(NHK)テレビより

2017年3月 4日 (土)

バーバリーマカク

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去年の12月に録画しておいた「ワイルドライフ」の、アトラス山脈のサルという番組をいまごろ観た。
わたしは自然科学のドキュメンタリーが好きで、いろんな動物の生態に興味があるけれど、例外的にサルという動物がキライなので、番組を観るのもずっといいかげんにしてあったのである。
キライな理由は、サルというのはグループ同士でひじょうに仲がわるく、時として2001年宇宙の旅のように、殺し合いのケンカをするからだ。
そんな人間そっくりのところが、人間嫌いのわたしの嗜好に反するのだ。

この番組に出てきたのは、ニホンザルに似たバーバリーマカクというサルで、こういうタイプのサルが砂漠が売りもののモロッコにいるとは思ってなかったから、あらためて地図をながめてしまった。
尻尾があるように見えないサルだけど、いちおうエイプではなくモンキーに分類されている。
悲しいことに彼らもいまや絶滅危惧種だ。
原因は当然のような生息環境の破壊と、たくさんの子ザルがペットとして捕獲されるらしいから、モロッコには猿まわしが多すぎるということかもしれない。

彼らは斬新な方法で群れの平和を維持しているという。
オスも子育てに熱心であることで、他人の子供でも争って養育したがるらしい。
保育所が足りないことはわかっているくせに、それが近所にできるのには反対するどこかの人間と大違いだ。

もうひとつ平和を維持する方法がある。
ひとことでいうとフリーセックスだ。
サルというのはボスが群れのメスを独占している場合が多いけど、バーバリーマカクのメスは、オスを誰でも受け入れるという。
こんなかんたんなことで平和が保てるなら、と書くと、もうこのブログを読んでいる人には先が読めてしまう。
人間もそうすればいいと書くんだろう。
そのとおりだ。
彼女が妊娠したのは、ひょっとするとオレの子供かもしれないと思ったら、文句をいう男もいなくなり、みんな協力しあって子孫のために平和な世界を構築しようと考えるのではないか。
あまいか。

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2016年10月 5日 (水)

入りにくい居酒屋

終わったと思っていた「世界入りにくい居酒屋」がまた始まるそうだ。
NHKらしからぬぶっちゃけたテレビ番組で、といっても民放の低脳バラエティー番組とは一線を画すユニークな旅番組で、わたしは過去に放映されたものをぜんぶ録画しているくらい熱心なファンなのだ。
みめ麗しき呑んべえ美女たちの、たてまえを排した辛辣な会話も楽しい。
あー、ホント、部屋にひきこもりでも退屈しないねえ。

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2016年10月 3日 (月)

戦争と平和を考察する

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第1回目を録画しそこなったBBC版「戦争と平和」、2回目は無事に録画して、いまそれを鑑賞している。
これを観て思うこと、というか、じつにくだらない感想を。

わたしはすでにアメリカ版、ロシア版の「戦争と平和」を観たことはこのブログにも書いた。
製作された順番からいくと、アメリカ、ロシア、そして今回のBBCということになるんだけど、わたしが見たのはロシア版が最初で、つぎがアメリカ版になる。

ロシア版では主役のピエールを、監督のS・ボンダルチュクが自ら演じていた。
ところが彼の容姿は小太りのネクラそうなおっさんで、やがて美女のナターシャと結ばれる男にはとうてい見えない。
これは、どうしても主役を張りたい監督が、監督の特権をふりまわして強引に役をうばったのではないか。
なにしろあのロシアだからなと、そう思っていた。

アメリカ版ではピエール役はヘンリー・フォンダだ。
フォンダといえば、名作「荒野の決闘」のワイアット・アープで、これは女にもてそうなイケメンだから文句ないけど、ロシア版とはぜんぜんイメージがちがう。
はて、じっさいの小説中のピエールはどんな人物として描かれているのだろう。
わたしは原作を読んでないので、このへんの事情はふたつの映画を観ただけではわからない。
原作を読めばいいんだけど、とってもむずかしそうだし。

今回のBBC版では、ピエールはハリポタ・シリーズの主役みたいな顔をした若者で、イメージ的にはロシア版のピエールに近い。
もうひとりの主役であるアンドレイは、3本の映画すべてで、ハンサムかつ勇気ある軍人として描かれており、これについての人間像ははっきりしている。
どうやら原作では、ピエールは武人のアンドレイに対抗させて、小太りの文学青年として描かれているのではないか。
うん、これで長いあいだの疑問が解消した、って喜んでも1文にもならないけど。

