(NHK)テレビより

2025年12月13日 (土)

昨夜のNHK

昨夜の国際報道は、もと中国大使の垂(たるみ)さんという人がメインの解説者といってよかった。
事大主義のNHKはすぐに経歴に恐れいっちゃうけど、彼は中国、台湾などに8回も赴任したことのあるベテラン外交官で、しかも経歴を見ると中国の外交官時代に、いろいろ問題を起こした人であるらしい。
つまり、いまのNHKにとってはうってつけの解説者であるようだから、また一方的に日本の肩を持つのではないかと、あいかわらず疑い深いわたしはそういう点に注意しながら拝聴した。
しかし、わたしが聞いてもとくに反発するような内容ではなく、しごく常識的なものだった。
それでもいちゃもん居士のわたしには不満な点もある。

垂さんは、日本もこれからはひとつの国に頼るのではなく、たとえば貿易などで中国に傾きすぎると、チャイナリスクというものがあるので、中国への一極集中は避けて、リスクを分断させることが必要だという。
そういう意見はこれまでにもあちこちで聞いた。
いうのは簡単だけど、それが出来るなら苦労はしない。
日本は資本主義の国で、どんな企業も自分のとこの製品をひとつでも余計に売ろうと切磋琢磨している。
すぐとなりに日本よりはるかに多くの購買人口を抱えた国があるとすれば、そこと仲良くして製品をたくさん売りたいのは当然だ。
また企業はつねに製品を1円でも安く作れないかと苦心しているもので、日本より人件費が安く、製品を安く作れ国があるなら、そこへ現地工場を建てたいと思うのも当然だ。
トランプさんみたく、特定の国にすぐ関税で訴える大統領があらわれる場合もあって、工場を分散させておくことは必要なのである。

つまりチャイナリスクというのは、無理に作り出したものではなく、いろんな事情で、きわめて自然に発生したものなのだ。
これを無理になくそうったってむずかしい(日本はロシアや中国でようやく販路を開拓した企業に、政治的事情でもって、そんなものは放棄しろと命ずる朝令暮改の国だから、意外とむずかしくないかも知れないけど)。
チャイナリスクを減らそうとするなら、資本主義国の企業という日本の企業体質そのものから変えなければならない。

この日中のトラブルはどうしたら収束するでしょうかという問いに、垂さんはお互いに引っ込みがつかない状態なので、当分は様子をみるしかないでしようと、これも常識的な返事をしていた。
反論する理由もないけど、わたしはそれに少しつけ加えよう。
メンツにこだわるのは中国のほうが上手だし、彼らも首相がいったん口にしたことを引っ込められないのはよくわかっているはずだから、日本の政治家が台湾問題にはうかつに触れられないなと自覚すれば、いつまでもぐだぐだいってないだろう。
言い出しっぺの立憲の岡田クンは地元にもどって火消しにおおわらわだし、進次郎くん、小林鷹之くんなんかも、ここんとこちょっと声が小さい。
彼らもこうやって少しづつおとなになるんだよね。
そうやってほとぼりを覚ましたあと、NHKもまたせっせと、中国各地を紹介する番組に精を出してほしい。

先日の「地球鉄道」いうBSの番組には、わたしにとってなつかしの西安が出てきた。
この番組はまだ最近のものだから、わたしの知らない最新の中国の風景が見られるわけだ。
これで見ると西安も高層ビルが乱立する大都会に変貌して、わたしの知らない新しい新幹線の駅が出来ていたけど、ちょっと郊外に行くと、わたしが見たころとあまり変わらない素朴な風景も残っているようだった。
ああ、中国よと、わたしは自分がいちばん輝いていたころを思い出してしまう。

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2025年12月12日 (金)

