、つまりこれを読むとロシアを擁護してきた人は納得するけど、ウクライナを擁護してきた人はニガ虫をかみつぶすだろうということである。
詳しいことはその本を買って読むか、でなければ要約でもいいから読んでみることだね。

ここでは要約を読んで気になったべつの話題について語ろうと思う。
トッドさんは日本の経済危機についても触れていて、これを防ぐには移民を増やすこと、出生率を向上させることなんていっている。
これはいまの日本が、人口の減少に悩んでいるということを前提にした発言だと思うけど、へそ曲がりのわたしの見立てはちと異なる。
移民を増やすことが解決策にならないことは、ヨーロッパの例を見れば明らかで、いいことだけではなく、数々の問題を生じさせていることは、たいていの人が知っている。

だいたい人口減少というけど、それは外国から人手を確保しなければいけないほど深刻なものだろうか。
あちこちから人手が足りないという声が聞こえてくるけど、ほんとうに人間が足りないのだろうか。
給料が安すぎて若者が寄りつかないせいじゃないのか。
だから社員の給料を上げれば問題は解決するんじゃないかね。
トラック運転手をしても、家のローンが払えて、女房と子供を養える給料がもらえるなら、日本の若者もどんな仕事でもするし、家に帰ればせっせと子作りに励むだろうから、移民も出生率も同時に解消するではないか。
諸悪の根源は企業が仕事にいい給料を払わないせいだ。

ところがこの解決策にはまだ先がある。
順調に回転している資本主義社会では、給料というのはあるていど自然に決まるものなのだ。
ない袖は触れないから、社員にいい給料を払うためにはそれなり稼がなければならない。
トヨタやホンダのような車メーカーなら、たくさんの車を売らなければ、給料だけを増やせるわけがないのである。
しかも資本主義では企業間の競争も激しいから、車メーカーは“いい車を安く”供給して競争に勝たねばならない。

企業同士の競争が激しいおかげで、一般国民はいい車を安く手に入れられるというメリットもあるんだけど、労働組合がそんなことをいうのを聞いたことがない。
そうやってギリギリで競争をしているせいで、社員にまわせる分は少なくなるし、国営企業でもないかぎり、給料の上限も自然に決まってしまうのだ。
アップルやグーグルがときどき独占禁止法にひっかかるのは、資本主義が順調に回転しているせいである(NHKがひっかかったことは見たことがないけど)。

なにか解決策はあるだろうか。
ない。
どちらかを取ろうとすれば、もう一方のメリットを捨てなければならない。
いい給料をもらいたければ、高価で手の届かない車を、ショーウィンドウのなかに眺めてよだれでも垂らすんだね。
これが資本主義社会に生きる者たちの運命だ。
アメリカは例外のひとつなんだけど、この国は例外の多すぎる国なので、あまり参考にはならない。
そんなアメリカの行末はトッドの書籍を参考にしてもらうことにして、わたしがいいたいのは、ただ有名人の意見だけをむやみに尊重するのは危険ですよということだけなのだ。

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2024年12月21日 (土)

TBS NEWS DIG

わたしはテレビはNHKしか観ない。
しかしYouTubeなどを観ていると、ときどき民放が制作した報道チャンネルにぶつかるので、そっち方面から民放の報道を観ることがある。
今日はたまたま「ICC裁判長にインタビュー」という民放チャンネルの見出しが目についたので、これはわたしもブログに書いたばかりだから、どんなことをいってるのか気になった。
ICCについては、あいからずバカバカしいことを大まじめに論争しているだけだったので、どうでもいいけど、このなかにプーチンの年末記者会見のことが出てきた。
なんだなんだなんだなんだなんだ、このチャンネルは。

ケシカランからリンクを張り、そのチャンネルの出演者もすべて実名をさらす。
チャンネル名はTBS NEWS DIGというもので、JNNの別部門らしい。
出演者はキャスターが松原耕ニ、アシスタントが出水麻衣ちゃん、ほかに解説がJNNの堤伸輔、さらに識者なる人物として、北海道大学教授の服部倫卓、朝日新聞論説委員の駒木明義、タレントのパッ君(パトリック・ハーラン)という顔ぶれ。