映画を3本も観れば、原作を読まなくてもストーリーはわかってしまう。
主役のピエールとアンドレイはバツイチ同士、ヒロインのナターシャもいちどは不良男にもてあそばれ、その後アンドレイと恋に落ち、彼が戦死するとピエールと結ばれる。
「戦争と平和」って、好きモノの血をひくロシア人の、業の深さを物語るような小説ではないか。

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2016年9月26日 (月)

BBC戦争と平和

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近いうちNHKが「戦争と平和」を放映すると言うので、録画してやろうと注意をしていたけど、今夜なんとなくテレビをつけたら、それがちょうど終わるところだった。
なんだなんだなんだ。
てっきりBSだと思っていたら、地デジだったのがミスの原因。

でもまあ、それほど残念とも思わない。
今回の「戦争と平和」は英国BBCの制作らしいし、だとするとNHKの「真田丸」みたいなものだろう。
どうせCGを使って、一見派手に見せかけた、いまどきの若いモン向きの映画じゃないか。
それに録画しそこなったのはその第1回だけで、まだ残りが5回もあるのだ。

そんなにバカにするなら録画しなけりゃいいものを、それにこだわるのは、いろいろと比較してみたいからである。
わたしはすでにロシア版、アメリカ版の「戦争と平和」を観ているのだ。
おかげで原作を読み通したことがないくせに、ストーリーのあらかたをマスターしてしまった。
歴史的な文学作品がどんなふうに料理されているか、比較してみたいというのはそういうこと。
予告編を観たかぎりでは、今回のヒロインはえらいブスみたいだから、あまり期待してないんだけど。

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2016年9月10日 (土)

心配だ

旅行が好きなもので、BSの関口知宏の鉄道旅行をよく観るけど、今夜はハンガリーの鉄道が出てきた。
あいかわらず白人の娘ってのは美しいねえなんて感心する。

ところでハンガリーというと、ヨーロッパのどのへんにあったっけと悩む国のひとつ。
わたしの乏しい知識では、ヨーロッパに侵攻したモンゴル軍が、到達した欧州の最深部だったような。
破竹の勢いのモンゴル軍も、侵略できたのはこの国あたりまでだったということである。
ということはアジアに近いヨーロッパ、つまり東欧にある国らしいで正解。

もうひとつの知識は、テレビにも出てきたけど、目いっぱい広がる大平原だな。
以前読んだ本には、東欧をめざしたナチス・ドイツの機甲師団が、ハンガリーの平原を気持ちよさそうに疾駆するという描写があった。。
こういう景色を見ていると行ってみたいと思うけど、若返ったわたしがあと数人いないと無理。

この番組を観るたびに思うんだけど、関口クンは憎めない好男子だ。
ただ、番組の中では、いつも床屋に行けよといいたくなる髪型。
ファッションも歩き方もなよなよして頼りない。
旅のとちゅうで女の子たちから、年齢と、結婚してますかなんて聞かれて困惑していることもある(彼はまだ独身)。

相手に警戒されないってことで、得がたいタレントかもしれないけど、外国人から、日本人はみんなこういうタイプなのかと思われるんじゃないかと心配だ。

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2016年8月22日 (月)

サンダーバード

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遠隔操作のできるブルーレイ・レコーダーで、テストのために離れた場所でなにか録画してみようと番組表を見た。
こういうときにかぎってとくに録画したい番組はなかったけど、たまたま目についた「サンダーバード」という番組を録画してみた。
録画については問題がなかったので、今回はそのとき録画した「サンダーバード」について。

これは、ちょっとまえに新聞で劇作家の三谷幸喜クンがほめていた番組で、世間にもよく知られたSF人形劇だ。
わたしもずっとむかし、ほんの少しテレビで観たことがある。
ただ、人形を使っているといっても、初代キングコングのようなストップモーション(人形をすこしづつ動かして動きを表現する、ひじょうに手間のかかる手法)ではなく、安直な操り人形を使っていて、そのためにどうしても動きや展開が制約される。
すでに青年になっていたわたしが観るにはかったるいというので、わたしは三谷クンほどには熱中しなかった。
感心したのはいくつかの場面で、宇宙船などがミニチュアと思えないほどリアルだったことぐらい。

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そういうわけで、今回録画してみた「サンダーバード」も本気で観るつもりはなかった。
ところがどうだ。
最新作は以前の作品とは大幅に変わっていた。
いちばん大きいのは、操り人形ではなく、コンピューターグラフィック(CG)が導入されたこと。
これだけで動きや奥行きなどがケタ違いに本物らしくなる。
CGにしては動きがギクシャクするところがあるけど、これは操り人形だったころのイメージを壊さないために、わざとそうしているらしい。