入りにくい居酒屋

昨夜は録画した「世界入りにくい居酒屋」というテレビを観ていた。
この番組は観光客が行くような高級な店ではなく、地元の人しか行かないような隠れた飲み屋を紹介する番組で、今回はベトナムのニャチャンという街が舞台だった。
わたしは旅が好きで、それもパック旅行の定番コースなんかより、こういうぶっちゃけたツアーのほうが好きなのである。
しかしぶっちゃけた番組にも、観る人が観れば得るものはあるのだ。

ベトナムというと、わたしたちの世代には、アメリカとの戦争の記憶がどうしても抜けない。
それがどうだ。
番組のなかでは、居酒屋にそのへんのおじさんやおばさん、老若男女が集まって和気あいあいで、雰囲気は日本の場末の居酒屋と変わらない。
ついでに地元の人しか知らない料理まで紹介するのが番組の決まりごと。
みんなが冗談をかましながら食事しているのをみると(えげつない肉料理だけど)やたらおいしそうだし、まわりが東南アジア的猥雑さでも、こっちまで幸せになりそう。

ベトナムは伝統的に中国嫌いの国として知られてるんだけど、それが幸せそうというのは中国の政策が効いている。
いまの中国は世界のどこにも混乱をひき起こそうとはしてないし、東南アジアのすべての国とウインウインの関係で、ベトナムにしても、お互いの景気がよくなるなら、過去のいきさつにはとらわれませんというスタンスなのだ。
え、台湾?
台湾人が戦争までして中国から独立したいと考えているというなら、それは日本人の幻想だよ。
だれだって戦争よりは、街角の居酒屋で楽しく騒ぐほうがいいに決まってんじゃん。

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2025年12月 5日 (金)

昨日のNHK劇場

ヘタなバラエティ番組よりおもしろいのが、昨夜のNHK国際報道。
まずのっけからロシアは、1万9千人ものウクライナの子供たちを誘拐しているという。
わたしがそういうのは誘拐とはいわないでしょうと何度も書いているのに無視されて、それでも気がひけるのか、これはウクライナによる報道だという説明つき。
うん、正直でいいね。

このあとEUによるウクライナ支援策がごちゃごちゃ出てきたけど、先立つものはみんな無視。
トランプさんの返事はどっちとでも取れるものなのに、いつも通り、ぜんぶ西側に有利な解釈だけ。

つぎに中国を訪問した仏のマクロンさん。
いまの時期に中国を訪問する理由がさっぱりだけど、かってのドイツがしたように、うちの製品を買ってもらえませんかと、産業界のトップを連れてのお願い行脚じゃなかったのかねえ。
これじゃあまりみっともないというんで、NHKはロシアに味方しないようにと釘を刺しに行ったとごまかしていたけど、ロシアは中国のために西側との代理戦争を戦っているんだから、支援をやめるはずがないじゃないか。
おまけに中国の核心的利益の宣伝までされちゃって。

さらに近いうちプーチンが訪問する予定のインドの話題。
なんでもロシアのほうがインドよりずっと給料がいいそうで、縫製作業員としてロシアに出稼ぎに行ったインド人労働者が取り上げられていた。
そうした労働者のうちの何人かが、軍隊に志願して戦死した。
だからケシカランというんだけど、考えてもみよ。
軍隊で働けば縫製工場よりはるかに給料がいいのだから、自主的に軍隊を志願したインド人も多いだろうと考えるのは不思議じゃない。
おまけにこのことは、制裁を受けているにもかかわらず、外国人労働者を必要とするほど、ロシアの生産性は落ち込んでないという傍証にもなる。

ジョージアでは、NATO加盟を支持する国民が75パーセントだと、過去のデータを持ち出していたけど、それは2023年のものだった。
それから2年経って、なにしろジョージアはま近にウクライナ戦争を見ているのだから、ロシアの勝利が確定的になり、EUやNATOがぜんぜん頼りにならないこともわかってきただろう。
選挙で選ばれた現政権の立場が変わったことだって考えられるのに、NHKはぜんぶ知らん顔をするのである。
だいたいNHKに出てきて意見をいうのが、ジョージアのもと国防相ばかりというのはなんなのさ。
最新のデータと現役の国防相に話を聞けば、結果はだいぶ違ってきたんじゃないかという疑問符つき。

