旅先より振り出しへ
帰ってきました、東京へ。
今回は台風にもみくちゃにされて、予定していたレジャーのほとんどか実行できず、予算があまってしまったから、元気なうちにまたどこかへ出かけようかと、わたしもあいかわらず懲りないオトコ。
帰ってきました、東京へ。
今回は台風にもみくちゃにされて、予定していたレジャーのほとんどか実行できず、予算があまってしまったから、元気なうちにまたどこかへ出かけようかと、わたしもあいかわらず懲りないオトコ。
旅もあと1日ということになったけど、皮肉なことに、今日は沖縄らしい最高の天気になった。
つくづく考えてしまうよな。
台風が去った直後に西表島にやってきて、滞在中は暴風雨にもみくちゃにされ、島を去る日はまた測ったようにベタなぎだ。
呪われているというべきか。
いいや、じいさんのわたしが張り切ってシュノーケルなんかやった日には、土左衛門になるのが関の山というんで、神さまが台風12号を派遣したのだと思えば、ありがたくて涙がちょびるワ。
無神論者のわたしはなにごとも自分に都合よく解釈するのが得意なのだ。
帰宅してまたせっせと国際ニュースを観よう。
これが沖縄の台風だ!
内地の台風は、関東地方に来るころはだいぶ足が速くなっているのが普通で、今日がピークなら明日は日本海側にでも抜けているのが当たり前だけど、こちらでは2、3日も居座ることがめずらしくないらしい。
昨日と今日は終日暴風雨が荒れ狂った。
農夫はバナナの木が風で倒れないように、あらかじめ葉を落とす作業をし、ツバメは軒下のエアコンの上に避難をしてくる始末。
ただいま現地時間の20時半だけど、まだ旅の日程は残っている。
さすがに弁当ばかりの食事は飽きた。
石垣島にもどったら、石垣牛の握り寿司を思いきり食べる予定。
いま午後4時。
今朝まではホテルから沖に向かう風だったものが、完全に沖からこっちに向かう風に変わった。
台風が頭上を通り過ぎたということらしい。
風は強烈であるものの、これまでのわたしの人生で何度か経験したことのある強さ。
ちょっと近所を歩いてみたけれど、歩けないほど強くもない。
石垣島にいるわたしの知り合いは、こっちには台風体験ツアーってのもあるんですよといっていたけど、わたしが見たのがまさにそれ。
部屋でごろごろしながら、台風がま上を通るのをガラスごしにながめるなんて、サンゴ礁を見るよりおもしろい体験かもしれない。
台風でホテルに缶詰になって、やることがないから、タブレットでSNS、もしくはテレビばかり観ている。
昼まえのニュースを観ていたら、石垣島の市内は無風状態だった。
それなのに西表島は台風のピークで、雨風ともに激烈。
海はサンゴ礁の島とは思えないくらい、一面に茶色くにごっている。
とはいうものの、わたしがひきこもり中のホテルでは、ベランダは風下に向いていて、風もちょうどいいそよ風くらいで、涼しくていい。
バスタブに水を張っておいたから、今度は停電でもトイレには困らない。
あー、天国。
朝になって電気がついた。
これはホテルが自家発電装置を動かしたんだそうだ。
といっても風雨はいよいよ激しく、外に出られない、なにもできないのは同じこと。
朝食はあてがい扶持のおにぎりで済ませ、ガラスごしに台風を眺めている。
昨晩は、大きな声ではいえないけど、ベランダでオシッコをした。
ベランダは吹きっさらしだから、天然の水洗トイレだ。
電気が止まっただけで、トイレは使えない、水道は出ない、冷蔵庫も電子レンジも使えないから支給された弁当は冷たいまま食べなければならない、自販機で缶コーヒーを買うこともできない。
電気の奴隷に成り下がった人間について考えるにはいい機会である。
缶詰というのはこういうことか。
台風でどこにも出られない囚人のようなわたし。
レンタカーで買い出しや食事に行けばいいではないかといわれそうだけど、折れた木の枝でキズがついただけでも保険の適用外ですといわれ、ビビって車を返却してしまったし、無理して出かけたって、商店、食堂もみんなシャッターを下ろして休業中だ。
部屋でテレビやタブレットを使うことしかやることがないので、せっせと現地からの台風情報でも送ろう。
なに、どうせ年金暮らしの年寄りで、家にいたってやることがあるわけじゃないもんね。
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