なにしろCGだから、宇宙船やその船内、宇宙空間などの背景も格段に進歩して(とくにメカが秀逸)、これはもう立派におとなの鑑賞に耐える作品になっていた。
うむむ。
困ったもんだね。
わたしのトシを考えると、こんなものに熱中してていいんだろうか。

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2015年12月29日 (火)

海の不思議

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海の中には人間の想像を絶するような不思議な現象がたくさんある。
ということはこのブログの'13年7月に書いたことがあるけど、昨夜のテレビ番組 「プレシャス・ブルー/美しきハンターシャチとの交流」 もそう。

シャチという動物がいる。
クジラの仲間の肉食哺乳類で、カラスのごとく、あるいはそれ以上に頭がいい。
たとえば流氷の上にいるアザラシなどを見つけると、集団で流氷をゆさぶって、それを海に落として食べてしまう。
南米のほうにはオタリアという、やはりアシカ、アザラシの仲間の海獣がいるけど、これが海岸で遊んでいると、シャチは海の中から陸上にまで突進してきて、つかまえて食べる。

オタリアの大きさは人間とそれほど変わらない。
だから海の中から見れば、オタリアも人間も区別がつかないだろうと思われるのに、シャチはどうやらちゃんと人間を識別しているようなのだ。

むかし見た写真では、水族館で飼われていたシャチが、なんの気まぐれか、飼育係りの女性をパクリとくわえてしまった。
女性のほうは必死で水から上がったけど、シャチはいつも通り平然と泳いでいたから、ただふざけてくわえただけだったらしく、女性にケガはなかった。
ふざける?
これは高度な知性を持った動物だけにみられる特性である。

昨夜の 「プレシャス・ブルー」 は、シャチに肉薄する日本人の女性ダイバーのドキュメント。
彼女は以前マッコウクジラに肉薄する番組にも出演していたけど、マッコウクジラとシャチでは凶悪さがちがう。
ヘタすればこの女性が、オタリアの代わりにシャチの晩メシになってもおかしくなかった。
ところが番組の中で、彼女はまるで人なつっこい飼い犬を相手にするように、野生のシャチと戯れていた。

これがなにをあらわすのか、わたしにはわからない。
ひょっとするとシャチというのは、もともとは人間に飼われていた動物が進化した生きもので、そうした遺伝子がいまでも人間との関係を記憶しているのだろうか。
そんなバカな、というのはやさしい。
しかしなぜシャチは、人間とそれほど大きさの変わらないオタリアを襲うのに、人間を襲わないのか。
むしろ人間を親しい仲間と思っているようにみえるのはなぜなのか。
わからない、わからない。
こういう実例が、わたしにこの地球上の、形而上学的問題を提起するといっても過言じゃないのである。

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2015年12月21日 (月)

冥王星

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録画しておいたテレビ番組の中に、「冥王星大接近」 というものがあった。
わたしたちの太陽系でいちばん遠方にある冥王星の探査に情熱をそそいだ米国の科学者たちの物語だ。
SF少年だったわたしはこういう話が好きなのだ。

この番組によると、冥王星を探査したのは、ボイジャーの発見に (わたしと同じように) 興奮したアメリカの少年の夢が叶えられたってことだそうだ。
それはいいとして、ボイジャーが木星や土星を探査してから、もう30年も経っていたということにオドロキ。
渦巻く木星の大気の縞模様や、レコード盤のような土星のリングの形状に感動したのはまだ10年くらいまえに思えるんだけど。

アメリカは2006年に冥王星探査機ニュー・ホライズンズ (新しい夜明け) を打ち上げた。
それが9年の長きにわたる航海の果てに、冥王星の詳細な写真を地球に送ってきた。
添付した画像は、探査機ホライズンズが撮影した冥王星とその表面。
これだけの技術を持ちながら、いまだにテロリストに対処できない人間のおろかしさを証明するような写真だけど、このさいそんなことはさておいて。

冥王星の写真を見てしみじみ。
これってホンモノなんだろうなあ。
NASAがやることは、フツーの人には想像を絶するらしく、過去には月着陸もヤラセだろうなんて意見もあった。
ウソだと思うなら、月まで行って、いまでも星条旗が立っているかどうか確認してこい。
とNASAが言ったかどうか知らないけど、月は現時点でも人間が到達可能だから、インチキならそのうちバレる。

しかし冥王星の場合はどうだろう。
ホライズンズが撮影したこの地形を、自分の目で確認することのできる人間は、いまの地球上にひとりもいないのだ。
太陽系の果てに人間が到達するまでに、すくなくても100年、200年はかかるだろう。
これは目いっぱい過小にみた場合の話で、じっさいには1000年、2000年ぐらい先かもしれない。
それまで生きている自信のある人、イマスカ?