つぎにロシアの侵入におびえる周辺国の、それに備える報道があって、デンマークやポーランドでは女性まで兵役動員だそうだ。
なにをやろうと、やりたい国の勝手だけど、肝心のロシアには西側諸国のどこへも侵攻計画なんてない。
動員にひっかかるかも知れない女子高生が出てきて、徴兵なんてイヤだわと友人たちと談笑していたけど、彼女もロシアが攻めてくるはずないと信じているようだった。
ロシアが侵攻してこなければ、これもただの笑い話。

コメディというのは、出演者がまじめな顔をして演じれば演じるほどおもしろいので、この点では昨夜の酒井美帆ちゃんや辻クンは、アカデミー演技賞ものだよ。
ネクタイしめた大のおとなの海外特派員も、まじめな顔をしてジョークみたいな報道していたし、わたしがプーチンだとしたら、ついニタついちゃうな、きっと。

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2025年12月 3日 (水)

昨夜のNHK

昨夜のNHK国際報道に柯隆さんという、わたしが9月10日のこのブログに“漢奸”という言葉で揶揄した解説者が出てきた。
わたしの揶揄が効いたのか(そんなことないよね)、今回の彼はNHKの期待通りの解説はしてなかった。
といって、わたしに都合のいい解説をしていたわけでもない。
世間のだれが聞いても公平な見方をしていたということである。

たとえば辻(NHKアナ)クンが、今回の日中の問題を収めるにはどうしたらいいでしょうと聞くと、柯隆さんは、発言を取り消して謝罪すればいいと答える。
これはその通りで、中国だって問題を大きくしたくはないのだから、そうする度量さえあれば問題は一発で解消だ。
ただし、それでは高市総理は右翼の支持を失いますと、これもその通り。
今回の中国の対応は、反日運動や不買運動も呼びかけていないし、かなり抑制的だともいう。
とはいっても、中国も早苗ちゃんの発言を見過ごすわけにはいかないから、しばらくはにらみ合いのまま推移するでしょうときわめて常識的判断。

中国にしてみれば、自分たちは台湾に軍事侵攻など考えたこともないし、周辺諸国にも軍事力など行使したことはない。
みんなで同時に豊かになるべく努力しているのにと、中国側が固唾を飲んで見つめる中での早苗ちゃんの発言だ。
これで血の気の多い大阪の総領事さんはプッツンだ。
ただし言い過ぎだと本国から指令があったのか、その後この発言は消去された。
にもかかわらず、日本側は鬼の首取ったみたいにこの失言に飛びついて、ことあるごとにこれを強調する。

これが最近の日本のやり方だ。
外務省の金井アジア大洋州局長の中国訪問でも、相手がポケットに手を入れたまま出てきた、ケシカランと、そればっかりをいつまでも責める。
オレは怒ってんだぜというポーズだろうというのが、わたしの見立てなんだけど、そのへんの事情は金井局長の顔を見ればあるていどわかるね。
ウクライナでもNHKは、プーチンやトランプさんの発言の一部を切り取るのに必死なのだ。

中国は自分の主張を押し通すのに、すぐにレアアースを持ち出したり、海産物の輸入を止めたり、わたしも利用させてもらった日本人のビザ免除も振り出しにもどしたり、自国が有利なカードを使ってこちらを恐喝するという人がいる。
アメリカならすぐに空母を派遣ということになるけど、そんな荒っぽい方法を使わず、オレは怒ってるんだぞという意思表示ができるなら、中国としてはこの方法を使うのも当然だ。
問題は、カードを握っているのは中国なのに、それを理解せず、過去の栄光にしがみつく日本のほうなのだ。
ウクライナを見ればわかるように、いかにも対等であるように見せかけるのもNHKの常套手段なんだよ。

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2025年12月 1日 (月)