よくわかったのは、最初からプーチンの発言の欠点や失言を捉えようと意気込むチャンネルだったこと。
公平に見ればプーチンの発言は、正直に現実を話しているだけなのに、とにかく徹底的に相手の欠点や失言だけを拾い出し、それを自分たちの都合のいいように解釈しようというものだった。
会見のなかでプーチンが、ウクライナの領土を「奪い取った」と発言したことがある。
戦争では勝っているほうが、相手の拠点を奪い取ったと発言することはよくあるけど、プーチンは言い方がまずいと考えて、すぐに「取り戻した」と訂正した。
この程度の発言をつかまえて、さあ、ロシアの本音が出たとチャンネル出演者はみんな大喜びだ。
喜ぶまえにどうして、これこそプーチンが原稿によらずに発言している証拠と考えないのだろう。

記者会見そのものがやらせかもしれませんねというと、朝日の論説委員が出てきて、質問する記者や内容が始めから決まっている場合もありますと、自分の経験を得々として説明していた。
そんなことなら日本の国会のほうが上手だ。
国会の論争なんて始めから質問する内容がぜんぶ申告してあるんだぞ。

絶対に相手のいうことをすなおに聞こうとしない、これは問題じゃないのか。
日本政府の考えを忖度したのか、マスコミの翼賛会同盟に加担したのか知らないけど、アンチロシアの出演者ばかりがしたり顔で説明し、ロシア擁護派はひとりも出てこない。
NHKが御用解説者を引っ張り出すのとどこが違うんだい。
内容のひとつひとつよりなにより、このチャンネル自体が、最初から相手の欠点だけを捉えようという魂胆見え見えのほうが問題だ。

三菱UFJ銀行で行員が、貸金庫から十数億円を盗み出したのに、その行員の顔写真がまったく公開されないという事件があった。
もっとつまらない事件でさらされた行員もいるので、これは三菱UFJ銀行という大企業の威力によるものか、大口スポンサーの御威光なのかとネットで話題になっている。
インターネットにはデタラメが氾濫しているけど、いいところがあるとすれば、国やマスコミが隠匿してしまう可能性のある事件でも、一般国民が自由におかしいと発言できることだ。
わたしがブログでいいたいことをいえるのも、ネット上の自由空間だからなのである。

結論をいうけど、TBS NEWS DIGというチャンネルはデタラメである。
デタラメというと訴訟沙汰になるかも知れないから、一方的なご都合主義のチャンネルと言い換えてもいい。

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2024年12月16日 (月)

Hiroshiさん

最近よくわたしのブログにコメントをつけてくれるHiroshiさんから、今度はコメントではなく、長い反論のようなものがついた。
どれどれと拝見させてもらったけど、最初に「今朝のWorld Newsから」とあって、英語に堪能なお年寄りらしい。
ただ、他のサイトへのリンクや記事がごちゃごちゃと引用されていて、どこからどこまでがわたしへの反論なのかわかりにくい。
それで反論と思える部分だけを抜き出してスッキリさせてみた。
下の太字部分がそれだけど、間違っていたらまたHiroshiさんに訂正していただきたい。

先日、マスコミとは異なる視点をいつも展開されている。「酔いどれ李白さん」のblogに、その根拠となる情報源について質問した。
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/12/post-afc94b.html

残念ながら、それらについての回答は得られなかったが、同氏の返事として彼の口癖の1つが「自分の頭で考える」ということみたいだ。
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/12/post-e68246.html
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/04/post-da72af.html

それはまさにその通りで、できるだけそうしたいと常々考えていることだが、問題はその基礎となる信頼に足る情報をきちんと得られているかどうかだ。
今回は『おもての報道ばかりではなく、報道の背景やSNSの映像などを注視して』と書かれていたが、背景を知るにも信頼に足る情報が必要だし、SNSに至っては「あまり信頼できない」というのが率直なところ。
そもそも断片的映像で真実がわかるはずはないし、最近はフェイク動画にも注意しないといけない。

それで思い出したのは、誰も旧ソ連の崩壊を予想もできていなかった時点で、それをいち早く正確に予想した。E. Toddを例に挙げたい。
⚫️E.Toddの記事A
⚫️E.Toddの記事B

彼は旧ソ連の官製メディアの報道や欧米マスコミの情報ではなく、単に幼児死亡率と平均寿命の動向、死亡原因などを元にソ連崩壊を誰よりも早く、かつ的確に予言した。
⚫️フランスの乳児死亡率のグラフ
「ソ連その現在の危機」
⚫️ソ連の乳児死亡率のグラフ