だから、どうせバレるはずがないってんで、ISや中国の台頭におびえる米国が、科学技術で優位に立っているところを証明しようと、映画会社に注文して作ったガセネタであるかもしれない。
そういうことはないとわたしは確信してるんだけど、確信の正しさを確認する時間もあまり残ってないからね、わたしには。
ああ、また脱線。

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2015年9月23日 (水)

入りにくい居酒屋

連休中は遊びまくって、いま留守中に録画しておいたテレビ番組を観ている。
そんな録画番組の中に「世界入りにくい居酒屋スペシャル」というものがあった。
これはNHKのBSで放映されていた番組の特集版で、内容は世界各国の、地元の人しか知らないような、街のかたすみにある個性的な居酒屋を訪ねるシリーズで、呑兵衛の若い娘2人が解説というか、ヤジというかを入れる番組なんだけど、見始めると非常におもしろい。
民放の番組だと、その場で笑わせなくちゃいけないような即物的な番組が目立つけど、NHKは黙っていても視聴料が入ってくるせいか、こういうふうな、じっくり観ているとおもしろいという番組を作るのがうまいのだ。
火野正平が自転車で日本の各地を旅する番組も、最初は自転車かよとバカにしていたけど、じつはなかなか人気があるようだ。

「居酒屋」シリーズについては、終わってしまったのを残念に思っていたら、特集版によるとまた新シリーズが始まるらしい。
釣りをしないくせに開高健さんの釣り紀行がおもしろいように、けっして呑兵衛ではないわたしが楽しみにしている番組なのである。

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2015年8月24日 (月)

西之島

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NHKのBSで録画した 「西之島」 のドキュメントを観ている。
小笠原諸島近くの海底火山が噴火して、溶岩が新しい島を形成しているという天変地異の現況報告である。

たかが海底火山というなかれ。
いまのところ噴火のやむ気配はなく、溶岩の堆積も止まりそうもないから、最初は小さな岩礁ていどだったものが、ずいぶん大きくなった。
そのうちあのへんに、九州や四国に匹敵する新しい領土が出現するかもしれない。
そうなったらもう尖閣だの竹島などとケチなことはいわない。
西ノ島は、武力を使わない平和的な領土拡張政策の見本なのだ。

まあ、そんなにオイシイ話になるかどうかわからないけど、番組はひじょうに興味深いもので、わたしには映画 「2001年宇宙の旅」 をはじめて観たときと同じような興奮があった。

火山がすべてをチャラにして、つまり熱でもってすべての生命を焼きつくして、そのあとに新しい島を作ろうというのだから、これは大陸創生のミニチュアモデルといっていいものである。
現在のこの島はまったく生き物が生存できるところではない。
しかし噴火がやむと、じょじょに植物が生え、小さな生きものが出現する。
やがてなにもなかった島が緑に覆われ、大型の動物たちも棲むようになるだろう。
ここまでいくには長い年月が必要だけど、この島のそうした変化をじっと観察していれば、無から有が生じる現場、つまり島や大陸にどうやって生命が登場したのかという謎を究明できるのだという。

じっさいには噴火している海底火山はここだけではないから、地球上にはほかにも同様の例があって、世界の科学者が注目したことはある。
しかし西之島は最新モデルであるから、最新の研究機器が使えるわけで、やはり注目度は高い。
昨夜の番組でも、火山学者、地質学者、生物学者などが動員され、無人ヘリコプターやドローン、定点カメラ、海底探査機などを駆使して、まだ噴火をしている現場を詳細に観測していた。
無人ヘリで回収した観測機器を船の甲板に着地させるあたりは、ヘタなSF映画顔負けのおもしろさ。

おどろいたのは、こんな焦熱地獄みたいな島の、ほんのわずかに残されたスポットに、カツオドリが生息していたこと。
生命というのはかくも強靱なものなのか。
数十年後にこの島の変転を早送りで眺めたら、黒い溶岩の無人島が、あっというまに生命に浸食されるさまを見ることができるだろう。

緑におおわれた島には、とうぜん日本人 (日本の領土なんだから) が上陸する。
勤勉な彼らは、農地を開拓し、町をつくり、必然的に赤提灯がともり、ネオンが輝き、やがては歓楽の巷が出現することも必至だ。
わたしがそれまで生きているはずないから、無責任に確約してしまう。

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