昨日のNHK

NHKの大欺瞞。
昨夜のニュースを観ていたら、香港の火災のニュースの最後に、中国政府は
“政府の責任を問う動きが広がらないよう神経を尖らせている”
“災害を利用して香港を混乱させようとする者は厳罰に処される”という言葉がつけ加えられていた。
日本だって先日、大分ででっかい火災があったのに、そんなことはひとつもいってないじゃん。
なんで相手が中国だと余計なことをつけ加えるんだ。
これからはどこの国でも、政府が復興支援に乗り出したら、それ、責任をゴマかそうとしていると報じることにいたしませう。

災害は忘れたころに、どこにでも起きる。
日本じゃそのうち南海トラフだ。
この場合、あらかじめ予知できたのに、日本政府はありももしない台湾有事を優先させて、なーんにもしなかったって、これは本当に政府の怠慢だな。
そのさい中国やロシアが支援してくれたら、どういう顔をしてそれを受け取ればいいんだ。

ウクライナではまだ未練たらしく、ウクライナが対等に戦っているという情報にしがみついているけど、NHKがそうやって戦争を長引かせるたびに、ウクライナの兵士の死体が積み重なってるんだぞ。

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2025年11月28日 (金)

ホンジュラスとウナギ

昨夜の国際報道にホンジュラスという国が出てきた。
たしか南米あたりの小さな国だよなと調べてみたら、南米と北米をつなぐ大陸がいちばん細くなっているあたりで、グアテマラ、ニカラグア、エルサルバドルに囲まれた中米の国だった。
このあたりは、まともな国になりそうになると、すぐアメリカがちょっかいを出して、永遠にまともになれない国ばかりである。

そんな国でいま大統領選挙だそうだ。
だれが勝ったって世界の大勢に影響はないと思えるのに、NHKの報道はやけに詳しい。
なんで詳しいかというと、中国につこうという現職と、西側につこうという野党候補の一騎打ちだかららしい。
対立と分断をあおろうというNHKにとって、こんな小さな国の勝った負けたも針小棒大に騒がないわけにはいかないのだ。

しかし、今はアメリカよりBRICSのほうが威勢がいい。
どうでもいいと思っていたわたしも、俄然この国の選挙結果が知りたくなってきた。
開票は11月30日だそうだから、あと2日だ。

このホンジュラスのまえに日本のウナギのニュースがあった。
ヨーロッパウナギを規制することで、なんとかして日本をいじめようとする欧州連合に対し、中国がウナギ大好き枢軸として、日本に協力して欧州の企てを阻止したというもの。
心暖まるこういう話題こそどんどん報じて、対立と分断を防がなければいけないでしょうが。

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2025年11月27日 (木)

はてね

昨夜のNHK国際報道は・・・・汲めども尽きぬネタ宝庫かなってとこだけど、ウクライナ報道の最初のほうはまた大本営発表、後半はいつもと調子が変わっていたね。
ウクライナでは若者の出国制限の年齢が18歳から23歳に引き上げられ、それじゃいまのうちにと、23歳未満の若者が国境に殺到しているそうだ。
政府がなにを考えているのかわからないという若者たちの声も正直に報じられていたし、街中で若者を拉致して無理やり戦場に送り込んでもおっつかないくらい、兵士はますます不足しているらしい。
ウクライナに不利になることだから、よもや大本営発表じゃあるまい。

これはいったいどうしたことだろう。
と、自分の頭で考えることが大切なんだよ。
ひとつひとつの事柄について、少しでもおかしいと思ったら自分で考えてみるんだね。

いよいよNHKもヤキがまわったかというのが、ひとつの仮定。
つまりここ数日の米国、ロシア、そしてウクライナを含む欧州の状況を鑑みると、ゼレンスキーさんもトランプさんの和平案を拒否することが出来ず、ということは降伏を受諾するしかないところまで来た。
ウクライナが降伏して戦争が終わってしまえば、いくらNHKだって、これ以上御用解説者を引っ張り出して、ゴタゴタいわせるわけにもいかない。
そうならないかも知れないけど、そうなる可能性もある。
狡猾な日本の公共放送は、どっちに転んでも言い訳できるように、ウクライナ不利の戦況も報道し始めたのではないか。