誤解のないよう断っておけば、別に私は「酔いどれ李白さん」の意見に反対ではないし、むしろその視点を尊重し、参考にしたいと思っているくらいだ。
しかしそれには、その基礎となる情報の正確さ、信頼性、基準性を知りたいと感じている。
…過去半世紀、自然科学で飯を食ってきた者として、いつも心がけていたことは「数字ナンボ」、「データー至上主義」そして何より重要な心がけとして、「自分の仮説に拘らない」 という点だ。
しばしば人が、その人のイデオロギーや嗜好で自分の考えが影響を受けていることを痛感している者としては特に重要だと考えている。
幸いなことに、リタイヤしてかなり時間が経つが、半世紀の間に世に問うた論文の1つも今のところ否定も修正もされたことはない。
『仮説は修正される為にある』を信条にしていた者にとって、そのことは「幸い」だとすら思っている。

以上で、このあとは「韓国の混乱に学ぶ」という別の話題になってしまうから、わたしへの反論ではないみたいだ。
さて考えてみよう。
彼は「それらについての回答は得られなかった」と書いているけど、わたしはそれらへの回答のつもりで書いたのだから、“得られなかった”といわれると、残念に思うしかない。
“問題はその基礎となる信頼に足る情報をきちんと得られているかどうか”とか、“断片的映像で真実がわかるはずはない”いう文言もある。
たしかにマスコミやSNSを鵜呑みにするのは危険で、わたしもそのことはつねづねいってきた。
だからわたしは氾濫するデタラメの中から、どれが正しいものか吟味しているつもりである。
断片的報道だって、ひとつではなく多数の断片を継続的に見続けていれば、おおよその事実がわかるということは考えないのだろうか。

「枯渇するするといわれているミサイルで、ウクライナのインフラを盛大に攻撃していました」
「モルドバではウクライナ戦争のあおりで、ロシアからの天然ガス供給が止まるのではないかと不安視する報道もありました」
というような情報は、あのNHKが報じたものであり、SNSでも報じられていることを確認したうえで書いたものなので、これが信じられないというなら、参考にできる情報などひとつもないということになってしまう。
このように報道の真偽についてはきちんと検証し、そのうえで“自分の頭で”考えているつもりなので、Hiroshiさんの意見には納得できかねる。
むしろ彼のほうが、E.Toddなる人物の書籍を素直に信じてしまう人のようで、有名人やNHKの意見なら見境なく受け入れてしまう、“考えない人”ではないだろうか。

ところでE.Toddというと、ロシアを擁護するめずらしいブロガーのひとりである大地舜さんが、よく引用しているエマニュエル・トッドと同一人物ではないか。
だとすればいま欧米の衰退ということを分析しているらしいから、そのうち西側先進国が衰退することも確実らしい。
しかしこんなものは予想のうちに入らない。
アメリカが衰退することは、わたしみたいな素人や、アメリカの大学生でも予想していることだ。

Hiroshiさんはなんのつもりか、1974年(いまから50年前)ごろの乳児死亡率のグラフを引き合いに出しているけど、そもそも医療体制の完備したフランスと、遅れていたソ連を比較するのは、アメリカとアフリカを比べるようなものじゃないか。
E.Toddの本は読んでないから知らないけど、そんな古い時代の死亡率で、国家の衰退を論じようという姿勢には疑問を感じてしまう。
ゴルバチョフが登場し、ペレストロイカが始まってからの当時のソ連を知る人なら、E.Toddの書籍を参照にしなくても、そのうちロシアが行きづまるであろうことは容易に予想できたはず。

そうやってやたらに他人の意見・グラフを参照する人が、自分のことになると、発表した論文が「半世紀の間に世に問うた論文の1つも今のところ否定も修正もされたことはない」という。
肝心の論文を見たことがないからなんともいえないけど、もうすこし謙虚さがあれば、これも自分の考えが正しいからではなく、まわりから相手にされてないからかも知れないと思えないんだろうか。
いったいこの人の論文てなんだろう。
自然科学が専門だったらしいから、日本のモグラの住宅事情についての考察なんてものだとしたら、そもそも関心を持つ人がいないのも当然かも知れない。
わたしのブログだっていつ炎上するかとヒヤヒヤしているのに、否定も修正もされた例しがなく、Hiroshiさん以外にまともなコメントもつきやしないのである。