番組の終わりにアナウンサーの辻クンが「なぜウクライナがロシアに譲歩しなければいけないのか」という視聴者の質問に答えていたけど、正面を見ずに、いい終わるとすぐにそっぽを向いてしまった。
やっぱりどこかやましいところがあるにちがいない。
なんでわたしの目を見て返事をせんのだと、思わずテレビに向かってどなってしまったではないか。

これはわたしの願望も入っているので、信じるか信じないかはあなた次第。
相手がふた股かけるなら、わたしも負けちゃいないのだ。
ところでわたしのブログ、昼の時点でまだアクセスが25だよ。
ここ1カ月の動きと極端にちがうね。
またココログの担当者が頭を押さえたまま、メシでも食いに行ってしまったのと違うか。
おーい、このままじゃ4桁に行かんぞ。

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2025年11月26日 (水)

EWIPA

昨夜のNHK国際報道を観ていたら、NHKはまたムシのいい話を持ち出した。
国連の発案らしいけど、国連といえば西側だ。
西側はなんとかしてウクライナを延命させる方法はないかと、いま血まなこのときだ。
そしてそのための新しいアイディアを思いついた。
それがEWIPAというもので、ようするにどんな戦争でも、一般市民の暮らす人口密集地への攻撃は禁止するという取り決めらしい。
ムシがいいという意味がわかるでしょ。

プーチンは戦後を見据え、できるだけウクライナの一般市民に被害が出ないよう、戦場以外では攻撃を手加減してきた。
最新のミサイルを使った市街地への攻撃で、死者はつねに数人ておかしいと思わないか。

しかし手加減していたのでは、ゼレンスキーさんはいつになっても戦争をやめようとしないので、しだいに攻撃をエスカレートさせないわけにはいかない。
ドローンやミサイルを広い空き地にばかり撃ち込むわけにはいかんのよ。

戦争というのは、いかに相手に厭戦気分を起こさせるかで決まる。
太平洋戦争でアメリカが執拗に日本を空襲したのはそのためだし、それでも降伏しない日本に手を焼いて、ついにヒロシマ、ナガサキという一大人口密集地への原爆投下に踏み切った。
人口密集地は攻撃しないことなんて、机上の理想論にしかすぎない。

だいたいイスラエルが人口密集地だろうがなんだろうが、遠慮なしに一般市民を殺戮しているときいわないで、なんでウクライナが追いつめられているこの時期にいいだすんだ。
これじゃウクライナの延命のためと思われても仕方がないじゃないか。
またNHKが、もとい西側の国連が、姑息な方法を持ち出したと思われても仕方ないじゃないか。

しかしEWIPAの理念は感心だ。
だからその取り決めは、ウクライナ戦争が終わって、つぎの戦争から発令したらどうなのか。
それなら台湾有事が戦争にまでエスカレートしても、一般の日本人は密集した住宅で安心して寝ていられるってわけだ。

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2025年11月11日 (火)

他人ごと?

昨夜のNHK国際報道に、英国BBCで会長と、もうひとりが辞任に追い込まれたという報道があった。
むべなるかなと思う。
BBCは英国の公共放送で、つまり日本のNHKと同じ立場だ。
ここが制作した番組は、まず自然科学のドキュメンタリーが素晴らしい。
わたしはBBCが作ったその手のドキュメンタリーは、かならず録画してディスクに焼く(いまは「ワイルドアジア」というシリーズをやっている)。
最近は機材が発達しているから、映像も素晴らしいけど、D・アッテンボローがいたころは、たんに生命の生態を捉えただけではなく、そこに流れる詩情がたまらなかった。
いまでもよくおぼえているのは、「旅をする種子」という一編で、砂漠の上を車輪のかたちをした植物の種が、風に吹かれてコロコロとどこまでも転がっていく。
かなり長いカットで、ナレーションもないのにかかわらず、生き抜こうという自然のたくましさを、これくらい確かに、なおかつ詩的に表現したものはなかった。