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2024年12月15日 (日)

前項の答え

また前項にHiroshiさんからコメントがついた。
長くなりそうなので、ブログ記事として彼の疑問に答えることにする。

ロシアの経済状態については、かなり以前から、いますぐ国が倒産するのではないかという報道があふれています。
そのほとんどがHiroshiさんのいうような問題、つまり戦争の長期化、経済制裁やエネルギー価格の下落などが原因だそうです。
しかし考えてみて下さい。
2日ぐらい前にもロシアは、枯渇するするといわれているミサイルで、ウクライナのインフラを盛大に攻撃していました。
モルドバではウクライナ戦争のあおりで、ロシアからの天然ガス供給が止まるのではないかと不安視する報道もありました。
中印の買い叩きもあるでしょうけど、この二つの大国以外にもロシアから天然ガスを輸入している国は(いまでも)多く、そうしたものがロシア経済を支えています。
ニュース映像を漠然と信じないで、背景に注目してみると、一般のロシア人はふだん通り会社に通い、交通機関もいつも通り走っており、 YouTubeなどを見ると、最近でもロシアから美人たちがぞろぞろと日本に観光にやって来ています。
報道のほうがおかしいとは思いませんか。
そのあいだにドイツではフォルクスワーゲンが経済悪化で斜陽になり、英国やフランスでも不景気が極右を勢いづかせています。
日本ではトマトの値段が、あ、これはわたし個人の問題ですが・・・・なんでロシアの不景気ばかりが強調されるのでしょう。

ロシアは経済が困窮して、シリアを見捨てたという報道もあふれています。
たしかに二つの戦争をかかえるのはしんどいということもあるかも知れないけど、もしもロシアが戦争に介入した場合、泥沼のようなシリア内戦がまた再開することになってしまいます。
これではバイデンさんがやっていたように、戦争を煽ることになってしまい、プーチンからすると言い訳のできない難しい立場に追い込まれてしまうでしょう。
だからロシアはシリアに関わらなかったのだと考えたことはありませんか。
アサド大統領はロシアに温存されており、テロリストの新政府がムチャな統治をして、そのころにはウクライナ戦争も終結していれば、また復帰もあり得るかも知れません。
イスラエルがいいチャンスだとばかり、前政権が残していった兵器を猛爆撃して破壊しているのも、テロリスト政府ではなく、アサド大統領の復帰を怖れているからかも知れませんね。

中国の場合も、上記のような見方をすれば、それほどひどい不景気だとは思えないのに、不景気だという報道ばかりです(日本では)。
真実を知りたければ、おもての報道ばかりではなく、報道の背景やSNSの映像などを注視して、自分の頭で考えることです。

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2024年12月 3日 (火)

シリア追伸

シリア情勢について追加しておこう。
NHKは内戦が再発したと大騒ぎ(大よろこび?)をしているけど、すこし騒ぎすぎだよな。
これはシリア領内のアレッポという地方都市で起きた局地戦で、反政府勢力も西側の支援がなければ、大規模な攻勢などかけられるわけがないものだ。
過去のシリアで内戦が長く続いたのは、アメリカがまだ元気で、いくらでも支援を続けられたからだ。
しかしアサド政権を支持するロシアは、シリアとややこしい敵対関係のトルコとも、これ以上の混乱は起こさせないということで手打ちをしているし、西側ではまもなく平和主義者のトランプさんが登場する。
これもまたバイデンさんが、悔しまぎれに残していった最後っ屁みたいなものだろう。
たぶんウクライナ戦線のクルスクと同じように、些細な戦闘で終わるんじゃないかね。

わたしはアサド大統領が独裁者であることはよく知っている。
だからけっして彼を支持しているわけではないんだけど、少数部族が割拠している中東では、あるていど強権でなければ国をまとめられないという事情もある。
じっさいアメリカがイラクの独裁者フセインを排除したら、かえって国が乱れた前例もあった。
むずかしい問題だけと、はっきりしているのは、アメリカが介入すると確実に血を見る争乱になるということだ。
今回のシリアの内戦も、アメリカが裏で手をまわしたことは、ほとんど間違いないと思う。

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