こんなふうに、自然科学の番組を作らせるとピカいちなんだけど、ウクライナ戦争では、BBCはロシア非難の急先鋒になってしまう。
それも素人のわたしが観てさえわかるような単純なプロパガンダで。
同じ放送局がどうしてこんなに変わるのだろう。
国際報道の辻浩平アナは、トランプさんの報道に恣意的な細工があったからと、他人ごとのようにいっていたけど、そんなことはNHKだってしょっちゅうやっているじゃないか。

ひとつ例を挙げよう。
昨夜の放送のなかに、CO2排出量トップの中国という発言があったけど、人口比からすればトップはアメリカである。
アメリカは中国の1/4の人口で中国の1/3以上のCO2を排出してるのだ。
人口ひとり当たりの排出量は、先進国のアメリカのほうが多いということは容易に想像できるじゃないか。
しかも野放図で削減努力もしないアメリカに比べれば、気候変動にも公害対策にも、中国は先手を打ってさまざまな対策をとっている。
NHKはそういうことに触れようとせず、さりげない言い方をするからよけい始末がわるい。

もうひとつ例を挙げよう。
9月12日の放送で、辻クンはイスラエルのニル・バルカト経済産業相と、ハマス政治部門の幹部オサマ・ハムダンさんにインタビューしていた。
本人は公平に扱ったというだろうけど、バルカトさんへのインタビューでは、相手がコワモテだったせいか、おとなしく、誠実そうなハムダンさんが相手の場合は、とたんに詰問調になり、まるで金持ちが貧乏人を見下すような態度に変わる。
ハマスのハムダンさんがどんな返事をして、辻クンがどう応じるかと興味を持って観ていたら、映像はハムダンさんが答える寸前で切れて、あとはスタジオでひねくり出したような映像に切り替わってしまった。

こんな細工をしても、日本では問題にする人がいないからいいけど、英国だったら会長と報道部門のトップの首が飛ぶ。
辻クンがいっていた、BBCの事件は他人ごとじゃないというのは、その通りなんだよ。

どうしてこんなに偏った報道をするのかと考えて、ひとつ思いついたことがある。
日本には借金が◯◯兆円もあって、日本人のひとりひとりが、生まれたときから◯千万円の借金をかかえている、というようなことがよく話題になる。
すると経済評論家と称する人が出てきて、その金はこれこれこういう事情なんだから、さしせまって返済しなくていいものなんだなどという。
小心者のわたしは、返済しなくていい借金なんて信じられない。

だから、つまり、それには、“現在の経済システムが続く限り”という但し書きがつくんじゃないか。
かりにアメリカ主導の経済システムが崩壊して、BRICS主導の経済システムに移行したら、返さなくてもいいはずの借金は、たちまち明日にでも返さなければいけないでっかい負債になる。
それが恐ろしいから日本(とNHK)は執拗に、現在のシステムを守ろうとしているんじゃないかね。
無責任なことをいっていた経済評論家たちは、こんな何百年、何千年にいちどの大災害になるとは思わなかったというひとことで、全員がトンズラだ。

わたしは経済に詳しくないから、最後はあくまで想像だけど、あまりにもキチガイじみた偏向ぶりのNHKを観ていると、そんなことを考えてしまう。

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2025年11月 3日 (月)

また憶測

中国が日本人の滞在ビザを1年間延長だそうだ。
もう先まわりしてNHKの代弁をしてさしあげてしまう。
経済不況で困った中国は、なんとかして日本のご機嫌をとろう“と躍起になっているものと思えます”。
どうせまた日本に都合のいいように憶測するんでしょ。
たまには公平な報道をしてくれんものかいね。
あ、また上海に行きたくなってしまったではないか。

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